みんなのシネマレビュー

わるいやつら

1980年【日】 上映時間:129分
サスペンス小説の映画化
[ワルイヤツラ]
新規登録(2004-11-16)【光りやまねこ】さん
タイトル情報更新(2022-03-01)【Olias】さん
公開開始日(1980-06-28)


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監督野村芳太郎
キャスト松坂慶子(女優)槙村隆子
片岡孝夫(男優)戸谷信一
神崎愛(女優)田中慶子
藤真利子(女優)横武たつ子
梶芽衣子(女優)藤島チセ
宮下順子(女優)寺島トヨ
藤田まこと(男優)下見沢作雄
緒形拳(男優)井上警部
渡瀬恒彦(男優)榊弁護士
米倉斉加年(男優)横武常次郎
山谷初男(男優)藤島春次
風祭ゆき(女優)(クレジット「吉田さより」)
梅野泰靖(男優)刑事
稲葉義男(男優)刑事
小林稔侍(男優)刑事
滝田裕介(男優)銀行支店長
小沢栄太郎(男優)スポンサー風の男
佐分利信(男優)裁判長
蟹江敬三(男優)地検検事
穂積隆信(男優)
荘司肇(男優)
原作松本清張「わるいやつら」
脚本井手雅人
音楽芥川也寸志
撮影川又昂
製作野村芳太郎
野村芳樹
松竹
企画松本清張
配給松竹
美術森田郷平
衣装松竹衣裳株式会社
編集太田和夫
録音松本隆司(調音)
その他IMAGICA(現像)
あらすじ
病院の院長戸谷は、女癖が悪く、材木商の妻、京都の料亭のおかみ、病院の婦長を愛人にしている。その彼は、美貌の新進デザイナー槙村に惚れ込み、病院の経理を任せている幼なじみ下見沢に彼女のことを探らせている。戸谷は医師であることを利用し、愛人の夫を薬殺し、その財産を次々と奪おうと企むが…。 松本清張(1960)作品の映画化。

みんな嫌い】さん(2005-06-26)
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【クチコミ・感想】

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19.片岡孝夫は存在感と魅力に欠けるが、それが「どうしようもない男」ぽくてよかったのかもしれない。ただし、こんな男がなんでモテるのかがよくわからないが。演じる役としては宮下順子の看護師役が面白いのだろうが(米倉涼子ドラマ版ではこっちが主役らしい)、「いかにも」っていう愛人風情ではなく、上品ぶってカワイコぶってる女(松坂慶子)が裏では何やってるかわからないってのが作品のキモなんだろうな。 東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2022-04-13 12:23:56)

18.《ネタバレ》 意外に堪能させてもらいました。とにかく艶っぽい片岡孝夫がいい。どうしようもなく身勝手で悪いやつだが、何か悲哀を感じさせるというか。藤田まことや梶芽衣子と話すときだけ繰り出される関西弁も、妙に生々しくていい感じ。それにあの長髪。これが当時の流行だったのかと思っていたら、最後の最後にバッサリ切られたとたん、急にしょぼくれたオヤジになっていました。なかなか見事な演出じゃないかと。
対象的に松坂慶子はいまひとつ。一貫してお上品すぎて、最後に「実は~」と言われてもあまり説得力がありません。この作品におけるヒロインは、間違いなく宮下順子でしょう。 眉山さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2022-04-11 23:51:36)

17.《ネタバレ》 なるほど、タイトルの通り主要登場人物に善人が居ません。悪いやつばっかりです。
死亡診断書のトリック(?)は、原作が作られた1960年当時、どれだけ説得力があったか解らないけど、医師という立場が特権階級から、イチ職業でしかない今現在から観ると(たぶん公開された1980年も)、『死亡診断書って、やりたい放題なんだぁ』と納得するくらい。この物語のキモは犯罪の意外性ではなく、悪人の騙し合いの方だろう。

「あの先生かて、働くことありますの」「味のわかるような客やおまへん」2代目のボンボン院長。あっちこっちに女を作り、金の工面に奔走。医師という立場が無ければ何の魅力もない、つまらない男。こんな男を中心に話が進むから、どっかでボロが出るのは火を見るより明らか。
自分と繋がりのある人物を同じ方法で殺害ってだけでリスキーなのに、赤い包の処方箋をそのまま渡すなんて、犯罪に対する工夫の跡が見られない。看護婦長の殺害後の後始末も、自分の車で山奥に運んで、きちんと埋めもせず放置と、これまたすごく雑。どう考えても上手くいきっこない犯罪。

戸谷院長の救いようのない転落人生が描かれるけど、なんか意外性もなく“思うツボ”って感じ。証拠をバッチリ固められてからの事情聴取。逮捕まで一直線。戸谷院長に捜査の手が伸びてからは、テンポも良く豪華俳優がポツポツ出てきて楽しめる。
タイトルが『わるいやつら』だけに、警察(善人)側からは最小限にしか描かれないのかな?
何でもアリな死亡診断書偽装に対し、タイヤ痕からの割り出しは科学的で、なんかチグハグな感覚を覚える。一番ショッキングだったのが看護婦長が生きていたこと。医師なのに殺し損ねるって、戸谷院長どれだけヤブなのか。

黒幕の下見沢、あれだけ何でも任されてりゃ、詐欺し放題だよな。ファッションショーをする度に、騙された男が襲ってくる槙村。彼女が“悪人の中の悪人”って事だろうけど、アホな院長を中心に描いたために、その辺の掘り下げが足りない気がした。もっと下見沢と槙村の裏事情を書いてほしかったかな。 K&Kさん [インターネット(邦画)] 5点(2022-02-27 17:06:06)

16.《ネタバレ》 清張映画。

医者が毒物を使って、患者を殺しても、
死亡診断書をその医者が書けば、完全犯罪だという点がミソの
男女の痴情の絡みを描いた話。

にしても自分を殺そうとした男をかばう婦長さんの気持ちはどの辺なのだろう?
そこをもっと掘り下げて描いた映画も観てみたい。 トントさん [ビデオ(邦画)] 7点(2019-06-07 11:02:43)

15.野村芳太郎監督という人は、特定の人物に焦点を当ててその内面のドロドロなんかを描かせると本領を発揮するのに、豪華キャストの上品な群像劇みたいなものをさせると、途端にダメになるんですね。前年の「配達されない~」とこれを見ると、よく分かりました(その後、性懲りもなく「危険な女たち」をやってしまうわけですが)。とにかく、場面設定も脚本も全部が陳腐で、清張ものならテレビの2時間ドラマでもこれより優れた作品はいろいろあります。 Oliasさん [DVD(邦画)] 4点(2017-03-26 22:36:52)

14.《ネタバレ》 物語への間合いが計りにくい作品。戸谷院長。ああ、サスペンスだから、この人が最初に死んでしまう人だなって思ったら、物語の中心人物じゃないですか。しかも、理由の分からないモテさ加減。終始、え、なんでと思いつつ観てました。緒形拳がでてから、ようやく物語が正気に返った感じでしたな。 なたねさん [DVD(邦画)] 2点(2016-02-14 07:50:44)

13.全体の3分の2までは先生、何股かけてるの?とブツブツ言ってしまうくらい退屈です。しかし想定外の事態が連続し始めてから俄然目が離せなくなります。藤田まこと氏が実印を預かる場面で大丈夫なのか?と感じたのですが、それが前触れだったんですね。みんな肚に一物持っていましたというのが面白い。 次郎丸三郎さん [DVD(邦画)] 7点(2014-08-18 11:38:53)

12.何だか凄いキャスティング、俳優陣の顔ぶれは豪華だし、原作は松本清張だし、つまらないはずはなく、しかしだ。野村芳太郎監督にしては今ひとつの出来です。映画的な興奮がほとんど感じられずに何だかよくある二時間ドラマのサスペンスものを見てるようでした。確かにわるいやつらなんだけど、もっともっと凄みが欲しい。主役である松坂慶子が悪女としては物足りない。どうせなら「疑惑」の桃井かおりぐらいに何だよ!このクソ女!ぐらい嫌な奴を見せて欲しかったし、これ松坂慶子の主役だけを若尾文子に変えて増村保造監督が演出したらどうなるか?て思わずにはいられず。野村芳太郎監督はサスペンスものを撮らせても素晴らしい監督だけど今作は全体的にやたらしつこいベッドシーンやらで他でもっと凄みのある部分を見せて欲しかった。野村芳太郎ならばそれぐらい出来たはずです。全くつまらないとは感じなかったし、それなりに楽しめはしたから一応6点だけど、繰り返し見たいて思う気持ちにはなれなかった。

青観さん [DVD(邦画)] 6点(2013-10-12 19:11:02)

11.あちこちで女をつくり女を泣かせる、それが悪い男の見本かと思いきや、それ以上に「わるいやつら」が存在する。最初は男にだまされていた弱い女性が世間の波に揉まれたくましくなったのだろう。そして本当のわるは決して自分の手は汚さない。悪意と懲罰が比例しないことなど、さすがは松本清張、社会派ドラマを感じさせる。 ESPERANZAさん [映画館(邦画)] 7点(2013-08-20 15:31:46)

10.松本清張原作の映画化サスペンス。原作自体が長編ということもあるんだけど、
登場人物が多過ぎて、内容的に映画向きではないのかも。若き病院長と彼を取り巻く五人の女。
皆一癖も二癖もある設定がしっかりと描写されておらず、一人の女性の出演はワンシーンのみ。
前半から中盤にかけては同じことの繰り返しで、犯罪絡みのシーンにも思わず突っ込む始末。
そのくせやたらラブシーンが多いので、かなりうんざりしてしまった。
実力のある役者さんたちが結構出演しているのに、演技を楽しむという気にもなれない。
冒頭からTVのサスペンス劇場を観ているみたいで、全般的に演出もよくない。
清張原作の映画は平均的に楽しめるものが多いのに、これは外したなという内容の作品だった。 MAHITOさん [DVD(邦画)] 2点(2011-08-07 11:09:00)

9.清張作品で個人的に最上の原作。びっくりするほど豪華なキャスト、捻りを効かせたラスト。なかなかの仕上がりだと思いました。 The Grey Heronさん [DVD(邦画)] 7点(2010-09-03 00:04:54)

8.《ネタバレ》 槙村(松坂)が初めて東京へ出たときは身がすくむほど怖かったと言ったのは、恐らく本当だろう。それがほどなくして男たちを手玉にとるまでにたくましくなったという点では、確かに群を抜いた魔性の女だ。しかも数ある悪女のうち彼女だけが、男を最後まで信用していない。なびくかと思えばはねのける、打算に満ちたカルメンだ。だから、下見沢がホセの如く彼女を刺殺するというラストに落ち着くのだろう。(冒頭で槙村が男に殴られるシーンがあったが、あれが彼女の本性を暴く最大の暗喩だったとは!)しかし、策謀は女性の方が数段上手なのに、あれよあれよという間に、数人もいっぺんに敵に回した戸谷は哀れという他はない。一旦男に愛想がつきた女の経済感覚は、決してみくびれないものだ。 tonyさん [DVD(邦画)] 7点(2010-03-22 22:49:49)(良:1票)

7.片岡孝夫が演じる病院の二代目院長がとにかくお坊ちゃんでした。その犯行のやり口の適当なことと言ったら…。何気なく観ていても、あちらこちらに証拠を残しまくっているのが分かる。「わるいやつら」って云うより「マヌケな奴」とか「バカな奴」って映画じゃないの、と終盤近くまでは思っていました。でも、一応どんでん返しがありましたね。わるいやつは院長だけじゃなかった。あの院長には「坊やだからさ…」という有名な台詞が似合いますね。 アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2010-01-21 16:55:49)

6.《ネタバレ》 原作未読、ドラマ未見。
さすがに松本清張原作作品だけのことはあり、見応えが十分だった。
終盤の豪華出演陣も驚かされるばかりだ。
当時としては最先端なのかもしれないが、今観るとかなり違和感のある映像も逆に新鮮でなかなか面白いと感じた。
また、主演の院長が軽薄でどうしようもなく雑魚っぽいところも個人的にはツボ。
現在の映画においては、こういうキャラが主演になることは少ないだろう。
男と女の様々な欲望が絡み合っているが、あまり計算しているように思えず、本能のおもむくままという状態もどこか生々しいところがある。
それぞれがスマートな知能の持ち主ではなく、間の抜けたところがあるため、より人間らしくみえる。
そして、男と女の“性格”が要所要所で上手く描かれているように思われる。
特に、個人的には“殺し方”に特徴が現れていたと感じられる。
男は首絞めやナイフといった暴力的かつ直接的な手段を選ぶものの、女は薬といった間接的ともいえる手段を選んでいる。
男は感情で行動し、女は冷めた目で行動するということだろうか。
現代の男女の在り方を考えると、逆のようにも感じるが、当時としてはそういうものだったのかもしれない。
いずれにせよ、男性よりも女性の方が、肝が据わっているのは事実だろう。
徹底的に利用する女と、徹底的に利用される男という構図も面白い。
もし、院長が婦長を女性のように徹底的に利用することができれば、恐らく身の破滅を防ぐことができただろう。
それができないのが男の性というものか。
院長もわるいやつだが、院長や下見沢を手玉に取る槙村の“わる”が映像上見えてこない点が面白いところでもあり、物足りないところでもある。
完全な“わる”を見せることもないが、もうちょっと彼女なりの“恐ろしさ”を醸し出してもよかったか。
自分の“弱さ”を見せたり、簡単には落ちないような“強さ”を見せたりと、様々な顔は見せているものの、“恐ろしさ”はストレートには感じられない。
刺殺されるという結果を踏まえると、彼女の“恐ろしさ”は相当なものなのだろうが。 六本木ソルジャーさん [DVD(邦画)] 6点(2009-11-21 22:17:39)


5.原作者の松本清張が自ら製作に参加したサスペンスで、監督は「張り込み」や「砂の器」など数々の松本清張サスペンスの名作で知られる野村芳太郎。松坂慶子や梶芽衣子など出てくる女優は綺麗だとは思うし、終盤のやたら豪華な面々がチョイ役で出演しているのも面白かった(とくに佐分利信の裁判長は思わず同じ監督の「事件」を思い出してしまう。)のだが、全体的に見るとなんか二時間ドラマでもいいようなありがちなストーリー展開で、院長役の片岡孝夫にそんなに魅力があるとも思えないし、演技もはっきり言って微妙で、野村監督の演出も精彩を欠いている感じで映画としては正直あまり面白くなかった。最近(2007年)米倉涼子主演で連ドラ化したけど、米倉涼子が個人的にあまり好きでないのもあってあまり見る気にはなれない。 イニシャルKさん [DVD(邦画)] 4点(2009-01-05 23:59:31)

4.《ネタバレ》 「わるいやつら」というタイトルから容易にストーリーが想像できてしまいます。 ponsukeさん [DVD(邦画)] 5点(2007-09-02 07:06:46)

3.《ネタバレ》 最近米倉涼子主演でテレビでやってましたが面白かったんですかね?こちらの映画はどうもいまいち。どうみても主演である片岡孝夫や松坂慶子より、梶芽衣子や宮下順子のほうがしたたかで悪っぽく見える。主演二人が食われちゃってる。最後のほうでちょい役でやたらと豪華な顔ぶれが出演してますがこれには何か意味が?確かに当時の清張ものの常連俳優さんばかりですが、それつながりでのカメオ出演ですかね? 陽炎さん [地上波(邦画)] 6点(2007-08-11 00:10:19)

2.《ネタバレ》 題の通りに主役の片岡孝夫を含めたほとんどの登場人物が「わるいやつ」。従って、色と欲がらみの騙しあいになるわけですが、そのほとんどが「嘘ついてた」とか「裏切った」レベルなので先の読めること読めること。感情移入できないキャラばかりで2時間強は、ちょっときつかったです。先が読めると書きましたが、佐分利信がこの役で出てくるとはまったく読めなかったので、サプライズに免じてプラス1点しときます。 KYPAさん [映画館(邦画)] 4点(2007-01-06 23:06:37)

1.ずうっと片岡孝夫とは気づかずに、「芝居にメリハリのない役者だな」と思って見ていた。
松坂恵子は変わらないねえ。
梶芽衣子は相変わらず素敵だ。しかし、こんな役やらせるなんて。 みんな嫌いさん [ビデオ(字幕)] 3点(2005-06-26 12:14:30)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 19人
平均点数 5.21点
000.00% line
100.00% line
2210.53% line
315.26% line
4421.05% line
5315.79% line
6315.79% line
7526.32% line
815.26% line
900.00% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 3.00点 Review1人
2 ストーリー評価 2.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 2.00点 Review1人
4 音楽評価 1.00点 Review1人
5 感泣評価 1.00点 Review1人

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