みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★6.面白くなかった。クレイ兄弟の物語ってのは、もっと複雑でドラマチックだろ。上っ面だけの表面的なドラマが、単調な演出で延々と続いていく。ギャング映画にも家族愛映画にも伝記にもなりきれていない。本当に中途半端で薄っぺらい。 【センブリーヌ】さん [インターネット(字幕)] 4点(2025-02-15 00:04:32) 5.《ネタバレ》 “英国のアル・カポネ”とも言うべき60年代ロンドンを牛耳ったギャングスター・クレイ兄弟の物語です。彼らはモンティ・パイソンのギャグにまでなっている英国じゃ知らぬ者がいない有名人です。この双子をトム・ハーディが見事に演じ切っています。ビジネスの才覚を持つがキレたら怖いレジ―と、始終ボソボソと喋りホモであることを隠そうともしないうえに精神的におかしくて安定剤が切れたら何をしでかすか予測不可能なロニー、この演じ分けをこなしてしまうトム・ハーディの演技力には改めて感嘆しました。凶暴なロンの方がいつも眼鏡をかけているという判りやすい外見ですけど、二人が取っ組み合いの大乱闘を繰り広げ、ロンの眼鏡が吹っ飛んで終いには見分けがつかなくなるシーンもありました。「これはCGを使ってるんだろうけど、えらく上手に撮ってるな」と感心してましたら、なんと二人が同時にスクリーンに収まるショットではトム・ハーディのそっくりさんが片方を演じていたそうです。これまたえらいアナログな撮り方ですが、観直してもまったく気づかないですよ。物語はレジーの妻であるフランシスが語り手として展開しますが、名脚本家であるブライアン・ヘルゲランドが脚色してメガホンをとっているだけに、実録ものが陥りがちな単調さとは無縁なグイグイ引っ張るストーリーテリングが見事です。完全に狂気の人だと感じさせるロンが時おり見せる人間的な言動には、ハッとさせられます。とくにフランシスがレジーと別れる時のロンがかける言葉にはグッとくるものがありました。 やっぱトム・ハーディはイイですねー、彼こそがスティーブ・マックイーンの後継者なのかもしれません。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-06-09 23:21:08) 4.《ネタバレ》 主演のトム・ハーディはイイ男、めっちゃ好み。この点は満足なんですが 如何せん、ギャングとしてのあれやこれ、駆け引きとか抗争とか成り上がっていく行程とか そういうものが殆どなくてかなり不満。 フランシスの視点から描いたのが悪いほうへいっちゃった感じがする 自殺するほどのことなのかも?? つまり全編通して描き込みが足りないのよ。弟の狂気は美学というほどのもんじゃなく 単に精神異常てだけみたいだし。レジェンドっていうほどの重厚さもなかったです。残念!! なんていうか、デヴィッド・シューリス、クリストファー・エクルストン、チャズ・パルミンテリの 老け具合がけっこうショックではありました、ポール・ベタニーにいたってはどこに出てたのかもわからん。 年月の経過を思い知らされたのでした(ここでレビューを始めた頃の自分と現在の自分もまたしかり) 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-12-30 19:13:12) 3.《ネタバレ》 1960年代、ロンドンの裏社会で暗躍した双子のギャング、クレイ兄弟。兄レジーはその明晰な頭脳ともって生まれたカリスマ性で他のギャングたちを圧倒し、精神的な問題を抱えた弟ロンはその無軌道で命知らずな性格ゆえ回りから狂犬と恐れられていた。本作は、そんな実在した双子のギャングをトム・ハーディが一人二役で挑んだクライム・ドラマ。監督は、血腥い犯罪物を得意とするブライアン・ヘルゲランド。なのでなかなか安定感のある一本に仕上がっておりました。本作の最大の見どころはこの正反対の双子の兄弟を見事に演じ分けたトム・ハーディの魅力に尽きる。同じ顔をしているのに、最後まで完全に別の人間にしか見えないのはさすがというほかない。ストーリーの方も実話を基にしていながら分かりやすく整理され、なおかつちゃんとギャングもののツボを押さえているのもポイント高い。ただその反面、実話を基にしたから仕方ないのかもしれないが若干パンチに欠ける面があるのも事実。狂気の美学と言いながら、残念ながらそこまでの狂気性を感じられませんでした。またストーリーの重要なキーパーソンであり、物語の語り部となる兄の恋人フランシスに全く人間的な深みが感じられないのも本作の大きな弱点。トム・ハーディの熱演がなかなか光っているだけに色々と惜しい作品でありました。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2017-09-15 22:55:36) 2.《ネタバレ》 「狂気の美学」この邦題に惹かれて鑑賞してみました。率直な感想は「狂気の美学」は感じなかった。クレイ兄弟がすでにある程度の地位を確立している設定で物語が展開しています。なぜギャングとして恐れられその地位を確立したのかが盛り込まれているもののと思っていたのでどうも唐突感が最初からありました。 「美学」という視点でみれば何か透徹したポリシーなりスタンスを感じたいし欲しい。狂気に対する哲学というか「美学」であるいじょう格好良さがそこになければならないのではと思う。ギャングならギャングを貫くポリシーが欲しい。ただの堅気になれなかった暴走男の話になってしまっている。 この手の映画は「ゴット・ファーザー」や「アンタッチャブル」などとどうしても比較してしまう。強いものには強い宿敵が対峙しているもの。そしてその対決が見ものになる。ボスキャラ同士が頭脳戦なりゲリラ戦なり展開する的な要素もあっていいと思う。実話ものでも脚本のピックアップの仕方や描き方のスタンスで何とかなるのではと感じる。剛腕刑事登場でもいいし、手強いビジネスギャグ登場でもいいしなにか見せ場はなかったのかなと感じます。 最後は唐突に殺人鬼に兄弟とも変貌して投獄され終了。 フランシスの葛藤もあまり感情移入出来なかった。なぜだろう。家を出た後レジーとの再開後急に素直になったのでこれはとは思いましたが、それにしても自殺はちょっと唐突感を拭えない。 ダークな世界に限らず色々な世界の描き方はその世界にはその世界のポリシーやスタンスをしっかりすれば「美学」に近づくのでは感じました。 【レスポーラ】さん [DVD(字幕)] 6点(2017-04-27 00:48:23) 1.《ネタバレ》 良くも悪くもトム・ハーディのアイドル映画。トムハは出ずっぱりの上に、一人二役なのでボリューム2倍。しかも彼が得意とするエキセントリックなキャラクターと、珍しい二枚目キャラを同時に見せてくれるのでお得感倍増です。男前で芸達者なトムハを見るだけで2時間強の上映時間はもっており、旬な俳優の持つオーラや勢いってやっぱり凄いのだなということを再認識させられました。 ただし、ヤクザ映画としてはパンチ不足で物足りない内容でした。クラブの店内をカメラが流れるように移動しながら主要登場人物を順番に見せていく冒頭や、BGMの選曲センスにはモロに『グッドフェローズ』の影響が見られてちょっと期待させられたものの、スコセッシ映画ほどのドギツさはなし。ヤクザ映画の醍醐味って、「よくそんな怖いことを平気でできるな」というえげつない描写を垣間見ることだと思うのですが、本作はとにかく大人しいのです。しかも監督のブライアン・ヘルゲランドといえば、主人公が奥さんの死体と一晩添い寝したり、足の指を金づちで一本ずつ潰される拷問を受けたりと荒れた描写が目白押しだった『ペイバック』を撮った立派な方。そんな監督がマックス・ロカタンスキーと組んだヤクザ映画となれば物凄いバイオレンスを見られるものだと期待するところですが、とんだ肩透かしでした。 さらには、一貫して男性映画のみを作ってきたヘルゲランドが、女性の描写を不得意としていた点も作品の弱点となっています。本作の語り手はレジーの奥さんであるにも関わらず、とにかくこの奥さんの存在感が薄いのです。夫婦関係の破綻には唐突感があったし、このキャラの最期も「え、自殺するほど悩んでたっけ?」という印象しか受けず、どこか重要な場面を見落としたのだろうかと思ってしまったほどでした。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 6点(2017-01-13 00:16:31)
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