みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★2.《ネタバレ》 死後の世界(存在の新たな次元)と言うからスピリチュアルの線で行くのかな?と思いきやあくまでも科学だと言う。意識が肉体を離れ何処かに行く。ただし行先は分からない。行き先が何処であるかはわからなくとも電車が走り出すことは分るのと同じ。 何だか煙に巻かれてると言うか詭弁のように思える解説。 そして、信奉者が拳銃自殺するのを目の当たりにした博士は雲隠れ。秘密の施設に信奉者を集めてカルト教団の如き説法を行う。その裏で死者が死後の世界へ旅立つ際の記憶を記録しようと実験を繰り返しつつ。時として自らを仮死状態にして実験台にしてまでも。 だとしたら、これは一人の科学者が妻の死を契機にライフワークとして来た研究の方向性を見失い、家族や信奉者を巻き込んで自滅していく物語かな?と思いきやそれも違う。 それらは導入部を彩るエピソードであって、実は死後の世界というよりマルチバースの物語じゃないの?と思えて来る展開。ただし、微妙に、と言うより明確にタイムリープ的要素も絡んで来る。だから、純粋にマルチバースの物語とも言えない。 では全くの新説?と言うことでもなく、観終わって何か釈然としないものが残りました。この手の作品は難しいですね。先行する作品も多々ある中では尚更に。 ウィルが得たものとは?彼は、アイラが死なず彼女の息子も死なずにいる世界を自らの意思で選ぶことは出来ないでしょう。それは同時に存在するわけだから。無意識下から意識の元に現れる記憶は願望? 結局、博士が長年の探求の末に得たものは人の意識を映像化するという優れた技術ではあるものの、そこに映し出されるものはあくまでも願望。次なる次元への旅立ちの記録ではなく在りたかった自分の姿の投影。ウィルの意識に現れた数々のビジョンも、マルチバース的に表現されてはいるものの時系列で捉えると少なからず矛盾はあるように思え、繰り返し求め続ける彼の姿のような。 挑戦的なテーマの作品故にサンダンスでも評価されたのではないかと思えます。とは言え、観客に判断を委ね過ぎな感は否めず、エンドロール後の大ラスに挿し込まれた映像の意味するところが全く意味不明に思えたことはマイナス要因。迷いつつ甘めの6点献上です。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(字幕)] 6点(2025-02-27 21:21:10) 1.《ネタバレ》 近未来、ある一人の老科学者が発表した報告が世界に衝撃を与える。なんと、死後の世界の存在が科学的に証明されたというのだ。そのハーバー博士の報告によると、人間が死ぬと人の意識はまだ何処かは分からないが何らかの別世界へと移行するらしい。だが、彼の報告は、世界に新たなる危機をもたらすのだった――。人生に幻滅した人々が次々と自ら死を選ぶようになり、僅か数年で世界中の自殺者が400万人を突破してしまったのだ。世界中から殺到する非難の声を避けるように、人知れず行方をくらませるハーバー博士。小さな島の打ち捨てられた館を買い取った博士は、そこに多数の信奉者を集め、小さなカルト集団のようなものを結成する。信者たちの前で、生きる意味を語り続ける博士。そこに博士の息子である脳神経外科医と自殺願望を持つ若い女が新たにやってきて……。死後の世界が科学的に証明された未来社会、大量の自殺者が続発する中で生きる意味を問い続ける人々の葛藤を描いたSFスリラー。その特異な設定だけ聞いて、アイデア一発勝負のB級SFだと思って今回鑑賞してみました。いわゆる『フラットライナーズ』の大風呂敷版みたいな。ところが意外にもこれって、かなりスピリチュアル寄りのヒューマン・ドラマだったのですね。冒頭からひたすら続く、「死後の世界は本当にあるのか?」「人は何のために生きるのか?」と言う新興宗教の勧誘ビデオみたいな内容に、僕は終始あくびが止まりませんでした。登場人物たちも、やたらうじうじ悩んで自殺したがってる人たちばかりでもう暗いったらありゃしない!物語は結局、この博士たちが死後の世界がどんなものなのかを映像に収めようとするところがメインになるのですが、その死後の世界の映像も暗くて見辛いしセンスなんて欠片もありません。何ですか、あの脳波を測る機械のダサいフォルムは。最後の衝撃のオチだけは技ありでけっこう良かったのですが、いかんせんそこまでの流れが悪すぎます。それにこのオチなら、もっと観客の不安感を煽る巧い見せ方が出来たはず。アイデアは良かったのだろうけど、監督のセンスと実力が致命的なまでに不足しているせいで何とも残念な仕上がりになっちゃってます。名優ロバート・レッドフォードと人気若手女優ルーニー・マーラの豪華共演に+1点! 【かたゆき】さん [インターネット(字幕)] 3点(2020-06-26 23:31:17)
【点数情報】
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