みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
9.《ネタバレ》 傷の舐め合いで多少癒されたとしても、それを男女に於ける愛情と誤認してしまうのは如何なものだろうか。 確かに「愛」という観念のなかには「癒し」というイメージも含まれているのでしょうが、その部分だけを期待して結ばれた男女の関係に未来はあるのかな。 まあ、何はともあれ彼女が一歩踏み出せたことには変わりないので、他者との関わりの意義をテーマとして打ち出せたとは思う。 【カラバ侯爵】さん [DVD(吹替)] 4点(2007-12-29 02:24:31) 8.《ネタバレ》 つらい経験を背負って生きていかねばならない場合、必然的に「息をひそめた生きかた」にならざるを得ないのではないか。外部の大きな力によって傷つけられた経験を持つものは、たとえその大きな力から逃れられたとしても、自分が傷つく可能性のある行為を試みようとはしないだろう。そうすると、つまるところ、自分の行動をおさえ、まるで高い標高で薄い空気を吸うような生をおくることにつながるのではないか? ただ、この映画のテーマは、そういったひそやかな生ではなく、そこからどう快復していくかを描くことにある。言ってしまえば、傷ついたもの同士が出会うことで、互いが救われることがありうるという事象をこの映画は描いている。単に互いの名前を呼び合い、呼びかけにこたえた相手に対して「なんでもないよ」と言い合うブランコのシーンや、主人公二人が再会するシーンなど、この映画には、人間の関係が生成していく原風景を見事に掬い取っている見事な場面がいくつかある。確かにある。 【wunderlich】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-12-27 21:10:24)(良:1票) 7.《ネタバレ》 『死ぬまで・・・』が好きだったので、同じスタッフということで見ました。ハンナの過去の話が重要なのでしょうが、ジョゼフの話だけでもよかったんじゃないでしょうか・・・。私的には、その国の人が関係して作ってる映画ではないということからハンナの過去話の事実関係が?ってカンジになって拒否反応が起きて、シラけてしまいました。ハンナの話は政治的なのじゃなくても良いのでは?看護されてる方と看護師のありきたりのラブストーリーをこんなに膨らませて丁寧に作ってあるのに、とても残念です。 【さら】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-12-11 11:02:43) ★6.《ネタバレ》 これも非常に静かな映画。全ての物質との間にフィルターを置いて生きているハンナと怪我人ジョゼフとの会話もずっと静かで、どのあたりでハンナの心のスイッチが入ったのかよく分からなかった。彼女の過去があまりにも壮絶であり、その事実にジョゼフ以上に観るものの心がざわついてしまうけれど、孤独を好む人それぞれを映した前半から一転、他人をまるごと包み込んで生きようとするジョゼフ、彼を受け入れるハンナの姿を捉えた人の心のドラマだと思う。最近の流行なのか必要以上に揺れるカメラにちょっと減点。だけど(多分ひいき目が過ぎるけれど)ハビエル・カマラはいつもどおり素晴らしかった。 【のはら】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-11-15 21:51:25) 5.《ネタバレ》 既に書き込んでおられる【もとや】さんと全く同じ感想を持ちました!題名からは隠された重さを全然感じませんでしたが、終盤にわかる真実にはちょっと引いてしまいそうになりました。ティム・ロビンスの大きな愛情には じ~んとしました。 【うさぎ大福】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-10-16 19:48:51) 4.《ネタバレ》 正直、「この邦題はどうなんだ?」と観終わった直後は思いました。「イザベル・コヘット監督作品の邦題はこの路線で行こう!」という方針なのかも知れませんが・・・・。この邦題から秘密の内容を勝手に「酷い失恋をしたのかな?」とか「自分の過失で大切な人を失ったのかな?」とか想像してしまっていたので、実際に秘密が明らかになった時は、爆弾を落とされたかのような衝撃を受けてしまいました・・・・・。 ただ、良く考えてみると、この感覚はまさにティム・ロビンスが受けたものと同じなんですよね。彼も恐らく軽い気持ちでハンナの秘密を聞き出そうとしていた筈ですから・・・・。そして、最初は第三者的にストーリーを追っていたのが、秘密が明らかになってからは完全にティム・ロビンスとシンクロしてしまいました。そう考えると、この邦題はこの邦題でありだなと思いますね(そこまで考えてるのかどうかは知りませんけど)。 今も、この世界のどこかで争いは起こっていて、ハンナのような秘密を抱えて生きている人が大勢いるということを決して忘れてはならないし、再び同じような過ちを犯さないようにしないといけないというメッセージが強く伝わってきましたね。 この監督の作風やセンスには脱帽です・・・・・。非常に重いんですけど、観終わった後不思議と爽やかな気持ちになった作品でした。 【TM】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-10-05 18:47:06) 3.この作品を生温い恋愛映画か何かと思って観たら、恐らくこの驚くほどの重たさに面食らうだろう。 主人公であるハンナは多くを語らず、とにかく謎に包まれている。 なかなか言おうとしない秘密のことが少し気になるけど、話したくないなら話さなくてもいいような気もした。 たぶんこの作品は戦争映画だ。 銃や戦場は出て来ないけど、戦争映画以外のカテゴリーに分類するのは間違ってるような気がする。 まあ、そんなことはどうでもいいんだけどね。 作中にはたくさんの音楽が出てくる。 僕は音楽にそんなに詳しいわけじゃないけど、たぶん世界各国の曲が挿入歌として使われている。 それはつまりこの物語は世界中のすべての人に関わる問題なんだということを訴えているのだろう。 そんな中に日本の曲も含まれているというのがまた重い。 見知らぬ遠い国の物語のようでいて、僕らとは無関係とも言えないような複雑な心境になる。 物語の終盤にはハンナが重い口を開いて、秘密のことを話して聞かせてくれるけど、それは彼女なりの愛の告白だったのかも知れない。 あまりにも重過ぎて僕はちょっと引いちゃったけど。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 9点(2007-10-01 12:36:06)(良:1票) 2.《ネタバレ》 導入部は話がわかりづらく、この人はどうして工場みたいなところで働いているのに自分のことを看護師といっているのだろうなんて考えていたら、まあそういうことは映画の中盤になればなんとなく理解できたのだが、話は思ったよりも重いものだった。ラブストーリーになってしまうところはなくてもよかったのではないかと思う。 【HK】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-09-12 22:41:07) 1.《ネタバレ》 「秘密のこと」が想像していた以上に重かった。ハンナの心と体を深く傷つけ笑顔を奪ったのも人間の所業ならば、その傷を癒してあげられるのもまた人なのではないか?というような作品だったかと。いいやつばかりじゃないけど、悪い奴ばかりでもない的な。彼女のような深い傷であるかどうかはともかく、人は大なり小なり何かを抱えて生きているもの。涙で溺れてしまうのならば泳ぐ練習をすると言ったジョゼフの言葉が心に沁みる。ゆっくりでいい、その人の歩調で一歩ずつでも歩んでいければ。 【ぽーち”GMN”ありしあ】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-04-16 22:35:43)
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