みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
6.殆ど事前情報を得ずに鑑賞を始めたので、冒頭のスパイアクションシーンに対して、「なんだこの嘘っぽい世界観」はと、落胆というよりも少々唖然としながら観ていた。 それが中年の女性作家が執筆するスパイ小説の作品世界の描写であったことが分かり、一転して興味が掻きたてられた。小説世界に登場する、ヘンリー・カヴィル、ジョン・シナによるザ・脳筋キャラ的な造形もナイスなキャスティングだったと思う。 主人公の小説家が突如として善玉・悪玉双方のスパイたちの標的となり、殺し合いの大騒動に巻き込まれるアクション・コメディの展開もスムーズで良かった。 効いていたのは、主演のブライス・ダラス・ハワードのビジュアルだろうと思う。 適度に“お肉”の付いたザ・中年女性の風貌が、戯れに書いたスパイ小説が売れて一躍人気作家となった女性像を説得力たっぷりに体現していた。 そして、その主演女優の風貌が、その後の展開においてさらに“効果てきめん”だったことは間違いないだろう。 作品のキービジュアルは、ヘンな髪型をしたヘンリー・カヴィルを矢面に立たせて、分かりやすそうなスパイコメディであることをミスリードすることで、本作の“企み”をうまく隠していたと思う。 「キック・アス」「キングスマン」のマシュー・ヴォーン監督らしい、遊び心と悪戯心に溢れたスパイコメディ映画だったことは間違いなく、秋の夜長にふと配信で鑑賞するにあたっては満足度の高い作品だったとは思う。 ただ一点、決して小さくない苦言を呈するならば、尺が長過ぎるという点だろう。 この手のアクションコメディ、そして世界観で、上映時間139分はあまりに長過ぎる。 実際、ストーリー展開上のテンポがあまりに悪かったり、内容が乏しかったりして、途中ダレてしまう時間帯が随所にあったことは否めない。 少なくとも30分程度は短くして、90分〜100分くらいの尺でスマートにまとめるべきだったろう。そうすれば、もっとスタイリッシュで体感速度の早いスパイコメディを堪能できたと思う。 エンドクレジット前後のシークエンスでは、続編への“含み”や、「キングスマン」の映画世界とのクロスオーバーも示唆されていたので、何らかの企画はあるのだろう。 キャラクター描写やアイデアはユニークだったので、よりブラッシュアップされるのであれば、続編も期待したい。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(字幕)] 6点(2024-11-09 09:04:01) 5.どこまでが本気でどこまでをコメディーというか冗談のつもりでやっているのかの見極めがつかず、終始困惑してました。 ダンスシーンもスケートのシーンも、お父さん、お母さん、えぇっ?って思いながら見ていたのですが、最後、データ転送のあまりの遅さに、いつの時代だよ!!とさすがに腹が立ったことを記載しておきます。。。 【なつこ】さん [映画館(字幕)] 5点(2024-08-27 22:43:41) 4.《ネタバレ》 マシュー・ボーン監督作として、いつもの通り最高の音楽とバトルシークエンスで楽しませてもらった。 スモークとオイルスケートのシーンは笑いながら観てました。 ただ、物語がドライブし始めるまでに時間がかかり、盛り上がるのが中盤以降なので、そこまではちょっと退屈だったかな。 キングスマンの世界とどう絡んでくるのか楽しみ半分不安半分です。 【おとばん】さん [映画館(字幕)] 7点(2024-03-09 23:58:54) ★3.《ネタバレ》 上映時間が長いが、それに伴った内容というよりは、無駄に長いシーンが多くの尺を取っている感じ。無駄を削って、もっとテンポよくして2時間以内に収められないものか。 冗長なこの作品の数多い余分なシーンをいくつか挙げると、 ・追加であと1章を執筆する作者の妄想シーン……これがだらだらと長く面白くない。退屈なのでオールカットで構わない。 ・カラースモークのもくもくの中でのダンスしながらのバトル……これもだらだら長く全然スタイリッシュでないし、動きもこっぱずかしいのでこれもいらないなー。部屋から脱出する話の流れ上、残しても3分の1ぐらい。 ・オイルの海をナイフの刃でスケートしながらのバトル……これも同じ様な動きばかりなので、2分の1カットでよい。 本作で肝となる期待のスパイアクションも予告で見たシーンがMAXだったし、全体の感想としては、スパイものなのに先がわかる展開で、意外性やどんでん返しも乏しく、ハラハラもドキドキもしない、思いのほか退屈な仕上がりだったのでがっかり。 何よりこの作品にノレなかったのは、若くない男スパイと、とてもかっぷくの良い女スパイ(ヒロイン)のふたりともが魅力的なキャラではなく、特にわがままボディの疑いのあるヒロインのアクションシーンはかなりヤバイものを感じたし、途中でコント走りを目撃したような気がする。(もちろん代役の部分は別ですけど) あと、スモーク焚きまくりのシーンで、男のスパイがヒロインをリフトする瞬間、つぶれる男スパイを想像して、これは冒頭の成功の逆パターンで笑いを取るのかと思ったら、普通に成功してるし…。そこは笑い取らないと。そういうところがダメなのよ。 「一流スパイは世界をダマす」とあるが、世界が騙されたシーンがあったかな?記憶にないんだけど。 これからキングスマンなどとのシェアード・ユニバースに展開するらしいが、キングスマンを初めて見た時の歓喜には遠く及ばない本作品なので、今後キングスマンまで残念な世界に巻き込まれなければよいのだが。とても心配している。 【リニア】さん [映画館(字幕)] 4点(2024-03-08 00:29:02) 2.《ネタバレ》 自分の作った物語が本当に起こった出来事!? そんなスパイモノと女性作家の冒険モノが合体したのはマシュー・ボーンの新作。 当初はロマンシングストーン的なものかと思ったら、中盤からはまさかの展開。 非現実的だったヘンリー・カヴィル演じるアーガイルが自分自身だっというまさかの展開が面白すぎました。 アクションシーンはキングスマンよりはマイルドだけどその分、ケレンにさらに振った楽しいく、相変わらずのマシュー・ボーンなキレた演出が楽しいです。特にスケートシーンは笑ってしまいました。そりゃアンタはアーガイルだわ! にしてもこの映画の猫アルフィーですが、どうやら監督の飼い猫らしく、自分の猫のために撮ったんじゃ無いかというくらい猫の見せ場が多いのも猫好きにとっては嬉しいところ。そんなこんなで究極の親バカ映画とも言える映画でした。 【えすえふ】さん [映画館(字幕)] 7点(2024-03-07 01:01:29) 1.《ネタバレ》 公式サイトとかの作品紹介にもある通り、主人公の小説家が書いたスパイ小説が作中現実世界の陰謀に(何故か)ソックリで…というお話なのだったら、そりャまァコメディにしか為らないだろ…とは思われるのです。が、今作はソコにチャンと「仕掛け」が在った…とゆーか、観てると更にその仕掛けってのがドンデンドンデンと最後まで二転三転してゆく…みたいな、より仕掛け=ストーリー重視って方のスパイ・アクションだったと思われるのですよね。なので同時に、アクション自体はソコまでド派手!てワケでもないよーなワリとアナログ・レトロ・肉弾戦主体、みたいなヤツだったとも思うのですが、それでもまたソコにも監督一流の端的なクオリティに加えて意外性も再び多分に含まれていて、一押しな場面でかき鳴らされる(また)レトロなディスコサウンドのノリの好さも相まって、意外にかなり楽しく長尺を観切るコトが出来て個人的には満足度高かったですね(全然ソコまでコメディに振れてるってワケでもねーのに妙に楽しかった)。例の如くの下品さ・グロさ+(無駄な)エロ、とかがごく控えめだったのも好印象です。様々な層の方々に概ねオススメできるって感じかと思いますね(キャストも地味に超・豪華ですし)。 多少、指摘とゆーか難癖とゆーか論っておくなら、まずその「仕掛け」の最も肝心な部分が、こないだ観た『ドミノ』のヤツにナンかちょっと似てる…とゆーのは言わずには居られないトコロではあります(⇒まァ『ドミノ』を観てない・観る気が無い…てなら全く気にする必要が無いコトでもあります)。もう一点、私が『ジュラシック・ワールド』を観てないのがいけないのかも知れませんが、ブライス・ダラス・ハワードって何時からこんなに顔まん丸なんでしたっけ?実にふくよかちゅーか太ましいっちゅーか、そんなんで終盤はも~プリンプリン!を通り越してブリンブリン!て感じに暴れ回ってくれるので、私もこの年になって見てると「膝に悪そう…」な~んて余計なコトを考えちゃったりもしまして、ですね。。 【Yuki2Invy】さん [映画館(字幕)] 7点(2024-03-02 00:06:16)
【点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS