みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
10.日本を代表する名優の1人である三國連太郎が亡くなってから一週間が経とうとしている。三國連太郎と息子佐藤浩市の親子共演て言うとやたら「美味しんぼ」ばかりが取り上げられるけどあんなものより他に取り上げるべき映画はあるだろ!て言いたい。この映画を取り上げないでどうする?三國連太郎が亡くなるまでこの映画の主人公のような感じだったて話を聞き、何だかとても痛たまれない気持ちになる。人間は必ず老いていく。人間を人間として扱って、最後まで約束を果たす役割をこの映画の重い内容により考えさせられる。どんなことになろうとも人間として扱ってこそ、人間なのだというメッセージがこの映画の主題であると感じる事ができる。最後にもう一度だけ言わせてもらうが三國連太郎と息子佐藤浩市親子共演作の代表作は間違っても「美味しんぼ」なんかではない。あんなものを取り上げるぐらいならこの映画をもっと取りあげて1人でも多くの方に見せるべきだ。 【青観】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-04-20 20:57:27)(良:1票) 9.しばしば画面は廊下や道路が奥へ延びているのだが、俯瞰の閉じた印象が枠を作っているので、広がる感じはない。深まる感じ。円錐状の穴ぼこみたいな世界。それと青や緑系の鉱物質の光に水のイメージが漂い、全編が沼の中の出来事のよう。ヤマ場は嫁が婆さんを風呂に置き去りにしちゃうあたりか。ふっと日常から跳んでしまう感じにリアリティがあった。罪という次元と違うところでカチッとスイッチが切り替わっちゃう感じ、これが怖い。ただボケ老人が、憐れなだけの存在になってるのが引っかかった。ちょうどこれ羽田澄子の傑作『痴呆性老人の世界』を観て、いわゆる「ボケ老人」の内面の豊かさに驚かされた後での鑑賞だったので、その豊かさが切り捨てられていることに不満を持った。介護する側から見れば、こうならざるを得ないのかも知れないが。それと三国連太郎は、ちょっと風格がありすぎるんじゃないか。あと、子どもたちの扱いが雑なこと。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 6点(2010-10-04 09:59:13) ★8.当時はまだ痴呆症と呼ばれていた認知症をテーマにした吉田喜重監督による社会派ドラマ。新藤兼人監督が同じテーマで手がけた「午後の遺言状」は、重い中にも時折ユーモラスなシーンもあったと記憶しているが、この映画は最初から最後までひたすら重く、身内の一人が認知症になってしまったことで起こる家族の問題がとてもリアルに描かれていて、見ていてとてもつらくなってくる映画だった。病院で10円玉を欲しがり、つながるはずのない電話をかける認知症の患者である老婆の姿は見ていて痛々しいく、ボケてしまった妻(村瀬幸子)を介護する夫(三國連太郎)がトイレの鏡に向かって挨拶をするシーンなど認知症の症状に関してもものすごくリアルである。村瀬幸子が「早く死なせておくれよー。」と叫ぶ姿も切なかったし、在宅介護となったそんな義母を介護する嫁(佐藤オリエ)にも感情移入できる部分があるので、もう見ていて本当につらいとしか言いようが無い。この映画は約四半世紀前に作られたものだが、今でもこういう状況はありえるのではないかと思わせてしまうところが怖かった。ラストは本当になんの救いもなく、そうするしか道はなかったのかと見ていて鬱な気分になってしまった。人にすすめようとは全く思わないし、好きな映画でもない。でも、社会派映画としてのメッセージ性は非常に強く、問題作であることは確かである。 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-05-15 15:54:45) 7.最初から最後まで重すぎるわな。見てて辛いわな。 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-11-26 10:48:48) 6.ある日突然始まるんですよね.リアルで非常に観ていて辛い部分でした.河原崎の最後のシーンに至った心境の変化がもっと描かれているとよかった. 【noji】さん [地上波(邦画)] 6点(2009-05-28 23:28:25) 5.吉田監督は只者ではないと感じる一作。細部まで手を抜かない画作りは黒澤監督以上の執念を感じさせます。役者の演技も最高です。面白いかどうかは評価が分かれると思いますが、見ごたえはかなりあります。 【いさいさ】さん [地上波(邦画)] 10点(2008-06-08 16:51:47) 4.昔見た予告では、かなり荘厳なイメージの記憶があったので期待していたのですが・・・落ち着いた感じの映像は良いのですが、人物描写という点ではテレビのホームドラマと大差なく、タイトルほどの中身の重さは感じられませんでした。何よりも、ここぞというところで次々に出てくる説明台詞の数々がまずいです。これだけのキャストを入れたのであれば、それを表情や動作で語ってくれなくてはいけません。題材が大きすぎて、入口のあたりで終わってしまった感じ。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-05-16 01:50:01) 3.とにかく救いのない映画だった。誰が悪いというわけではない。そこにあるのは「人間の約束」と疲弊した家族の表情だけだ。この映画が作られて20年経った今でも状況はさほど変わっていないように思われる。それは、単に社会問題として片付けてしまえる問題ではなく、人間とは何かという根本的な問題にまで深く関わってくるからではないか。非情に強いメッセージ性を持った傑作である。 【クルシマ】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-08-22 20:17:45) 2.これは面白いとか、面白くないという基準では判断できない作品。 誰かに見ることを勧めたりしても意味が無くて、 自発的に見てそれぞれがそれぞれの答えを出さなくちゃいけないんだと思う。 うちのおばあちゃんが癌を患っていて、もう病院も出て自宅に帰されているのだけど、 最期をどう迎えるかということはよく考えさせられる。 この作品とは状況が違うので単純には比べられないけど、 うちの家族ではこの選択はあり得ないだけに複雑な心境になった。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-01-08 20:24:13) 1.痛い。痛くて、痛くて、リアルで、切なくて、家族のことを想うはず。人には勧められないが、自分の奥深くに組み込んでおきたい映画だった。 【透き通るBlue】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-04-19 10:42:12)
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