みんなのシネマレビュー

夕凪の街 桜の国

2007年【日】 上映時間:118分
ドラマ戦争もの漫画の映画化
[ユウナギノマチサクラノクニ]
新規登録(2006-07-19)【.】さん
タイトル情報更新(2024-11-09)【イニシャルK】さん
公開開始日(2007-07-28)


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監督佐々部清
キャスト田中麗奈(女優)石川七波
麻生久美子(女優)平野皆実
藤村志保(女優)平野フジミ
堺正章(男優)石川旭(平成十九年)
吉沢悠(男優)打越豊(昭和三十三年)
伊崎充則(男優)石川旭(昭和三十三年)
中越典子(女優)利根東子
金井勇太(男優)石川凪生(平成十九年)
井之脇海(男優)石川凪生(平成二年)
田山涼成(男優)打越豊(平成十九年)
粟田麗(女優)石川京花
三村恭代(女優)
桂亜沙美(女優)
原作こうの史代「夕凪の街 桜の国」(双葉社刊)
脚本国井桂
佐々部清
音楽村松崇継
内田奈織(ハープ演奏)
作曲山田耕筰「赤とんぼ」
挿入曲プリンセス・プリンセス「Diamonds」
撮影坂江正明
製作松下順一
アートポート(「夕凪の街 桜の国」製作委員会)
SEGA(「夕凪の街 桜の国」製作委員会)
東北新社(「夕凪の街 桜の国」製作委員会)
読売テレビ(「夕凪の街 桜の国」製作委員会)
双葉社(「夕凪の街 桜の国」製作委員会)
読売新聞社(大阪読売)(「夕凪の街 桜の国」製作委員会)
西垣慎一郎(「夕凪の街 桜の国」製作委員会)
中島かずき(「夕凪の街 桜の国」製作委員会)(名義「中島一基」)
二宮清隆(「夕凪の街 桜の国」製作委員会)
臼井正明【プロデューサー】(「夕凪の街 桜の国」製作委員会)
企画加藤東司(企画プロデュース)
プロデューサー臼井正明【プロデューサー】
米山紳
配給アートポート
美術若松孝市
赤松陽構造(題字)
照明渡辺三雄
その他アートポート(宣伝)
文化庁(支援)
双葉社(双葉社創立60周年記念事業)
読売テレビ(読売テレビ開局50年記念企画映画)
あらすじ
皆実は広島で被爆、父と妹を失い、弟は疎開先の親戚の養子となり、今は母とふたりで細々と生活していた。やがて訪れる小さな幸せ。しかし、運命は残酷だった…。そして時代は平成に。父と弟と3人で暮らす七波。最近、父の奇行が気になっていた彼女は、ある日尾行を決意する。その先で彼女が知る真実とは…。広島の原爆による悲劇を時間を追って描く、切なくも心温まるドラマ。こうの史代による原作は、第8回メディア芸術祭・マンガ部門を受賞。

タコ太(ぺいぺい)】さん(2008-08-08)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想】

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47.《ネタバレ》 愛に溢れたとっても優しい話。
原爆が何の罪も無い人々の命を奪い去った。
もっと長く生きるべき人たち、もっと長く生きたかったであろう人たちの命を奪ってしまった。
それらの悲劇を丁寧に優しく描いている。

今ある幸せを当たり前のものと思わず、感謝の気持ちを持って生きていきたい。
見終えた後、そういう気持ちになった。 にじばぶさん [DVD(邦画)] 7点(2023-01-28 21:58:59)


46.《ネタバレ》 昭和30年代と現代の二部構成で描かれた佐々部清監督による広島原爆を描いた映画で、こうの史代の漫画を原作としている。昭和30年代が舞台の前半「夕凪の街」は原爆に遭った主人公・皆美(麻生久美子)が生き残ってしまったことへの葛藤を抱えながらそれでも懸命に生きていく姿が描かれていて、淡々としているが、情感たっぷりで心に刺さるようなセリフもあり、思ったよりはかなり良いし、思わず引き込まれた。それに現代の邦画戦争ものにありがちな回想形式でなかったのも良かった。しかし、やはり後半の現代パートである「桜の国」は、最終的に伝えたいことは伝わってくるものの、前半とのつながりがうまくいっているとは思えず、前半が良かっただけにイマイチに感じる部分が多い。「桜の国」の主人公である七波(田中麗奈)の子供時代の回想が入るのもせっかく前半は回想形式でなかったのにと思えてしまって何か残念だった。見たあとで調べて分かったのだが、原作では七波の子供時代も回想ではなく、現在進行の物語として書かれているみたいなので、たとえ三時間くらいになっても映画でもそうしたほうが良かったような気がした。また、原爆資料館で吐き気を催した友人(中越典子)を七波がラブホに連れていくところは思わず突っ込んでしまったし、二人で風呂に入りながらテレビでかかっていたプリプリの「diamonds」を歌うシーンは、原爆映画という本作の趣旨とかけ離れてしまっていて違和感があり非常に残念だったように思う。悪い映画ではないのだが、前半の良さを後半が足を引っ張ってしまった印象は否めず、あまり人にすすめようとは思わない。それに、映画を見ているときにふだんほとんど原作の存在は意識しないのだが、本作は久しぶりに原作の漫画を読んだほうが良さそうと思ってしまった。それでも、前半の良さに免じて6点を。 イニシャルKさん [DVD(邦画)] 6点(2019-11-17 18:13:21)

45.漫画原作未読です。何の情報もなく鑑賞していたので、感情マックスなところでまさかの二部構成にびっくりしました。麻生さんの一部がとても良かったので、二部にはなかなか入り込めませんでしたが、ラストまで観て先祖代々の流れに感慨深くなりました。同じ日本にいながら、原爆症のことまでは末代まで苦しめられるものだとは勉強不足でした。こういった後遺症もわざわざ種類の違う原爆を二つも日本へ投下したアメリカを筆頭に(もちろん日本でも)研究されているのかと思うとなんだか心象複雑ですね。こうした記録を無にしません様にとただただ世界平和を祈るばかり。 movie海馬さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-02-24 17:53:58)

44. 台詞もエピソードも良いものがたくさんありました。が、なんとなく演出面でちぐはぐな感じがしました。 海牛大夫さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-05-03 12:12:56)

43.《ネタバレ》 一見いい映画のように感じられるが、原作に乗っかって作られているわけなので、純粋に映画として評価するのは難しい。
まず映画では、観客に見えるように泣く人物が多すぎる。病人を屋外へ連れ出した上に長々としゃべらせる場面もあったが、そうまでしないと映画というのは成り立たないのかと思う。
またこのストーリーには「…死ねばいいと思われた」とか「…ちゃんと思うてくれとる?」というような、皆実の心情を伝える悲痛な言葉があるのだが、映画ではさらに「…落とされたんよ」という告発型の(碑文の問題を連想させる)台詞が加えられていたので驚いた。原作がかろうじて踏みとどまっていた一線を無造作に踏み越えている気がする。

もう一つ、桜の国編について。映画のラストは七波が泣く場面だったが、その前段に出ていた七波の心の変化が桜の国編の核心だったわけで、それが観客に充分印象づけられていたかどうか。これがあるから「夕凪の街 桜の国」の2部構成が生きるので、もしこの映画を見て後半が不可解とか不要と感じる人が多いようなら、原作の映画化としては明らかに失敗ということになる。
ただ、時代的に「夕凪の街」に属する場面が終盤にまた出て来ることからしても、映画は初めから夕凪優位の構成にして観客を泣かし、それで点を稼ぐ目論見だったとも思える。映画の七波は“現代の若者の視点で皆実の悲劇を見つめる人”という位置づけになり下がっている気がするが、それでも一応は全てのストーリーを追う形にして、原作ファンを丸め込もうとしているかに見えた。

自分としては、原作はほとんど全面的に支持するが、この映画を同じように評価することは全くできない。ただ、それほど低い点にもできないので困るのだが、それは原作をいわば人質に取られたような格好になっていることと、映画の持つ広い意味での娯楽性によるものと思われる。
なお映画の登場人物の中で、特に京花は少女から大人への変化がわりとスムーズで、どちらも可愛らしく優しい感じなのは納得した。七波と東子も、これはこれで好感が持てる。男連中も好人物でよかった。
[2013-1-20変更]変更前は6点だが、評価方法を見直し、原作を10点、映画化による改変部分を-8点とする。残2点のほとんどは劇中の京花へ。
[2013-11-18変更]評価方法を見直し、原作と上記プラス要因の評価はそのままとして全体を0点とする。 かっぱ堰さん [DVD(邦画)] 0点(2012-01-22 12:58:23)(良:1票)

42.いい映画に見えて、いい映画になりきれていないように思える。情感を大切にして淡々と物語っていく雰囲気は、私はとても好きであり、その点前半はまずまず。しかし後半がいけない。いっぺんに興ざめ、親父さんの行動も不審なものだが、それを追いかける娘たちの行動は何といいようもない。原作か脚本かどちらかがまずいのだろうが、監督かキャストかもしれない。現代っ子を表したのかもしれないが、前半の良さが台無し。 ESPERANZAさん [DVD(邦画)] 5点(2011-08-10 13:36:21)

41.戦争の悲劇を描いたドラマだが、あえて戦中ではなく、
昭和三十年代前半、そして現代の二部構成という視点で描いた狙いがとてもいい。
同じような内容の作品に、今村昌平監督の「黒い雨」があるけど、
本作はTVのスペシャル二時間ドラマという感じで、とてもわかりやすい反面、
映画としての完成度は低かった。
特に後半の二部のほうは、キャスティング、演出ともに大幅に落ち、かなりガッカリ。
まあテーマを多くの人に伝えることが最優先の作品として考えれば、
満点評価でもおかしくはない作品だとは思うけど・・・。 MAHITOさん [DVD(邦画)] 4点(2011-08-02 06:36:58)

40.《ネタバレ》 夕凪の街と桜の国。時間的なバランスがきっちりと半々になっていたことが逆にアンバランスに感じた。そして、きっと多くの方々がまだまだ麻生久美子の夕凪編を見ていたいと思っていたこと間違いないでしょうから いっそ割合的に 【8:2】 くらいにしてもよかったんじゃないかと思えた。(もちろん、夕凪の街のほうが8割方で 桜の国は2で。) 
3737さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-03-02 23:16:14)

39.《ネタバレ》 戦後の広島で貧しくも力強く生きる主人公の姿を麻生久美子が見事に演じている前半部分は、ああ本当にこんな家族いっぱいいたんだろうな~と思わせるほど現実感があってすばらしい。だが、後半は一転して、年齢設定や尾行など突っ込みどころ満載の悪い意味でのマンガのような内容になり、その結果、ラストの説教くさいメッセージが白々しく響く。前半がいいので全体としてはまずまずだが、本当に前後半とも同じ人がつくったのだろうか。 ぷろぐれめたるさん [映画館(邦画)] 7点(2010-12-26 18:03:07)

38.《ネタバレ》 何十年も前の原爆のせいで今も苦しむ人々がいる、ということは伝わった。
映画としては特に秀でた部分が無いかなぁ… 虎王さん [DVD(邦画)] 6点(2010-11-26 23:31:37)

37.《ネタバレ》  ものすごく評価が難しい映画です。
夕凪の街だけだったら文句なしに10点。麻生久美子が美しくて、儚くて
「うちは誰かに死ねばいいと思われた」「原爆は落ちたんじゃなくて落とされたんよ」
「なあ、うれしい 13年もたったけど原爆を落とした人は私を見て『やった、また一人殺せた』ってちゃんと思うてくれてる」
 こういった台詞がアホ馬鹿腰抜けの親米保守であることに何にも疑問を感じてない自分に突き刺さりました。

 ただ、後半がなあ、悪くは無いんだけど、前半見た後ではどうもいろんな面で見劣りが……
両方を平均して切り上げてこの点数です。 rhforeverさん [DVD(邦画)] 9点(2009-12-12 13:17:26)

36.《ネタバレ》 反核映画である。しかしながらメッセージがいまいち伝わってこない。もっともっとたくさんのことを伝えたいがために作られた映画のはずなのにその想いが届かない。それでも考える機会を人に与えるという意味では必要な映画だとは思う。 いっちぃさん [地上波(邦画)] 5点(2009-10-14 23:07:53)

35.物語としては単純..レベルも決して高くはない..特に優れている名作と言うわけではないが、核や被爆者について、社会への問題提起となっていることは確かである... コナンが一番さん [DVD(邦画)] 6点(2009-08-10 10:41:10)

34.《ネタバレ》 ていねいに作られていて、絵の撮りかた、役者の芝居など、全体的にいい感じでした。ドラマのつむぎ方もよかったと思います。ただ、物語の結びに、もうひとつ何かが欲しかった感じがしました。映画が終わったとき「え? これで終わり?」とつぶやいてしましました。大仰なラストシーンが欲しいわけではありません。が、どうしても「何か」が足りない気がします。 コウモリさん [DVD(邦画)] 6点(2009-07-20 00:44:52)

33.広島に住んでます。原作は未読ですが、これは泣けました・・・。広島の原爆を背景に描いた作品はたくさんあるけど、特にこの作品は心に残る映画ですね。一つ一つのセリフから、いろんなことを考えさせられました。名作です!! たけたんさん [DVD(邦画)] 9点(2009-07-10 21:36:49)

32.被爆者の次の代,その次の代への影響が皆無でないことは,理屈としては理解できる.でも実際にそういった状況にある人にあったことがないので・・・皆実役の女優さんも個人的にはあまりタイプではないんですよね. マー君さん [DVD(邦画)] 6点(2009-02-08 16:23:12)

31.「ヒロシマナガサキ」という映画で被爆者の方々やその家族の人たちがその後、どのように生きてきたのかある程度知ることができていたので、話にすっと入っていくことができましたが、なんの予備知識なしで観たら十二分にその思いを感じ取ることができるかというとちょっと疑問に思った。お話的には強引に現在へとつながっていくことがなくて良かったかなと思いました。原作を絶賛されてる方が多いので読んでみたいです。 しっぽりさん [DVD(邦画)] 7点(2009-02-01 08:52:58)

30.《ネタバレ》 ドキッとした台詞があった。麻生久美子がトラウマを吐露するシーン。「自分は誰かに死ねばいいと思われた、それなのにこうして生きのびとる」。彼女が原爆から感じたものは純粋で強烈な殺意だった。それは国家間の戦争と云う大勢の流れから感じるものとはおそらく質が違う。核兵器の投下はもはや戦争ではないのだ。またそれは被爆が戦災という言葉で括れないこととも同義であり、現代まで尾を引いていることを思い出させてくれた。後半は世代をまたいだ平成編であるが、そのお気楽な感じが現代の現実である。もしかすると戦中派には歯がゆい映画かもしれないが、戦後生まれにも還暦を過ぎた人がいる時代。反戦・反核というテーマを大上段に構えた映画は作りづらい時勢になったのだと思う。 アンドレ・タカシさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-11-25 03:57:53)

29.前半と後半で全く別物というのは小説ではありだけど映像にするとかなり違和感がありますね。後半が全然つまらないです。前半の「品」や「格」を圧倒的に落としていると思います。この辺が田中麗奈がイマイチ人気のない理由だと思う。大体ギャル二人が原爆の話の後、ラブホ行くかぁ? たかちゃんさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-11-17 22:15:12)

28.《ネタバレ》 忘れられない悲しい過去を背負い、ごく当り前の幸せさえ望むことに罪悪感を抱き生きる皆美の姿から、戦争が人々からどれだけのものを奪い取り、どれだけの苦しみや悲しみを残していったのかということを考えさせられた。後半部分の『桜の国』で、七波が父・旭や祖母の過去や思いを追っていく場面での表現には若干の違和感を感じたが、戦争が残したものが、現在を生きる人々にも影を落としていることに気付かせてくれたように思う。ぜひ原作を読んでみたいと思った。 ぺこりんぐまさん [映画館(邦画)] 8点(2008-10-04 13:11:49)

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【点数情報】

Review人数 47人
平均点数 6.32点
012.13% line
100.00% line
200.00% line
324.26% line
424.26% line
51021.28% line
61225.53% line
7714.89% line
8612.77% line
9612.77% line
1012.13% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.66点 Review6人
2 ストーリー評価 6.66点 Review6人
3 鑑賞後の後味 6.83点 Review6人
4 音楽評価 6.60点 Review5人
5 感泣評価 7.16点 Review6人

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