みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
15.《ネタバレ》 3時間の長尺だが、ラスト不覚にも泣いてしまった。関根恵子の演技が上手い、夏目雅子の演技も上手い、2人の壮絶な演技合戦が楽しめる。ただ関根は本領を発揮しすぎてちょっと見せすぎ。もっと押さえて欲しかった。脚本は何が言いたいのか最初さっぱりわからなかったが、途中から戦争の不条理を徹底して見せつける反戦映画なのだと割り切って見ることが出来た。そして丹波哲郎はやっぱり不世出の名優だと思う、最後の家族に向けた笑顔は絶品。他の俳優も全員芸達者ぞろいで演技に隙が無かった。 【ブッキングパパ】さん [インターネット(邦画)] 7点(2024-10-19 20:44:21) 14.《ネタバレ》 「天皇陛下万歳」 2013/01/03鑑賞 篠田三郎エピソードが辛すぎます。 夏目雅子(日本)と共に生きていく選択はできなかったのでしょうか。 自分が手を下してないとはいえマリアを見殺しにしたことを許せなかったのでしょうね。 死に見入られた者の悲劇という気がします。 あおい輝彦は逆に生還したんですね。 信仰で救われた東条(丹波)と、信仰を捨ててしまった篠田。 いくつか鼻につく台詞が入ってたのは残念。 【pige】さん [DVD(邦画)] 8点(2020-01-12 21:49:24) ★13.《ネタバレ》 「二百三高地」に続く東映の大作戦争映画で、本作では太平洋戦争の開戦から戦後の東京裁判までを描いている。舛田利雄監督と脚本の笠原和夫、音楽の山本直純をはじめ、「二百三高地」と同じスタッフが手掛けていて、出演者も丹波哲郎、あおい輝彦、夏目雅子など「二百三高地」にも出演していた人が多く、二番煎じ感も強いのだが、「二百三高地」が旅順での戦いを通して日露戦争を分かりやすく描いていたのに対し、本作は3時間だれることなく見れるものの、焦点が定まらずに散漫とした印象が残り、映画としてはかなり大味な出来のように思う。しかし、本作は「大日本帝国」というインパクトのあるタイトルもさることながら、天皇(本作が俳優が演じる今上天皇が本格的に登場した初めての映画だそう。)の戦争責任に言及した部分が多く、こんな映画、よく作れたなと思うほどで、それにいちばん驚かされる。中でもあおい輝彦演じる床屋の妻(関根恵子)のセリフである「天皇は戦争に行くの?」とか玉音放送を聞いた住民が「天皇が話をするだけで戦争が終わるのなら、もっと早くしてほしかった。」とつぶやくのは今まで見た日本の戦争映画でも聞いたことがないような言葉でちょっと衝撃を受けてしまった。恋人(夏目雅子)の助命嘆願を拒否した江上(篠田三郎)が銃殺されるシーンの最後の言葉は天皇賛美とも天皇批判ともとれるようになっているが、笠原和夫の著書などを読むと批判の意を込めているようで、その徹底した天皇批判ぶりはすごい。東映はこの後、天皇を描く映画を企画して、宮内庁からクレームがついてぽしゃったというエピソードがあるのだが、それも本作を見ればうなずける話。最初に書いたように「二百三高地」と同じ出演者が多いのだが、あおい輝彦の相手役が夏目雅子ではなく関根恵子で、夏目雅子は篠田三郎の相手役と、それぞれ「二百三高地」に出演していなかった役者の相手役になっているのはよく考えられた配役。でも、江上が戦地で出会う恋人そっくりの現地の女性に恋人の面影を見て抱いてしまうという展開は分からなくはないけど、不倫のように映ってしまうし、この役を夏目雅子が二役で演じているのもなにか違和感を感じる。一方の関根恵子は戦時下をおさな子を抱えて何があっても生き抜くという強い決意を秘めた女性を演じていて、それがすごくハマっていて素直に良い女優だなあと思った。東条役の丹波哲郎も良かったんだけど、ちょっと彼に丸刈りは似合わないかな。でもやっぱり本作を見終わって印象に残るのはさっきも書いた天皇の戦争責任に関する言及の多さで、果たしてこの映画を平成から令和への改元をまたいで見てしまったのは良かったのかどうかと思ってしまう。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2019-05-01 23:50:08) 12.3時間だれることなく鑑賞できたのは軸になる何人かの登場人物が最後まで知りきれトンボにならずに描かれていたからか。 しかし観終わって何か心に残るかというと、ちょっと苦しい。 個人の立場、国の立場が違うというそのアプローチは悪くない(最前線と指導部の両面を見たらそうなるのは自然といえる)。 映画として右寄り左寄りどちらかはっきりしないような曖昧さはあっても良いと思う。 しかしどうも中途半端なのだ。 とにかく戦場の悲惨さが伝わってこないのが残念。 南方最前線の兵士がみな丸々として実に健康的。 それに情けない特撮。 悲惨なエピソードの連続なのだけどなにか白々しい感じになってしまう。 日中戦争の辺りは端折っているが昭和16年から敗戦、戦後の報復裁判までの一連を一作品で描ききったのは評価できるが、それが逆に散漫さにつながったのも確か。 それにしてもなぜ五木ひろしなのか。 なぜあの歌なのか。 あれがさらにこの映画を中途半端にしたように思う。 東条英機を演じた丹波哲郎は抑えた演技で良かった。 【称えよ鉄兜】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-08-13 15:18:06) 11.《ネタバレ》 大作感たっぷりとはいえ、やっぱり180分は長すぎますね。国家上層部、三浦・あおい組、篠田・西郷組と3つのストーリーを盛り込んでいるので仕方が無い部分もあるのでしょうが、この3つが全然交わってこないのだから、南方戦線組はひとつにまとめて良かったかとも思います。5点くらいかなとも思うのですが、関根恵子のパワフルな女房熱演と、ラストを際立たせるためにあえて三浦・あおい組の話を一時間近くも放置する構成(主題歌の入るタイミングも絶妙)にそれぞれ1点ずつプラスしときます。 【KYPA】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-01-21 01:35:20) 10.《ネタバレ》 当時劇場で見たんです。長い。夏目雅子の無理ある二役。そしてウルトラマンタロウが銃殺される。関根恵子は闇市に買い出し。いいんですべつに。「大日本帝国」は。レビューとは言えないかもしれないが、先日「ローレライ」を手にとって、しげしげと眺めたあげく戻した。なぜかというと、役所はともかくとして、ジャニーズ顔の男の子が出ているなら、どうしても見る気がしなくなったのだ。その時、「大日本帝国」をしみじみ思った。もう、「大日本帝国」が「限界点」だったのであーる。リアルな太平洋戦争とか、リアルな時代劇とか、演じられる俳優さんは、「30年代生まれまで」であろう。八頭身とか二重まぶたで坊主刈りとか、着物に脇差しとか、もうよしてくれ。全部外人みたいだ。レビューじゃないけど、野口英世の記念館で見た、彼の軍服、どんなに小さかったと思います?そんで肩幅狭いのなんのって。とてもじゃないが私にも着られない。ぜひ一度ご覧ください。そんなわけで「大日本帝国」は「今はもう無理」を思わせる個人的哀愁映画なのであった。(この作品が超リアルとまでいえないにしても) 【パブロン中毒】さん [映画館(吹替)] 6点(2006-01-21 16:29:28) 9.延々ダラダラ戦争が進み、ポイントごとにエピソードを見せられる、中にはグッとくるものもあるんですが基本的には面白くないです。がクリスチャンで戦争に批判的であった中尉が天皇陛下を叫び行く。この言葉の中に靖国思想だとか皇国史観というより、先に逝った者たちへの礼儀、残されたもの達への惜別、純粋なる愛国心を感じラストの締め方としてはピリッと締まるいいラストでした。とても重みがある映画の癖に、Hシーンの後は必ず大砲で始めるのには笑った。 【亜流派 十五郎】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2006-01-21 15:03:26) 8.長編でなかなかみごたえあり。わずか60年前にこんな戦争があったということを、改めて実感しました。でも、もうちょっとコンパクトにできたかも。 【H.S】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-12-11 15:04:18) 7.ラストの関根恵子とあおい輝彦の海辺再会シーンに、五木ひろしの大熱唱主題歌がかぶるんですよ、これ確か。当時中坊のガキには、戦争礼賛とか天皇戦争責任の追及とか小難しい事はさっぱり解んなかったんだけど、主題歌のタイトル「契り」という言葉に敏感に反応してしまった自分は、帰ってすぐ意味を国語辞典で調べたお利口さんでした。 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-11-13 15:50:45) 6.公開当時、戦争賛美だのなんだの批判されてたのが、いや、ほんっとに不思議なくらい、天皇の戦争責任についてこんだけ言及してるってのにたまげる。私も含めて、いったい何を観てたんだ。まさに「登場人物のほとんどが天皇につての何かの台詞を吐いている」(荒井晴彦)のだ。■しかし、それよりも何よりも、関根恵子がとにかく素晴らしい。「天皇は戦争に行くん?」の名台詞で始まり、「私はあんたのものなんよ」「アメリカでも日本でもさっさと負けたらええんや」「ちくしょう、負けへんで」と、クールに必死でハードボイルドで強い日本の母ちゃんぶり、そして、悲劇だけが連なるこの映画にあって、ラスト、あおい輝彦と関根恵子の再会を用意してくれた作者たちの、願いのような心意気に感動した。こんな骨太で、いい意味で時代錯誤で、ドラマドラマした映画はもう生まれないかもしれない、と思う。 【まぶぜたろう】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-08-14 00:28:37) 5.下で複数の方が指摘されているように,戦史を淡々と追っただけの映画です。ただ,この手の映画にありがちな抽象論観念論も混じっていないので,退屈に思われる方もいるかもしれません。 【malvinas】さん [映画館(字幕)] 5点(2004-07-29 19:55:36) 4.公開当時、戦争賛美とか言われてタイトル共々かなり批判を受けていた気がします。実際には「日本人の視点から見た大戦」という事でヘンな思想の偏りはなかったように思います。大戦での責任の所在や日本人がしてきた事についての言及は殆どなく、日本人を襲った悲劇としての側面が強い感じは否めませんでしたけれど。ただ、あまりに大きな戦争だっただけに、この、部分部分を切り取って描いているだけ、という感じの映画に、冷静に大戦の全容を描く事ができるようになるには、まだまだ時間がかかるんだろうな、って感じがしました。 【あにやん🌈】さん 5点(2003-12-10 15:33:18) 3.お二方お書きの通り、焦点を絞れずにダラダラと戦史を追いかけた作品になってしまいましたね。声のデカい役者がたくさん揃った感じかな(笑)。 【オオカミ】さん 6点(2003-11-18 23:03:35) 2.邦画の戦争映画ブームで出来た映画なんだけど、正直言って残念でしたね。何がやりたかったのかさっぱりわからない。大日本帝国の悲惨な末路を描くのなら、もっと重点を絞った方がよかったんじゃないかなぁ。戦争全体を捉えるって事はどうしても事象を追った年表みたいな単調になってしまうと思う、この映画を評価できない点のひとつだ。203高地の様なお涙頂戴でやっても、なぜかあまり共感できない部分が残りました。 【奥州亭三景】さん 5点(2002-01-07 18:16:18) 1.かなりの大作、お金を掛けて、でもどうしてこんなに長いんだ~。言いたいことは分かる。あまりに長い気がして。何せ敗戦をテーマにしていますから、その辺は観る人を選ぶかもしれません。個人的には“天皇陛下バンザイ”と言って銃殺されるシーンが印象に残っています。でも良い印象が辛うじてここだけでしょうか? ドキュメンタリータッチで作り、戦争の悲惨さを訴えるのかと思いきや、なんやこりゃ!女性の裸って言うのが必要以上に登場している気が。関谷恵子(旧姓)の熟女ヌードではなく、もっと違う何かが求められてる気がしたけど。関根恵子も仕事を選んで欲しいところです。しかし三浦友和が主演ってとこでこけてたかな。流石に三時間を越える作品だけに夏目雅子なんかも出ていたそうですが、どんな役だったか忘れてしまいました・・・・・ 【イマジン】さん 6点(2001-11-06 12:27:52)
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