みんなのシネマレビュー

アワーミュージック

Our Music
(Notre musique)
2004年【仏・スイス】 上映時間:80分
ドラマ
[アワーミュージック]
新規登録(2005-10-27)【Qfwfq】さん
タイトル情報更新(2008-10-23)【+】さん
公開開始日(2005-10-15)


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ブログに映画情報を貼り付け
監督ジャン=リュック・ゴダール
キャストサラ・アドラー(女優)ジュデス・ラーナー
ジャン=リュック・ゴダール(男優)ジャン=リュック・ゴダール(本人)
脚本ジャン=リュック・ゴダール
撮影ジュリアン・イルシュ
製作アラン・サルド
配給プレノン・アッシュ
美術アンヌ=マリー・ミエヴィル
字幕翻訳寺尾次郎
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未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

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11.《ネタバレ》 ラスト10分の美しい映像と音楽が、わたしにとってのこの映画の魅力のすべて。
そこまでの思想や民族や戦争の話はほとんど理解できなかった。

この作品でもセリフが多めの内容になっている。
ラスト10分のようにほとんどセリフなしの内容で、美しい映像と音楽だけで最初から最後まで作れば、ゴダールは他の追随を許さない映像作家になっていたのではと勝手に思っている。
それこそタルコフスキー辺りと並び称される程に。

ゴダール晩年の映画には、ゴダール自身の考えが投影されたセリフが多すぎて、映像とか音楽に意識を集中できない。
セリフが私にとっては難解なのでなおさらだ。 にじばぶさん [DVD(字幕)] 6点(2024-05-11 22:00:49)

10.無感動なゴダール。オルガの映像を観てもいないし、ほとんど覚えていないし、関心もない。滑るように動く路面電車がただただ美しい。 Balrogさん [DVD(字幕)] 7点(2013-09-16 14:51:01)

9.まず「地獄篇」で戦争の記録映像と様々な戦争映画の断片がコラージュされる。ゴダールの『映画史』から戦争の部分だけを紡ぎなおしたような映像の波はその映像の一つ一つの惨さとは裏腹に美しい。ピアノの旋律は恐ろしく響いているのにやはりこれは美しい。どんなに惨い映像が映し出されてももうそこに映し出されたはずの戦争は戦争でなくなっている。戦争を映画にするということはこういうことなのだ。ということだろうか。そこをふまえて本編となる「煉獄篇」へ。戦争の映像ではなく目の前にある戦争の傷跡に涙する女。戦争が残したもの、テロについて言及される。もちろん「映画」を絡めてくる。ゴダール本人が発した言動に何かを決意する学生。そのことにゴダールは気付かない。これもやはり映画の宿命。観客は勝手にメッセージを受け取るが発信者はそこにいない。「天国篇」はよくわからないけど興味深い。天国に兵士がいる。平和そうなんだけど、それは兵士が兵士じゃないから平和なのか兵士が天国を守っているから平和なのか。とりあえず映画館で鑑賞できなかったことが悔やまれる1本。 R&Aさん [DVD(字幕)] 8点(2010-11-11 15:38:48)

8.ゴダール衰えず。表現の仕方が素晴らしい。
なんかいもみたい作品。 norainuさん [DVD(字幕)] 8点(2008-07-13 00:18:58)

7.《ネタバレ》 大学の授業を受けているような感覚でしたね(まあ、実際講義のシーンもあるんですが)。戦争の傷跡の残るサラエボを舞台に、イスラエルとパレスチナの対立について描いているのも興味深いですね・・・・・。
TMさん [DVD(字幕)] 6点(2006-12-30 23:16:21)

6.3部構成のこの映画の中で大半を占めるのは2部の煉獄(物質界)であって、それは私には示唆的に思われた。物質界に生きる私達にとって、マテリアルな観点からの思惟の出発は何にせよ重要なことなのだ、と。そして“光による救済”というゴダールの言。それらに触発されて私の頭が向かったのは、唯物的論理で「フィルム」と「光」に着眼することだった。そう考えると、前提的に、映画には決して“闇”は存在しない。なぜなら映画フィルムというものは感光して初めて映像を記録するものなので、つまりは映画の中で“闇”に見えるものは実は“光の不在”であり、映画というものの中に“闇”は存在しないのだ。映画の中では光と闇の立ち位置が互換性を持たない。光だけが存在する。要は、物質界的観点からアプローチした時、映画とは“光の存在と不在とそれらを繋ぐ無限の光の漸次的移行”の記録に他ならない。よってここに、「映画=光の絶対性の顕現」という黙示的公式が導き出される。つまり、この限定的理論において、映画というロジックの提言自体が、“光による救済”の寓喩となるのではないか?映画は“光”である。そして光は希望と安寧と平和の母体である。だから私は監督に預言者的な、求道者的な姿を見た。しかし監督は、「映画で世界が救えると思うか?」という質問に対し、「それは聞いてはいけない質問だ」と答えている。だから私の思惟は違う時限に行っているのかも知れない。とどのつまり、私にはさっぱり分からない。ただあくまで私個人は、この映画によってそんなロジックへと導かれ、あくまで勝手に、目からうろこを1つ落としたのです。 ひのとさん [インターネット(字幕)] 7点(2006-12-03 21:46:09)

5.ゴダール作品を地元の劇場で観る。
私の至福のときです。
この作品も光の使い方が美しい。
難解な言葉も、流れるように美しい。
作品同様、深く濃い内容のパンフレットを読みながら、物思いに耽るのもまた楽しい。
もう一度観たい、音楽も聞きたい。 たんぽぽさん [映画館(字幕)] 9点(2006-02-08 21:23:57)

4.《ネタバレ》 色遣いはとても美しいのですが、やっぱり難しいです。この点数で精一杯。ならばレビューなんぞ書かなくてもいいんだろうけれど、こんな凡人の意見があってもいいかと思って…。時間が短いのでだいたいの流れは捉えられました。映画と実録を交えた「戦」の映像を延々と流し地獄を表現した後、今まさに再生されつつあるサラエボを舞台として争いの歴史を語る物語、そして天国をイメージするラスト。人間の営みのなか、途絶えることのない争いに対するゴダールのメッセージの映画、だと思います。が、ひとつひとつの言葉やシーンの意味がスッキリ頭に入ってくることがなく(映画の中の学生も飽きていた)、やっと大きな展開があったかと思ったらラスト…。細かい疑問は書き出せば山積みになるでしょう。ただひとつ、女学生が天国に行ったことが告げられるシーンで画面いっぱいの花が映された瞬間は、映像表現の深さ、美しさに感心しました。 のはらさん [映画館(字幕)] 5点(2006-01-08 20:39:14)(良:1票)


3.2回見たが、むしろわからないこと(色んな事をやっているのはわかったが、なんでそれをやっているのかという事)が増えただけという感じ。パンフレットで絶賛されていた音響について集中して鑑賞してみたが、改めてびっくり。地獄編でのピアノの音と映像の関係は、あれは何だろう。映像が音に追従してる様だし、その反対ともいえる。あるいは印象的だった川のせせらぎの音もよく聞いてみると色んな音が加わっているように感じた。音を気にしすぎた結果、他の部分は川の流れと共にどこかへ行ってしまったが、こんなに心地良かった映画体験もなかなか無い。上映時間の短さも良い。ところで「ヒズ・ガール・フライデー」の切り返しショットをゴダールが説明する部分があったが、この二つの写真で組み合わされる切り返しは映画の中で一度も無いという情報を知り、実際に見てみたが「ヒズ・ガール・フライデー」が面白すぎて確認できなかった。 Qfwfqさん [映画館(字幕)] 10点(2005-11-11 00:15:21)

2.この作品は3つのパートに別れていて最初の[王国1 地獄]では戦争映像のモンタージュが流れる。「人間たちはお互いを夢中で殺し合う」。第二部の[王国2 煉獄]ではゴダールが本人として登場、サラエボに出向き学生相手に講義を行う。このパートの冒頭で実は眠気に襲われたんだけど、ゴーダルによる「切り返しショット」についての講義で不意に頭の中の霞が晴れて、それ以降の展開は凄くスリリングだった。世界と個人、国家と思想、他者と自分、そんなひとつの事柄が抱える二つのヴィジョンが映像と音によって照らし出され行く(時々行われる「音」のスウィッチも面白い。対象の入れ替えを現している?)。あらゆるモノが同時に存在するという思想は日本人にとってはわりと受け入れ易いんじゃないかな。けど、西洋人はその宗教からも感じるように唯一無二である事を求めがちなのかも。その呪いを解く事によってゴダールは世界を救おうとしているのか?最後のパートは[王国3 天国]。そこにあるがままの美しい音と光の中で第二部に自爆テロと間違われて殺されたオルガは自由になる。ゴダールは言う「想像の確実さ、現実的な不確実さ。映画の原理とは、光に向かい、その光で私たちの闇を照らす事だ」と。 黒猫クロマティさん [映画館(字幕)] 9点(2005-11-06 11:37:16)(良:1票)

1.むむむ…難解ですね。もう一回観れば多少は理解出来るかも。 たまさん [映画館(字幕)] 5点(2005-11-03 23:07:36)

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【点数情報】

Review人数 11人
平均点数 7.27点
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200.00% line
300.00% line
400.00% line
5218.18% line
6218.18% line
7218.18% line
8218.18% line
9218.18% line
1019.09% line

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