みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
37.気合、ノリ、テンポは一流。痛快極まる。逆に言えば、それが全てであり、見終わった後に余韻が残るような作品ではない。そういう気がする。おそらく、フランキー堺演じる主人公がクールすぎるのだろう。たぶん、主人公自身、人生に飽きてるよね。まわりは馬鹿ばっかしだし。そういう雰囲気を出している映画には初めて遭遇した。もしかしたらすごい作品かもしれない。 【wunderlich】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-01-19 17:38:27) 36.《ネタバレ》 居残り佐平次=立川談志/6代目円生か5代目志ん生。品川心中=6代目円生/5代目志ん生。三枚起請=5代目志ん生。明烏=8代目文楽か3代目志ん朝。芝浜=3代目三木助。船徳=8代目文楽。大工調べ=6代目円生/5代目小さん、10代目小三治。文七元結=6代目円生/3代目志ん朝。お見立て=3代目志ん朝。を前もって聞いてみるとより楽しめる、かな?あと映画館で見るのも良いけど副音声の付いたコレクターズエディションで見るのもグッド。愛蔵版のDVDとしてここまでやってくれると嬉しい。邦画史上最高のエピローグの一本として(たとえ監督川島の意図通りでなかったとしても)私自身の記憶に残る日本コメディ映画の頂点。 【Nbu2】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-09-16 22:55:18)(笑:1票) 35.満を持して、川島雄三監督の代表作にして、日本映画を代表する傑作『幕末太陽傳』を鑑賞することができた。 川島監督の作品はいくつか観てきたが、やはり本作のパワーとスピード感は別格だった。 日本映画史に名を残し、「日本映画ベスト10」といった企画等で常連である本作。 その実力を目の当たりにすることができた。 川島監督にハマりつつあるが、それと同時にフランキー堺にもハマりつつある。 フランキー堺の丸っこい体に似つかわしくない、その軽やかな動きに脱帽。 あの動きは確かに“芸術”の域にまで達している。 そして、とぼけた表情に、スピーディな軽い語り口。 外見的には決して二枚目ではないのに、劇中の女性に惚れられる役回りが多いが、確かにそれを納得させる人間的魅力を感じる。 ちなみに本作には、石原裕次郎も出演している。 主演はあくまでフランキー堺だが、石原裕次郎もさすがの存在感。 その他のキャストも実に豪華。 南田洋子、金子信雄、山岡久乃、岡田真澄、菅井きん、西村晃、二谷英明、小林旭・・・などなど。 特に岡田真澄のインパクトが大。 「若い頃は痩せていて、晩年とは全く違う感じだった」と誰かに聞かされた記憶があるが、確かにその通りであった。 本作は、幕末の品川遊郭を舞台にしているので、沢山の女性が登場する。 その中でも中心的役割を演じた女性が南田洋子。 ご存知、長門裕之の奥さん。 これがとても美しくてビックリ! 南田陽子って、こんなに綺麗だったんだぁ・・・と感心してしまった。 これなら長門裕之も惚れるハズ。 フランキー堺の魅力あふれる演技と、豪華な脇役陣、美しい女性たち、そして「古典落語」を題材にした数々の面白いエピソードなど、見所を挙げればキリがない。 劇中の騒々しさとラストの静けさとの対比や、味わいのあるラストシーンも素晴らしく、“日本映画を代表する1本”という肩書きに偽りはなかった。 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-08-24 06:49:14) 34.《ネタバレ》 DVDで何度か鑑賞していたが、NFCの特集でスクリーンで観ることができたが、圧倒的に面白かったなあ。 冒頭からの相模屋の喧騒であり、また、居残った佐平次が「へいへい、何でげしょう」と大活躍する様は、やはり観ていてすっきりする。古典落語の抱腹絶倒のエピソードを早台詞と小気味良いテンポで、多くの人間が駆け回る。 日本でコメディといった類はハリウッドを模したものが多いのだけど、古典落語を映像としてこんなにテンポが良いのだから当時の日本映画としては革新的ではないかな。 殿川=フランキーの技上手をみせた「三枚起請」がお気に入り。 左幸子と南田洋子の二階まで動かすバトルは凄かった。 石原裕次郎扮する高杉晋作とフランキーが対峙する品川沖の場面では、庶民を代弁した名台詞がポンと飛び出す。 ただ、フランキー堺とは別に撮った高杉一派の行動には、(落語のネタでもないことからも)もう少し面白く絡むことを想定していたのだろうか? やや違和感があったのだけど、マイナスではない。 日活のスタア俳優さんは川島色とは少し違う感じはありますね。 【サーファローザ】さん [映画館(邦画)] 10点(2007-08-14 16:59:03) 33.《ネタバレ》 裕次郎もなんのその圧倒的なフランキーの存在感がすごい。騒がしく華やかな女郎屋を縦横無尽に駆け回り、羽織をふわりと背負い、あの手この手で奇策を練る様が見事。こはるを演じる南田洋子の美しさにも驚くし、菅井きんに至っては今とまったく変わっていないのだ。他の俳優陣もすごい人ばかりである。本当に粋な映画だ。 【カリプソ】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-01-22 19:12:57) 32.昨今「フランキー」と言えば「リリー」だが、「フランキー堺」が物凄くいい!「もっと見ていたい!」って思っちゃった。落語がベースなだけにテンポがいいし、飽きさせないね。まっ、ラストシーンに関しては賛否両論あるだろうけど。何ならリメイクして欲しいくらいだよ。でも「フランキー」に代わる役者いるかね~?強いて言えば「ビビる大木」あたりで。 【tonao】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-09-15 21:34:20) ★31.《ネタバレ》 サゲは観る者を虚構から現実へ引き戻す。そして、活き活きと動いていた登場人物たちは一人の噺家へと戻る。彼らは彼となり、高座から消える。語ることを終えた噺家はその場を去るしかない、何かを付け加えることは蛇足だ。この映画のラストで佐平次は「お見立て」のサゲを言い放ったあと、逃走する。監督の考えていた、逃走した佐平次が「現代」の品川へと流れ込んでいくという案は、マクラとしての冒頭のナレーションとセットとして考えれば、現実→虚構→現実という落語の流れをうまく踏襲している。「現代」のシーンをいくつか加えるというのは蛇足だと思えるが、お話が終わった後に「現代」に戻るという案は悪くないと思う。まぁ『幕末太陽傳』はあくまで映画であって、落語ではないので落語のものさしで測れるものではありませんけどね。生きるために逃走した佐平次の背中と、同じく生きるために高座に上がり、そして下りていく噺家の背中が重なる、清々しくて気持ちがよい。 【はざま職人】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-08-12 23:40:25) 30.息つく暇もなく展開されるいかにもな昭和的なドタバタコメディーに序盤萎えかけたが、フランキー堺演ずる左平次の痛快さにどんどんひき込まれていった。人を信じる事なく、自分の才覚一つで世の中を渡り歩く様は痛怏としか言えない。裕二郎紛する高杉晋作と船の上で対峙するシーンがとても印象的。侍なんて農民町人からまきあげた金で攘夷だ近皇だと騒ぎ回ってるに過ぎない。町人の命なんて二の次に考えられてきた歴史の流れの中で、待を出し抜いて飄々としている様子は痛快としか言えず(←痛快言いすぎ)、しかも相手が裕二郎というのが尚面白い。女郎宿という舞台にあリながら、陰湿な部分をー切排除し、明るく活気に満ちた町人の温かさが心地良かった。ただ、いろんなストーリーが平行していた割にストーリーどうしが絡み合う事が少ない分、余裕がなくてせわしないように感じたのと、フリ無しでその場その場の笑いを置きにくるのは見てられんやったけど、芯のしっかりした作品。 【ハッシーふりかけ】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-07-19 21:17:49) 29.なかなかよろし。 【午後のコーヒー】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-05-22 16:51:56) 28.面白味が、分からん。フランキー堺の良さは、出ていたが・・・。 【瑞鶴】さん [DVD(字幕)] 4点(2006-04-12 21:56:08) 27.《ネタバレ》 こういう雰囲気の邦画は見たことがなかった。最初から最後まで、テンポとパワーに圧倒されて、全く時間を忘れてしまった。鼻緒が切れた瞬間に、誰もが佐平次になにか災難が起こると思うはず。自分もその一人で、息を呑んで見つめていた。(コメディをこんなに緊張して見ていいのかと自問自答しながら)それでも最後あっさり逃げて、完璧に川島監督にやられたと思いました。監督が望むラストも見てみたかったけど、それでもこの映画の価値は変わらないと思います。裕次郎に関しても、彼は時代が求めたスターだったわけだし、どうこう言えません。こういういい邦画に出会うと、日本人でよかったと心から思います。 【アンダルシア】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-03-07 04:10:23) 26.面白いと思った映画でも結構退屈なシーンが幾つかはあるものですが、この映画は本当にだれる箇所が無くラストシーンを迎えます。スピード感のある小気味良いテンポが 素晴らしいです。登場人物のフランキー堺や裕次郎も躍動感があり、まさに活きています。 【amicky】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-01-21 14:42:51) 25.高杉に裕次郎を抜擢したのは、快楽を求め刹那的に生きる当時の若者・太陽族に対して皮肉を込めたメッセージでしょうか。肺病を患っているからこそ人生を謳歌する男と対照的に高杉を筆頭に国を動かすために人生を賭ける勤皇の志士。混沌とした幕末期、先の見えない世の中で人は何を求めて生きるのか。落語の説話も上手くまとめられトータルの仕上がりもよく出来ている。ただラストがサゲとして落ちていないのが非常に残念、落語らしくしっかりオチてないともったいないです。 【亜流派 十五郎】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-21 17:54:09) 24.《ネタバレ》 時代劇なのに現代(昭和30年代)の品川の街並みとナレーション(加藤武)をバックにタイトルロールというのが驚き。ストーリーはコメディーとしてはちょっと重い部分もあるんだけど、フランキー堺演じる佐平次のキャラクターがすごく好き。女と心中しようと川に飛び込んだ金ちゃん(小沢昭一)が後になって棺桶から生きて出てくるシーンに大爆笑した。ラストの墓場のシーンでのフランキーと市村俊幸のやりとりにも思いっきり笑わせてもらった。全体としては傑作なんだけど、やはりいちばん最後のシーンが川島監督の構想どおりのしめ方でないのと、おそらく時代劇初出演だったであろう裕次郎に違和感を感じたのがちょっと残念。 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2005-09-07 21:12:22) 23.幕末モノ、市井モノ、心中モノ、キャットフィアトモノ、その他あらゆるものが一本の映画で楽しめる作品。その合間合間にフランキー堺が写るだけで、なんだかおかしさがこみ上げてきます。遊郭の長~い廊下が妙に印象に残りました。それにしても、映画全体のテンポのよさと、ラストの墓場でのモタツキ具合の、このアンバランス。これほど奇妙なテイストのラストシーンは、いままで見たことがないような気がします・・・。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-08-18 23:37:17) 22.何と軽快なことか!全体にもの悲しさを感じ、自分は喜劇とは思わない。それにしても落語の映画化として見た場合、他に感じたことのないおそろしいくらいの力を持っているように思う。ただただ凄い。蛇足ながら若い岡田真澄だけはいかがなものか。 【monteprince】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-07-13 01:23:14) 21.《ネタバレ》 川島雄三監督の才気溢れる才能が見事に発揮され、古典落語として有名な「居残り佐平次」「芝浜」「品川心中」などのネタを取り入れどこか良き昔のアメリカ映画の喜劇を感じさせるテンポの良さとセンスの良さと主演のフランキー堺の神懸り的な演技とでも言いますか?名演あって見事なまでの作品に仕上がっています。その他脇を固める俳優陣もそれぞれが持ち味を十分に発揮して、観ていて本当に楽しい映画です。それでもってただ楽しいだけでなく哀愁漂う雰囲気いっぱいでいつまでも心に残ります。落語をネタにこれだけの完成度の高い作品を作った川島雄三監督を始め、出演者、脚本家、その他この作品に関わった関係者全員に拍手!文句無しの10点です。それにしてもこの映画の中での芦川いづみも何という可愛さだ!あんなにも可愛い芦川いづみとならわたしゃ一緒に牢屋に閉じ込められても平気でございます。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-05-29 08:25:01) 20.《ネタバレ》 面白かったのですがノリ切れませんでした。フランキー堺の演技がいまひとつ肌にあわなかったのと、バカに徹しきれていないシナリオに原因があるようです。オープニングのぶっ飛び具合を見て勝手にこちらがふっきれたスラプスティックを期待してしまったせいかもしれません。ずーっと“左平次の調合している薬は爆薬で、最後にみんな吹っ飛ばしてくれるんだな”と思って見ていました。左平次マジで病気だなんて・・なんかしけた気分になっちゃったなぁ。とはいえ品川の町並みや風俗、ブタみたいで今までいったいどこがいいんだかさっぱりわからなかった裕次郎が、そこそこ格好いいこと(やっぱりブタはブタだとは思いますが)などたくさんの発見があったのは収穫でした。 【皮マン】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-05-14 00:30:59) 19.幕末の志士たちのちょっと皮肉めいた描き方や、左平次の痛快なれどその生きかたさえも冷たく見据えたような描き方にこの作品の内包するものを読み取るのも良し、ただ大いに笑ってこの喜劇を堪能するも良し、配役の妙を楽しむも良し、といろいろな楽しみ方のできる傑作喜劇。左平次がドンチャン騒ぎをするシーンの斜めアングルの痛快さ、そして精巧に造られた品川遊郭のセットの中でたくさんの登場人物たちをとらえた長回しがお見事! 【R&A】さん 7点(2005-01-21 11:16:18) 18.雰囲気がすごく良かった。聞き取り難い言葉がいくつもあったけど、別に聞き取れなくても十分ストーリーは理解できたからOKでした。気分の良くなる楽しい時代劇でした。 【ボビー】さん 8点(2004-07-29 18:32:22)
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