みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
12.《ネタバレ》 なかなか豪華なキャストですが、それが災いして総花的になってしまいました。前半での長門裕之のエピソードのように、カッチリ決まればいいのですが、後半は展開が速くて失速気味。敵味方に分かれた同級生などのように、表面的に流れてしまいました。あとは髷を結っていない中村錦之助はやっぱり違和感があるなぁとか、背広を着た天津敏はあまり見ないなぁとか、そんなことばかり感心していました。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-02-24 20:06:10) 11.張りのある健さんに錦さん、華がある紫さんに洋子さん、可憐な佳子さんに純子さん、そして渋めの悪玉徹さん、皆さん良かったです。中身の方はそうでもないですが。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-02-17 22:55:05) 10.チャンバラ映画ではない、任侠映画。健さんを始めとする登場人物たちは、敵をバッサバッサと斬り倒しまくるスーパーマンじゃなくって、命がけで相手に立ち向かっていく、生身の人間なんですね。で、任侠映画であると同時に、いやそれ以上に、この作品は青春映画でもあります。片思いも含めた、幾組かの男女の物語。それぞれに、相手への想いがあり、テレみたいなものがあり、その一方で信念を貫くと言えば聞こえはいいけど要するに破滅の美学みたいなものがあって。こういうのこそ、ロマンチック、というのです。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2015-10-06 21:38:58) 9.《ネタバレ》 冒頭からテンポ良く話が展開し分かり易く見ていて楽しめましたが、後半になっても勢いはそれ程付かずに討ち入りのシーンも迫力はあまり無く、見終わってみれば盛り上がりに欠けてしまったように感じました。 木場政の中に魅せるべき役者さんの数を増やした為に逆に印象が弱くなってしまったみたいで、討ち入りシーンに役者さんの数を掛けて迫力を倍増させる事が出来ずに、討ち入りシーンをみんなで割ってしまいそれぞれが淡白に仕上がってしまったかのようでした。 しかし、ドラマ部分ではそんな彼等の人間関係や男女の情などを上手に絡ませて木場政親分がいなくなってからの若い彼等の粋々とした姿を楽しむ事が出来ました。 鉄と粂次や清治とお咲の関係ややり取りを始め、お柳の姐さんっぷり全開の落ち着いていて慈愛に満ちた佇まい等良い所は沢山有りましたし、話自体も沖山一家に対する木場政の討ち入りに行く為のマイレージの溜め方も無理がなく良かったと思います。 木場政陣営の俳優さん達は勢い任せの人もいましたが、敵役の沖山兄弟は確かな演技力と滲み出るようなダークな雰囲気を感じられました。 また、お柳役の藤間紫さんの虎を留置場に迎えに行くシーンや鉄が質入れした事に対して諭すシーンで見せる柔らかい表情はかなり魅力的です。 熟しに熟した女優パワーにやられてしまい色々ウィキ等で調べてしまいました。 しかし、健さんの登場シーンでのインパクトの弱さや前述した煮え切れない討ち入りの為に任侠映画としては中途半端な出来になってしまったように思います。 長吉と沖山の立ち回りなどは弱い沖山に対してそれなりの時間を掛ける為に健さんの刀捌き(かなり大振りです)も彼に付き合いカッコの良いものとはなっていません。 それならば3~4人力強く切り倒して時間を稼いでから一瞬にして切り伏せて貰いたかったです。 この様に内容的にも迫力不足の立ち回りを前半のドラマシーンと同じようにミドルからロングに近いカメラアングルとスピード感がないカット割りで説明的な印象になっていたので緊迫感や高揚感は感じられませんでした。 内容的にも映像的にもラストのカタルシスが爆発しない任侠映画では一体何の為に前半にマイレージをコツコツと溜めていたか分からなくなってしまいます。 作中で健さんが「仏作ったからには魂だけは入れときたい」と言っていましたが、任侠映画の不文律を踏襲して頂いて娯楽作品を作ったからには盛り上げる所は盛り上げて貰いたいと思いました。 【しってるねこのち】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-08-10 19:30:34) 8.《ネタバレ》 導入部分はちょっとごちゃごちゃしているのだが、材木運搬シーンあたりから一気に展開が凝縮されてくる。ただ材木を運ぶだけというテーマだけで、あそこまでの緊張感を維持しているのはなかなか。ただ、結果としてはその後はごく単純な収束で、俳優陣のキャラクターによりかかっている気がしなくもない。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-06-08 20:01:31) 7.《ネタバレ》 昔は堅気の商売でも、こんなのありだったの?ただただ茫然。有名なマキノ監督ってこれか~!とただただ感動。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-04-11 09:12:42) ★6.《ネタバレ》 マキノ雅弘監督、高倉健主演による任侠映画シリーズ第一作。東映が時代劇から任侠映画に移行しはじめた時期の作品ではあるが、かなり豪華なキャストで、力の入った映画になっている。東映の任侠映画は何本か見ているが、この初期作にしてパターンが既に出来上がっていて、初期作ということをあまり意識せずとも楽しめた。津川雅彦と長門裕之の共演もマキノ監督の映画では初めて見るような気がする。長門裕之の片思いの相手が南田洋子であるのは思わず突っ込みたくなるが、これもマキノ監督ならではのことだろう。健さんは開始20分ほどしてからの登場だが、登場までがけっこうじれったかったが、登場してからはなんだか安心。でも、特別出演とある錦之助の扱いがなんだかなあという感じで、単身殴り込みの前の妻(三田佳子)とのシーンは良かったものの、その後、拳銃片手に殴り込みをするのは違和感バリバリで、せめてドスを片手に殴りこんでほしかったし、死に方もあっけない。本人もこれは不本意だったのではないかと思う。それに錦之助といえば時代劇俳優という印象がどうしても強く、こういう任侠映画ではちょっと浮いて見え、その意味でももったいない気がする。錦之助が宮本武蔵を演じた同時期の「宮本武蔵」シリーズ(内田吐夢監督)ではライバルの佐々木小次郎を演じる健さんに違和感があったが、この映画では逆のことが起きてしまっている。錦之助は時代劇にこだわりがあると聞いたことがあるが、この映画を見てあらためて錦之助は時代劇でこそ映える役者なのだと思った。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-12-06 14:30:53) 5.仁侠映画のハシリだが、もう型が出来かけている。ラストが仇役の家でなく作業場ってのがやや踏み外しているほかは、石松的馬鹿役の長門裕之がチョロチョロしたり、大木実と品川隆二の友情が敵味方になるってのは『昭和残侠伝』の原型のようであり、分かりながらも泣きこらえつつ錦之助を送り出す三田佳子とか、すでに安定した型を成している。悪役は「近代」であり政治家や軍に近く、善玉は滅びることを意識している。自分たちをも邪魔ものと認識して、そこにラストの悲壮味が倍加する。『次郎長三国志』ではワッショイワッショイと担ぐ次郎長という元気な親分がいたが、これからの仁侠映画になるとそこが空になる。そこにニヒリズムというかペシミズムが生じる。「最後の親分」は途中で病死するか、悪役に卑怯な形で殺されるかするのだ。しかし何だな、これらの運送業者たちはやがて企業に吸収されていくのは目に見えており、仁侠映画の底にあるのは、近代で切り捨てられたものに対する共感なんだな、あるいはその怨霊鎮めというか。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-03-03 12:07:30) 4.うん!なるほど、これがこのシリーズの最初の作品か!どうも観ている順番、滅茶苦茶だけど、そんなことはこの際、どうでも良いと思うし、それはそうと、マキノ雅弘監督の任侠ものに多く出ているいつもの常連達に加えて、中村錦之助も加わるというただでさえ豪華な顔ぶれが、より豪華になって良いのだが、どうにもこうにもこの作品の中の中村錦之助の人物像の描かれ方が気になって仕方がない。ゲスト扱いみたいな扱われ方と影の薄さが気になる。やはり中村錦之助は脇を固める俳優ではなく、主役を張る人間だと改めて思った。そして、高倉健にしても登場の仕方が何かいつもと違って、ワクワク感がない。そんな中でもマキノ雅弘監督らしい脇役の描き方の上手さなどは相変わらず上手いし、色々と見所はあるけど何か吹っ切れず、マキノ雅弘監督作品に流れる熱い感じというのもやや薄く感じた。それなりに楽しめたけどマキノ雅弘監督作品としては物足りないです。 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2006-10-29 21:44:56) 3.シリーズ第一作。これで高倉健の任侠映画初体験。和服の健さんやばいかっこいい。ストーリーはどうということはないけどキャストの豪華さ! 中村錦之助・松方弘樹・長門裕之・大木実・田村高廣が同じ画面に....。髷のない錦之助の出演作品見たのも初。この人はやはり時代劇だが、任侠でも泣いてるのね。単独討入という見せ場はあるけど銃よりも刀でいってほしかったなぁ。ほとんど犬死だし。時代劇から任侠へという時期の作品なのでちょっと悲しくも新しい勢いを感じる作品。 【バカ王子】さん [インターネット(字幕)] 8点(2005-12-30 23:31:55) 2.高倉健のシリーズものは「高倉健がいつ、どのように登場するのか?」がひとつの楽しみなのですが、これはなかなか登場しない。ホントじれったい。で、やっと登場したかと思えば、軍服で後姿で、仏壇の前。これじゃ「健さん、待ってました!」にはならないよお。ただし、その後の小頭ぶりは腹が座っていてシビレます。本作品には特別出演として錦之助が出ているわけですが、やはりそれなりの扱いをしなければならず、単独の討ち入りシーンがあるのですが、これがダメ。ピストルでの討ち入りだし、死に方も後ろから刺されるという無様なもの。錦之助には任侠モノは似合わないかなあ。高倉健の最後の討ち入りですが、刺青はないし、短刀使いなのもあってやや美に欠ける印象です。 【東京50km圏道路地図】さん [地上波(字幕)] 7点(2005-08-12 16:52:39) 1.すみません【リーム555】さん、お先にレヴュー書かせて頂きます。さて、本作は「昭和残侠伝」など東映任侠シリーズの先駆け的な「日本侠客伝」の一作目。豪華キャストではあるし、脇役陣もいい味出している(特に長門裕之が南田洋子に想いを寄せるエピソードはいかにもマキノ作品てな感じで、「どうせ実生活では結婚するじゃん」という突っ込みを寄せ付けない)のだけれど、どぉも全体的に散漫な印象が・・・。基本的に仁侠映画というと「旧勢力=善玉、新興勢力=悪玉」という図式なのだけれど、この作品ではその形がやや強引な感じがして、ちょっと違和感を感じてしまいました。ワタクシごときがこんなことを言うのはナンですが、一作目ということで力が入り過ぎちゃったのかなあ・・・。 【ぐるぐる】さん 6点(2004-09-30 21:34:23)
【点数情報】
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