みんなのシネマレビュー

ブロークン・フラワーズ

Broken Flowers
2005年【米・仏】 上映時間:106分
ドラマコメディロードムービー
[ブロークンフラワーズ]
新規登録(2005-08-05)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2011-11-08)【S&S】さん
公開開始日(2006-04-29)


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監督ジム・ジャームッシュ
キャストビル・マーレイ(男優)ドン・ジョンストン
ジェフリー・ライト〔男優〕(男優)ウィンストン
シャロン・ストーン(女優)ローラ・ダニエルズ
フランセス・コンロイ(女優)ドーラ
ジェシカ・ラング(女優)カルメン・マーコウスキー
ティルダ・スウィントン(女優)ペニー
ジュリー・デルピー(女優)シェリー
クロエ・セヴィニー(女優)カルメンの助手
クリストファー・マクドナルド(男優)ロン
ペル・ジェームズ(女優)サン・グリーン
ラリー・フェセンデン(男優)ウィル
アレクシス・ジーナ(女優)ローラの娘 ロリータ
マーク・ウェバー〔男優〕(男優)
脚本ジム・ジャームッシュ
撮影フレデリック・エルムズ
製作ジョン・キリク
美術マーク・フリードバーグプロダクションデザイン
ランドール・バルスマイヤータイトルデザイン
その他ポール・オースターpersonal thanks
ジャン・ユスターシュfilm dedicated to
サラ・ドライヴァーstory advisor
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【クチコミ・感想】

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11.口数こそ少ないが女性にはことのほか優しく、いかにも頼りなげだが、それでいてどこか放っては置けない。女はこういうタイプの男に惚れやすいのか。しかし、男の優柔不断な性格が災いして、結局別れるハメに。泣いた女の数は一人や二人ではないのである。そして今日もまた一人、彼の元を去っていく・・・。プレイボーイを自認し、数々の女性と浮名を流してきた主人公も中年期を過ぎ、孤独な日々がただ虚しく過ぎていく。それでも未だに女性にとっての理想の男性像を追い求めている男は、自分の殻の中から抜け出そうとしない。その姿には哀れさが漂うが、隣人すら放っては置けないのだから、お節介と言うより、やはりどこか憎めない、愛すべき人物なのだろう。そんな彼がある事をきっかけに、数人の元カノたちと再会する旅に出る。手土産として胸に花束を忘れないところなどは、伊達男いまだ健在である。しかし、感情を露わにせず、終始無表情な主人公とは対照的に、女たちの感情の起伏は激しく、反応も様々だ。若かりし頃を懐かしみ、ヨリを戻してもいいような素振りを見せる女から、困惑するばかりで、突然の来訪にいかにも迷惑だと言わんばかりの女。あるいはまったく相手にされないばかりか、恨みつらみをぶちまける女まで、その生活力の差や幸福度も然ることながら、当時の“新密度”や“別れ方”までもが瞬時に透けて見える。それぞれの場面でのセリフの間合いや空気感、女たちのアンサンブルの面白さが本作のポイントだが、やはり主人公のドンを演じるB・マーレイのダメ男ぶりが最大の魅力の作品だと言っていいだろう。永年培ってきたコメディアンとしての彼独特のおとぼけぶりが、歳相応のひとつの味わいを醸し出せている。演技派として近年とみに心境著しい、今が旬の貴重な俳優である。長い歳月が過ぎ去り、歳を重ねた彼女たちと再会を果たしたことで、我が身を振り返り、男としての責任の重さと痛みをヒシヒシと感じ始める主人公。人生は長いようでいて短くもある。男が、そして女がいつまでも変わらずにいられるのか・・・。  「時の流れの残酷さ」という自明の理をしみじみと感じさせてくれる好篇だ。 ドラえもんさん [映画館(字幕)] 8点(2006-09-17 23:59:40)


10.いや~ジャームッシュ監督はいいですねぇ(しみじみ)
ビル・マーレイさんって、とぼけた味なのになぜか惹きつけられる魅力がある。
居心地の悪そうなおじさまを演じさせたら、この方の右に出る人はいないかも。
いつまでたっても、ちっとも調子が出ないのです(くすくす)

ほとんど演歌みたいなエチオピアンジャズ、このアメリカに合わない音楽がまた実に楽しい~♪

ラストは意義を唱える方もあるようですが。
良く分からないって、こんな楽しいことはない!
観客に想像させ考える余地を与えてくれるから。
終わった後でこうかも?違うかも?とあれこれ思い巡らすことが出来る。
これぞ映画と思いました。

ただし、万人向けではありませんけどね。
たんぽぽさん [映画館(字幕)] 9点(2006-07-08 07:49:43)

9.で結局なんなんだ!というのは野暮な類の作品なのだろう。それが分かるだけに、で結局なんなんだ!と思ってしまうことがこの作品がもう一歩であることを象徴してしまってもいる。 ドレミダーンさん [映画館(字幕)] 5点(2006-05-30 00:32:58)

8.昔懐かしい人に会ったときに相手がちゃんと思い出してくれたら嬉しいよね。その瞬間のビルマーレーの表情が良かった。 ぷりんぐるしゅさん [映画館(字幕)] 6点(2006-05-22 01:28:47)

7.あんなに気まずい旅、面白くねえわけがねえ!でも当事者にはなりたくねえ。
ビルマーレーの表情は何で出来ているんでしょうね。物悲しくもあり、こっけいである。観ていて飽きない。すばらしい。 no_the_warさん [映画館(字幕)] 8点(2006-05-13 22:21:58)

6.お話の設定といい、ジェシカ・ラングといい、ヴェンダースの新作にあまりにも似ているのは偶然なのだろうか。おまけにラストでくるりと回るカメラって、もろヴェンダースだ。といっても作風はまるっきり違う。こちらはヴェンダースよりもはるかに勝っているコメディセンスを擁したジャームッシュ流、、と言いたいところだが、『コーヒー&シガレッツ』でのビル・マーレーが大いに笑わせてくれたようにこの映画の笑いの大半もまたビル・マーレーその人にあったりする。誰かと遭遇することで、あるいは共に行動することで内面に別の何かが生まれるという展開はまさにジャームッシュの展開でありながら↓のお二人さま同様に「らしさ」を感じないのは、主人公があまりに鮮やかに変貌をとげるからだろうか。それともあまりに変貌をとげるに必然の出来事をわかりやすく並べてしまったからだろうか。どちらにしてもこのことでジャームッシュの「らしさ」の根本である「インディーズ」は喪失し「メジャー」な要素を多分に含んだ作品となっているように思った。それでも楽しめたのはやっぱりセンスがいいのかなぁ。  (すぐさま追記)「らしくない」じゃなくて「物足りない」と書かれておりました。失礼。 R&Aさん [映画館(字幕)] 6点(2006-05-08 14:08:01)

5.インターネットのモニターをバックに隣人である友人が手紙の匂いを嗅いで見せたりする。コンピュータで財を築いた男は、ただ臭気を得るためだけにそこにいるかのように、無表情(ビル・マーレイがキュート)を崩すことなく女性と時間を共有する。することといえば、質問をすることだけ。質問することの意味、無意味が大きく男に押しかぶさり、過去が霧消してゆくラストはなかなかのものだが、ジャームッシュにしてはどこかモノ足りない。 彦馬さん [映画館(字幕)] 7点(2006-05-06 20:40:05)

4.ヴェンダースに続いてまたそんな話かよ?ジェシカ・ラングも出てるし。面白くないとは言わないけど、あまりにもマトモで長年のジャームッシュ・ファンとしては物足りなかったス。映像的にもハッとするようないつもの冴えが感じられないし・・。オープニングの封筒が運ばれて行くシーンはちょっと良かったけど。 クールなのに決定的にハズしているという独特のリズム感がジャームッシュの好きな部分なんだけど、ビル・マーレーにしろ女優達にしろ本気で哀愁感じちゃ笑えないよ。シャレにならん。シャレにならないジャームッシュなんて観たくないス。
黒猫クロマティさん [映画館(字幕)] 5点(2006-05-04 11:13:59)(良:1票)

3.《ネタバレ》 個人的にはジム・ジャームッシュは当たり外れの激しい監督。でもコレは面白かった!かなりツボでした。ほんとに金持ちなのか?と思わせる居住地の雰囲気と自宅、隣人のウインストンのオタクなお節介、「ピンク」へのこだわり、二本ラインのジャージ、あの息詰まるような夕食。訪ね歩く過去の女たちというのがまったくちがうタイプというのもいいね。ジェシカ・ラングの死んだ愛犬が黒毛のうえに名前がいい、ジョンストンにジョンソンと全編にちりばめられた「ネタ」のおかしさよ。シャロン・ストーンが登場した時のヴィトンのバッグとサックスブルーのジャケットを見てちらりと「カジノ」がよぎりました。諦め、無気力、無愛想、無感動の中にフっとしたおかしさのあるビル・マーレーの芸風が最近好きになりました。 envyさん [映画館(字幕)] 8点(2006-05-02 23:16:46)

2.《ネタバレ》  過去の恋人を訪ねる旅に出るという設定は、非常に面白かったです。やはり、思い出の人が今何をしているのかというのは結構気になったりしますよね。そういった意味で2時間近くの間飽きずに見ることができました。

 いろいろ結末を予想しながら見ていたのですが、実際は全然違っていてちょっと意外でした。ただ、こういう形のラストの方が印象が強く残りますね。

 音楽もいい感じでした。

 ビル・マーレイの哀愁漂う中年男の演技が良かったです。
TMさん [映画館(字幕)] 7点(2006-05-01 23:25:29)

1.《ネタバレ》 刑事ナッシュもといドン・ジョンソンもといドン・ジョンストンは無気力、無口、無表情で劇中一切笑顔を見せなければ怒りもしない。さらに一財産築き昔はプレイボーイという設定。そんな捕らえ所の無いキャラクターだがビル・マーレー(最近どんどん良い俳優になってる!)が演じているせいか何処かトボケていて可笑しく、情けなくてそのうえ哀愁を感じさせる。作品自体も相変わらずのハイセンスさで、手紙のピンクの象徴が象徴を生み出し憶測が憶測を生んでいく母親探しもなかなか面白い。だが、映画はヒントを散りばめながらあらゆる答えを出さない。彼女のうちの誰の息子なのか、ただのイタズラだったのか、それとも思い出し忘れた別の女の息子なのか…。さらにサンドを奢った男が息子なのか、カルバンクラインのモデル風の男か、ジャージを着たむさい男か、それとも全く別にいるのかいないのか…。またドンは過去の栄光にすがるようにドン・ファンの映画を観ながらソファーでダラリのカウチポテト的生活から脱却できるのか…。そしてブロークン・フラワーズとは他人から見れば微妙な生活を送るドンの昔の彼女たちのことなのか、それともドン自身のことなのであろうか…。答え欲しがりの私としてはこの結末はハッキリ言って消化不良でないわけではない。しかしこの旅でドンはある意味彼女たちの〝過去〟(思い出)と〝未来〟(過去からの変化)と〝現在〟(現状)を目にしたとも思う。過去よりも未来よりも現在が大事だと悟る旅は自照の旅でもある。自分の人生、時の流れを我に返って感じさせる本作は観ると何だかとっても胸が詰まるのである。 ミスター・グレイさん [映画館(字幕)] 8点(2006-05-01 18:05:52)

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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 51人
平均点数 6.04点
000.00% line
100.00% line
211.96% line
311.96% line
423.92% line
51529.41% line
61529.41% line
7815.69% line
8713.73% line
923.92% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review2人
2 ストーリー評価 7.00点 Review3人
3 鑑賞後の後味 7.66点 Review3人
4 音楽評価 7.25点 Review4人
5 感泣評価 5.00点 Review1人

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