みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
5.《ネタバレ》 笠に外套、楊枝とくれば、木枯し紋次郎ですよね。 テレビシリーズは全く観てないが、誰の目にもそう映る。 シリーズではどうか知らないが、純情な一匹狼的なやくざ者ですよね。 そして、怖いのが堅気の女だったりする。 自分を島流しにしたのが、友人かと思って、殴り込むと、 惚れた女の入知恵だったりするわけです。 ラストは、ガ~ンと、寅さんみたいにショックを受けるわけですが、 男の落とし前はキチッとつけて、すがる女に一言。 「あっしには関わりないことでござんす」 く~、しびれる~~ 寅さんは、この一言の言えない渡世人だったんですね。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2022-10-25 22:05:49) 4.《ネタバレ》 とある男の身代わりとなって罪を被り、三宅島に島流しとなってしまった木枯し紋次郎。だもんで、物語の少なからぬ部分が島流し先でのオハナシとなり、渡世人らしいエピソードはあまり無くって、何となくモヤモヤしています。それを補うように、多少、時間軸を行き来する語り口になっていたりもするのですが、あまり効果を上げていないようにも。 一方、冒頭のクレジットに「協力 三宅島観光協会」と書かれているところを見ると、実際に三宅島でロケ撮影をしたらしく、なる程、孤島らしい雰囲気が充満しています。 と言うわけで、どっちかというと、これは和製パピヨン、でしょうかね。 ただ、いよいよ島抜けを決行する段となって、小舟で大海原へ乗り出すも、嵐にあって難破する場面。流れついた先の光景が三宅島のそれと変わり映えがせず、結局、海岸の光景なんて島でロケしようがしまいが、大差ないんだなあ、と。それはいいとしても、このシーン、私はてっきり「三宅島にまた戻ってしまった」と思ったもんで、後で伊豆だと聞かされてズッコケそうになりました。三宅島ではない別の場所であることを示すカットが一発あれば、もっとスッキリしたかも、、、 という訳で、正直この辺りまではあまりノレなかったのですが、ここからは見どころ。紋次郎の前で繰り返されていく様々な悲劇(どうでもいいような殺し合いを含め)が、彼の虚無的な表情の向こうで彼の感情をひそやかに揺り動かし、最後の決めゼリフへと結びついていく。やっぱり、かっこいい。 【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 6点(2021-08-28 11:05:07) ★3.《ネタバレ》 「木枯し紋次郎」といえばテレビシリーズをちゃんと見たことがない(「帰って来た木枯し紋次郎」は鑑賞済。)自分でも中村敦夫(それに上條恒彦の主題歌。)というイメージがあるのだが、テレビシリーズがヒットしていた最中に東映で作られた本作は、テレビシリーズとは無関係の作品のようで、菅原文太主演の中島貞夫監督作。このころの東映には珍しい時代劇だが、もうこのころには任侠映画に陰りが見えていろいろ模索してた時期なのかなと思って見たりした。内容はテレビシリーズに配慮して原作の中でテレビシリーズで映像化されていないエピソードを映画化しているとのことだが、スケールの大きな噴火シーンや、カメラワークなどに映画らしさを感じるものの、ストーリーとしてはなんかありがちな時代劇という感じで正直それほどでもない感じで、どこかテレビ時代劇のような感じもしてしまうのが事実。菅原文太演じる紋次郎はニヒルな存在感が漂っていて、それほど悪くはないと思う。でもこれはさっきも書いたように中村敦夫のテレビシリーズをちゃんと見たことがないというのも影響しているのかもしれない。(いつかちゃんと見てみよう。)その紋次郎と盃を交わす男を演じるのが小池朝雄というのがいかにも分かりやすいが、やはりこの人の時代劇における悪役はいつもハマっている。ヒロイン役の江波杏子が二役を演じているが、そのことをオープニングのクレジットで明記しないほうが良かったのでは。文太紋次郎はもう一本あるようなので、そちらも見てみよう。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2019-08-31 22:47:55) 2.騙されて島流しになった紋次郎が島抜けして復讐する...大筋こんな感じ。これで「木枯し紋次郎」もの初めて見たけど特におもしろいということもないかなと。ストーリーは予想できるし、あんまりリアルな時代劇好きじゃないってのもあっていまいち。個人的な見所としては小池朝雄の悪人ぶり。後から必ず自首するとか言ってるけどあの小池朝雄がんなわけないじゃん! そんなとこを楽しむ映画でした。 【バカ王子】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-12-30 23:31:52) 1.無宿渡世で人との関わりを避け、孤独に旅する紋次郎さん。菅原文太の紋次郎は、テレビドラマの中村敦夫の朴訥とした“となりのおっさん”的な雰囲気とはまた違い、静的な存在感がニヒルに漂いますが、お決まりのように情にほだされ、この映画では島流しの罪人を引き受けてしまいます。そして三宅島では大噴火に遭い海上では大嵐になってしまうスケールの大きさ。さすがに自然災害には「あっしには関わりのねぇことでござんす」とは言えないようです。手持ちカメラのもの凄いブレの映像や、海のブルー、竹林のグリーンを背景にした人物ショットなどカメラ的な見所も随所に散りばめられ、ラストでついに紋次郎の楊枝が敵キャラに突き刺さり、待ちに待った「あっしには~~」の台詞とともに闇に消える後姿の紋次郎・・・キャ~、という黄色い悲鳴が聞こえてきそうです。しかしあのドンデン返し・・・その後の紋次郎さんがトラウマにならないか心配ですが、そんなことは「あっしには関わりねぇことでごさんす」と私が言ってみてもどこからも黄色い悲鳴など聞こえるはずはありませんでした。 【彦馬】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-06-07 12:17:52)
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