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長距離ランナーの孤独

The Loneliness of the Long Distance Runner
(長距離走者(ランナー)の孤独)
1962年【英】 上映時間:104分
ドラマモノクロ映画青春もの
[チョウキョリランナーノコドク]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2009-05-11)【S&S】さん


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監督トニー・リチャードソン
キャストトム・コートネイ(男優)コリン・スミス
マイケル・レッドグレーヴ(男優)感化院長
アヴィス・バンネージ(女優)スミス夫人
ジェームズ・ボーラム(男優)マイク
トプシー・ジェーン(女優)オードリー
ジュリア・フォスター(女優)グラディス
アレック・マッコーエン(男優)舎監ブラウン
ジョー・ロビンソン(男優)ローチ
ダーヴィス・ワード(男優)刑事
ピーター・マッデン(男優)スミス氏
ジェームズ・カンクロス(男優)ジョーンズ氏
フランク・フィンレイ(男優)書記
ジェームズ・フォックス〔男優〕(男優)走者ガンソープ
アーサー・ムラード(男優)クレイグ
ジョン・ソー(男優)ボズワース
原作アラン・シリトー
脚本アラン・シリトー〈脚色〉
トニー・リチャードソン〈脚色〉
音楽ジョン・アディソン
撮影ウォルター・ラサリー〈撮影監督〉
デズモンド・デイヴィス〈カメラ・オペレーター〉
製作トニー・リチャードソン
制作ウッドフォール・フィルム
配給昭映
美術ラルフ・W・ブリントン〈プロダクション・デザイナー〉
ジョシー・マクアヴィン〈セット・デザイナー〉
衣装ソフィー・ハリス〔衣装〕〈デザイナー〉(ソフィー・ディヴァイン名義)
編集アントニー・ギブス
ブライアン・スメドリー=アストン〈編集助手〉
あらすじ
非行に明け暮れた少年は、やがてお縄になり、感化院に入ることになった。人生のどん底に瀕した彼であったが、感化院で彼の長距離ランナーとしての隠れた才能が開花した。彼の人生に最大のチャンスが訪れるが・・・

にじばぶ】さん(2009-07-12)
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【クチコミ・感想】

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9.《ネタバレ》 自分でも何故だか良く分からないけど素晴らしい映画だったと思う。物語は基本的に、無軌道な一人の若者が盗みを働いた為に感化院に入れられ、感化院で自分のランナーとしての才能に目覚め長距離走で一位を目指す。それだけです。しかし最後のゴールの手前で主人公は立ち止まってしまう。周りは「走れ!走れ!」と叫んでる中で。何が彼を立ち止まらせたのか?彼の記憶がフラッシュバックする。彼は誰かにマニピュレイトされることが耐えられなかったのだろう。そしてその気持ちは感化院では抑えられていたが、長距離走で極限状態まで追い詰められたとき、彼の原始的な感情として噴出した。だから彼は立ち止まった。その後の院長を一瞥し薄らと笑う表情に彼の生き様の全てを観た気がしました。全く言葉で語ることなく、観客に主人公の心情を理解させる、これこそ本当の"映画"だと思う。 民朗さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2012-04-15 12:00:30)

8.《ネタバレ》 屈折した少年の生き様を飾り気なく描いた作品だ。

非行に明け暮れた少年が、感化院に入るハメになったのは当然の成り行きだったが、そこで彼の長距離ランナーとしての隠れた才能が開花し、彼の人生に最大のチャンスが訪れる。

しかし、彼はクロスカントリーの大会で、ゴール直前で失速。
この失速が、意図的なのか、それとも単にバテただけなのか。
そういった疑問を観る者に提起するが、やはり意図的だったと解釈するのが妥当だろうか。
彼の脳裏に過去の様々なシーンが浮かび上がり、それにうなされるようにして失速していったが、これは彼の中での“優等生になることへの抵抗”のようなものが原因である。
優勝すれば、優等生として周囲の期待に応えることができる。
しかし、その反面、彼は自分を裏切ってしまうことになる。
反逆精神の塊で生きてきた彼が優等生になるということは、すなわち自分をごまかし裏切ることになるのだ。
そんな葛藤がレース終盤で彼を襲い、失速してしまった。
いや、自ら失速したのだ。

あらゆる面で恵まれない環境で育った少年が、その根底に持っているであろう反骨精神を、見事に描いた良作である。 にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 7点(2009-07-10 02:06:43)

7.《ネタバレ》 この物語のエンディングはあまりにも有名で、その後の映画や演劇に多大な影響を与えています。改めて鑑賞してみて、これは青春映画の傑作だと思いました。なんか主人公の心情が痛いほど伝わってくる映画なのです。50年近く前に制作されたとは思えない、21世紀の現代に時代設定を変えても十分通用する普遍性をこの作品は持っているのです。トニー・リチャードソンは、あえて押さえた演技と、早回しを使ったコミカルな演出を使っていて、それが主人公コリンの心象をうまく表現しています。院長は長距離競走に出場する選手たちにまるで競走馬を調教するように接していますが、彼は同世代であるコリンたちの親たちを象徴したカリカチュアなのでしょう。閉塞感に苛まされているのは若者たちだけではなく、社会全体の問題なのだということなのです。本当に良い映画でした。 S&Sさん [ビデオ(字幕)] 8点(2009-05-09 00:16:22)

6.イギリスの社会、若者をありのままだしててよかった。
権力者への不満が長距離走をとうしてうかがえる、
こういう映画がもっとみたい sangenさん 9点(2003-11-24 01:15:18)

5.シリトーの原作はもっと反社会的な内面が描かれているが、私はこの映画の方が全然良いと思う。走るの取り付かれて、なおかつ煮え切らない感情を持った若者を器用でないながらも強烈に描いていると思う。ゴールでのラッシュシーンは、小説に比べて言葉をまったく使わない表現を用いているおかげで、凄いとしかいえない世界観を作るのに成功しているように見える。 セクシーさん 10点(2003-10-31 04:34:02)(良:1票)

4.高校生の頃シリトーの小説を読んで主人公の心情に共感していたので期待して観に行ったが、なんか平板な反抗モノだったので少し拍子抜けした(脚色も原作者なのだが)。むしろ小説に出ない主人公の恋人オードリーの件りが良かった。また、感化院長の前に連れていかれた主人公が「名前は?」「Smith」「“Sir”をつけて言え!」「Sir Smith」と答えたのには笑った。 アンドロ氏さん 6点(2003-01-06 23:38:15)

3.昔は人生をマラソンに例えたりしたもんです。長く苦しい道のり。一生懸命努力し完走することが大切である、みたいな。しかし果たしてそうなのか? 見知らぬ人間の作ったコースを、一生懸命走り続けなければならないのか。ただ「走らされてる」だけじゃないのか? 例え答えを見出せなくとも、立ち止まっても良いんじゃないか、ゴールしなくても良いんじゃないか。大切なのは自らの意志で全てを決めること。…とゆー映画らしいんですけど、イギリス労働者階級の閉塞感と、この主人公には納得しかねますけどね。そういうことで、4点献上。 sayzinさん 4点(2002-09-01 00:34:16)

2.トム・コートネイの顔が終始怖い!けど、いかにも「怒れる若者たち」映画でした! カダフィさん 10点(2002-07-15 16:42:28)


1.いやぁ、素晴らしい映画でしたよ。序盤は主人公のシチュエーションがそれぞれ異なっていて時制が判りづらいのですが、中盤になってようやくハッキリしてきて、その効果がいかんなく発揮されています。そして終盤のフラッシュ・バックの多用による主人公の複雑な心理状態...見事なまでに表現されています。色々な意見があるとは思いますが、私はこの映画、凄いと思います。 チャーリーさん 9点(2001-10-21 11:58:51)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 9人
平均点数 7.89点
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7111.11% line
8222.22% line
9222.22% line
10222.22% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 Review0人
3 鑑賞後の後味 Review0人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

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