みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
4.《ネタバレ》 石井輝男の新東宝ライン・シリーズの最終作。ストーリーは適当を絵に画いた様な代物で、ヌードモデルがお相手をしてくれるクロッキー・クラブ(なんじゃ、そりゃ)を売春組織が隠れ蓑にしているなんて実に新東宝らしくていいなあ。ライン・シリーズのミューズである三原葉子が『黄線地帯』に続いて可愛らしいというかとぼけたキャラを演じているのは嬉しいところです。考えてみれば、彼女の魅力を最大限に引き出してくれたのが、石井輝男のこのシリーズだったと思います。「私のサイズは、99・64・99よ」なんてセリフもありましたが、今で言うところの“樽ドル”という感じでしょうか。あと、露出シーンもなくいきなり殺されちゃいましたが、三条魔子も新東宝ビューティズとしてはけっこう好きなんです、わたくし。 新東宝の映画って女優はけっこう魅力的な人が多いのに、相手役の若手俳優が大根役者ぞろいと言うのが、ただでさえ低いクオリティをさらにおとしちゃってます。この映画の吉田輝雄もちょっとひどいレベルです。 特筆しとかないといけないのはサウンド・トラックで、クールなジャズがいかにも魔都東京という雰囲気を作っていて素晴らしい。音楽を担当したのは、♫蔦の絡まるチャペルで~の『学生時代』を書いた平岡精二なんですよ、なんでこんな大物ジャズミュージシャンが新東宝映画のスコアを担当したのか謎です。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-06-04 00:20:44) 3.タイトルが良い。何よりもまずはタイトルです。セクシー地帯ですよ。どんな地帯や?どんなセクシーな地帯が待ち構えてるのか?男なら解る筈?解るよね?にじばぶ様!放浪紳士チャーリー様!まるでエロビデオみたいなタイトルだが、内容はフランスのフィルムノワールぽい感じが漂う作りのサスペンスもの!三原葉子のナイスなプロポーション?う~ん?三原葉子も悪くはないし、結構毛だらけ猫灰だらけじゃなかった。そりゃ違う映画だ。おっと失礼!同じ葉子なら司葉子で見たい気がする。これ川島雄三監督がもっと長く生きてたら、川島雄三監督による司葉子か若尾文子で見たい。それにしてもこのタイトルだけで釣られて借りてきた私はまるで餌に引っ掛かり餌食となった魚みたいだなあ?まあ、とにかく内容云々気にせず気軽に楽しく、怪しく、悩ましく、スケベな男達の為にあるような映画かもしれない?ええ?そういう事で宜しいでしょうか? 何だかこの石井輝男監督、ハマりそうだ。 【青観】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-02-19 21:50:31)(良:1票) (笑:1票) ★2.石井輝男監督、地帯(ライン)シリーズ鑑賞第三作目。一番最初に観た「黄色(イエロー)地帯」のレビューで、「これはお好きな方はたまらない好事家好みの映画」とレビューで断言しましたが、何本か観るにつれて、私自身もこのシリーズに関して立派な好事家である事が判明しました(笑)銀座のド真ん中、和光の時計台の前等での大ロケーションにも関わらず、画面から漂ってくるのは、相変わらずの場末感というか、いかがわしさというか、猥雑な雰囲気なのがこのシリーズ何よりの特徴。同時期製作の「明るく健全な」日活アクション映画が銀座の目抜き通り的イメージなら、こちら新東宝のアクション映画というのは、同じ銀座でも有楽町あたりのガード下ジメジメした脇道のイメージ。でも自分はどっちも好き。自分という人間のダークな部分の二面性を、このシリーズで試されているような感じです。ヒロインを演じる三原葉子は、このシリーズどの作品でもあっけらかんとした明るさで、もっともっとドス黒い暗鬱さに陥る半歩手前で救っていて素晴らしいと思います。ストーリーは・・・えっと・・・もうどうでもいいや。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-12-14 10:23:50)(良:1票) 1.まあ、はっきり言って凡作だ。 だけど、石井輝男監督ならではの魅力が、そこかしこに見られるのがプラスポイント。 都会の裏路地にある平凡なアパート、都会の喧騒、変態的エロスの演出。 全てにおいて、石井輝男にしか出せない絶妙な面白さと魅力を感じる。 女を囲うスケベおやじ。 「相変わらずのキミの肌はスベスベしているなぁ。」 はたまた、女を騙し小部屋に連れ込むチンピラ。 「俺が毎日かわいがってやるよ。」 ピンク映画とかだと、この後の演出が露骨になり、かえって面白くなくなってしまうところだが、石井輝男にかかると、エロスのチラリズムが効いていて、想像力をかきたててくれる。 このさじ加減が絶妙にして、自然でいて、エロチック。 そして何より変態的である。 ストーリーはほんとうに適当で、都合よすぎて何ら面白くない。 しかし、吉田輝雄の相変わらずの不自然すぎる真面目さを筆頭に、石井輝男作品ならではの魅力が散見され、陳腐なストーリーを帳消しにしてしまう面白さを秘めた作品に仕上がっている。 それはそうと、ヒロインがあまりにヒドすぎる! あれは、パンダのぬいぐるみだ! バスト99っていう設定らしいが、単なるデブにしか見えない。 しかもオバサンパーマで、アホキャラ。 顔も気持ち悪い。 これがもっとクールビューティな感じのヒロイン、例えば司葉子辺りが演じていたら、カルトな傑作になっていたに違いない。 陳腐なストーリーのマイナスポイントを、石井監督の演出がプラスに転じさせ、それをヒロインの魅力の無さが台無しにするという、何とも評価し難いアンバランスな魅力と凡作感に満ち溢れた、愛すべき小品である。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-12-08 23:31:11)(良:1票)
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