みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
101.この作品は所々で用いられる絵や、美しい旅行での風景などから、夫婦愛や、命の美しさ、自然の美しさを表現している芸術作品として監督はこの映画を作ったんだと思う。かといって、主人公が子供も先立たれ、奥さんも残りわずかの命となったのに対し、同僚は奥さんと子供に逃げられてしまうという設定にしていて、美化しすぎていないのが良かった。そういう意味でヤクザを多様したのはあまり良くなかったような気がする。それでもこうして芸術として映画を作れたこの作品は、奇抜だし価値があると思う。 【カジ】さん 9点(2004-03-09 15:27:57) 100.「HANA-BI」は確実にゴダールの「気狂いピエロ」に影響を受けている。 所々与えられた絵画群、青い海と空、暴力、犯罪、銃、愛。夫婦の死までも共通している。 しかしタケシはゴダールの様に映画の中にソレとわかる詩を唱えない。 映画中に現れる絵画にも存在する理由を与える。 照れがあるからであって、また、それを隠す為に暴力やギャグを利用する。 コレが彼特有の表現手段になっているのは明確であり、日常の経験論からのアプローチである。 いわば詩というインテリジェンスで叙情的な手段を使わず、むしろ逆の方向からゴダールと同じテーマを描いてみせたのだ。 凄い、タケシ。 ゴダールの様な巨大な芸術精神に彼なりの表現手段で並んでみせた。驚かされる。ゴダールがこの作品を誉めたのもうなずける。 「菊次郎の夏」でもタケシは「優しさ」を暴力やギャグの中にまぎれ込ませて表現した。 「HANA-BI」の中ではどうだろう。暴力の中に見出せる愛。そんなのは駄目だと意識は反発したがるのだが、理屈を超えた説得力を以って納得させる。 タケシの心は大きい。 しかし、タケシにとって、もはや表現手段として暴力を利用する事は楽な道の選択に思える。 次の課題は新しい表現手段を見出す事ではないのだろうか。 既に評価されている形に固執しない度胸と新しさを追及する力を彼は持っている。 タケシが新しいタケシへと展開するコトを期待をするのは、あながち的外れではない。 さて、現実のタケシは次の自分に対してどういった挑戦をしているのだろうか。 さあ次のタケシの作品を観なければなるまい。 しかし、困ってしまうのは、映画監督としてのタケシに対するリスペクトが深まる毎に、 ブラウン管の中のタケシにまで憧憬が増してしまう。彼にとっては不本意らしいのだが。 【夢の中】さん 10点(2004-03-06 03:03:06) 99.終わる10分前が一番泣ける。 エンドロールの曲は少し物足りなかった。 それにしても泣いた。 【kokayu】さん 8点(2004-03-01 01:45:40) 98.《ネタバレ》 はじめて見たときは微妙…と思ってたんですが、別に見直したわけでもないのにじわじわと良さがわかって来た感じがします。どこがいいのか?わからないのでもう一回見てみます。 【ゆうろう】さん 4点(2004-02-29 22:10:02) 97.ちょっとだらだらした印象を受けました。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2004-02-28 01:39:04) 96.全体的には退屈な映画だった。監督はかなり絵画的な映像美に凝っている。芸術性を意識して仕上げており、明らかに賞狙い。狙いにいって見事に獲ったのである。日本的な美(富士山、桜、お寺など)を効果的に挿入したり、抽象的な絵を所々に散りばめた点がイタリアの審査員に気に入られたのかな?緊張(ハードボイルドタッチ)と緩和(心温まるエピソードやミニコント)のバランス感覚は上手いと思った。監督は一方的に愛だけをクローズアップするのが恥ずかしいのだろう。同時に人間が持つ残酷な側面も描かずにはいられないのでは?照れ屋な人だから。 【やすたろ】さん 5点(2004-02-27 00:18:36) 95.文句無しに9点(事実上の最高評価)。日本映画史上屈指の作品。 【藤村】さん 9点(2004-02-19 09:16:30) 94.「その男~」や「ソナチネ」は大好きだけど、これはダメでした。独特の間の取り方や暴力描写 は相変わらず健在なんだけど、武が自分に酔ってるのがひしひしと感じられたのが嫌だった。 ところどころで挿入される絵もなんのためなのかただただ疑問。 【新井】さん 2点(2004-02-16 17:56:01) 93.《ネタバレ》 ラストなんて始めから分かっていた。ラストの数カットの運びは予想すら出来た。それでも魅せてしまう。予定調和的に終始する緩慢な自殺の物語、その一瞬のあだ花の姿に見とれた。夜空を染める一瞬の苛烈と、その後の清廉。浄化。昇華。 【ひのと】さん 10点(2004-02-02 21:14:07)(良:3票) 92.《ネタバレ》 「ありがとう。ごめんね」この二言で、張り詰めていた静が一気に感情の激流の渦に変わり、涙が止まりませんでした。たまに観るのですが、私としては珍しくスルメ的な一本です。未だに色々な味が出続けています。 【じふぶき】さん 9点(2004-02-02 14:50:31)(良:1票) 91.北野映画ではお馴染みの単純なストーリー。しかし、この今作では「間」で語られる緊張感や刹那さ、それに日本の風景を中心とした映像の美しさと何枚も挿入される独特の絵が、音楽の素晴らしさと相まってとても感動的な作品に仕上がっている。いつも端役で登場しては雰囲気を壊しているたけし軍団らも、今作はそれぞれいい味を出していた。8点だけど、地元の川崎でロケを行っている事を勝手に考慮して+1点。なんだそれ。 【カワサキロック】さん 8点(2004-02-01 23:56:31) 90.今までで、映画館で見て一番満足して帰った映画。頭の中でも花火が、ぽーん、ぽーんっとあがってるような気がして、画面に吸い込まれるように見ていた。 【コーラL】さん 10点(2004-01-24 15:39:35) 89.《ネタバレ》 映画の良し悪しはおいといても、北野武は凄いと思う。 映画の持つ雰囲気というか、映像というか、 「あぁ日本の映画だなぁ」としみじみ思ってしまう。 この映画を外人が観て、本当に内容を分かるのだろうか?と 思わせる何かがあるような気がする。 ただ私は観るとひどく疲れてしまうので、見る前に気合入れは欠かさない。 【侍ジェット】さん 7点(2004-01-23 22:44:51) 88.北野監督らしい作品と言えばそうですが.. この程度なら、「うなぎ」 の方が遥かに良かった... 【コナンが一番】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2004-01-23 12:14:13) 87.共感は出来るものの、基本的に生きることを放棄して、死に安寧を求めた、非常にネガティブな内容には賛否両論ある作品だと思います。彼らの内面を象徴するかのような心象風景とも言える静謐な世界。その撮り方は秀逸。ただまあ、こんな作品もありだとは思いますが、見てて面白いかと言われれば、うーん…。 【FSS】さん 5点(2004-01-21 01:19:22) ★86.仲間との交流や夫婦の姿は良かった。ほとんど台詞を使わないのに、それを伝えられるのはすごいと思う。ただ、途中に出てくる変な絵は意味が分からなかったし、どうしていつも暴力系にしないといけないんだろうかという所も謎。 【グレート・ギャッツビー】さん 5点(2004-01-11 22:38:02) 85.色彩鮮やかで音楽もとても良い。日本人よりやっぱり外国人に受けがいいのじゃないかな。たけしさんの絵の上手さにびっくりでした。ラストはやっぱりあぁするしかなかったのかな、、切ないですね。 【fujico】さん 7点(2004-01-11 16:06:19) 84.身を切るほど乾いた空気。ときどき挿入される絵もどこか病的で胸を刺す。ラストに感じるのは、一種のカタルシス。良かったね、間違ってなかったんだね、って愛しい気持ちになりました。 【ぽめ】さん 8点(2004-01-10 15:49:30) 83.圧倒されました。濃厚で繊細。こんなに隅々まで美しい映画を初めて見ました。少ないセリフでこれだけ表現できるってすごいです。凧上げが無ければ完璧でした。ああ惜しい。それでも10点。 【M・M】さん 10点(2004-01-09 16:00:27) 82.相変わらずのたけし独特の映像と、暴力的な映画でした。ただ今までの作品に比べてとても綺麗な映像が流れていたと思います。少しお茶目な面を見せる夫と静かな妻の二人旅は暴力映画である事を忘れさせます。最後の最後で発する妻の言葉はとても感動させられました。 【ピニョン】さん 10点(2004-01-06 22:52:00)
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