みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
29.《ネタバレ》 鑑賞後たっぷり一日半は考え込んでしまった。 突き付けられたのは悪魔の質問。「目の前の子どもを殺すか それとも何万もの人命を犠牲にするか」 悲劇の規模を考えれば、理性的な選択はS・L・ジャクソンの言う通りでしょう。しかしわたし含め多くの人はキャリー・アン・モスなのではなかろうか。とてもじゃないが幼子の血で手を汚した後に正気で生きられるとは思えない。だからこそ、サミュエルはすでに狂気の人なのですが。 わたしは逃げるな・・。そして吹っ飛ぶな。周囲の人もろとも。申し訳ない。そんな訳なので私をFBI主任捜査官に据えないでください。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-05-13 14:56:57) 28.《ネタバレ》 最初に予告編を見てこれは面白いと思い鑑賞。 ここでの評価も高かったので期待も高まっていて、見たためか、ちょっと物足りない。 最初からスリリングな展開で飽きさせず面白い。 しかし、後半になるにつれ、拷問が慣れたせいか、ゆるく感じてくる。 奥さんをじわじわいたぶるのかと思いきや、一気に殺してしまうあたりは衝撃なのだが、 結局、もうひと展開あると思わせといて、特になく、犯人の自殺を許してしまうあたりが微妙。 もう一踏ん張り欲しかた。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-04-21 09:36:14) 27.爆弾サスペンスというよりは、H、ヘレン、ヤンガーの心理劇がみもの。読める展開ではあったが、それは現代の国際状況まんまだからであり、改めて「考えさせられる」映画ではある。 【kaaaz】さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-04-08 01:07:25) 26.《ネタバレ》 面白かった。 普通に、期待してなかっただけに。 最後、子供たちを守った捜査官、ブロディ。 だけど結局、彼女は負けてしまったんだと思います。 目の前の子供たちの危険を見過ごせなかったのは、彼女の弱さのせい。 しょせん、彼女自身の「エゴ」でしかなかった。 …などと、つらつら考えさせるなんて、良作以外の何物でもありませんね。 【プラネット】さん [DVD(吹替)] 7点(2016-01-27 22:25:47) 25.《ネタバレ》 全体的には見やすかった。 残念な点は主人公Hです。拷問はぬるいし、CIAの尋問スペシャリストって聞いて相当タフなプロをイメージしてたけど最後は自決のきっかけをつくるし、傲慢だし暴走するし「なんなの?コイツ」みたいな感じ。FBIのブロディとの絡みは必要だとは思うけど最後の問いかけはいらないかな~。4つ目の爆弾をなんとかして欲しかった、、と思わせられた点が良かったとこです。 【mighty guard】さん [地上波(字幕)] 7点(2015-02-01 01:01:37) 24.この映画は、観客に対する拷問です。 【la_spagna】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-10-20 05:45:45) 23.《ネタバレ》 2010年公開のアメリカ映画。その地味すぎるタイトルの割にはこれがなかなかの変わり種で掘り出し物の秀作であった。「テロリストの仕掛けた核爆弾を解除すべく捜査官が奔走するタイムリミットサスペンス!」…と粗筋だけ抜き出すとどこにでもあるB級アクション映画のように聞こえると思うが、本作が異色なのは《拷問シーン》がストーリーの主軸をほぼ占めているという点である。物語序盤においてテロ犯はみずから名乗り出るような形ですでに身柄を拘束されており、主人公の捜査官達は彼を拷問にかける事で爆弾の仕掛け場所を何とか聞き出そうとする。片っ端からノリノリで様々な拷問を加えていく尋問のプロフェッショナルである工作員と、指をちょん切られても爪を剥がされても歯の神経をほじられても頑なに耐え続ける犯人。タイムリミットが迫る中で彼に口を割らせるため最終的に用意された究極の拷問とは…?そこには“極限状態における倫理的な葛藤”みたいな問題も浮かび上がってきてとても面白い。アイデア一発勝負的な作風の小品ゆえに続編が望めそうにない部分は残念という他ないが、〈911以降〉の潮流に対して改めてテロリズムと対峙する覚悟を問う志の高い一本だと思う。 【オルタナ野郎】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-07 20:46:04) 22.《ネタバレ》 テロリストが米国内に複数の核爆弾を設置し、大統領に対してイスラム国への政策を転換せよと脅迫する話。凝った脚本だ。テロリスト、ヤンガーはわざと捕まり、拷問尋問にかけられる。拷問するのは専門家のH、尋問は女性FBIのブロディ。三人が織りなす緊迫した心理描写が見どころだ。ヤンガーは狂言と思わせ、嘘の場所を教え、トラップでショッピングモールを爆破する。ここでヤングは初めて、大統領への要求を開陳し、動画撮影させる。爆破阻止という大義の為、犯人の妻子まで拷問しようとするHと、人道的見地からそれを許さないブロディの対立は深刻となる。刻限が迫るにつれて、衰弱していくH。きれいごとではすまされないことを認識して苦悶するブロディ。人命を救うためには拷問も許されるのか、を問いかける問題作。テロ題材の作品が多い中で新鮮な切り口だ。爆弾が実はもう1つあったというサプライズは秀逸。問題点もある。古典的な拷問を延々描くが、今は科学的にやる。自白剤を用いればよい。理性を麻痺させ、誘導自白させるのだ。犯人の行動には不自然なものがある。大統領を脅迫するのに犯行予告動画をマスコミに送ればよい。そしてショッピングモールを爆破させれば効果てきめんだ。自ら捕まったのでは成功の見込みはない。世論を味方につける必要がある。また妻子が外国移住後に犯行を始めるべきだ。単独で核兵器を作成するのも考えられない。ずば抜けた知能犯のはずなのに、動画も編集できていないという矛盾。冒頭の連続撮り直し、馬鹿丸出しだった。Hの妻の経歴が変わっている。ボスニア紛争で、近所の三人に家族を目の前で殺され、その後、復讐を果たした女、いわゆる喪服のテロリストだ。これが物語に絡むようで絡まない。Hの過去にこそ、そういう生臭い事件を盛り込むべきだった。それで彼の人間性の理解が進み、彼の行為もある程度納得できるだろう。通常の感覚からすれば、明らかに異常な彼の残虐行為にいかに感情移入できるかが、この映画の成否を分ける要諦となる。その工夫が足りない。Hの感情が爆発し、ヤングの妻を唐突に殺してしまう。そんなことをすればヤングの心を閉ざしてしまうのは自明。Hが勝手にヤングの拘束を解いて自由にしてやるのも不自然だ。Hが我が子を守るために拳銃自殺するのはよい演出と思う。犯人に残っていた人間性が垣間見れるからだ。一方で、彼が犯行に至る動機の解明は謎のままだ。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-04-18 16:09:12) 21.《ネタバレ》 視聴者に突きつけられる選択肢は何か?ブロディの選択は正しいのか?間違っているのか? 人の命は尊い。しかし、愛する家族の命と見知らぬ誰かの命どちらがより尊いか?現実ではどちらの命も尊いなんて選択肢はないのです。必ずどちらかを選択をしなければいけません。 爆弾が爆発した後のブロディは何を想うか。救えたかも知れない何百万の命とどう向き合っていくのか。 【Hiro】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-01-02 06:01:31) 20.《ネタバレ》 時間までにどうやって口を割らすのだろう?という見方を当然するわけだが、良いに付け悪いに付け「24」などで無茶苦茶を見せられているので驚けないのが少々気の毒。いかにも低予算映画のようだが、そこそこ見ごたえあり。 【monteprince】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-10-21 00:31:21) 19.《ネタバレ》 予備知識がまったくない状態で見たので、ぐいぐいのめりこみました。いったい、どーなんのか先が読めないのと、息づまる心理戦、そして最後のタイトルにもかかった結末に、うーわーです。拷問ダメ絶対と思っていた自分の心がゆらぐーです。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-09-21 01:49:30) 18.《ネタバレ》 非常に重いテーマ。まさに「究極の選択」とはこのこと。一人の人間として、この選択を苦もなくなしうる者はいないでしょう。というか、いないと信じたい。大量破壊兵器の出現は、間違いなく人の心を極度に歪ませてしまった。連続する緊迫感に目を離せない一本。同時に重苦しく後味が悪い一本。秀作です。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-03-30 20:38:08) 17.いやきたこれ。数千万人の命か罪のない女子供数人の命か。後味も非常に悪い。でもそこに妙にリアリティがある。クソくだらないヒューマニズムのためなら罪のない数千万人を犠牲にするか?アメリカ人だからとか女子供だからとかそんな見方がすごい陳腐にみえてくるつくりは非常にいい。 【とま】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-03-17 19:28:17) 16.《ネタバレ》 犯人から自供を得ないと百万千万が死に至る。辛さから「こんなやり方をするくらいなら吹き飛んだほうがマシ」とのたまうブロディと辛さを呑みこんで「こんなやり方」をしてでも百万千万を守ろうとするH。唾棄すべき人物はどちらか。二人が事あるごとに対立しながら、拷問を加え妻を切り裂き子供を引っ張ってきてようやく自供を引き出す。一件落着かと思いきやここからの展開に驚愕。子供を連れたブロディのナルシスト面に言いようのない憎悪と尻切れトンボな終わり方に唐突さを覚えました。観終わってアメリカ公開版がやり切れないラストシーンをカットした事を知りました。自ら捕まった点を除いてはリアルさが気味悪い作品です。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-02-02 00:51:22) 15.《ネタバレ》 ついレニー・ハーリンの撮った映画だと勘違いして観ていたのだけど、途中からその重厚な人間ドラマに、自分の勘違いだったとすぐに気づいた。この映画、そうとうに深く面白い。正義とはなにか? 多くの人の命を救うためなら子供を拷問にかけても良いのか? そんな深甚なテーマを客観的に扱いながら、あくまでエンターテイメントとして枠組みを外していないのは相当な技量だと思う。ずっと密室のなかだけで続く話なだけに、役者陣にも相当の演技力が必要とされるが、みんなその要求に応える素晴らしい力演だった。本当に拾い物。次作が待たれる期待の新鋭監督に出会えた。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-09-09 20:08:12) 14.《ネタバレ》 テロリストの拷問シーンはグロくて気持ち悪かったが、Hとテロリスト、ヘレンの駆け引きは、見応えありました。ただ、何万人も殺して平気な人が自分の子供であっさり白状するかな。そもそも彼は逮捕される必要があったのか。この犯人の目的は、爆弾を爆発させることじゃないはずでは。どっちにしても、後味が悪くてあまり好きではありません。もっと、スカッとさせてくれ~。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-09-01 22:49:49) ★13.《ネタバレ》 うわあああ。やっぱりこの世には「正しい」とか「間違ってる」とかで片付けられないものがあるなぁ…。いきなり小指切断から始まる拷問。「存在するのはHとヤンガーじゃない、勝利か敗北だ」しかし、この映画「拷問のプロvsテロリスト」から次第に「Hvsヘレン・ブロディ」の色合いが濃くなる。ヘレンが正しいとしても、実際、救った命の数はどうなんだ。この投げかけに倫理観が一部崩れた。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-09-01 12:35:23) 12.《ネタバレ》 テロリストによって米国のどこかに仕掛けられた3つの爆弾を発見せよ。逮捕後の状況も戦略とし、拷問覚悟の上捕まったテロリスト"ヤンガー"。義務としてテロリストを拷問し、仕掛けた場所を吐かせようとする特別尋問官"H"。爆弾の在り処を特定することが至上命題とされても、人道的に拷問反対を唱えるFBI捜査官"ブロディ"。ほぼこの主役の3人の心理戦のみが描かれる心理サスペンスである。拷問室での描写中心で、次第にエスカレートする拷問に、国家を守るには何を為しても良いのか、最終的には人とは何か、という内容になっていく展開で、深く考えさせられる。しかしながら、最後まで観ても"H"の「拷問=尋問」に説得力が無い。彼の行為と結果にまるで意味が無い。拷問の効果に伴う結果が得られず、ただ肉体的な痛みを与えているだけに思える。最後まで「なるほど、それなら、」と思えない。"ヤンガー"が最後まで隠す「何か」を炙り出すためだとはいえ、「こいつは絶対に口を割らない」と知っていたわけで、その上を行くカタルシスを感じさせて欲しかった。ただ、次はどうなる?と観客の気持ちを引っ張って行く展開は良い。まあ、及第点ってことで。 【しぇんみん】さん [DVD(吹替)] 7点(2012-06-01 23:26:59) 11.《ネタバレ》 「多数の命を救うために、少数の犠牲(映画の中では拷問)は正当化されるのか?」という重いテーマの作品。 民主主義国家にとっては、簡単に答の出ない問題だと思う。 結果から考えれば、マキャベリの「国家が危機に陥った場合、政治家は(国家存続の)目的のために有効ならば、手段を選ぶべきではない」が正解なんだろうね。 サミュエル・L・ジャクソンは、よく拷問官役を受けたよなぁ。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-14 01:40:36) 10.《ネタバレ》 ポール・ハギスの「スリー・デイズ」にレニー・ハーリンの「5デイズ」と紛らわしくて仕方がない”デイズもの”の一本ですが、これがなかなかよくできています。ワンシチュエーションもののサスペンスとしては年に一本出会えるかどうかというレベル。設定に無理はあれど90分ならば勢いで乗り切れる。これは思わぬ拾いものでした。 【注意!ここから壮絶にネタバレします】 とにかく凄いのが脚本で、観客の先読みを巧みに利用する形で物語をぐいぐいと進めていきます。「実は核爆弾などなかったことがラストで明かされ、拷問の無意味さを説いて映画は終わる」、私はこんな結末を予想しながら観ていました。私以外の多くの観客も同じようなことを考えたのではないでしょうか。しかしそんな浅はかな先読みなど脚本家は百も承知であり、この”狂言説”はまんまと中盤のトリックに利用されます。「どうせ”狂言でした”がオチだろう」と思っている観客の目の前で53人の市民を爆殺してみせ、この犯人はホンモノであることを強く印象付けるのです。こうして予想を裏切られた観客はその後の展開がまったく見えなくなるのですが、観客が真っ白になったところで「ここからが本番だ」とばかりに二転三転の怒涛の展開を叩き込んでくる周到さには舌を巻きました。。。 この結末が読めない物語の中では、観客は己の倫理観をも問われることとなります。容疑者を痛めつけることは悪いことだということは明らかです。一方で、本気で人を殺そうとしている犯人を相手にした時には、綺麗ごとだけでは解決しないこともまた事実。では、どこまでの強硬手段ならば許されるのか?現実の戦いを知っているサミュエルは徹底的にやろうとしますが、トリニティらオーディエンス達はいつまで経っても腹を決められません。ショッピングモールを爆破された直後には殺意を持って犯人に襲いかかるものの、怒りが喉元を過ぎると再び生温いヒューマニズムが頭をもたげる。最終的には、米国人の良識によって核爆発が引き起こされるという皮肉な結末を迎えます。エグイ拷問をやっているサミュエルと犯人は、実は冷静な計算の中で動いており、良識派ぶってその拷問を眺めているオーディエンスの方が感情に流されているという構図こそが本作のミソ。「世論は本当に戦いを理解しているのか?」ということを鋭く問いかけてきます。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 8点(2012-05-04 02:03:16)(良:1票)
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