みんなのシネマレビュー

ジョゼと虎と魚たち(2003)

2003年【日】 上映時間:116分
ドラマラブストーリー青春ものロマンス小説の映画化
[ジョゼトトラトサカナタチ]
新規登録(2004-01-15)【こじ老】さん
タイトル情報更新(2021-01-04)【イニシャルK】さん
公開開始日(2003-12-13)


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監督犬童一心
キャスト妻夫木聡(男優)恒夫
池脇千鶴(女優)ジョゼ(くみ子)
上野樹里(女優)香苗
新井浩文(男優)幸治
新屋英子(女優)ジョゼ(くみ子)の祖母
江口徳子(女優)ノリコ
真理アンヌ(女優)麻雀屋客(中年女)
SABU(男優)麻雀屋客(中年男)
大倉孝二(男優)麻雀屋客(若い男)
中村靖日(男優)麻雀屋客(恒夫に代打ちを頼む男)
荒川良々(男優)本屋店員
板尾創路(男優)現場主任
森下能幸(男優)近所の中年男
佐藤佐吉(男優)先輩の社員
菅野莉央(女優)少女時代のジョゼ(くみ子)
原作田辺聖子「ジョゼと虎と魚たち」(角川文庫)
脚本渡辺あや
音楽くるり
ビクターエンタテインメント(オリジナルサウンドトラック)
編曲くるり「ハイウェイ」
主題歌くるり「ハイウェイ」(演奏・歌唱)
撮影蔦井孝洋
製作アスミック・エース(「ジョゼと虎と魚たち」フィルムパートナーズ)
博報堂(「ジョゼと虎と魚たち」フィルムパートナーズ)
関西テレビ(「ジョゼと虎と魚たち」フィルムパートナーズ)
鎌田賢一(製作担当)
プロデューサー小川真司〔プロデューサー〕
井上文雄(共同プロデューサー)
椎名保(エグゼクティブ・プロデューサー)
配給アスミック・エース
特撮浅野秀二(ビジュアルエフェクト)
衣装伊賀大介(スタイリスト)
編集上野聡一
録音志満順一
照明疋田ヨシタケ
その他原田大三郎(スチール)
IMAGICA(現像)
フランソワーズ・サガン(「一年ののち」/「すばらしい雲」)
あらすじ
大学生の恒夫がバイトしている麻雀屋の話題は、近頃出没する乳母車を押した婆さんのこと。ある日、恒夫が犬の散歩をしていると、坂道を転がってきた乳母車と遭遇。婆さんに言われて乳母車の中をのぞくと、そこには包丁を振り回す少女がいた。それが、ジョゼとの出会いだった・・・。婆さんは脚が不自由な孫のくみ子を乳母車に乗せて散歩させていたのだ。くみ子はフランソワーズ・サガンの小説から取ったジョゼという名前を自分に付けて、恒夫にそう呼ばせる不思議な女の子だった。恒夫はそんなジョゼに次第に惹かれていく・・・。

こじ老】さん(2004-01-18)
全てのをあらすじ参照する

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ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

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75.《ネタバレ》 一番の感想としては、ジョゼの関西弁にへこんだ。関西に住んでいるからこそ余計に感じる。(見ず知らずの他人にそんな言葉使いをする奴はいない) 内容は面白く、邦画にありがちの”感動の押し売り”と感じなかったのが何よりであった。それは妻夫木の今時の若者といった自然な役柄・演技に尽きる。特にラストなど妻夫木だから何とか許せる。身体障害者という重くなりがちの題材を暗くなりすぎないよう、あくまで前向きにストーリーが展開している。池脇千鶴が脱いだのには驚いたが、最大限の効果があった様に思える。そのシーンから、ジョゼの心情に近づけた様に思えるし、痛々しさが伝わって来た。
まさサイトーさん [DVD(字幕)] 8点(2005-08-05 19:48:22)

74.質の高い写真ような画が小津安二郎をおもわせる。最期、いきなり別れたんじゃよく分からないから、その過程をちゃんと描いて欲しかった。 Sleepingビリ-さん [DVD(字幕)] 5点(2005-07-20 21:03:38)

73.《ネタバレ》 この映画を見る度に、男性がいかに脆く純粋な生き物で、女性がいじらしくも強い生き物であるかを実感する。

ジョゼのキツい物言いは、恐らく自らの不安・恐怖・コンプレックスを隠すための防壁なのだろう。
乳母車に隠れ乗る事でしか外界を知る術がないジョゼ。
外の世界を知りたいジョゼが自分の願いを叶えるには、
「好奇の目を向ける人々の存在」というリスクを背負う必要がある。
ゆえに自己防衛本能が生まれる。

また、それを譲れないのは「壊れ物だろうと私は私」という自我確立の意味もあるのだろう。
誰にも頼らず、誰に頼ればいいのかも解らず、頼み方も知らないとは、なんとも悲しい。
しかし、そうした生き方を選ぶ事しか彼女は知らなかったのだろう。
強いフリをした弱い人間は、肝心な時に素直になれず、本心とは裏腹な事ばかり口にする。
「帰れと言われて帰る奴は帰れ!」と心にもない事を泣き叫びつつ、
すぐに「・・・嘘や、おって」と翻すいじらしさには、同性の私でさえ彼女を愛しく感じた。
愛する人に心からの望みを口に出来たからこそ、ジョゼは纏っていた鎧を脱ぎ、女になったのだろう。

しかし、ジョゼには二人の関係が永遠に続かない事も解っていた。
出来るだけ長く一緒にいたい気持ち、変わりゆく自分、叶った夢、そこにあった幸せ。
それだけで十分なのだと、彼女は自分に言い聞かせていたようにも思える。
それがサガン著「一年ののち」にの、例の台詞に帰結するのだろう。

対する恒夫は、純粋にジョゼを愛するも、背負う物の大きさに気づき、逃げ出す。
しかし「失って初めて気づく存在の大きさ」で、初めて心の痛みを知る。
寂しさに弱いせいか無意識に「独り」を回避してきた恒夫の決断が、傷口に塩を塗る結果となってしまったのだろう。
みっともない姿を晒しながらも涙が止まらない彼の姿は、切なさを覚える。

最後、ジョゼの目は力強く、凛としている。
過去、現在、未来の全てを受け入れ、生きていこうとする強さが感じられた。
池脇千鶴の「セックスの無い恋愛など有り得ないから脱いだ」という発言と、彼女のその度胸に盛大な拍手!

<追記>
前回鑑賞から2~3年経ち、改めて見直したが、何故か初めて涙が出てきた場面があった。
それは、二人が結ばれた時のジョゼの「うち、あんたのこと好きや」と言う場面。
なぜ、こんなに優しく切ないのだろう。 港のリョーコ横浜横須賀さん [DVD(字幕)] 10点(2005-06-29 17:38:40)(良:2票)

72.いろいろ考えさせられましたよ、しかし現実的に終わってしまいましたね、よかったと思います。妻夫木君、正直でなかなか良い役やってた思うよ、初めて良い役やってるなーて思えましたよ 合格点。 しかし板尾さん、近所の変態お兄さん役とちょこっとニアミスしていましたね 実にハラハラ致しましたよ でもそれって私だけでしょか・・ 3737さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-06-27 21:08:17)

71.とても切ないです。旅行に行く時のジョゼはとってもかわいく綺麗で「彼女」な顔をしていました。ささやかながらホント幸せそうでした。それでいてあぁなるとは・・・。いたたまれない。とても切なくとても考えさせられました。 アンリさん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-20 18:36:49)

70.辛い。あんな喋り方する女は、好きになれない。よって感情移入できなかった。性格も辛い。人に対する感謝の気持ちがない、そういう人は恋愛対象外だ。体に障害を負っている時点で、人より何か優れている所が欲しかった。 シネマパラダイスさん [DVD(字幕)] 4点(2005-05-20 05:31:37)

69.純粋だけど切ない感じがしました。初恋みたいな感じ。最初にくみこのところに通い始めた恒夫は好奇心と同情のような気持ちであったと思うが、それがだんだんと変化して本当に好きという気持ちになっていったのではないかと思う。もちろん、好き以外にも同情や自己満足などの暗い部分が全くなかったとはいえないが。少なくとも、くみことセックスしたとき(いや~、池脇千鶴のおっぱいにはびっくり、でも意外と普通のおっぱいでしたね)は一人の女性としてセックスしたと思うし、結局は別れてしまったけれども一緒にいた時間や思い出は二人にとってプラスになっていくのではないだろうか。もやもやは少し残るが、前向きになれる作品でもあるように感じた。余談ですが、あのラブホテル私も行ってみたい!!と思いました。。楽しそうだし、綺麗ですよね~ キャラメルりんごさん [DVD(吹替)] 7点(2005-05-06 15:06:37)

68.《ネタバレ》 いくら顔が可愛くてもあの性格じゃついていけん。歳とってオバハンになったところを想像したらいつまでも一緒にはいられんわな。池脇千鶴の可愛さだけで持ってる感じ。脇役陣が板尾を除いてイマイチ。おっぱい効果で2点プラス。 Robbieさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-05-03 08:38:58)

67.池脇千鶴が脱いだっていうので騒がれたけど、ホントそこだけだと思う。他に語るべき所はない。 夏目さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2005-04-06 12:55:58)

66.あか~ん、なんも感じへんかった。あんまおもろないわぁ!池脇千鶴の体を張った演技は光っておるけな、まぁー三井の○ハウスのCMに出とったときあの子がねー、立派な演技しよるなーとは思ったけどなぁ、そこまでやな! みんてんさん [DVD(字幕)] 4点(2005-04-01 00:33:50)

65.先に原作を読んだことがあったけど、あの世界観を壊さずきれいに映画化されてると思いました。邦画っぽくない邦画。
意外と大胆なHシーンがあり、びっくりしたけど。
二人とも無理をせず、感じよく演技していたと思う。
ジョゼの台詞のトーンが良かった。
あと、恒夫の「やべ、俺 今泣きそうだ」って言う台詞がなんか印象深い。
また見たい映画。

 

ckeruさん 8点(2005-03-21 10:26:35)

64.《ネタバレ》 最後の恒夫の号泣。「どうにかしてあげたい」と思う気持ちの中には同情や愛情の他に、憐憫、自己満足など、多くの感情が混在している。その発露としての涙。あの涙にこそ、どうにかしてあげたいと思いながら、どうにも出来ない自分の無力さ、身勝手さ、卑怯さ、傲慢さ、純粋さなど、すべての思いが込められている。

だが、ふたりにとっての出会いと別れは、決して無駄なものにはならないだろう。例え、同情を愛情と混同していたとしても、彼女に対する「優しさ」は決して偽りではないし、間違っている訳でもない。恒夫は自分の心の弱さや欺瞞を知る事で人間として成長し、ジョゼは彼の優しさに触れる事で、他人を受け入れ、前向きに生きる強さを得た。

突飛な導入で作品に引き込みながら、押し付けがましさの無い、前向きな終わり方に持っていく展開が巧い。恋愛ドラマとしては出色の完成度。 FSSさん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-03-09 00:27:54)(良:1票)

63.あのお魚のラブホテルはすごい!行ってみたい。 それはともかくとして、あえて2人のセックスシーンに時間を割いたのは、恒夫は「障害者の女性」を愛したのではなくて、「女」を愛したということを伝えるためだったと思います。 恒夫は同情で障害者のジョゼを好きになったわけではなく、つまり多くの男性が「ふつうの女性」を好きになるのと同じように恒夫も、ジョゼという女性の体と心を求めていた。 とても自然なことで、すんなりと、この特殊な恋愛に入り込むことができるようになっています。 そしてジョゼの偉いところは、歩けないという事実を素直に受け入れていることだと思います。けっして愚痴を言ったり健常者に嫉妬したりしません。 それに比べ健常者の私たちは、「自分が持っていないもの」を持っている人を見ると嫉妬したり不満を感じたりします。自分よりも出世している人間や、お金を持っている人間、または自分よりも愛されている人たちをみて、「ああ、自分は何も持っていない。なんて不幸なんだ。羨ましい」と嘆いたりすることもあるのでは? ジョゼは生意気な女性ですが、あるがままの自分を受け入れて生きている。とても尊敬できる女性。 「障害者なのに、男に捨てられた」と思うのは、ある意味で健常者の驕りなのではないでしょうか。 彼女をみて「自分が持っていないもの」を悲観せずに「いま自分が持っているものだけ」を素直に喜べる姿勢に強く共感しました。 花守湖さん 9点(2005-03-05 01:31:48)(良:2票)


62.大阪弁が良かった。 リーム555さん 5点(2005-02-23 18:55:42)

61.《ネタバレ》 漂うレトロ感、さりげない映像、魅力的な脇役・・・。決して嫌いじゃないはずなのに、好きになれない映画でした。まず共感できる場所がなかった。全編を通して、どこかで聞いたことがあるようなセリフが多かったのも気になりました。主役二人がダメです。妻夫木聡は語りは上手だけど、真剣な場所での嘘っぽい笑顔が、自己顕示欲が見えすぎて一時期の布施博の笑顔みたいで興ざめでした。セックス前にあんなに嘘っぽい笑顔をされたら、本気にはなれないのじゃないでしょうか。池脇千鶴の役柄は、生意気でかわいいはずなのに、生意気を言ってしまう嫌みさが少しもかわいくも痛々しくも感じなかった。ふたりとも頑張っているなという感じがしましたが、そう感じさせてしまう時点で駄目な気がします。映画のイメージとくるりの音楽はなんとも似合っていました。 omutさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2005-02-22 03:55:56)

60.《ネタバレ》  よかったです。妻夫木と池脇の俳優としての魅力が出ていたようにも思います。
ラストに妻夫木が泣き崩れるシーンは気持ちが伝わってきました。キスシーンやHシーンも邦画にしては激し気味だけど自然に共感できてよかった。 ボビーKさん 7点(2005-02-19 13:46:10)

59.《ネタバレ》 途中、恒夫がジョゼに近づく理由がわからなくなってしまった。善意か、好奇心か、性欲か。しかし、最後に恒夫が泣き崩れるシーンで納得した。恒夫はジョゼに対して普通の男が普通に女を好きになるように、ただ純粋に惹かれていたんだと思う。恒夫はジョゼを「一人の障害者の女性」として嘘偽り無く愛していた。だから恋愛をする上での善意や好奇心や性欲はあったんだ。二人の間には、健常も身障も関係なかった。この映画は、心の優しい男と心の純粋な女の、誰もが味わった事のある切ない恋愛物語。恋愛ほど素晴らしい事は無い。恋愛とは、出会い、愛し、そして別れる事。その恋愛の全てが、この映画にはあります。あともう一つ、私は恋愛にはセックスが必要不可欠な事だと考えているので、この映画のラブシーンは恋愛の本質の一面を見事に捉えていて非常に重要なシーンだったと思います。またこういったシーンが無かったら単なる「偽善」に成り下がってしまったかもしれません。本当に、素晴らしい映画でした。 カワサキロックさん 8点(2005-02-15 04:43:43)

58.《ネタバレ》 ハイウェイいいなあ。それだけ。全く共感できない映画

ガムさん 3点(2005-01-23 18:11:42)

57.恋愛している期間だけでは見えない、身体障害者と暮らしていくという現実。最後にジョゼを捨てたのもある意味「大人の選択」だとも言える。ファンタジー路線に突っ走らなかったのはただのアイドル映画で終わらせなかった成功要因だと思う。 バチケンさん 8点(2005-01-19 09:00:46)

56.面白い!でも悲しい・・・だから良かった。116分という短い中で、いろいろ感じさせてもらいました。ラスト、女にいい加減な恒夫が女の事で泣き崩れる。一方のジョゼは魚焼いてたりして、いつもの”ドスンッ”って。このシーンで何かホッとさせられるんですよね。「飯食えるんだったらジョゼはこれからも大丈夫だな」って。この作品ベットシーンが多いですけど、わたしはコレはコレで良いと思います。この世代の男女の関係を描こうと思ったら避けては通れない事だし、特に健常者と身障者の関係だからこそ、その辺隠さず描いたのが良いと思いますね。まあ、池脇のヌードまで必要だったか?と聞かれれば、そうでないかも知れませんが、見せてもらえると言うんだから良いではないですか。 カズゥー柔術さん 8点(2005-01-17 12:07:24)

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【点数情報】

Review人数 195人
平均点数 7.14点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
363.08% line
4126.15% line
5189.23% line
62412.31% line
74422.56% line
84724.10% line
93115.90% line
10136.67% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.80点 Review21人
2 ストーリー評価 7.73点 Review30人
3 鑑賞後の後味 7.46点 Review30人
4 音楽評価 7.53点 Review30人
5 感泣評価 6.37点 Review27人

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