みんなのシネマレビュー |
|
| ||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
15.《ネタバレ》 人間の体と羊の頭のちょうど境目を見せてあげよう。 そんなこと言うような作風ではなかったけど、愛らしいキャラだと思ったよ。 獣人はアニメやゲームでは市民権を得てるし、ホラーというほど怖くはなかった。 子供を奪われた母羊は気の毒だったけど、人間は常に家畜に対して残酷なもんだからね。 終盤の展開も残酷だったけど、知性のある生物なら復讐したくもなるよね。 ストーリー的にはそれほど面白い作品ではなかったけど、興味深い世界観の作品でした。 【もとや】さん [インターネット(字幕)] 7点(2024-09-11 16:34:11) 14.《ネタバレ》 見渡す限りの荒野がどこまでも続くアイスランドの高山地帯。羊の放牧を生業とするとある夫婦は、そんな過酷な地で必死に生きていた。夫婦を訪ねてくる人もほとんどおらず子供もいない彼らは、日々の重労働をたった2人でこなしている。羊の餌やり、農作物の管理、家畜の出産の補助……。ただ黙々と仕事をこなす彼らの表情はどこか悲しげで、ほとんど会話らしい会話もない。きっと過去に何か哀しい出来事があったのだろう。ある日、1匹の羊がとある特殊な〝子羊〟を産み落としたことから彼らの日常が少しずつ歪み始めてゆく……。荒れ果てた高山を舞台に、孤独な夫婦が授かったそんな異形の存在をダークにミステリアスに描き出す異色作。冒頭からこの作品を貫く独特の世界観には惹き込まれた。セリフや説明を極力排除し、過去の辛い出来事から心を閉ざしてしまった夫婦の過酷な生活をただ淡々と描いているのに、終始濃密に漂うこの不穏な空気は凄いとしか言いようがない。そして誕生する1匹の子羊――。この存在がいったいどんなものなのかを中盤まで明かさず、ただ夫婦の反応だけを描くことで何か良からぬことが起きているのだと観客に想像させるこの演出は斬新。中盤、急に登場する叔父の目線でこの異形の存在の正体が露わにされるのだが、その造形が絶妙に気持ち悪くて、なのにこの夫婦がとても愛おしそうに見つめているのが何とも嫌な感じを増幅させる。ところが物語が進むうち、この存在が少し可愛く思えてくるという、なかなか監督のセンスを感じさせるものだった。この唯一無二の独自の感性は称賛に値すると言っていい。ただ、残念ながら肝心のお話の方は自分はそんなに良いとは思えなかった。率直に述べさせてもらうと、これは世界各地の民話や伝承によくある、人ではないものを授かる夫婦のお話。それをいつか何かが起こりそうな禍々しい描写で引っ張っているだけで自分はそこまでの深みやテーマ性は感じられなかったのだ。最後のオチも安易と言わざるを得ない。フォークロアならではの寓話性や教訓をもっと掘り下げて描いてくれれば、より完成度の高い作品となっていたであろうに。惜しい。とはいえ、この重苦しい世界観や羊たちが象徴する宗教的メタファーの扱いなど、この監督のセンスの良さは充分感じさせたので、次作に期待したいところだ。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2023-12-08 06:43:52) 13.《ネタバレ》 ホラー枠にあったので鑑賞するも、ホラー要素は無いに等しい。 いや、ラダという異形は普通に考えればホラーなのだが・・・見ていると意外と可愛い。 冒頭のおどろおどろしい雰囲気、何か起こるぞ起こるぞからの何も無い。 娘を亡くして夫婦二人、自然あふれる地で暮らしているが傷は癒えておらず病んでいたのか 互いにその異形、異常をすんなりと幸せとして受け入れている。ある意味ではこれもホラーか。 セックスシーンや旦那の弟との過去の匂わせ?的な必要あるのかどうなのかなという部分は気になった。 ラストは成るようになったというか、もっとこう何かないの感を残したままストンと終わる。 というか弟、ヒゲ剃っておけよ! 【HIGEニズム】さん [インターネット(字幕)] 6点(2023-05-14 17:45:02) 12.《ネタバレ》 ダークファンタジー、あるいはホラーといったスタイルを採っていますが、事故(?)で愛娘を失った夫婦が、異様な姿でこの世に生を受けた子羊に亡き娘の姿を見出し、溺愛することで失ってしまった日々と幸福を取り戻したかと思いきや、結局は束の間の幸せは破綻せざるを得ず、更なる悲しみの淵に立たされることになるという人生の悲哀を描いたヒューマンストーリーと受け止めました。 とは言いつつも、冒頭の羊たちの恐れおののく姿、生まれて来た子羊に息を吞む二人、独り屋外に出たアダの瞳に映る異形の存在等々、ホラー作品あるある的要素は全編を通じて散りばめられており、決して心温まる作品とは言えません。観終わった後、どうにもならない重苦しさが尾を引きます。 途中までアダはイングヴァルの子なのか?と疑っていましたが、彼の様子もマリアの様子もその点はまるでスルーしているところから違うのだなと。それに冒頭の羊たちがイングヴァルに対してあんなに恐れる訳もないし。ではアダの出自は如何に?もしや実在しない概念としての存在だとか?過去の悲劇が夫婦にもたらした心の闇とか?そしたら何とあんな異形の羊人間だったとは。そこはまさかの展開でした。 アイスランドの山中にあのような存在が居るという伝説があるのかどうかは知りませんし、設定そのものにキリスト教的要素があるのかどうかも知りません。ですから、羊人間が単に突然変異的に誕生した怪物なのか、それともより深い意味を持つ存在なのかは判断出来ませんが、訥々と語られる深く悲しい物語に、そういった背景を知らずともやるせなさを感じざるを得ませんでした。 更に高得点を献上したかったのですが、弟の登場が作品全体に対して果たして意味があったのかどうか理解に苦しむ部分があり、マイナス1点の7点献上します。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-04-20 14:23:52)(良:1票) 11.《ネタバレ》 つまらない。 内容がない。 とにかく、作中、何も起こらない。 この映画で起こった出来事といえば、「羊人間を育てることになった」「羊人間の母親を殺した」「謎の羊人間に殺された」この3つのみ。 本当にそれしかない。 羊人間の子供を育てる、ということになり、これから何が起こるのか期待して見るが、ラストシーンまでほとんど何も起こらず終わる。 弟が家に来るが、来たからなにか起こるのかというとやっぱり何も起こらない。彼はただ帰っていく。 2時間ひたすら、この何も起こらないダラダラとしたシーンを見せられる。 美しい自然、そこで二人だけで暮らす夫婦、という情景は美しいんだけど、それだけで2時間は無理というものだ。 羊人間をごく普通に育ててしまうという不気味さと、陰鬱で孤独な日常風景が、かなりホラーで、その点は楽しめる。 【椎名みかん】さん [インターネット(吹替)] 3点(2023-02-24 20:34:10) 10.《ネタバレ》 起伏が少なく、常時嫌な予感をじわじわ味わう作品でした。 説明的な描写やセリフが少なくて、 序盤に「嗚呼なんとなく察したわ……」を繰り返すうちに これはホラー映画だからという前提から あらゆる悪い想像をするようになり、 しかし、その予想はことごとく外れて平和な時間が意外と長くて。 観終えて思うに、予想が外れるたび 「え、だったらいつホラーになるの?」 「この先にあるのは想像を超えた 得体の知れない嫌な展開なんだ……」 という怖さがずっとあったのかもしれません。 不穏な話は好きだけどビックリ系は苦手なので とても楽しめました。 【えりまきとかげ】さん [インターネット(字幕)] 8点(2023-02-03 23:24:52)(良:1票) ★9.《ネタバレ》 シープではなくタイトルが「ラム」。子羊に焦点を当てるとなればキリスト教絡みかと思ったが、アイスランドの広大なロケーションを見ていると、宗教色というよりお国柄の生業(牧畜業)として素直に見ればいいかと思えた。 (ただ、出産シーンがそうとも言い切れないのが、かなり不気味) それにしても、セリフの少ないこの映画、見る側の想像力をすごく刺激してくれる。 まず第一に、ホワイトアウトから次第に視界がぼんやり開けたかと思うと、雪の大地に群がった野生の馬たちが、急に何かに怯えたように進路方向を変えて一斉に逃げ出してしまう。 次に、マリアたちの牧羊小屋が開き、何者かが入り込んだ気配を残し、やがて1頭の羊が囲いからよろよろと出てきて床に倒れてしまう。 そのお腹は大きく膨らんでいるから、妊娠しているメスだとすぐにわかる。 映画を全部見終えてからこれら冒頭シーンを見返して、初めてこれが異常な妊娠なのだとわかった。 何者かに交わった直後に臨月なんて、どう考えてもおかしい。 主人公の夫婦は、未来よりも現在と過去にこだわっていて、アダが生まれたとき、夫は組み立てられたままのベビーベッドを出してくる。 ということは、彼らの間には、事故か何かで幼いまま亡くなった子供がいたことがわかる。 子供部屋には、形の整った水鳥の絵が壁に貼られていたから、子供はそういうものを描けるくらいには成長していた。 つまり、セーターを着込んだアダと同じくらいの年かさの子か。 マリアはアダを呼ぶ母羊を毛嫌いし、家からアダを連れ出した(ように見える)その羊を、ついには殺してしまう。 この罪が非常に重い。何と彼女は羊の毛を刈ることも食用の肉にすることもなく、地中に埋めてしまう。 牧羊主としてはおよそ似つかわしくない行為で、病気でもない、子供を産むことができる若い牝羊を無駄に殺す。 それは、嫉妬や憎悪をはじめとするエゴによるもの。もし彼女が母羊とアダを触れ合わせていたら、また違う人生を歩めたかもしれない。 アダの父に当たる半獣人は、牧舎の周辺から離れず、夫婦やアダの様子を気づかれないよう遠巻きに伺っている。 彼が猫ではなく犬を殺したのは、吠えながら羊を追う牧羊犬への恨みかもしれない。 夫の弟が運転していたトラクターの調子が悪くなったのは、夫とアダをおびき寄せるために彼が細工をしたのかもしれない。 彼がマリアではなく夫を殺したのは、広大なアイスランドの牧羊地に彼女1人を取り残し、残酷な孤独を味わわせるためだったのかもしれない。 マリアが夫の死を看取った後、自分の腹を見て、天をあおぎ、ふらっとよろめいたのは、 自分の腹に死んでしまった夫の忘れ形見が宿っていないか希望を抱き、その儚い可能性に絶望したのかもしれない。 しかし、万一自分の腹から生まれる子供が半獣人だったとしたら、彼女は素直に喜び、その子を愛せるのだろうか・・・・・・。 などなど、感じたことをそのまま書き連ねたら、こんな感じになってしまった。 ただ、ストーリーには直接関係ないいろんな点にも興味をひかれた。 まず、冒頭でラジオが「クリスマス」と言っている。 このタイミングは、牝羊がアダを孕んだ直後で、どうにも雰囲気がヤバい。イエス・キリストも聖母マリアの異常な受胎によって家畜小屋で生まれたのだから。脚本家は、救い主級の純粋無垢なラムが宿ったということにしたかったのかもしれない。しかし、私のもっと大きな疑問はそんなことよりも、 年末に近いアイスランドで、どうして登場人物たちはそんな薄着でいられるのか!? ということ。 牧舎も自宅も、木と石で造られていて隙間だらけ! しかも暖房がガンガン効いているようにも感じられない。信じられない・・・。 素手で羊の出産に携わっている彼らの手には、あかぎれ一つない。雪の降らない日本の県に住んで食器を洗うだけで手荒れする私って一体・・・。 またタイル張りの浴槽がすごくきれい! 白い目地にカビひとつ生えてないってすごすぎる。 (もしやアイスランドの冷え切った大気にはカビが生える余地などないのか!?) 夫婦と夫の弟がテレビでスポーツ観戦をしているとき、アイスランドチームがデンマークに敗れてショックを受けているのも面白かった。 アイスランドがかつてデンマークの支配下にあったこともあって、国同士でライバル意識が相当高そう。 最後に、聞き覚えのあるクラシカルな音楽が流れてきて、「このメロディ、なんていう曲だったかな」とかなり考えて、やっとわかった。 クラシックじゃなくて、『風の谷のナウシカ』のレクイエムにそっくり。ラン、ララランのパートから別のメロディに変わるので、なかなかぴんとこなかった。 でも、物語の終盤の余韻は、まさにレクイエム・・・・・・。 【tony】さん [インターネット(字幕)] 9点(2023-01-25 01:47:57)(良:1票) 8.《ネタバレ》 う~ん... 難しい! 評価が難しいぞ!! 羊はキリスト教に深く関連する動物なので、多分、聖書を精読している様な方々ならば、 恐らく本作の言わんとしている事が、それが良い事なのかキリスト教への冒涜なのかどちらかは別にして良く判るのではないかと。 私? エセ仏教徒の私には皆目判りません。 ただ、物凄くつまらない作品化と言うとそうでも無く、終始適度な緊張感を伴った状態が続くので、 置いて行かれまいとテンション上げて観る行為はスリリングで面白かったのでこの点数で。 それにしても、ノオミ・ラパスって本当に個性的な容姿ですな。 【たくわん】さん [インターネット(字幕)] 5点(2023-01-17 16:21:23) 7.《ネタバレ》 『まんが日本昔話し』ならぬ『まんがアイスランド昔話し』的寓話の趣き。室田日出男氏か市原悦子さんのナレーションで、ほのぼのテイストのアニメーションでも違和感無さそう。さしずめタイトルは『ひつじ坊や』ですかね。そういう意味では終始一貫してホラー様式を取る必要はなかったかもしれません。ハートウォーミングファンタジーを装いながら最後にズドンと落とすやり方もあったかと。オチは衝撃とか恐怖より、納得感が大半を占めました。 さて、本作で特筆すべき点は、台詞の少なさ、説明の無さです。たとえば「子どもを亡くした夫婦」という肝とも言える設定について作中言及していません。私は作品紹介の時点で予備知識を得ておりましたが、当然全ての観客がそうではありません。注意深く観察し想像力を働かせれば辿り着ける設定なのでしょうが、結構無茶な欲求だと思います。この「不親切さ」こそが本作最大の魅力。物語の余白は高級フレンチの白いお皿並みかと。思い切った脚本で観客を選ぶ映画だと思いますが、想像力を駆使して自分なりのサイドストーリーを組み立てて楽しむ趣向だとすれば、これはこれで面白いと思います。 【目隠シスト】さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-01-08 16:58:56) 6.《ネタバレ》 鑑賞後、一瞬不明瞭なラストを迎える作品は、無神論・無宗教者の多い日本人は、なんとなくキリスト教や聖書の考えや解釈が入っているのかな。と思ってしまうのですが、この作品はなんとなくですが、ギリシャ神話なのかなと。ラストに登場する半人半獣がギリシャ神話のサテュロス、もしくはその化身やメタ的な存在として描いているとすれば、この映画の様々な部分は割と全て答えがきちんと描かれていると解釈できます。あくまでもいち個人の解釈ですが。 【山猫】さん [映画館(字幕)] 5点(2022-10-30 16:45:21) 5.《ネタバレ》 お話の中身・あらすじだけを見るならばとにかく極め付きにシンプル、かつ真相も(意外なマデに)即物的なモノではあるのですよね。だから、その意味ではある種「表」も「裏」も無い、とゆーかズバリ、何らか「教訓」とゆーのが汲み取れない類の御伽話・寓話、とでも言いましょーかね。個人的には確実にやや期待外れ、の範疇ではありましたですね…(とゆーかラストは結構唖然としてしまいましたですよ…) しかし、あくまで雰囲気映画や、或いは映像表現とかいった「見てくれ」に該当する要素を純粋に楽しむべき映画だ、と捉えるならば、まずはアイスランド?の豊かな自然の情景自体は実に雄大かつ静寂に満ちていて(ある面で)この世のモノとも思われない様な・心洗われる様なごく素晴らしいモノだったのです。そして、その優れたロケーションを活かし切る様な映画全体のゆったり流れるテンポ・演技の間合いなんかも(個人的には)かなり心地好いモノでしたね。あと、肝心の「アダ」ちゃんの諸々の表現とかも(⇒たぶん特撮・特殊メイク的なモノとCGの両方を使ってると思うのですが)普通にクオリティは高かったと思いますよ。映画として「物理的な」側面は総じて好く出来ている作品だったかな、と。 ただ、だとしたらやはり「何故こんな感じで終わった…」とも再び思ってしまいますケドね。ノオミ・ラパスにアダの母親を殺させた時点で結末の「性質」は確定してしまったも同然なのですから(んで実際にもその「思てたとおり」になるワケで)ソコはソコに何らかヒトの存在の哀しさだとかを纏わせるダケでも(月並とは言え)全然好かったジャン…ともね(重ね重ね、雰囲気や映像のクオリティがごく高度な作品なのですから)。 【Yuki2Invy】さん [映画館(字幕)] 5点(2022-10-05 22:47:32) 4.《ネタバレ》 アイスランドの大自然があってこそ成立する映画。 行間が多く、淡々とした物語のようでいて、何かイヤが物が詰まっているかのような独特の雰囲気。 アダが何ともいえず可愛く、かつ不気味。 何も悪いことをしていないような者が殺され、 明かに罪を犯した者が生き残るラストがちょっと納得いかない感があるが、 ハリウッド製の良識のあるホラー映画に慣れてしまった自分の感性が悪いのかも。 楽しめた作品でした。 【こんさん99】さん [映画館(字幕)] 7点(2022-09-26 00:04:25) 3.《ネタバレ》 何というか、非常にコメントしづらい映画ですね。 ネタバレってことでいうと、「頭が羊で、首から下は人間の子供」が出てくるというのは予告編でも見せていたので、この異形の子供を中心に展開する話なんだろうという前提知識で観たのですが。 観ているうちに、色々と「あれ?あれ?」というシーンが次々に。 いくら「最愛の一人娘を亡くした夫婦」とはいえ、あの子(アダ)が生まれた直後のリアクションはあれでいいのか?と。 当たり前のように、夫婦そろってニコニコして我が子のように育てる姿にも「?」(てっきり、アダを自分が産んだように思い込む奥さんと、それを止めようとする夫という対立が生まれるのかと思いましたよ) そして、夫の弟(この二人、兄弟なんだから風貌が似ていてもいいんですが、両方とも髭面なので時々混乱しました)が現れ、「これで波乱が起きる!」と思ったら、それらしいのは最初だけであとは特に起きないし。 最後の「アレ」も、冒頭の描写で大体そんなのが出てくるんだろうと思っていたので特に驚きはありませんでした。 変な映画(笑) 【ebcdic_ascii】さん [映画館(字幕)] 6点(2022-09-25 19:24:24)(良:1票) 2.《ネタバレ》 ずぅぅぅっと気になってたんだよー、この映画。 でも「Blu-rayになったら観りゃいいか…」と考えてたんだが、面倒な事にTwitterでネタバレしている奴がポツポツ出て来やがった……ったく、やめろよ、オイ! あと、Youtubeで「るい/ホラー映画みるひと。」の動画で、レビューをしてたのもあり、もうこれ以上情報を頭に入れる訳にもいかず、急遽行く事にした。 ただ、なぁぁぁぁぁぁぁぁ~んも語れないわ。 どこを切り取って話しても、全部がネタバレに繋がっていく。 なので、簡単な雰囲気と…観ながら想ってた事を、少しだけ書いてみようと思う。 山奥や自然の撮影の仕方とか見てたら「ストップのシーン」も含めて「ツイン・ピークス」を想い出した。 いやー、ツイン・ピークスの映像は好きだったんだよなぁー…あの音楽と共に映し出される「耽美で静寂のあるシーン」の数々…なのに、住人の心には「漆黒の闇」が潜んでるってのが観てると嫌でも分かってくる。 で、この映画も(うまく言えないけど)人の闇を強く感じた。 物語の中で淡々と進む「羊飼い」夫婦の生活が薄ら寒いし、過去に子供(赤ちゃんや流産かも)を失くしてるのが途中で分かってくる。 いや、山に囲まれた中で、あの生活空間……俺ならどんな思いになるだろう? って感じで、映画を…ただただ追った。 かの夫婦が、田舎ではなく都会なら…また違った気持ちになるかも… そんな事を考えた。 ■追記のネタバレありの感想■ SNSなんかのネット記事、そして色んな人のレビューを見たんだが、どうも俺の感想とは少し違う。 そこで、この映画の答えみたいなものを書いてみようと思う。 いや、俺の出した答えだとしたら…世の中ってのは(既に)どうしようもないのかも知れない。 けど、それは…今、「この時代」と「この国」に住んでいる価値観だからってのも念頭に置いて欲しい。 ただ、言える事は…「高貴なる貴族」にも「下衆な悪人」にも…そして「普通の俺ら」にも、それぞれに大事にしてる価値観ってものはある。 故に―――アレだ。 相手をよく知りたかったり、行動の意味を見出したい場合は、相手の全てを理解しなきゃ「答え」に到達しない事が多いと俺は思っている。 さて、この映画の回答で、最も多かったのは「宗教論」だった。 始まりの時期はXmasだったので、そこが余計にキリスト論に例えられたのかも知れない。 その、キリスト教とリンクさせたり、最後に出て来る「羊の獣人」を悪魔に例えてたりと結論を出していたのが殆どだった。 俺の考察は「宗教論」でも「幻想的」でもない。 寧ろ(非科学的だけど)現実論っぽくで考えた…。 過去から(俺自身の)下衆な生活…下衆な仲間か周囲に居ると、罰当たりな「ワード」が出てくる。 ――それは「獣姦」だ。 まず、リンクを貼るので読んで欲しい。 【メス羊とSEX(某国で羊飼いの見習いの時の体験)】 https://www.moedb.net/articles/1610962276 * * * 特に「羊との~…」ってのは、かなぁぁぁぁぁり頻繁に、色ぉぉぉぉんな人間が話してる内容だったりする。 事実、昭和時代の芸能人が体験談を述べるパターンも、俺は何度か観てきた。 言えるのは…居住する国や土地が違ってくると、俺たち日本人とは全く違う生活風習ってものがあり…目を覆い、耳を塞ぎたくなるような事が、頻繁に行われてる事実もあるのだ。 本作の「バルディミール・ヨハンソン」監督は、こう言った。 ――「アイスランド人は、羊のすべての部位の恩恵に預かっている」と。 いや、生々しくも残酷…そして、現実の話なのだろう。 この言葉を読んだ時に「ああ、俺は当たってるかもな…」と思った。 結論として、キリスト教の宗教観でも、悪魔の登場でもない。 人が羊を性的に交わり、歪なサークルが人間によって発展したって話。 ただ、これを「どのライン」から否定するのか?ってのもある。 レオポンやライガーのような掛け合って生まれた動物は人造だけじゃなく「自然に発生するパターン」もある。 それは認めてるのに、人間はダメってのも(人間のモラルじゃなく大自然の理的に)少し違う気がしてたり……いや、俺自身は全く興味はないけど難しい。 取り敢えず、もし俺の推理が当たってるとした場合…。 コンプラで映画がドンドン縮小されてる、この時代に「若干のレジスタンス的な行為をする監督だな…」と、俺は若干嬉しくなってしまった。 いや、羊に対しての行為を推奨するって意味じゃなくね? 【映画の奴隷】さん [映画館(字幕)] 7点(2022-09-24 21:15:36)(良:1票) (笑:1票) 1.《ネタバレ》 まず、羊と人間が合体した子供は想像以上に可愛かったです。顔が羊だからしゃべれないが素直で大変良い子。「こんな化け物殺さねば」と思った弟もあの瞳でじっと見つめられたら撃てなかった。なぜこんな子が産まれたのかと思ってたら最後にオチがあったが、次は「じゃあいつはどうやって誕生したんだよ」となる。ラストは率直に「えっ?これで終わりィ?」感が強かった。なんで罪のない犬まで殺さねばならんのか?も含めてラストへの不満でこの点数です。 【ぴのづか】さん [映画館(字幕)] 5点(2022-09-23 21:21:21)(良:1票)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS