みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★6.YUIという歌手の存在は映画を観て初めて知った。難病と純愛を絡めた作品は食傷気味だったのだが、期待していなかった分うっかり感動してしまった。この手の作品にありがちな死を悲しみの象徴として無理やり涙を誘うあざとい展開ではなかったことにも好感が持てた。どうにもならない状況の中、前向きに生きていくことの大切さをおそらくテーマにしているのだろう。そしてそのポジティブな気持ちの象徴=音楽への情熱という形で表現されている。作中でYUIの歌う姿は頻繁に使われているが、余計だとは思わなかった。なぜなら歌うことが生への執着であり、それこそが本作の伝えたいメッセージでもあるからだ。ヘンにじめじめせずに爽やかな雰囲気。一言で言えば「甘酸っぱい」。私のように歳を重ねた者がみると気恥ずかしさを覚えてしまうが、それはきっとピュアな物に対する一種の照れなのだろうと思う。若い人におすすめしたい一作。 【HARVEST】さん [映画館(邦画)] 7点(2006-07-18 07:00:18)(良:1票) 5.ストーリーなんかどうでもいい。ここまでの密度でドラマを描いたことに脱帽です。登場人物の奥行きがとてもしっかり描かれている。はじめのころのあんまり会話が弾まないときの二人のシーンとかやられました。純粋というよりは骨太にリアルな映画だと思った。いい。 【wunderlich】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-07-07 01:47:59)(良:1票) 4.《ネタバレ》 YUIの演技は良かったと思う。初めてであれだけ出来れば十分。初々しい演技と、弱弱しい台詞の喋り方にはとても好感を持てた。YUIが歌うシーンに随分と長い尺を取っていたのも、あれはあれでいいと思う。主人公の少女の弱々しさとは反対に、歌っているときの力強さが、命がけで力いっぱい歌っているようなに見えて、夏の蝉のような儚さと青春の清々しい感動を覚えた。主人公の少女と恋をする青年役の演技も、その年齢の男の子の真っ直ぐで純粋な心をしっかりと捉えた演技をしていたと思う。病に苦しむ主人公の話は結論的に死に行き着くのは当然の結末ではあるが、そこで主人公を取り囲む残された人々がどういった反応、対応を示すかが観る者の心を引く。この作品の良い所は、人生の中で、最初で最後に人を愛すことの喜びと幸せを知り、そこから多くのことを知り、人と触れ合い世界を広げて、そして去っていったという、一見ありきたりではあるが、その中に込められた彼女の喜び、幸せがYUIの歌う曲を通して強く感じることが出来た。主人公がCDの中に吹き込んだ歌声を、彼女の家族と彼女が愛した青年、親友の少女だけでなく、ラジオを通して多くの人の心に届いたという終わりはとても良かったような気がする。彼女がこの世を去ったことで、涙を流すシーンを入れるよりも遥に、爽やかな笑顔と共に終わっていた事が何よりうれしかった。そして、この作品によってYUIの横顔の美しさ、演技中の愛くるしさなど様々な面でYUIという人間が好きになりました。素敵な映画だったと思います。 【ボビー】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-06-30 02:01:20)(良:3票) 3.《ネタバレ》 YUIに歌を唄わせるために作ったプロモーションビデオ。 ストーリーと演技は単純を絵に描いたようでどこかで見たお約束ばかり。XPを患ってるはずなのに、皮膚は普通以上に綺麗だし、症状は手が震えるだけだし、無理やり魅力的?な難病を探し出してあてはめた感じありまくり。病気に必死で打ち勝とうとする主人公というより、主人公を魅力的にするために病気持ちにしてみましたというインチキ感を感じてしまう。この映画では「XP=太陽に当たったら死ぬ」みたいだけど、ドラキュラじゃないんだしXPはそれだけじゃないでしょう。「太陽が沈んだら会いに行くよ」「そんな服もう脱いじまえ脱いじまえ」なんて言葉も狙いすぎで興ざめ。 メイクでボロボロな顔にした状態でレコーディングや彼氏との抱擁もあったり、その上で「生きて生きていきまくるんだから」のコメントが出てくれば心動かされるものもあったと思うけど、そういった表現ができるかどうかの現実的な問題もあるし、彼女の今後の方向性的にもNGってことなんでしょう。 結局「生きまくる」と言っている割には生への執着が主人公からほとんど感じられない。 そういう意味でこの映画はプロモーションビデオとしか観られない。 YUIの歌とその彼氏役の子のファン限定映画。 【アイーン】さん [映画館(邦画)] 2点(2006-06-24 22:18:19) 2.《ネタバレ》 YUIの透き通った力強い歌声が劇中に流れる度に鳥肌が立ってしまいました。そしてこの映画は、YUIの存在無くしては成り立たない作品でした。映画初出演だった彼女は、難病を抱えた16歳の女性、雨音薫を背伸びせず等身大且つ自然に演じていました。彼女の歌っている時以外の顔があまり知られていない事も功を奏して「YUI=雨音薫」が自然に重なり、冒頭からすんなり映画に入り込めました。塚本君もサーフィンを趣味とする彼氏を微笑ましく熱演、スクーターに2人乗りするシーンやストリートライブする薫を見守る表情は本当に温かいものでした。印象深かったシーンは終盤、防護服を着た薫が両親や孝治と共に日中の海に出かけるシーン。岸谷五朗演じる父に「そんな服脱いじゃえよ」と言われた時の「嫌だよ。だって死んじゃうじゃん。私死ぬまで生き続けるんだから」という薫の台詞です。孝治との出会いで、生きる事に前向きになった薫の心情を象徴する台詞で、それを聞いた父親の「いつの間にあんなに大きくなって…」という言葉も重なって思わず目が潤んでしまいました。このたった1つのシーンで残り少ない人生を普通の子と同様に生きさせたい親と、好きな人の為にも精一杯生きたいと願う薫の心情が汲み取れました。決して大作ではありませんが、どこか思春期の純粋な気持ちを思い出させてくれるようなとても温かい恋愛映画です。薫の死を目前にしても、また死後も、周りの人は皆、彼女の残した「歌声」に勇気付けられ、薫が個々の心の中で生き続けている事を象徴しています。感情を押し付けるような演出が少ない事も功を奏し、逆に切なさが増しました。映画のラストで流れる主題歌「good-bye days」を、それまでの2時間を思い出しながら薫の気持ちに立って詞を聴き返すとその魅力は何倍にも膨れ上がります。私の中ではいつまでも心に残る恋愛映画の傑作となりました。YUIのファンだけでなく、甘酸っぱい淡い初恋に思い出がある方なら必ず満足できる映画だと思います。YUI曰く「私は演じるのではなく、スクリーンの中で雨音薫を生きた」彼女の精一杯の生き様に釘付けです。こういう作品に出会えた事は財産です。文句無しで満点です。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [映画館(邦画)] 10点(2006-06-17 13:09:55)(良:4票) 1.シンガーソングライター・YUIが色素性乾皮症を患う少女を演じた、至ってオーソドックスな難病映画。YUIの歌うシーンが多くあるので、アイドル映画としてはファンも納得の仕上がりだと思います(近くにいた女子2名は「セカチューより全然良かった」と話してました)。そのYUIですけど、雰囲気的には蒼井優を髣髴とさせ、演技の拙さが逆に初々しさとなっており、中々良かったです(本作で一番の大根は麻木久仁子)。すっかりおじさんとなってしまった私は、YUIという人の存在すら今まで知りませんでしたが、主演映画が作られる位だから人気があるんでしょうね。で、彼女の堂々とした歌唱シーンこそ本作の目玉だと思うんですけど、演出や音合わせ(音響設計)に手抜きが感じられるのが残念でした。そんなことで、5点献上。 【sayzin】さん [試写会(邦画)] 5点(2006-06-09 00:04:32)
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