みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
10.どうも世の中、ストーリー信仰みたいなのがあって、ストーリーがつまらないと作品もつまらない、一般性もない、みたいに捉える向きがあるんですけれど、実はそんな事は無くって。もしそうなら、なぜ、あのストーリーがほぼ無く、オジサンがメシを食うだけの「孤独のグルメ」なるテレビ番組が、シーズンを重ね、何度も再放送されるのか? ストーリーが面白けりゃそれに越したことはないけれど、それ「だけ」だったら、一回見てスジが頭に入ればそれで終わりな訳で、でも実際はそうではなく、だから実際は、作品の魅力は他のところにある。その魅力を支えるスパイスとして、「ストーリー」というものがあったり、「美味しそうな料理」があったり、例えばこの『セトウツミ』では主人公ふたりのアホらしい会話があったり、するんですね。 そういう直截的な魅力以外に、午後の川べりの気だるくも何だか可笑しい雰囲気やら、二人の関係に微妙に入り込んでくる周囲の人々(謎のオジサン、イヤな先輩、バルーンアートの人、家族、といった人たちから、背景の通行人まで。あ、中条あやみを忘れてた。笑)やら、といった要素が加わって。 「おや」と思わせる瞬間があったり、そういった瞬間が積み重ねられることによる前後の連関があったり、作品を通じての大きな流れ、あるいは世界観があったりして、広義の「物語」が作られていく、結局はその広義の「物語」こそが作品の魅力なんだと思います。でなかったら、私がどうしてこの一見会話ばかりの映画を楽しめたのか、どうして見終わった後に充実感を覚えたのか、よくわからなくなっちゃう。 ここで語られている「物語」は、高校生としての「今」。誰だって、自分の高校生時代を「青春」のただ一言で括れる訳じゃない。漠然とした不安もあっただろうけど、だからと言って「不安」の一言で括れる訳でもなし。ただそこには、今しかない「今」がある。 ところで、メイン3人のうち池松壮亮だけが、関西ネイティブではないだけにイントネーションに微妙なズレがあります。が、違和感というほどではなく、作中で小さからぬウェイトを占める会話劇を、よく支えています。・・・しかしこの映画、関西弁じゃなかったらどんな作品になっていたんだろうか? このアホらしいオフビートの会話を成立させるには関西弁がマストのように思えるだけに、逆に、関西が舞台でなければ作品がどう化けるのか、ちょっと気になりました。 【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 7点(2024-06-23 07:38:06) 9.見るのが辛くなる映画。映画館で見ていたら後悔していたと思う。メインキャストの3人はすごく良いが、いかんせんストーリーがしょぼいというか無いに等しい。 【ブッキングパパ】さん [インターネット(邦画)] 2点(2020-05-20 21:45:28) ★8.《ネタバレ》 作品に関して言うと、「セトウツミ」の本来の物語が魅力を放ち始める前に(花開く前に)制作されたのだろう。「実写化が早すぎた」という感じで、「起承転結」の「起」の部分でしかない。そのため本来必要な登場人物(ハツ美ちゃん、内海のお姉さん、田中真二など)がいないため物語が広がらず、そうなるといよいよ2人の会話(掛け合い)だけが本作品のキモとなるため、その脚本と演出がものをいうのだが、、、残念ながらまったくおもしろくない。 役者に関して言うと、あまりに原作と違い過ぎるキャラの2人にがっかり。内海(池松)はイケメンではない上にどう見ても頭悪そうで、その雰囲気も全然スマートでない。はっきり言ってむさっ苦しい男でしかない。瀬戸(菅田)はうるさいだけで、目つきの悪いヤンキーでしかない。(菅田将暉は好きな俳優だがこの作品に関してはちょっと好きになれない。) そんな役者達が「起」の部分だけを演じてもまったく面白くない。 総合すると、本作は原作の魅力を全く活かしきれておらず、全てにおいてドラマ25のTVドラマ版が上である。 【リニア】さん [DVD(邦画)] 2点(2018-08-17 02:37:44) 7.《ネタバレ》 この二人、文句なしに面白い。数少ない登場キャラがただひたすらだべっているだけのシーンを面白いと思ったのは『テープ』以来でしょうか。瀬戸が座っている横に内海が座りに行くスローモーのア・ホ・ク・サ感。漫画みたいって思ってたらこれも原作漫画なんですね。ほんと多いですけど最近は実写のほうが面白いと思える作品増えていますね?個性的な俳優さんたちのおかげでしょうか、これもネットで原画をチェックしましたが私にはこの映画だけで十分でした。 【ひまお】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-07-28 18:19:24) 6.《ネタバレ》 一話目と二話目、四話目(0話目)が良かった。 池松くん、上手いなぁと再認識。いや、菅田くんも良かったけどね。 【yoshi1900ololol】さん [インターネット(邦画)] 7点(2018-01-16 20:01:29) 5.《ネタバレ》 いわゆる『映画チャンネル』で、偶然見つけた作品。 これはなかなか映画館やレンタル屋さんでは、拾えなかった作品かも。 ここら辺が加入してるメリットかな!って思えるぐらいの出来ではありました。 河原の暇潰し。 会話の掛け合いは漫才のようだが、どこか、変。 成立してるような、してないような。 制作側の『狙い目』がどの辺なのかがわかりづらかったかな。 でも、まぁチャレンジした内容だし、池松さんも菅田さんも好きな俳優さんなので、この作品に出逢えて良かったです。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-06-25 22:37:37) 4.《ネタバレ》 何とも言えない空気感がいい。ずーっと観てられる作品。 【ぷるとっぷ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2017-06-25 22:12:09) 3.《ネタバレ》 二人の高校生のいつもの場所でのいつもの会話という、それだけの話で映画を一本創っちゃうなんて、面白い。会話のテンポも二人のやり取りも絶妙!Hシーンの多い映画に起用されているイメージが自分の中で強い池松壮亮くんが、この映画では根拠のない自信で満ち溢れたユニークなキャラクターをいい味出して演じてる。この映画での妙に落ち着いてるお坊ちゃん高校生から発する独特のオーラが、池松くんにピッタリだった。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2017-05-20 17:40:55) 2.《ネタバレ》 二人が並び座るツーショットの距離感とフレーミングが絶妙である。 その長回しによって、正面から見合うことのない二人の反射(リアクション)の妙を余すところなく伝え、 またある時は、それぞれの横顔の切返しによってリズムをつくり、フレーム外への視線の誘導によって 外界のロケーションや人々との通風性を獲得する。 二人の後景をまばらに行き来するエキストラや、無頓着な猫の仕草が何とも云えぬ味を醸し出す。 背後を流れる情景が、彼らの世界を絶妙に相対化するのである。 線香花火の瞬きや、菅田に降りかかって淡く消える粉雪もまた映画的な情趣を纏う。 【ユーカラ】さん [DVD(邦画)] 7点(2017-01-15 18:11:50) 1.今年になって原作漫画をLINEマンガで読んで、二人の高校生が醸し出す独特な空気感が癖になった。 絶妙な間と台詞回しによって織りなされる「会話」は、関西弁であることも手伝って「漫才」そのものの可笑しさと巧さに溢れている。 とはいえ、「映画化」というトピックスを見たときには目を疑った。この「会話」のみの漫画をどう映画として成立させるというのか。 予告編を観た段階では、キャスティングされた池松壮亮と菅田将暉はハマっているように見えたし、面白く仕上がっているようには感じた。 だがしかし、結論からすると、やはり「なぜ映画にしたのか」という出来栄えだった。 結局、この題材を長尺の映像作品にするには無理がある。 “帰宅部の男子高校生の暇つぶしの会話”という極めてミニマムな題材を各話20ページ程度の“小話”として連載しているからこそ、この原作漫画は面白いのだ。 映画にするには、その小話を連ねて尺を補うしか無く、必然的に冗長に感じてしまい、可笑しさが持続しなかった。 予告編の段階では、各話のシークエンスが断片的に公開されていて、それを観る限りでは笑えたし、映像化による臨場感も加わっていた。 詰まるところ、映画ではなく、もっと短いコンテンツとして製作されるべきだったのだと思う。 深夜ドラマ枠なんかで5分きっかりの尺で連続ドラマ化したならば、原作の空気感がもっと忠実に醸し出されたんじゃないかと思える。 75分という映画としては短いと言える尺を、非常に長く感じながら、“神妙な面持ち”にならざるを得なかった。 【鉄腕麗人】さん [DVD(邦画)] 3点(2016-12-04 01:13:51)
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