みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
3.イギリスの名匠ケン・ローチの長編デビュー作です。苦労を抱えながらも生きていくイギリスの庶民の数々のドラマを描いてきたケン・ローチ。デビュー作から彼が映画の中で描く対象にはブレがないですね。 本作は男運に見放されたような、幼い息子を抱えた若い女性の日々を綴った作品です。そんな主人公の弱さを見せる部分もありますが、それだけではなく目の前にある現状を受け入れていく強さを感じました。そしてラストで未来や理想の生活を語る彼女の姿からはささやかな希望を感じさせてくれるし、それはケン・ローチの人間賛歌であり庶民への賛歌のように思えました。 音楽を担当したドノヴァンのメロディと、登場人物の心を代弁するかのような歌の歌詞が素晴らしかったです。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-09-28 21:46:12) 2.圧倒的に好きな男がムショにいるんだけども、シャバの現実を生きるためには別の男たちとそれなりに女を実感していないとダメ、というのは、正直、共感できてしまう。45年前の作品なんだよなぁー、これ。今でも賛否の分かれそうな内容、当時は結構批判もあったんじゃ、と思います。正直、尼さんみたいに生きるって、一度しかない人生、無味乾燥過ぎますね。母親なんだから子育て必死でやりゃーいいじゃん、と真面目な方は思うでしょうが、別にセックスだけじゃなくても、異性(場合によっては同性)との交わりというのは、身も心も潤うのですよ。ジョイの場合、潤い以外にも、生活の手段としている節もあり、そこは受け止め方が分かれるかと思いますが。長いこと社会人やっていると、「色事の潤い」のない若しくはなくなって久しいと思われる人に幾度か遭遇するものです。こういう人々に特徴的なのは、やたらと攻撃的なところでしょうか。プライドもかなりお高く、そのくせ、自信はないのか、職場で仕事の内容やそれにまつわる諸事にダメ出しされると、人格を否定されたかのごとく反撃する、みたいな点が見えると、女性の場合、私は勝手に「あー、この人バージンだ、99%」と心の中で思っちゃいます。すごく余計なお世話で、失礼極まりないかも知れませんが、多分当たっていると思います。恋愛なりそれ未満の色事なりって、ある意味、他人との全人格的交わりなわけで、この経験のない人は、自分に自信を持てなくても仕方ないと思うのです。親以外に、赤の他人が丸ごと自分を受け入れてくれるという体験は、とても大事なもの。まー、細かいことを言えばそりゃ違うという部分もあるんですけどね。・・・ジョイが、決して自己価値を高く置いてはいなくても、半面、現実の流れに自然に乗ってその生き方自体を卑下していないのは、多分、自分をきちんと肯定できているからだと思うのです。流されているようで、したたかに世渡りできるしなやかさも持っている。頭でっかちで自己保身に汲々としている攻撃的な輩よりゼンゼン魅力的です。ローチ、さすがです。やっぱりあなたは素晴らしい! 【すねこすり】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-05-03 23:16:25) ★1.無理が無いよ。この娘の生き方は正直で。結果、ハッピーエンドなのか、どうかはわからないけども、 少なくとも“POOR COW”←原題から想像していたよりは悲しい終わり方をしてくれてなくって良かったよ。 (最後はひょっとして悲しい結末なのか?ってビクビクものでしたので。) それから、音楽。素晴らしい。 さすが英国。情緒溢れるこのドラマにとても合っているメロディーばっかりで。とにかく素敵な曲がひっきりなしに 流れておりました。(特に好きになったのは、デイブ役の彼が弾き語りで唄っていた最初のほうの曲。) そして、付け加えておくなら、この娘、役的にはとても粗っぽいのだが、実は精神的にとてもか弱く、時折見せる キュートな面。とてもかわいらしかったよ。キャロル・ホワイト。他の出演作 絶対に探してみたくなりました。 【3737】さん 9点(2004-02-05 21:29:01)
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