みんなのシネマレビュー

箪笥

A Tale of Two Sisters
(장화, 홍련 Janghwa, Hongryeon/薔花、紅蓮)
2003年【韓】 上映時間:115分
ホラーサスペンスミステリー
[タンス]
新規登録(2004-06-26)【rothschild】さん
タイトル情報更新(2012-07-22)【イニシャルK】さん
公開開始日(2004-07-24)


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監督キム・ジウン
キャストイム・スジョン(女優)スミ
ムン・グニョン(女優)スヨン
ヨム・ジョンア(女優)ウンジュ
キム・ガプス(男優)ムヒョン
佐古真弓スミ(日本語吹き替え版)
仲野裕ムヒョン(日本語吹き替え版)
脚本キム・ジウン
音楽イ・ビョンウ
配給キュービカル・エンタテインメント
字幕翻訳根本理恵
あらすじ
実母と死別し、父とともに新しい母の待つ家に越してきた姉妹。 ヒステリックな継母と気丈な姉は対立し、大人しい妹は虐待を受ける。 懸命に妹を守ろうとする姉。しかし父に助けを求めても、その会話はどこかかみ合わない。 新しい家、花柄の部屋、蘇りかける記憶、存在する「なにか」。 そして…箪笥。  原題は「姉妹物語」

海野やよい】さん(2004-08-24)
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【クチコミ・感想】

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39.《ネタバレ》 「おまえはこの瞬間のことを一生後悔するわよ」と義母のウンジュが言い放った言葉の意味は、箪笥の下で圧死した妹を救える可能性があったことを言っているのだと思う。姉のスミに冷たくされたウンジュはそのことを恨みに思って箪笥の下で起こっている出来事をスミに教えなかった。姉のスミは激しく後悔したでしょう。 悪いのはもちろん教えなかったウンジュですがスミは自分を責めたはずです。スミの強い自責の念が妄想となって母親の亡霊から襲われるというシュチエーションに結びついたのかもしれません。後ろめたい自分を罰したいという感情です。スミは義母を激しく憎みつつも自分の罪にも苦しんでいた。元々はスミの母親から夫を奪ったウンジュが遠因で、母親の自殺と妹の事故が生まれたわけですがそれを救えなかった自分を責めてしまう姉の心理も不自然ではないと思います。義母に対する強烈な憎しみと自分に対する暗い自責の念が絡み合い「母親と妹を殺したのは義母と自分の2人なのかもしれない」という無意識の思い込み─。それがスミの妄想となり自分自身を義母と同一化させる要因になったのではないでしょうか? 愛する家族の死を受け入れることは容易ではありません。スミの父親がショック療法的に事故が起こったあの家にスミを連れて行った結果、彼女は妄想の中で妹を消滅させ、妄想の中で義母と対決し、そして妄想の中で殺されてしまいます。 それが解放を意味するのか絶望を意味するのか答えは観客に委ねられています。 ホラー嫌いの私が時には音を小さくしたり、時には薄目をして画面を見たりと涙ぐましい努力でこの映画を観た理由はこれが良質なヒューマンドラマだと確信していたからでした。

花守湖さん [DVD(字幕)] 7点(2006-03-16 21:06:36)(良:1票)

38.《ネタバレ》 怖い。何が怖いって『女』が、ですよ。
後妻も何故知らせずに「この瞬間を後悔するわよ」とか言っちゃうのよ。
それでは霊に襲ってくれって言っているものです。
スミが三重人格である点に加えスヨンの霊も絡んでる(実母の霊も・・かな)。
これがこの作品を微妙に複雑にしている。怖がらせる手法や話の肝である真相、
それらは別にオリジナリティーに溢れたものではないので何とも言えないが。
小説の話を聞くと、近親相姦やスミの父親への(ドロドロした)愛情があるとか。
霊よりもそっちの方が怖いかも。 HIGEニズムさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-02-20 21:31:30)

37.《ネタバレ》 私にはとーちゃんが安全地帯玉置に見えた。冒頭から30分くらいでだいたいオチは割れる。私の場合は、20分くらいまでは「妹って猫かなんか?」と思ったり。あまり新味はない話である。韓国映画見ていつも思うのは、「女どうしに遠慮がない」ですね。日本人の女どうしだったらあり得ない会話の数々。良く言えば「気取らない」悪く言えば「えげつなー」。私はこわいので、こういう世界では生きていけない。 パブロン中毒さん [DVD(字幕)] 6点(2006-01-07 18:02:00)

36.この映画は、一度観ただけではわかりませんね・・・もっと分かりやすくすればかなり面白くなると思うんですが。 H.Sさん [DVD(字幕)] 7点(2005-12-26 18:35:02)

35.「箪笥」・・・なんてシンプルなタイトルなんでしょう。でもどことなく不気味な雰囲気が感じられませんか?もしこれが「タンス」というタイトルだったら・・・全然ホラーっていう雰囲気じゃなくなりますね。コメディになっちゃう。う~ん、邦題って重要だなぁ。
 さて、この映画はタイトル通り箪笥が重要な役割を持っているわけですが、この箪笥というのがいかにも古臭い年代ものの代物でして、映画の中では異様な存在感を放っています。こんなのが家にあったらちょっと怖いですね。中からなんか出てきそう・・・。
 ストーリーはちょっと複雑で、後半理解しきれない部分があり混乱してしまったのですが、ぶくぶくさんのレビューを読んで一気に謎が解けました。ぶくぶくさんありがとうございます。
 わかってしまえば実にシンプルな内容ですね。サスペンスとしてはなかなか面白い作品なのではないでしょうか。しかし、いかにも「リング」や「呪怨」などのジャパニーズホラーから影響を受けたと思しき、ただ怖がらせるために用意されたかのようなシーンがあるのはマイナスです。だって・・・【以下、ネタバレ含むので注意】・・・なんでお母さんの亡霊が、あんな貞子チックな動きで娘に迫らなきゃならんの!?恨むんなら、夫の愛人の方に化けて出なさいよ!(笑) ヴレアさん [DVD(字幕)] 6点(2005-11-29 23:29:11)

34.《ネタバレ》 無理に複雑にしたのか?再見させる狙い?暗くて汚くて気持ち悪いだけの印象。おまけにテンポ悪いのでかったるくなる。おいおい三重人格って・・・やり過ぎじゃないかな やっぱトラボルタでしょうさん [DVD(字幕)] 2点(2005-11-26 22:14:38)

33.ストーリーが複雑。。
あと、女の争いになってるみたいだった 友達がお父さんが大杉連に似てるってゆってた 妹が袋の中に入れられてるシーンが1番ヤだった、あと、親戚の夫婦の奥さんがパニック起こしてる時。。 れみさん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-11-18 12:45:53)

32.昭和テイストいっぱいの館です。登場人物みんな暗いです。だから何も起きてなくても不気味です。 レッドホークさん [DVD(字幕)] 5点(2005-11-13 01:07:17)

31.美しい作品です…それだけ。 ごいちさん [DVD(吹替)] 5点(2005-11-04 10:27:27)

30.《ネタバレ》 いかにもホラーチックなパッケージのため敬遠していたが、うっかりWOWOWで見出したらまずまずでした。良く言えばアザーズにファイトクラブのジャック&タイラーをミックスしてホラー的要素と映像を多めにするとこんな感じでしょうか。個人的にはホラー要素を一切排除してサスペンス要素を強くした方が面白い気はするんですがこれは好みでしょうね。 亜流派 十五郎さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-10-26 17:19:42)

29.『シックスセンス』や『アザーズ』のような、ラストのパンチライン(オチ)で勝負するタイプの作品です。かなり強引です。
ただ、一応退屈しないで最後まで見れたところを考えると、見せ方的には上手いんだと思います。主役の女の子(姉)も日本人好みの顔立ちだし(当然、日本人と同じ顔立ちなんだけど・・・)、役者陣の演技も大袈裟ながらも何とかセーフといった感じ。
他に見るモノが無いときには良いかも。 おはようジングルさん [CS・衛星(吹替)] 4点(2005-09-02 17:33:48)

28.花柄の壁紙やキッチンの棚の緑色とブラウスの赤色の対比やグレーのスーツとシャツの組み合わせにグっと来た。衣装と美術が素敵。 parabenさん [DVD(字幕)] 5点(2005-08-28 11:11:45)

27.なにがなんだかわからずに終わった…。けんど、もう一回見ようとも思わなかった。でも、ぶくぶくさんのレビューを見てなんとなくわかったかな(笑。だから理解した上でもう一度見直してみようと思った。 海賊さん [ビデオ(字幕)] 4点(2005-07-23 15:59:37)

26.なにがなにやらサッパリわからなかった。スヨンが可愛かったので1点プラス。 Robbieさん [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-07-18 14:59:38)

25.韓国ホラー映画を2作鑑賞しているので、3作目の箪笥を鑑賞しましたが、過去2作と比べて怖さは、パワーダウンして心理ホラーに徹していました。そのために、内容が暗くなり全体的に、今までにない暗い映像になってしまいました。 SATさん [DVD(字幕)] 5点(2005-04-30 09:26:31)


24.落ちは意外性なし。普通でしょう。でもノベライズも買ってしまいました。わかりづらい映画ってなにか引っかかる気がするのは監督の策略に乗せられているからなのでしょうね。 かじちゃんパパさん [DVD(字幕)] 5点(2005-04-21 15:30:59)

23.ラスト5分30秒ですべての謎が氷解します。そこに至るまでの110分間はわかりにくいし、がまんの鑑賞でした。ただラストまで見て「なるほど!」と思いましたので6点つけます。すぐしたのぶくぶくさんのレビューは未見の方は見てはいけません、いきなり5分30秒の内容がかいてあります。完全ネタバレになってます。あと画面暗いです、部屋を暗くしてみないとよくわかりません。音楽はよかったです。スミ役の子は演技上手。 kenzさん [DVD(字幕)] 6点(2005-04-15 02:35:33)

22.《ネタバレ》 父母と姉妹の四人家族。父親ムヒョンは医師か研究者。同僚か部下の女性・ウンジュと不倫関係若しくは好意を寄せられている。一家と母の弟夫妻、ウンジュも加わって自宅でパーティーの準備中、二階の妹スヨンの部屋の箪笥の中で母親が毒薬を飲み首を吊って自殺していた。スヨンは箪笥を開け驚き、母親を下ろそうと身体を引っ張ると箪笥が倒れてきて下敷きになってしまう。一階に居たウンジュは二階での物音に気付き様子を見に階段を昇ると外出するために部屋から出てきた姉スミと顔を合わせる。ウンジュは何か物音がしなかったかとスミに尋ねるがウンジュに敵愾心を持つスミは「あんたと一緒に居ることが苦痛で我慢できない。私の家族に一切関わって欲しくない」とウンジュの話に耳を貸そうとしない。スヨンの部屋で何か異変が起こったと感じていたウンジュだがスミの態度に怒り「いま家から出て行くことを後悔することになる。この瞬間は一生決して消えることなく繰り返えされるわ」と告げる。スミは外へ出て行き結局ウンジュはスヨンの部屋のドアを開けない。スミは家を振り返り一瞬戻りかけるがテラスにウンジュの姿を見て再び背を向ける。箪笥の下で姉に助けを求めるスヨンの声は誰にも届かずスヨンは息絶えてしまう。スミは母親の自殺、近くに居ながらスヨンを救えなかった後悔、ウンジュへの憎しみなどから精神に異常をきたす。母は父親とウンジュのせいで自殺し、ウンジュが後妻に収まり、スミとスヨンを虐待しているという妄想に取り憑かれる。スミはスヨンと戯れ、ウンジュに反抗し、父親にスヨンを虐待しているウンジュを追い出せとなじるが、姉妹を疎み夫(父親)の世話をしようとしているウンジュそのものが実はスミであった。ムヒョン夫妻(実は親娘)と義弟夫妻の四人での会食の際、義弟の妻は台所の流しの下に少女がいるのを見る。スミの妄想や常軌を逸した言動に疲れ果てた父親はスミにスヨンが既に死んでいることを告げウンジュを呼び寄せてスミに対面させる。父親はスミを病院へと連れ戻す。ウンジュは二階のスヨンの部屋であの箪笥から這い出てきた怨霊に襲われる。物語を時系列に沿って再構築するとこんな感じですか。スヨンが単にスミの妄想としてだけでなく霊としても存在しているところがポイントでもあり話を混乱させているところですがこれは意図されたものだと思われます。スミ役の女優さんの取り憑かれたような表情がいい感じ。 ぶくぶくさん [DVD(字幕)] 7点(2005-04-13 14:55:49)

21.《ネタバレ》 一度見た時は4~5点くらいかなと思ったのですが、オチが分かりもう一度みたら、なにか主人公が切ないのですよね。それで点数アップ。結局、父親とのやり取り(叔父夫婦ともあったが)以外は、なしだったんですね。M・ナイト・シャマラン+デヴィット・リンチ+岩井俊二。ありがちといえばそうなんですが、「マルホランド・ドライブ」であのオチを許してしまったように、これもありとしました。不幸があった家に連れてくる父(残酷さ?)、自分が見殺しにしているのに「後悔するわよ」なんてこと言う愛人などおかしな不自然行為はありますが、これらがなければ始まらないということで。美少女の悲しい性を表しているような音楽は心に響くものでした。 チューンさん [DVD(字幕)] 7点(2005-04-03 12:05:58)

20.《ネタバレ》 普段、サスペンスやホラー、ミステリーと言ったジャンルをまったく見ない人にならインパクトがあるかも知れないけど、多少この手の作品群を見ている人なら、間違いなくオチで拍子抜けする内容。

ひと昔前ならともかく、今どき「トラウマによる多重人格」とか「幻覚オチ」なんて、よくこんな手垢のついた陳腐なネタをまともに使えるなあと感心する。

とにかく目新しい着想や意外性が無く、「リング」系の恐怖演出から「妄想オチ」というパターンに至るまで、既存のホラーやサスペンスのパクリ(「シャイニング」「サイコ「呪怨」等々)。すべてが借り物の域を脱していないパッチワーク。

全体的に思わせぶりなだけのシーンが多く、終始ダラダラとしているくせに、家族構成や状況などの基本的な説明が少ないため、人間ドラマも薄っぺらい。実際「姉妹」とか「継母」という初期設定を見ただけで、だいたいその後の展開が読めてしまう。

そもそも箪笥で圧死なんかするかなあ?しかも空っぽの洋服箪笥じゃなかった?少なくとも声は出せるでしょ。それに何で箪笥の中で首吊りなんかする?こういう突っ込みどころが多く、怖がらせるためのリアリティにも欠けている。

いろいろ全国から募集した怪談話を元に作ったらしいけど、もっと他に目新しい都市伝説やら民間伝承は無かったのか。あまりにも話として凡庸。

また、今作はDVDで見たけど、画面がやたら暗い!暗すぎて夜の室内のシーンは何をやってるかほとんど分からないほど。演出として暗くする事と、客にとって画面が見づらい事は別問題。こういう部分に留意できない点も、監督を始め、製作サイドのセンスの無さを物語っている。
FSSさん [DVD(吹替)] 2点(2005-03-27 16:00:22)

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【点数情報】

Review人数 59人
平均点数 5.56点
011.69% line
100.00% line
223.39% line
346.78% line
4813.56% line
5915.25% line
61728.81% line
71322.03% line
835.08% line
923.39% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.25点 Review4人
2 ストーリー評価 7.16点 Review6人
3 鑑賞後の後味 6.33点 Review6人
4 音楽評価 8.00点 Review5人
5 感泣評価 4.33点 Review3人

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