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CLOSE/クロース(2022)

CLOSE
2022年【ベルギー・オランダ・仏】 上映時間:104分
ドラマ
[クロース]
新規登録(2023-09-07)【Сакурай Тосио】さん
タイトル情報更新(2023-12-02)【M・R・サイケデリコン】さん
公開開始日(2023-07-14)


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監督ルーカス・ドン
キャストエミリー・デュケンヌ(女優)ソフィ
レア・ドリュッケール(女優)ナタリー
脚本ルーカス・ドン
配給クロックワークス
あらすじ
幼馴染の男の子のレオとレミ。昼はレオの家族が働く花畑や近所の野山を走り回って遊び、夜はレミの家で寄り添って眠る。殆ど全ての時間を共に過ごして来た二人。そんな二人が中学校に進学するとクラスも一緒。学校でも放課後でも変わらず一緒の生活を送る二人。しかし、ある時そんなニ人の関係についてクラスメイトに「付き合ってるの?」と真顔で問われ、レオは強く否定しつつもレミとの接し方に戸惑いを感じ始めることに。そして、そんなレオの異変に同じく戸惑うレミだったが…。

タコ太(ぺいぺい)】さん(2025-04-27)
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【クチコミ・感想】

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2.《ネタバレ》 あまりに近過ぎた二人の少年。まさにクロース。そんな二人が登り始める大人への階段。その第一歩だった中学校への入学は、二人の少年に今までになかった環境を与えることになるのですね。

二人とその家族だけで構成されていた世界から、性別・人種・趣味嗜好等々、様々な子どもたちが二人の生活を取り囲むようになる。本来はそれに適応し社会性等を身に着けて行くことで子どもたちは成長する。ところが、この二人にとってそれはあまりに重い試練だったのでしょう。

レオはある意味強かった。周囲に順応し、アイスホッケーという新たな試練を自らに課し、無意識下の世界かも知れないけれどレミだけを見ていた生活からの離脱を図る。それは当然と言えば当然のことです。しかし、レミにはまだ早過ぎた。否、それは出来ないことだったのかも知れませんね。二人の間に生まれた大きな隔たりは、レミの部屋で寝ていた時にレオがベッドから抜け出し一人で眠ろうとした時、レミがそれに憤り半ば取っ組み合いの喧嘩になった時に明らかになり始めました。休み時間に芝生で寝転ぶレオを枕にして眠ろうとしていたレミ。それを拒むレオ。その時にもレミは大きく戸惑いました。

おそらくは、レミはレオに対してレオがレミに対するものとは異なる感情を抱いていたのでしょう。これも今までは無意識下のことだった。でも、レオの気付きがレミにもある意味異なる気付きを与えてしまったようです。そして、苦しみに耐えきれずレミはレオを生かしてしまった。

一方、レオもそのことに気付いてしまった。レミの母親に「ボクがレミを突き放したから」と言うレオですが、そこには二人だけにしか解らない深い苦しみがあった、否、少なくともレミの母親には解ったのかも知れませんね。

空っぽになったレミの家を振り返るレオの目には何が映っていたのか。彼は前を向くことが出来るのか。深く考えさせられるエンディングでした。

それにしても心象風景そのもののような美しい絵。具体を言葉で語らずに演技で語る少年二人と家族たちの優れた演技。あたかもドキュメントのようなシンプルさにも関わらす雄弁に語る作品。間違いなく佳作です。

(追記)
これを書くひと月前にレミの母親役のエミリー・ドゥケンヌさんは亡くなっているのですね。惜しい俳優さんを亡くしました。
タコ太(ぺいぺい)さん [インターネット(字幕)] 9点(2025-04-27 09:32:08)★《新規》★

1.《ネタバレ》 13歳になったばかりのレオと近所に住む同い年の少年レミは、子供のころからいつでも一緒にいる大の親友同士。ヒマさえあれば互いの家に行き来し、食事や寝る時も遊ぶ時も親の仕事を手伝う時もいつも一緒、お互いの親同士ももはや家族同然と言ってもいいくらい仲の良い2人だった。レオはアイスホッケー、レミはクラリネット演奏と趣味はまったく違うもののそれでも2人はお互いに応援し合い満たされた日々を過ごしている。きっと僕たちの友情は永遠に続くんだろう。そう信じきっていた。あの日を迎えるまでは――。中学校に入ってクラスメイトから掛けられた何気ない一言、「君たち、実は付き合ってるの?」。その言葉がレオの心を酷く動揺させる。休み時間に素っ気ない態度を取ったり、何も言わずわざと先に帰ったり、レオは何気なくレミと距離を取ろうとするのだった。途端にギクシャクしてゆく2人。納得いかないレミはある日、レオと大喧嘩してしまう。そして、2人の関係はその後、取り返しのつかない事態に陥ってしまうのだった……。とにかく文句なしに映像が美しい作品でした。色とりどりの花が咲き乱れるキレイな花畑をキラキラとした陽光を浴びながら駆けてゆく美しい少年たち……。イエローを基調とした映像のその吸い込まれそうな美しさに、僕は終始目が釘付けでした。主演を務めた2人の少年のもう本当の親友同士なのではとも思える等身大の魅力も素晴らしい。監督の豊かな色彩感覚と詩情溢れる映像センス、繊細で気品に満ちた音楽も相俟って、この世界に永遠に浸っていたいとさえ思えてくる。ただ、物語はそれとは真逆のとても哀しい顛末を辿ります。思春期特有の誰もが体験したであろう些細な行き違いと喧嘩。結果、それが最悪の悲劇を招いてしまう。誰が悪いわけでもない。でも、レオはまだ経験しなくてもいいような心の負荷を負わされ、互いの家族を巻き込んでどんどんと追い詰められてゆく。正直、観ればみるほど気分が沈んでゆくお話なのですが、主人公をはじめとするこの家族たちのひたむきさに心打たれます。特に、圧倒的な悲劇を体験しながらそれでも前向きに生きようとするレミのお母さんの凛とした佇まいに、僕は思わず涙してしまいました。誰の気持ちも痛いほど分かる丁寧で繊細な心理描写、そんな中でこの監督の人に対する暖かな視線が光ります。映画としてもう少しドラマティックな展開があればなお良かったとも思いますが、それは好みの問題なのでしょう。思春期に誰もが経験する切ない思いを瑞々しく切り取った、まるで宝石のように美しい物語でした。 かたゆきさん [DVD(字幕)] 7点(2024-09-27 09:08:03)

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【点数情報】

Review人数 2人
平均点数 8.00点
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【アカデミー賞 情報】

2022年 95回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2022年 80回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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