みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
16.《ネタバレ》 日常生活の中にじわじわと異変が浸食してきて、「これって本当?それともただの妄想?」と考えさせる作りは、「K」のアレを想起させる。また、生番組で暴走する主人公(そしてそれがウケてしまう)はもろにアレだし、病院を車で抜け出して夜の道を無言で疾走する終盤のくだりは、もしかしてアレかな?ということも考えてしまう。と、先行作品の影響はあちこちで感じさせるのですが、上手く消化して一本の筋にまとめ上げられているので、気にはなりません。で、ほのかな不穏さの中で進んでいく雰囲気は良いのですが、結局あれこれちりばめたネタは、大半が投げっぱなしで終わってしまったような・・・。あのボタンは結局どうなったのとか、橋本愛の美しさ云々のテーマはどこ行ったのとか、水商法のエピソードは結局それだけでおしまいなのかとか。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2024-03-29 00:21:42) 15.金星人,水星人,火星人,太陽系連合,アブダクションが出てきた時点で噴飯ものだし,「美しい水」とやらは疑似科学以外の何物でもないですね. オカルトも疑似科学も大嫌いな俺にとっては酷評する以外ありませんね. 原作は未読.なので厳しい評価は三島由紀夫のせいじゃないことは申し添えておきます. 【あきぴー@武蔵国】さん [インターネット(邦画)] 2点(2022-01-29 22:45:03) 14.家族それぞれの物語という構成だけど、リリー・フランキーがいちばん面白かった。 あんな天気予報があったら絶対に見るよね。 ただの妄想なのか、ほんとに宇宙人なのか、ラストが気になる展開だったけど、いまいち盛り上がらない終わり方で残念。 驚くような結末を期待し過ぎちゃったのが良くなかったのかも知れない。 【もとや】さん [インターネット(邦画)] 5点(2022-01-24 20:08:29) 13.音楽、「ハリー・リンドン」を象徴する(ヘンデルのサラバンド レナード・ローゼンマン編曲)をそこで使うか。 ハチャメチャですがまとめて終わらせた。って感じですね。水のねずみ講にはまるお母さんをなんとも上手に演じている中嶋朋子さんがやっぱりすごい 【HRM36】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-08-16 11:29:53) 12.三島由紀夫の原作は読んでいません。金星や水星の宇宙人としての自覚の目覚めといった メタファーが、見る人に地球環境や人間の営み等について考えることを要求します ただ、観客にそう思わせてしまうところは、映画としては少し失敗のように思えます あと、バンドの女性がとてもカワイイ女性でした キャストには名前が出ていなくてネットで検索したら、樋井明日香という名前だそうです +1点です 【amicky】さん [インターネット(邦画)] 6点(2020-07-05 17:45:10) 11.《ネタバレ》 今までの映画もある意味では宇宙人ばかりでしたが、とうとうホントに宇宙人ですか (笑) でも設定はブッ飛んでいますが、人間の描写に限って着目すればいつもの吉田大八作品でした。それは普通の人が、何かのキッカケによってダークサイドに堕ちていく、その怖さと滑稽さ。その堕ちた者の "壊れっぷり" こそ、監督が執着してきた部分であり、過去の作品群の系譜からすれば、今回の「宇宙人の大杉さん」は予想できたような到達点にも思えます。視点を変えれば、監督好みのキャラクター作りのためにSFという設定だけを拝借したもの、と考えます。宇宙人から見た地球として、気候の温暖化や環境の悪化などを提起しつつも、深堀りはしていない。従って環境問題を議論する映画ではないし、そこに対してはあまり本気ではない気がします。だから、僕らはこの美しい星のために何ができるのか? とかムキにならず熱くならずに、風刺の効いたコメディのつもりで楽しむのが吉と思いました。 【タケノコ】さん [DVD(邦画)] 7点(2019-09-19 00:05:10) 10.《ネタバレ》 吉田大八はいいなぁ。 ズレてる人(じゃぁ何が「フツウ」なんだよって怒られそうですが・・)たちの 世界観を壊さずに、現実との軋轢を描いて、ラストに持っていく、この力技。 今までの作品、全部そうだもんね。 いや、中々いないですよ、こんな映画監督。 観ている側を混乱させつつ、映画として引っ張り、ラストは観客も登場人物もハッピーな話を 創り続けてる監督って・・ 三島由紀夫が原作なんだってね。 どんな話だったんだろ?(読めって言われそうだけど、私は映画が好きなのだ) 宇宙との交流を言う方々いますよね。 でもきっとこんな幸せになってくれるといいな。 【トント】さん [DVD(邦画)] 8点(2018-11-23 18:35:27) ★9.<原作未読>結局、何が言いたかったのかって話になると、それはよく分からない。でも面白いか、面白くないかで言ったら面白かった。生放送で暴走し始めた火星人リリー・フランキー、水星人らしいので政治家への道さえ開けてきた亀梨和也、怪しすぎる佐々木蔵之介、いかがわしいビジネスに手を出した地球人中嶋朋子に、処女のまま妊娠した美しい金星人橋本愛と。家族なので当然だが、これらの物語が絡み合って、まったく間延び感がなかった。さらにシュールなだけではなく、不気味さも程よく残していて、バランスが良いと感じた。ラストに新鮮味があればさらに良かったけど、これはそもそも原作が50年以上前なので致し方ないか。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-07-26 20:35:25) 8.《ネタバレ》 コメディのシナリオを、悲劇の演出で仕上げたような一作。製作サイドは、そんなアンバランスなところがいいでしょうとでも言いたげだが、これは観ていてアイタタな作品。リリー・フランキー、仕事選べよ。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 2点(2018-07-04 22:07:49) 7.家族4人のそれぞれのドラマがバラバラに展開していって段々絡み合っていくという「桐島部活やめるってよ」的な手法が相変わらず面白い。 SF要素もあって全く先の読めない物語だったので飽きずに楽しめた。 とにかく、リリー・フランキーのハジケっぷりがヤバかった!リリー・フランキー好きは絶対に見るべき。 暴走に次ぐ暴走。そして、火星人の決めポーズ。これには笑った。 【ヴレア】さん [DVD(邦画)] 8点(2018-02-20 16:08:41) 6.《ネタバレ》 よくこんな映画作ったな、というくらいダメ。ストーリーも脚本もエンターテインメントではない。主人公らは、ちょっとおかしくなったわけですが、そんなものを延々見せられても面白くない。芸術作品としての個性は良いが、エンターテインメントとしては面白いものとは思えない。 百歩譲ったとして、万が一にもですよ、、いい年の大人がいきなり「自分は火星人だったのか」と目覚めたとして、自分の仕事で支離滅裂なことやりますかね。あり得ないでしょ。もうちょっと賢く行動するでしょ。やっぱり「火星人だった」のではなく、頭がおかしくなってしまっただけで、痛くて見てられないんです。残念ながらリアリティが足りない。 【Keytus】さん [ビデオ(邦画)] 3点(2017-12-04 22:06:40)(良:1票) 5.《ネタバレ》 コメディのようでシリアスでもあり、社会問題を扱いつつ家族愛もあるような、不思議な映画でした。ストーリーも展開が読めず、これも見ていて不安感を抱かせます。でも見終わると不思議な充実感と期待感みたいなのが残りました。役者の振り切り振りも良かったです。 【Banjojo】さん [映画館(邦画)] 9点(2017-06-18 22:11:31) 4. 祝 橋本愛 復活 (とりあえず完全という言葉をつけるのは保留する) 吉田さんは、他の女優はともかく 橋本愛を綺麗にとることにおいては日本一と言って過言ではないと言いたい。 特に覚醒後の文字通り少し人間離れした美しさはほとんど全盛期に近い物を感じさせた。 これだけで、観に行ったかいはあった。 映画自体は、多少物語世界内の論理的整合性に難がないわけじゃないが、比較的ついていきやすいストーリーで全く退屈しなかった。 塚、論理的整合性を度外視して、様々な思索を観る側に求める映画なんでしょうね、これは。 例えば、水星人、金星人、火星人 太陽系連合なんて言葉が出てくると自分のようなプロパーなSFファンだった過去がある人間は、そっぽを向いてしまいがちだが、そんなことに拘るべき作品ではないんだということも何となく理解できたわけだし。 二度、三度見直して理解を含めたい映画。 【rhforever】さん [映画館(邦画)] 7点(2017-06-13 10:50:00) 3.《ネタバレ》 この監督のクセで、今回もやや説明的な感が無きにしもあらず、ですが、ヘンであるがゆえの「これは一体どういう話なんだ?」っていう興味の持続と、ヘンでありながらも映画としてきっちりとまとまってゆく巧さに満足させて頂きました。 宇宙の中で長い時を刻む地球の、そのいっときの物語、1つの家族の話。『メッセージ』にも繋がるミクロとマクロの世界が、オフビートな笑いとちっとも先の見えて来ないドラマによって紡がれてゆきます。バラバラに撒かれた家族のそれぞれのエピソードが、宇宙人という突飛なモチーフを通して、やがて1つの形を成してゆく、その面白さ。 「美しい地球」に対する固定観念、人間の眼から見ながら人間の存在が排された自然に対する視点、対する人工物の美しさ。その投げかけられるメッセージにハッとして。 最後まで見て、佐々木蔵之介の「まばたきしない男」や、今のこの日本で「牛が自由に歩いてる、入ってはいけない、警察が追いかけてくる場所」などの、なお曖昧に残る虚と実に至るまで、その「考えさせるバランス」が気持ち良い映画でした。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 8点(2017-06-06 20:37:37)(良:1票) 2.ぶっ飛んでいる。 この理解と賛否が分かれることは間違いない映画が、大都市のみならず、地方都市のシネコンにまでかかっていることが、先ず異例だろう。 「桐島、部活やめるってよ」、「紙の月」と立て続けに日本映画史に残るであろう傑作を連発した吉田大八監督の最新作というブランド力が高騰していることが如実に伺える。 そして、その高騰ぶりにまったく萎縮すること無く、この監督は過去のフィルモグラフィーを振り返っても随一にヘンテコリンな映画を作り上げている。無論褒めている。 (亀梨くんの出演のみを目的にした女性客などは大層面食らったことだろう) 三島由紀夫の原作は未読だけれど、あの稀代の小説家が健在の時代であったとしても、たぶん同じように時代を超越したエネルギーに満ち溢れた映画が作られただろうと思う。 そういう意味では、同じく三島由紀夫が江戸川乱歩の小説を戯曲化した「黒蜥蜴」の映画化作品も彷彿とさせる。 即ち、この映画の在り方はまったく正しく、吉田大八監督はまたしても原作小説を見事な“新解釈”を多分に盛り込みつつ素晴らしい映画世界を構築してみせたのだと思う。 この映画は、冒頭から最後の最後まで、SFと幻想の境界線を絶妙なバランス感覚で渡りきる。 そのバランスの中心に描かれるのは、人間の営みの中に巣食う可笑しさと、表裏一体に存在する恐ろしさと愚かさ。 その時に暴力的で破滅的ですらある「滑稽」が、ありふれた一つの「家族」に描きつけられる。 終始、可笑しくて、笑いが止まらない。 ただ、だからこそ、この世界の危うさの核心を鷲掴みにされているような痛さとおぞましさも感じ続けなければならなかった。 人間社会の滅亡を開始する“ボタン”は空洞だった。 人類は許されたのか?勿論、違う。 謎の宇宙人がその強大な力を振るうまでもなく、人類は勝手に滅亡に向けて突き進んでいる。 “ボタン”など端から必要なかったのだ。 優しい火星人が「美しい星だ」と名残惜しんでくれているうちに、なんとかしなければ。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 8点(2017-06-03 23:30:52) 1.《ネタバレ》 浅目にみえながら、実は後景の脇役の芝居も抜かりなくドラマ語りに寄与させているという近藤龍人のフォーカスが絶妙だ。 (冒頭のレストランの後方テーブル席、産婦人科の廊下後方のソファなど) 霞が関近辺のインターチェンジのショットとか、地味だが凄い。 佐々木蔵之介を不気味に照らし出し、病室の逆光であってもなお橋本愛を美しく浮かび上がらせ、その切り返しでベッドのリリー・フランキーに 優しく注がせる白光の扱いも素晴らしい。雨垂れの陰影といい、不意に通過する列車の灯りといい、ライティングによる語りの演出が随所で冴え渡る。 病院を抜け出した四人家族は車で夜の繁華街を抜ける。車窓に照り返されるネオンの光芒が、それを見るリリーと重なり合うショットには情感が 溢れんばかりだ。 寄り添って、スピルバーグ的に光を見上げるラストの家族の鳥瞰ショットには条件反射的に感動するしかないだろう。 バリエーション豊かな音を響かせる渡邊琢磨の音楽にも惚れた。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 9点(2017-05-28 00:13:36)
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