みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
41.《ネタバレ》 ベタドラマですが楽しい! 混沌とした作品が多い中、たまにこういった作品をはさむといいですね~ 落日のサイレント映画をテーマにした作品はけっこうあると思うんですが、それをサイレントでやったというのが面白い発想でしたし、不思議な感覚を覚えました。 サイレント時代のサイレントではないがゆえに、途中のシーンの音の仕掛けも心憎かったです。 ラストにトーキーで終わったのがちょっと残念。でも伏線(?)はしっかり回収しましたね(^^; 余談ですが・・・犬に助演男(?)優賞! 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-11-03 14:12:19) 40.《ネタバレ》 実際に鑑賞してみて、アカデミー作品賞受賞というのも納得の出来だなと思いました。これの対抗馬が「ヒューゴの不思議な発明」でしたから、そりゃあどっちを選ぶかと言われたらこっちでしょう。内容的にはシンプルで、深遠なテーマがあるような話ではないですが、誰にでもお勧めの出来る良質な娯楽作品に仕上がってると思います。ほぼ全編に渡って「サイレント」形式で進んでいくのですが、完全なサイレントではなく、「メタ」サイレント形式になってる。途中の悪夢シーンとかで突如音が入ることに思わず「おっ」と驚かされる。そしてラストの締め方にしても、いやはや実に効果的。形式と主人公たちの境遇をシンクロさせ物語を構築していくアイデアは巧い。マーシャル・マクルーハンが言っていたように、既存のメディアは古くなることでアートになるわけですね。テレビが登場したことで映画がアートになったように。サイレントにこだわった主人公は、その意味ではアーティストなのかもしれない。でもアートとは古いだけでなく、そこに違う試みをやることで新しいものを作り出すことも出来る。主人公はアーティストならではの苦悩を抱えながらも、ついには「ミュージカル」という一つの新しい形を生み出した。印象的なシーンは色々あるけれど、やっぱりヴァレンティンが銃を手にする中ペピーがやってきて、二人抱き合うシーンですかね。それまでずっとすれ違っていた二人の気持ちが一つになる。いい映画です。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-10-29 22:09:13) 39.トーキー時代を経た後に作られるサイレント作品である以上、かつてのサイレント作と同じでは意味がなく、トーキーがもたらした成果を踏まえて作られないと意味がないのだが、いくつかの部分でその努力の形跡は見受けられるものの、全体としては習作の域を出るものではない。ただ、主演の彼の演技は、大げささを排していてなかなか良かったと思う。もっとそれを生かせる演技的な見せ場を用意してあげてほしかったが。 【Olias】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2012-10-23 21:34:44) 38.テンポよく、何のストレスも感じることなく観賞しきれる良品。しかしながら主人公がトーキーを頑なに拒む理由が明示されずに進行するため、ややのりきれない。アカデミー賞受賞は幸運だった? 【j-hitch】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-10-17 14:28:11)(良:1票) 37.この作品に関して言えば、アカデミー賞を獲っただけにかなり事前に情報が入ってしまったというか、名場面といわれる所は大体テレビで流れちゃっていたので、正直感動するまではいきませんでした。最後のあれはぐっと来るけど・・・それも何となくアカデミー賞獲った時点で、ラストはこうするだろうなと気づいてしまう。賞与える側からしたら、俺達ってセンスあるよねって感じで与えたと思うんですが、観る側からしたら、賞獲ったんだから、感動する何かがあるに違いない。結果ハードルを高くして観てしまう。この作品は大衆向けというより賞レース向きだと思いました。 【Yoshi】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-10-09 20:16:15)(良:1票) 36.サイレント映画を観るのは久しぶりだったので、開始後数分間はかなりの違和感を覚えました。セリフがないというのはこんなにも不思議な感覚なんだなぁとあらためて感じ、逆説的にではありますが、トーキーとは革命的な発明だったということを思い知らされました。オスカー受賞により本作はサイレント映画を見たことのない観客の目にも触れることとなったはずですが、そうした観客が本作をどう感じたのかが気になるところです。。。 監督はサイレント映画を徹底的に研究したというだけあって、本作はサイレント映画の醍醐味をきっちりと味わわせる内容となっています。陳腐な物語にオーバーアクト、そして良い人だけが出てくる良い話、これぞ古典の味わいです。こうしたサイレントでしか成立しえない物語を作り上げ、その魅力を現代の観客に思い出させたという点において、本作はその企画意図をまっとうする完成度に達していると評価できます。ただし、問題もあります。ペピーが大スター・ジョージに対して抱いていた憧れが、どの時点で恋心に転化したのかが明確に描写されていないために、ラブストーリーとしては筋の通らない話となっています。また、落ち目になってからのジョージが後ろ向き過ぎてイラっとする点も引っかかりました。優しい運転手に賢い愛犬、そして苦しい中で最大の援助を与えてくれるペピー、これだけの人々に支えられながら、依然として過去にしがみつく主人公には感情移入しがたいものがありました。要するに、ドラマとしての完成度は高くないのです。本作が成功したのはあくまで”器”の完成度の高さであって、”中身”に魂は宿っていませんでした。。。 作品賞受賞の本作を筆頭に『ヒューゴの不思議な発明』『マリリン/7日間の恋』『マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙』と、今回のアカデミー賞には懐古的な傾向が目立ちました。古き良き時代を懐かしむ空気というのは、現代の世相が良くないことの裏返し。内容の賛否はともかくとして若い感覚に溢れた作品(『ノーカントリー』『スラムドッグ・ミリオネア』『ハート・ロッカー』)が賞レースを賑わせていた数年前と比較すると、やや寂しい傾向であると感じます。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-10-07 01:48:10)(良:1票) 35.多くの人が楽しめる、愛らしい映画だと思いました。でも、実験ですよね、これ。いつの時代に作られたとしても、「今」の血が流れているものが私にはいいみたい。 【のはら】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-10-06 21:56:46) 34.《ネタバレ》 似たようなテーマの映画、ヒューゴよりは断然こっちが上。 無声だし、最初の30分ぐらいまでかなり退屈で眠くなったが、無声映画の時代が終わって時代の移り変わりのあたりから面白くなってくる。 声が無いせいで自然と集中して観てしまうし 声が無いから役者の表情からセリフを読み取る。 そういうのが今の映画にはなくて逆に新しいと思った。 人にオススメとかはできないけど個人的には良い作品だと思う。 これがアカデミー賞をとるのはわかるんだけど、二度と使えないアイデア賞、って感じ。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-10-03 05:20:34) 33.《ネタバレ》 とても面白かったんですが、ストーリー構造が同じような『ライムライト』など、過去の白黒映画の名作たちと比べてしまうと、やはりもうひとつという印象です。ただひとつ、興奮したシーンがあって、それは途中、ガラスが割れて急に音が入るシーンです。映画に効果音があるって幸せだなと痛切に感じ、さらに「もしかしてここから音声ありになるのか!画期的!」と興奮したのですが、結局それも一瞬で終わってしまいました。構造に新しい文脈を持ち込んでいない以上、過去の名作と同一線上で比べざるを得ず、そうなるとちょっと負けてしまいます。 【コダマ】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-07-17 02:18:53) 32.《ネタバレ》 静かな映画だと寝ちゃう自分としては不安もあったけど、面白かった。セリフはサイレントだけれど、音楽が雄弁に語る。映像もすごく計算しつくされている感じで、名画を見ている気にさせてくれる。かといって高尚な映画というわけでなく、中身が薄いというか、良い意味で軽~いストーリーで楽しい気分になれる、魅せられる映画。 腹の立たない程度にさらっと反則技をしかけてきたり、脳天気すぎるラストだったり、力の抜け具合にも余裕が感じられる。計算されつくしすぎて、逆にかわいげがない作品である。 個人的には女優さんにもっと魅力を感じられたらもっとハマれたかなーと思った。 何の影も苦労もない幸運なパー女にしか見えなかった…。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-07-09 23:33:01)(良:1票) 31.いい映画。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-07-02 20:33:29) 30.《ネタバレ》 無声からトーキーへ移行する時代における無声俳優の苦悩を描くのに、無声映画(音楽のみ)で表現するという野心的な試みはおもしろい。しかし、筆者の理解力不足か画面中の伏線を見逃してるのか、微妙に細かい心情が伝わってこない。言葉に頼り切ってる現代人には、まさにニュアンスが感じられない荷が重い映画となった。無声映画の表現力に挑戦しているようでかえって無声映画の限界を露呈してしまっていることになりはしまいか。また、本作品中、トーキーになるシーンが2箇所ある。トーキーに対応して復活を遂げるラストシーンはともかく、周囲が音のある世界になったときに自分だけ声を出せずに動顚する主人公の悪夢のシーンはトーキーでしか表現できなかったのであろうか。このシーンを無声でどう表現するか興味があったのだが。ストーリーとしては単純で、笑いあり涙ありで面白かったが、この単純な映画を話題の作品にしたのは賛否両論あるものの、やはりこの白黒無声という表現手法にあるようで、目的と手段を取り違えてるような気がしないでもないね。 好み40/50、演出9/15、脚本8/15、演技7/10、技術9/10、合計73/100→7/10点 【chachabone】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-05-24 22:59:24) 29.《ネタバレ》 サイレントであることを利用した演出とアギー君の演技(?)には感心しましたが、お話としては中途半端。男の再生物語にロマンスをからめて、結局虻蜂取らずという結果のようです。それに、あの最後はどうなんだろう? 踊ってトーキー映画に出たからどうなんだって感じ。踊るだけならセリフはいらないから、しゃべってナンボのトーキーである必要性は薄いでしょう。アイデアは認めますが、アイデア倒れ。まるでこの映画そのもののようです。 【アングロファイル】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-05-13 10:55:31) ★28.あれ?期待していたほどじゃないなぁ。もっとおもしろいんだと思ってた…。つまらなくはないんだけどね。もう一度見たくなるとか、誰かに進めたくなるとか、そういう風には思えません。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-05-11 23:24:33) 27.《ネタバレ》 ジョージは、サイレント映画をずっと肯定し続けていました(→頑なにサイレント映画に固執してる)。よって失敗しました(→自殺まで追い込まれた)。 このサイレント映画は、サイレント映画を否定しています(→サイレント映画は終わったという内容だよね)。よって成功しています(→アカデミー賞とった)。 結果の前には、必ず原因があります。「ジョージが落ちぶれた」結果には、「時代の流れが変わった」のと「プライドを曲げれなかった」のが原因にあります。 ジョージを教訓にすると「時代の流れに逆らわず、時としてポリシーを変えれる柔軟さを持とう」と考えることができる。 過去というのは、それが華やかであればあるほど、とても良い物に感じます。だけど、未来も良い物なんだよね。ただ誰も知らないだけで、良い物だったりするんだよ。そう思わせてくれる映画でした。 【VNTS】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-05-11 13:02:28) 26.《ネタバレ》 この映画は白黒サイレント映画ということもあって敬遠する人も多いかもしれない。でも、実際に見てみると今の時代に作られた映画だと感じるし、ちゃんと面白い。物語の時代設定は、映画がサイレントからトーキーへと移行しつつある頃で今と同じように世界的不況があった時代。1つの時代が終わり新しい時代が始まる、そんな時にサイレント映画のスターである主人公ジョージは新人女優のペピーと出会う。ジョージはペピーを激励し導き、ペピーはジョージを尊敬し大切に想い続けるようになり、2人は親しい関係を築く。次第にペピーはトーキー映画のスターとしての階段を上っていき、過去の人となったジョージはスターの階段を下りることになる。過去と未来の象徴のような2人のこの関係が、過去をただ切り捨てるのではなく過去の良さも認め敬い過去があったからこそ現在そして未来があるのだというメッセージのように感じた。あと犬が良かった。 【マー】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-05-03 11:15:56) 25.《ネタバレ》 <すさまじいネタバレ注意>今までサイレント映画だったのに、トーキー映画に変わるというアイディアは「オズの魔法使」のあのシーンを思い出しました。 台詞のない映画を観ていて「これはこれでいいけど、やっぱり声が欲しいなあ」というジレンマは多くの人が感じることだと思いますが、これにアイディアで応え、ジレンマそのものをトーキー映画へと移り変わる時代を利用して描いていることが素晴らしいです。 この映画がオスカーを受賞したのは、単なる懐古主義に留まらず、温故知新の考えのもとで新しい映画を作ったことにあるのだと思います。 ◆こちらのブログhttp://kinoer.exblog.jp/15769867で知ったのですが、主人公のジョージは、最後にフランスなまりの英語を話していたそうです。これに気づくと「ジョージは映画でしゃべること自体に抵抗があった」と気づけるという・・・細かい設定に感服しました。 【ヒナタカ】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-05-01 22:33:42)(良:1票) 24.《ネタバレ》 アーティスト、つまり芸術家って自分の芸術感から妥協出来ず大変な職業だなあ、でもそれを貫いていって成功できるということは素晴らしい職業だなあと感じました。でもこれはアーティストに限らず、あのペピィや執事だって、みんなそうなんですよね、自分の信じることに従ってやっていくことが大事なんですよね、そうすればきっとうまく行くと。 思うに、多くのアメリカ映画は基本この考えをを底流にテーマとして持っているんじゃないかとも思います、例えば「真昼の決闘」にしても「ロッキー」にしても「ターミネーター」にしても「ギルバートブレイク」にしても(ただアンチテーゼとして例えば「ファーゴ」とか「パルプフィクション」とかもありますが)。そんな意味でこの映画はフランス映画界からハリウッドに捧げられたオマージュなのかなって、そんな事も考えました。もちろんとても好意的なオマージュですが、ちょっとは揶揄の気持ちもあるのかなって。 【Tokyo's Holiday】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-04-30 23:09:34) 23.評価がとっても分かれると思いますが、私は心からこの映画に感謝したいです。 すでに皆様がお書きになっている好意的なコメントに、賛成です。 加えて私が泣きのポイントっだったのは、時代と才能が一致しないやりきれなさ、でした。 ヴァレンティンがどうしてもマイケルと重なって仕方がありませんでした。 【こね】さん [映画館(吹替)] 9点(2012-04-29 22:57:36)(良:1票) 22.《ネタバレ》 ストーリーは「雨に唄えば」+「ライムライト」といった風で、トーキーの時代へと移り変わる中でサイレントに拘り続ける主人公の苦悩を中心に進みます。なのでどこかで聞いたようなストーリーであり悪く言えばベタな展開とも取れるでしょう。しかしこの映画の中でやっていることは非常にチャレンジングな精神に富んでいるとも思えました。スターダムを登るヒロインのペピーはレストランでインタビュアーにこう言います、「観客もサイレントの大仰な演技に飽きたんだでしょ」と。実際にサイレント映画では俳優の声は入りませんので、俳優の演技の優劣は如何に感情を身振り手振りや表情で表せるかという所にあります(勿論例外は多々ありますが)。しかし時代がトーキーへと移り変わると、最初は観客が求めた筈の俳優の声が逆にワザとらしいものに感じられ、表情の機微・佇まい・どれだけキャラクターへ自身を投影しているかが演技の優劣になっていきます。所謂スタニスラフスキー理論の登場ですね。しかしそれも近年になり食傷気味になりつつある。メソッド演技が一般化してしまったからです。そんな現代にこの映画はサイレントを持ってきました。サイレントだから役者は声が出せません。しかし主演の二人の表情は大仰ながら非常にウィットに富んでいて観客を楽しませてくれます。ジョージのウインクやペピーの投げキッスなどはその最たるもの。しかしこのサイレントは何も30年代以前に作られた訳では無く、21世紀に作られているのです。だから現代的な演技も多々ある。例えばプロデュースした映画に客が不入りでジョージが映画館入口で佇んでいるシーン、じっとスクリーンを見つめますがそこからは彼の芸術家としての苦悩と挫折が感じられる。昔のサイレント映画でしたら大きな溜息の一つでもつかせて演出するでしょう。落ちぶれ街を彷徨うジョージを車の中から見つめるペピーも同様です。昔なら目線を逸らし口を塞ぐ位しそうなものです。でもペピーは薄らと目に涙を浮かべるだけです。このようにサイレント映画絶頂期ではあり得なかった、役者が身振り手振りでも無く声を出すでも無くキャラクターの感情をサイレント映画内で表現する。そこがこの映画の凄い点だと思いました。現代に作られたサイレント映画だから成し得た演出だからです。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-04-29 18:33:44)(良:4票)
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