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女経

1960年【日】 上映時間:101分
ドラマ犯罪ものオムニバスロマンス小説の映画化
[ジョキョウ]
新規登録(2005-10-07)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2024-08-21)【イニシャルK】さん


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監督増村保造(第1話「耳を噛みたがる女」)
市川崑(第2話「物を高く売りつける女」)
吉村公三郎(第3話「恋を忘れていた女」)
助監督弓削太郎
キャスト若尾文子(女優)紀美(第1話「耳を噛みたがる女」)
山本富士子(女優)土砂爪子(第2話「物を高く売りつける女」)
京マチ子(女優)お三津(第3話「恋を忘れていた女」)
川口浩(男優)田畑正巳(第1話「耳を噛みたがる女」)
響令子(女優)蘭子(第1話「耳を噛みたがる女」)
小山内淳(男優)山本(第1話「耳を噛みたがる女」)
三角八郎(男優)田井(第1話「耳を噛みたがる女)
田宮二郎(男優)春本(第1話「耳を噛みたがる女」)
左幸子(女優)五月(第1話「耳を噛みたがる女」)
船越英二(男優)三原靖(第2話「物を高く売りつける女」)
潮万太郎(男優)百々(第2話「物を高く売りつける女」)
大辻伺郎(男優)人形(第2話「物を高く売りつける女」)
野添ひとみ(女優)ドミノ(第2話「物を高く売りつける女」)
菅原謙二(男優)大石(第2話「物を高く売りつける女」)
中村鴈治郎(二代目)(男優)五助(第3話「恋を忘れていた女」)
川崎敬三(男優)吉須(第3話「恋を忘れていた女」)
根上淳(男優)兼光(第3話「恋を忘れていた女」)
浦辺粂子(女優)おすぎ(第3話「恋を忘れていた女」)
滝花久子(女優)おふみ(第3話「恋を忘れていた女」)
星ひかる(男優)庄平(第3話「恋を忘れていた女」)
叶順子〔1936年生〕(女優)弓子(第3話「恋を忘れていた女」)
市田ひろみ(女優)みどり(第3話「恋を忘れていた女」)
村田扶実子(女優)お文(第3話「恋を忘れていた女」)
夏木章(男優)(第3話「恋を忘れていた女」)
小野道子(女優)(第3話「恋を忘れていた女」)
小柳圭子(女優)(第3話「恋を忘れていた女」)
原作村松梢風
脚本八住利雄
音楽芥川也寸志
撮影村井博(第1話「耳を噛みたがる女」)
小林節雄(第2話「物を高く売りつける女」)
宮川一夫(第3話「恋を忘れていた女」)
製作永田雅一
企画藤井浩明(第1話「耳を噛みたがる女」)
配給大映
美術渡辺竹三郎(第2話「物を高く売りつける女」)
柴田篤二(第3話「恋を忘れていた女」)
編集中静達治
録音須田武雄(第3話「恋を忘れていた女」)
橋本国雄(第1話「耳を噛みたがる女」)
照明米山勇(第3話「恋を忘れていた女」)
柴田恒吉(第1話「耳を噛みたがる女」)
その他東京現像所(現像)
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【クチコミ・感想】

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6.増村保造、市川崑、吉村公三郎の3監督による女性を描いた全3話のオムニバス映画。第一話「耳を噛みたがる女」は増村監督が担当し、増村映画の顔である若尾文子が主演。男たちを騙し続けながら生きていく悪女を描くという増村監督らしい作品で、もちろん若尾文子の演じる主人公も魅力的で、作品も面白いのだが、せっかくこのコンビなら短編でなく一本の長編でこの話を見たかった気がする。その増村監督がデビュー前に「処刑の部屋」と「日本橋」で助監督としてついていた市川監督が担当の第二話「物を高く売りつける女」はとにかく山本富士子が印象的で、前半のミステリアスな雰囲気を持った清楚な部分と後半の本性を現わしたあとのしたたかな悪女ぶりという二面性の演技が見事。話自体も男女の駆け引きが面白く描かれていて、また30数分という短い時間の中でもしっかりと市川監督らしい凝った演出も堪能できて最後まで飽きさせず、3本の中ではこれがいちばん面白かったし好きだ。最後の吉村監督の「恋を忘れていた女」。吉村監督の映画は実はこれで初めて見たのだが、戦前から活躍する大御所だけあって味のあるオーソドックスな大人の恋愛映画に仕上がっている。ただ、悪い作品ではないのだが、ほかの二本を見た後だとそのオーソドックスな作風が少し物足りなさを感じるのも事実だ。しかし、ラストの京マチ子の橋の上での表情がとても印象に残る。全体的な総括をすると3話それぞれに主役で登場する女優が三人とも美しく魅力的に描かれ、この三人の女優を堪能するという意味でも楽しめる映画だと思う。しかし、やはり個人的にはまったく違う三人の監督の作風がよく分かる映画だった。(脚本は3話とも八住利雄。)中でも市川監督と増村監督の「師弟対決」が見られるのは双方が好きな自分にとってはこの映画の大きな見どころのひとつだ。 イニシャルKさん [DVD(邦画)] 7点(2014-06-19 23:57:43)

5.大映映画の看板女優三人、若尾文子、山本富士子、京マチ子それぞれを美しく、しかも怪しくて、そんな女に騙される男の馬鹿さがこの映画の面白さである。相変わらず若尾文子の美しくて男を虜にする魅力とまた山本富士子の何を考えてるか分からないミステリアスな雰囲気、京マチ子の怖さと女優それぞれを三人の別の監督さんが魅力的に映し出してる。一つ一つの終わり方が妙な感じではあるし、続きをもう少し見ていたいという不満もあるがこの三人の女優を見ると昨今の日本の女優には無い魅力が感じられて、そういう意味ではなかなか見応えのある作品になってる。個人的には私も2つ目の話が一番好きです。

青観さん [DVD(邦画)] 7点(2013-05-04 22:14:13)

4.《ネタバレ》 「耳を噛みたがる女」→7点。何本か若尾文子の出演作を見てきたが、最近「リアル峰不二子」はこの人だな~って思う。とことん甘え上手で男を騙すわけだけど、この人になら騙されてもいいってくらい魅力がある。本作でもそんな女を演じたわけだが、紀美の切ない選択にはちょっと泣けた。「物を高く売りつける女」→7点。山本富士子の演技が面白いじゃぁないですか。船越英二は「暴れん坊将軍」の田之倉孫兵衛のイメージしかなかったから、こんなかっこいい人だったんだな~と。「私くらい飛びぬけて美人じゃなきゃ」といったセリフも山本富士子なら許される。「恋を忘れていた女」→6点。旅館の女将さんが恋を思い出す…というか優しさを取り戻す話かな。あまり面白みが感じられず、平凡な印象だが、オムニバス形式の最後を締めくくる作品としてはこのくらいがいいのかもしれない。3つ合計で20点、3で割って6.67点、四捨五入で7点なり。 リーム555さん [DVD(邦画)] 7点(2011-11-01 00:00:13)

3.一粒で三度美味しい、色とりどりオードブル的ご馳走オム二バス映画。当時の大映が誇る最高の美人女優三人それぞれに「守銭奴」を演じさせ、新鋭からベテランまでの各監督の演出の腕を競わせる作戦と見たが如何。私は第二話の市川崑=山本富士子→第一話増村=若尾文子→オーラス吉村公三郎=京マチ子の順で楽しめました。どのパートも水準以上の出来。若尾文子や京マチ子の悪女ぶりというのは、大体想像が付くけれど、山本富士子の悪女というのはイマイチピンと来ず最も意外性があったせいかもしれません。超スピーディな増村→一種独特無比無類のムード漂う市川崑タッチ→正統派演出の吉村の順で見ると、旧世代風の演出と新世代風の演出のテンポの違いがはっきり見て取れて面白いと思う。若尾文子になら耳を噛みちぎられても本望かも・・・(←んなこたあない・・・) 放浪紳士チャーリーさん [DVD(邦画)] 7点(2008-12-12 12:16:31)

2.《ネタバレ》 それぞれの話が、それぞれ、「え、これで終わりなの?」と思わせといてもうひとひねりあって、それなりに面白かった。でも、それぞれの監督が、このテーマで一本長編撮ったらそっちのほうがもっと面白いものになるなと思えてしまうのも事実。それにせっかくなら三人の女優たちにひとつの物語の中で競演してもらいたいっていう気持ちにもなってしまう。
映画でオムニバスっていうのは難しいと、いつも思う。お得感はあるけど、お買い得商品が必ずしも満足にはつながらないのだなと。
でも、最後の話の京マチ子は、最後の最後に、どの映画でも見たことないような(少なくとも私が見た限りだけど)すがすがしい表情を浮かべていて、これを見られただけでも満足感はある。 いのうえさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2007-01-16 22:58:08)

1.大映の看板監督と看板女優が、「女心と金」というテーマで三つの物語を描いた贅沢なオムニバス。「耳を噛みたがる女」は、手練手管で男を騙してきた極貧家庭出身のホステスが出会う初恋。若尾文子の小悪魔的魅力を堪能できますが、相手役の川口浩は全然吊り合ってない。「物を高く売りつける女」は、海辺の家に暮らす妖しくも美しい未亡人の正体。「この商売はちょっとやそっと可愛くても駄目なんだよ。アタシくらい美人じゃないとね」と言う山本富士子に納得。怪談風の序盤と後半の落差も激しく、私はこの第二話が一番好きです。「恋を忘れていた女」は、旅館のやり手女将に隠されていた女心と優しさを描く。京マチ子が大人の女の強さと弱さと優しさを余裕で演じてます。それぞれ話も面白かったですけど、それよりも三人の美人女優の魅力を最大限に引き出して観客に提供することが本作の目的だと思う。その意味で満足度は非常に高いです、7点献上。 sayzinさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-07-22 00:01:03)

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【点数情報】

Review人数 6人
平均点数 6.83点
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7583.33% line
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