みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
8.当たり前のことを言うようだが、よい映画は始まり方がよく、終わり方がよい。特にこの映画のエンディングは、まさにここで、このカットのこのタイミングで終わってほしい!と思った瞬間、暗転した。余韻がダラダラと長い映画が近頃多いと感じていたのでこの爽快感といったらなかった。 全編通して持続する緊張感もちょうどよく、また、台詞も的確で、よい脚本のお手本のような映画だった。 【とと】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-07-03 00:26:52) ★7.話の展開が「ヒストリー・オブ・バイオレンス」と似ていて、新鮮味がありませんでした。V・モーテンセンは謎めいた役をうまく演じていましたが、N・ワッツは存在感を発揮できていません。映像に凝っていて、すごいと思わせるシーンがいくつもありましたが、すごすぎて引いてしまうところもあります。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 5点(2008-06-27 23:36:26) 6.《ネタバレ》 通常は関わることのないであろう世界の人と接触してしまった看護士。上品なレストランのおだやかなオーナーの裏の顔はおぞましいマフィアのボス。表面的には一般市民として暮らしているマフィア達と関わる彼女を、ハラハラしながら見せられました。そいつらはマフィアの暴力性を彼女にはいっさい見せなかったのですから、怖さも感じないで行動してしまう危うさ。そんな緊張感で引き込まれてしまいました。途中でモーテンセンが捜査官とすぐ判り、ちょっと残念でした。娯楽性を追求しないエンディングはクローネンバーグの真骨頂でしょう。(ドンパチ観たけりゃ余所行って) 【くだごんべ】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-06-26 13:54:13) 5.《ネタバレ》 久々、鑑賞後に空腹感を感じなかった一本。最後まで見て、ああ~と涙が出ました。 なのでネタバレ書きます。どうぞご注意を。 死んだような故郷を飛び出して外国の大都会へやって来た娘。 流産が原因で家庭を持つことが出来なかった女。 出来れば自分の生まれた国で、自分の家族(もっと言えば有能な息子)が欲しかっただろう父親。 自分の無能さに感付いていながら馬鹿をし続けることしか出来ず、その上好きな人に好きだと言えない男。 そして誰にも本当の自分を見せることが出来ず(全裸で格闘しますが・笑)、身体に刻み込んだ印によって普通の生活には戻れないことを承諾していた男。 主要人物の誰もが本当に必要としているものを手に入れることが出来ず、必死でもがき続けます。特に最後の最後の場面がたまらなかった。 特別共感できた人物もいないのに何故泣いたのかというとそれは、悲しいのではなく切なかったからだと。 ロシアンマフィアの話なのに、ロシア系の役者は起用しなかったようですね。しかしこの迫力、説得力! 【えんびす】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-06-25 21:46:19) 4.《ネタバレ》 クローネンバーグの他の作品のレビューでも書いたが彼の作品の主人公はいつも二つの世界を生きる。そこから本当の自分を見出してゆく。ガラッと作風を変えてきた前作の『ヒストリー・オブ・バイオレンス』でも自らを偽り、過去と決別した人生を作り出していた。今回は病院勤務の女がひょんなことから暗黒の世界とこちら側を行き来する物語なのかと最初思って観ていたのだが、どうやら違っていた。体に墨を入れ、素っ裸の男が自分を殺しに来た男たちを返り討ちにする。その壮絶な格闘の末に気付く。偽っていたはずの二つ目の世界にこそに自分の真の姿を見出さずにはおれない刹那!クローネンバーグのテーマはここでも全くぶれなかった。そのうえで『ヒストリー・オブ・バイオレンス』がアメリカの西部劇のプロットを借りていたのに対し、この『イースタン・プロミス』は日本の仁侠映画のプロットを借りている。面白くないわけがない。次は何を持ってくるのか。だいたいこういうのは3つ続くことが多い。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-06-25 11:02:45)(良:1票) 3.これはどう評価してよいものか悩みます。ムードはすこぶる良いです。役者もまたすこぶる良いです。しかし、話のスケールが何とも小さいのです。最後は、え、これで終わっちゃうの、という感じに不満でした。映画館に足を運ばねば後悔すると思って臨んだのですが、ちょっと不完全燃焼でした。 【ジャッカルの目】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-06-19 23:24:00) 2.《ネタバレ》 ヴィゴ・モーテンセンの、悪い奴やのかいい奴なのか分からない存在感が映画の核です。それだけに、ヴィゴの正体が明らかになってからは、ラストの盛り上がりに欠けてしまった感あり。ヴィゴがクローネンバーグ監督と組んだ『ヒストリー・オブ・バイオレンス』に比べると、印象に残らない映画です。暴力描写は、リアルですが。 【カワウソの聞耳】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-06-19 07:31:36) 1.《ネタバレ》 舞台はロンドンでロシアン・マフィアが主役とあまりなじみのない設定ですがなかなか面白かった。ドンの息子キリル(ヴァンサン・カッセル)が女性を孕し、その出産に立ち会ったアンナ(ナオミ・ワッツ)が女性から託された日記のために・・・そして運転手ニコライ(ヴィゴ・モーテンセン)も彼女に共感していくうちに・・・と物語りもなかなかでした。そして、ラスト付近でニコライが丸裸で格闘するシーンがあるのですが迫力がありヴィゴ・モーテンセンのプロ根性を垣間見ました。更に劇中に出てくるバイク(ロシア製と思われる)やニコライやキリルのしている腕時計(ジャガー・ル・クルト)がさりげに格好よかったです。 デビッド・クロネンバーグ監督は「ヒストリー・オブ・バイオレンス」に続いてヴィゴ・モーテンセンを起用してのバイオレンス作品で「彼らしい演出」もあったりですが、私的には両作品共に好きな作品です。またこの手の作品にしては尺も長くなく観やすかったです。 【SITH LORD】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2008-05-02 07:28:12)
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