みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
3.何となく、「よくわかんないけど千葉チャンが何かやりたいらしいから、一回だけみんな協力してあげようよ」とか言って誰も止める人がいないまま作られちゃったんじゃないか、と思えてくるのが、この映画。作品の出来がイマイチであればあるほど、逆に千葉真一というヒトの人徳みたいなものを感じてしまう。 吉村昭の小説「羆嵐」は読んでてエラく怖かったのだけど、同じ実際の事件をテーマにしているとは、とても思えないくらい、ちっともコワくって、どうも張り合いが無い。 菅原文太がマタギのリーダーで、デンと構えた姿がショッカーの怪人みたいなら、真田サン以下の若手が身軽に散開してみせる姿は、ショッカーの構成員のよう。 肝心のヒグマは一部ホンモノを使ってガンバってるけど、ここぞというシーンではキグルミ感溢れるキグルミなもんで、コイツが暴れているとヒグマまでショッカーの怪人に見えてきてしまう。 さすがに姿をハッキリ撮し過ぎ、ですかね。 ヒロインの復讐譚としても弱く、盛り上がりに欠ける、というのが正直なところ。 ただ、雪原をロングで捉え、人物が小さくなってしまっても敢えてこの大自然をカメラに収めようとしているのは、見どころになっているのではないかと。 皆さん、よく見たら体張ってるんですけどね。何せ写りが小さいもんで。 【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 5点(2021-03-06 12:21:39) 2.《ネタバレ》 一言で言えば、「エネルギッシュな人情劇」といったところでしょうか。全体的に、アクションと情緒性の双方が、良くも悪くも迸るほどエネルギッシュで、それがこの作品独特の特色と持ち味にもなっていると思います。大正末期を舞台にした話なんだそうですが、たとえば付随音楽がシンセで作れていてファンタジックな響きだし、犬の名前はメルだし、なぜか妙に現代的で、それがまた独特な雰囲気出してますよね。そしてユキ役をつとめた女性がまた凄い。全身で怒ったり悲しんだりしてるし、終盤になるとなぜかもの凄く卑猥な格好になるし(笑)。その体当たり演技も見もの。家族を惨殺され、強烈な恨みを持って行動するユキと、彼女のことを想い、全力で守ろうとする鋭治のプリミティブな感情表現が見ていて心地よい。マイナス点はと言うと、序盤の熊こそ本物ではあったものの終盤の一騎打ちの熊は明らかに着ぐるみで二足歩行丸出しなのと、「一人前の男になるんだ」などと行っていた男衆たちが結局最後の闘いに絡んでこないのが少々残念であった。全体としてはまずまずの作品かなと。 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-10-08 23:23:00) ★1.《ネタバレ》 JACの結成20周年を記念して深作欣二監督の監修のもと、千葉真一が自ら監督を手がけたアクション映画で、マタギと人食い熊との戦いを描いた作品。見る前はつまらないだろうなと思っていたが、俳優の監督デビュー作にしてはそこそこといった感じでそんなに悪くないし、サスペンスとしての盛り上げ方も思ったより良かった。しかし、最初はリアルに見えた熊が最後のほうではもろに着ぐるみ丸出しで、クライマックスの熊との戦いはけっこう緊迫感が感じられるものになっているのにそこが気になってしまった。千葉真一は俳優としては出演しておらず、演出に専念しているが、これには話題作りのための監督業でないことが感じられた。(JACの映画だったら、菅原文太演じるマタギのリーダーを千葉真一が演じていてもおかしくはないのに。)主演の真田広之は音楽監督と主題歌の作詞・作曲も担当しているが、この映画のしばらく前にJACを退団しているので、本作は彼の置き土産的な映画でもあるのだろう。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 5点(2012-09-11 16:51:37)
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