みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
70.CIAの女性分析官マヤを主人公にした、9.11同時多発テロからビン・ラディン殺害までの10年間。 この間、アメリカにとっては公表されると都合の悪いことも色々あったのだろうと思いますが、 前半の拷問のシーンなど、アメリカ、CIAにとって都合の悪い部分も執拗に描かれています。 この10年間の長さを感じる2時間半を超える作品ですが、タイトルをつけて局面ごとに章立てすることにより それぞれの局面ごとの緊張感があり、作品にうまくメリハリをつけています。 マヤの友人の分析官がテロで命を落として以降は、その報復、彼女の弔い合戦の様相を呈する。 ネイビーシールズの精鋭部隊がビン・ラディンの隠れ家に突入し、作戦は成功する。 しかし迎えの専用機に乗り込み、「どこへ行く?」と聞かれても何も答えられない虚ろな表情のマヤ。 アメリカ万歳どころではない。作戦は成功しましたが、その作戦成功の後味は極めて悪い。 結局は報復がさらに新たな報復の連鎖を生みだす。 その虚しさしか感じられないラストにキャスリン・ビグローが本作に込めた思いを見たような気がします。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-03-26 21:09:37)(良:1票) 69.《ネタバレ》 無辜の人をテロで闇討ちにする輩に対する拷問(新大統領が復活させたがっている水責めもありました)は仕方ないと思います。マヤが同僚を爆殺された後私怨に走ったのも仕方ないと思います。ラストで独り涙する彼女が将来、両親を目の前で殺された子供達の報復に怯えて生きてゆかなければならないのも仕方ないと思います。力だけが正しい憎悪の連鎖が終わらないのも仕方ないと思います。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 6点(2017-01-29 15:10:22)(良:1票) 68.登場人物のヒゲ率、高すぎだろ!! ひげのおかげで誰が誰かわかりません。 まぁそれはさておくとして、こういう実話物の場合、ストーリーの結末についてはそもそも誰でも知ってます。 相当な情弱でもなければオサマビンラディンの最後についてはざっくりくらいは知ってるわけで、ある意味最初からストーリーはネタバレしているわけです。これは映画として相当なハンデです。 しかも実話だけに映画的な脚色もしづらいという面もあります。うかつな事をすると訴訟問題とかになっちゃいますから。 逆に言えば、ストーリーの背景説明をある程度端折れるというメリットもありますし、実話ならではの緊迫感もあるわけですが(フィクションは所詮作り物だから…と考える人は一定数います)そのメリットとデメリットの狭間で難しいカジ取りを要求される、実話物ってけっこうむつかしいジャンルの映画だと思うのです。 さて、近年造られた「実話テロ物映画」というと「アルゴ」が有名ですが、個人的には「アルゴ」はイマイチでなんか退屈な映画でした。 しかし一方、こちらの「ゼロダークサーティ」は、終始映画に引き込まれ、最近にしては長尺な157分を最後まで飽きずに観る事ができたのです。 その理由を分析的に考えてみたのですが、まったくわかりません。 単なる個人の感覚的なもので「アルゴ」はなんかつまんなくて「ゼロダークサーティ」は面白かった。 まぁ映画なんてそれでもいいのかな、と思います。 【あばれて万歳】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-11-28 19:46:27) 67.《ネタバレ》 4つ目見たさに鑑賞。 爆発や銃撃の度にぐらぐらさせるカメラワークは、またかと正直うんざりしました。 アジトを突き止めるまでは延々マヤを追っていた視点が、抹殺作戦実行の途端にチーム6を 主眼にしだしたのは一貫性が無いです。あくまで、作戦本部の受信機やモニター越しに得られる わずかな情報から滲ませる、マヤの不安や期待の表情を見せ続けてくれれば良かったのにと思います。 特殊部隊の活躍については、各々私生活のゴタゴタや悲しみ・憎しみを抱えつつ、 無抵抗の女子供は殺さず銃を向けてくる相手には容赦せず粛々と任務を遂行する姿が見られ、 後ろ暗い後日談も伝える『ネイビーシールズ:チーム6』で充分でした。あ、4つ目には満足しました。 ただ、長年かけた執念のすさまじさには畏れ入りました。(まぁお金持ちの住んでいそうな邸宅が 豪華な装飾ではなく有刺鉄線の施された高い塀に囲まれている、って時点で超怪しいですけど) また「友達はいるの?」という問いへの答えに、心臓がぎゅっと握られた気がしました。 さて、証人保護プログラムのあるアメリカですから、テロ首謀者の抹殺に関わった人達を復讐から守るため、 人物像やその後の生死について、映画で語られた大半の情報は偽りかもしれません。 チーム6は撃墜で全員死亡した・・・事にされ、新しい名前で元気に暮らしていると思いたいです。 マヤは若い女性ではなく、本当はむさいおっさんではないでしょうか。 そしておぞましい拷問を繰り広げたおっさんが実は・・・ 【ぱいなぽ】さん [地上波(字幕)] 6点(2016-11-10 23:01:55) 66.ハートロッカーの監督と聞いて納得。 あれのCIAバージョンと思っていいですね。 ハートロッカーが苦手ならばこの映画も同じ結果になると思います。 あまり人物を追うと疲れるタイプの作品なので、深く追わずリラックスして見ました。 ハートロッカーのように退屈な時間が長めですが、眠くなるとドカーンとなるのでいけました。 ビンラディン殺害に至る場面はリアリティがあり、そこだけは必見レベルでしょう。 【たんたかたん】さん [インターネット(字幕)] 6点(2015-10-15 20:08:20) 65.《ネタバレ》 『ハート・ロッカー』の姉妹作として位置付けられている気もしないでもない。 ドラマ性を排除し、ヒロインの成長物語するような愚かさも切り捨て、 妄執や狂気と言っても過言ではない焦燥感が伝わってくる。 主人公が女性であることとビンラディンが如何にして殺害されたかという点で本作の強みにはなっているが、 2時間半はちょっと長いし事実だけを提示して何かしらの主張がないのは前作同様不満である。 今でもビンラディンが死んだという実感が湧かない。 彼女が涙を流すラストに、一時的な安堵感と終わりのない負の連鎖が起こる虚脱感を覚えた。 【Cinecdocke】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-06-20 01:04:07)(良:1票) ★64.前半、テロ組織の実体があまりにもなさすぎて、しかも探しているのは、ビンラディンその者ではなく、いるかいないかもわかからない連絡員の男であり、これが途方もなく無謀に思えて、退屈で、正直、寝そうになった。ところが、後半、テロ組織がCIAの職員を暗殺しかけてくるところから、一挙にドラマが緊迫し、おもしろくなった。やはりテロ組織への距離は近づきつつあり、点が線となり、スパイ戦の攻防がよーやく見えてきたから。そこからビンラディンへの暗殺までは映画の世界にどっぶりはまってしまった。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-05-08 01:41:37) 63.《ネタバレ》 ドンパチしてる戦争映画とは違い情報戦が主なテーマ。何年もかけて情報をコツコツと集めて周りを固めていくやり方はまさにアメリカ流。しかし最後の作戦はやや強引な感じがするが、それでもビン・ラディンに対するアメリカの執念が実行を決断させたのかな。それ故にラストの彼女の涙がこの長い戦いの異様さを物語っていたと思う。 【ぷるとっぷ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-11-18 00:58:44) 62.ラディンを追い詰めた裏のドラマはこんなにも障害や犠牲を生んだのか。とにかくマヤの執念につきる。強い女性は魅力的だった。時間はちょっと長くてだれたかな。 【mighty guard】さん [地上波(字幕)] 6点(2014-10-13 12:35:32) 61.面白い。 そして疲れた。 でもやっぱり面白い。 【aimihcimuim】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-08-19 01:42:15) 60.《ネタバレ》 K・ビグローの前作「ハートロッカー」とも共通して流れるのは厭戦の思想。 テロ相手に奮戦するCIAの面々が描かれる。容疑者を拷問する描写があったり、オサマの潜伏先に突入した際に巻き添えの死者が出たり子供の泣き声を挿入したりと、とてもCIA万歳とはいえない作りになっている。けれどこれは米映画なのだった。 女性捜査官マヤは米国そのものの象徴にも思える。意見を通すべく上司に食ってかかるヒステリー気味の精神状態も、オサマが死体となって終幕を迎えた際の疲れた表情も、どれも対テロへの米国のそれに重なる。 テロと、報復行為と、憎悪の連鎖。悪循環を断ち切れずにもがき続ける勝者無き戦争。K・ビグローの訴えは今まさにリアルに進行していて、誰も答を持っていなくて途方にくれる。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-08-15 23:28:44)(良:1票) 59.《ネタバレ》 いやあ、なんだろう、不思議な映画。主人公があれだけの執念を見せつけてるのに、どこか実在感がない。与えられた情報は「マヤ」という名前だけ。なぜ彼女が抜擢されたのか、何が彼女をそこまでさせるのかよくわからない。ラストで「名字は聞いてない」と言われ、一人だけで空っぽの輸送機に乗るときの空虚さ。まるで彼女自身が9.11以降のアメリカが陥った「狂気」を体現しているかのよう。テロから数年たって、国民の関心は薄れ、戦争や拷問への批判が巻き起こり、行き場を失いつつあった「狂気」は、ビンラディン追討への執念として生き延びた。この映画では、あの死体が本当にビンラディンだったのかどうかもわからない。そういうことにしなければならない空気だけは理解できた。そして少なくとも、あの時代の「狂気」をなかったことにはできない。そういうことは十分に伝わった。 【ころりさん】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-07-24 16:19:21)(良:1票) 58.《ネタバレ》 同僚が爆死するシーンが記憶にのこる 【osamurai】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2014-06-29 22:03:20) 57.《ネタバレ》 多少の脚色はあるにせよ、この作戦が実際に行われたということに驚きを感じました。多くの犠牲を払って、ビンラーディンを殺害した訳ですが、目の前で親を殺された子供達は強い復讐心を持って育ってしまうでしょう。このような負の連鎖を断ち切ることの必要性と難しさを強く感じました。 【モリー】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-05-04 19:44:51) 56.なんだか序盤はB級映画っぽい感じがしましたね。結末までの大まかな流れは知っているので先が見えてる分あんまり緊張感が感じれず上映時間が長く感じてしまいました。あと30分は削っても全然問題なかったかなと思います。とくにインパクトがあるわけでもないので、これはドキュメンタリー的なもので見た方が面白いのかなと思います。 【映画大好きっ子】さん [DVD(吹替)] 5点(2014-05-01 10:30:29)(良:1票) 55.《ネタバレ》 指揮官の自信と葛藤が垣間見えて非常に興味深かった。突入のシーンは緊迫感がものすごく、面白かった。 【lalala】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-04-26 20:03:04) 54.2014.03/29 鑑賞。全てが“強い”と感じた。強い女性、強い意思、強い精神、強い復讐心、強い競争心・・。 【ご自由さん】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-04-07 22:29:25) 53.《ネタバレ》 「ビンラディン殺害」をニュースで知った時、とても違和感がありました。なぜ「確保」や「拘束」でなく、いきなり「殺害」なのかと云う点。さらに、戦争や紛争が起こっていない独立国家で他国の軍隊が大っぴらに行動できるのかと云う点。本作はその二つの疑問にまとめて回答していて、内実を知る意味ではスッキリしました。 <籠の小鳥をお隣の飼い猫に殺された。その猫が昼寝をしている縁側を急襲し、寝首を搔いて逃げた。隣人に抗議するような精神的余裕は無かった。次の一羽がいつ殺されるとも知れないから…> 「ビンラディン殺害」はそんな感じでした。 ビンラディンを追いかけた女性分析官の視点に絞った切り口は、作戦遂行後の虚しさを表現する段で最も効果を発揮していました。大きなミッションを達成した後の脱力と云うよりは、虚しさです。そこにはいくつもの意味が含まれていると思います。「人殺し」と云う非建設的な目的。ひとつの命を奪っても、失われた多くの命は戻って来ない道理。そして、これで終ったと言えない憂苦。劇中には一切描写されませんが、欧米を標的とするテロの端緒が、過去に欧米が一部のイスラム国家に対して行った利己的な所業であることにも言及している気がします。 この監督には「ハート・ロッカー」のブレブレ映像で酷い目に遭わされた苦い体験があり劇場で観ることを諦めたのですが、本作は観やすかったです。タイトルは隠れ家に突入した午前0時30分を表す軍事用語らしいです。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-03-25 01:00:54)(良:1票) 52.当たり前だけど、やっぱりアメリカの映画なんで、アメリカの立場でしかいろんなものが描けてないわけです。拷問や勝手に人の国に行って鉄砲ぶっ放すのもすべて仕方がないことになっていて、そこら辺のいいわけめいた描写が、純粋に映画として楽しめない原因となってしまうわけです。911ものって、どんなスタンスで見ればいいのか困っちゃいます。 【木村一号】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-03-16 22:48:28) 51.《ネタバレ》 アメリカの報復行為に関して私は断固としてアメリカを支持したい。復讐は意味がない、憎しみは憎しみしか生まないなんてありきたりな言葉で、アメリカを批判するほうがむしろ滑稽だ。拷問シーンを見てもCIAを批判するつもりはない。むしろ、「早く吐きやがれクソ野郎」とCIAを応援していた。法律を無視するテロリストに、法律で対抗するのは限界があるのだ。法律を超越するCIAのような機関が日本にあっても良い。最近は元CIA職員によって、CIAの法律無視ぶりが露見されているが、今回この映画を観てCIAを見直した人も多いだろう。日本を代表して私がCIAをぜんぶ赦す。テロの怖さは姿が見えないことだ。たまたまビンラディンが「ラスボス」という扱いにされたが、実際に彼にそれほどのリーダーシップがあったかどうか疑問を感じる。女性CIAはドラゴンクエストのようにラスボスを倒したら、とたんに敵がいなくなり、世界が平和になると思い込んでいた。しかしラストシーンの彼女の涙の意味、ラスボスを倒しても、「世界」は昨日と変わらないという現実─。喜びがないという悲しさからの涙だった。しかし私自身、それがむなしいとは思わない。ビンラディンを殺害した瞬間、ネイビーシールズを褒めたい気持ちになったし、気分が高揚した。日本人の私ですらそう思うのだから、アメリカ人の場合は特にそうだろう。ビンラディン急襲作戦は批判されるべきではないし、これはアメリカバンザイ映画でもない。またその逆の反戦映画でもない。右の映画でもないし左の映画でもない。アメリカ人の、アメリカ人による、アメリカ人のための映画だと感じました。なお、映画の視点は必ずしも多方向である必要はありません。私は主観的映像を肯定します。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-16 14:32:45)(良:2票)
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