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暁の脱走

1950年【日】 上映時間:116分
ドラマ戦争ものモノクロ映画小説の映画化
[アカツキノダッソウ]
新規登録(2006-07-27)【青観】さん
タイトル情報更新(2024-09-05)【イニシャルK】さん
公開開始日(1950-01-08)


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監督谷口千吉
助監督岡本喜八郎
キャスト池部良(男優)三上上等兵
山口淑子(女優)春美
利根はる恵(女優)百合
若山セツ子(女優)
柳谷寛(男優)山本上等兵
深見泰三(男優)立花
田中春男(男優)野呂軍曹
伊豆肇(男優)小田軍曹
清川荘司(男優)中隊長
小沢栄(男優)副官
岡本喜八郎(男優)
原作田村泰次郎「春婦伝」
脚本谷口千吉
黒澤明
音楽早坂文雄
撮影三村明
製作田中友幸
配給新東宝
美術松山崇
録音神谷正和
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【クチコミ・感想】

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3.《ネタバレ》 あんな戦地で男を追い掛け回さんばかりの情熱を傾けるのも、それに対する周りの反応もやや違和感がある。そういった中で軍体制への批判をしてもなんだかピリッとしない。男と女の繋がりもいきなり前進してしまっていてびっくりする。二人の脱走に目をつぶった仲間の姿は感動的ではあるのだが、全体としては物足りず退屈。まあそれよりなにより、山口淑子の演技が粘っこく暑苦しくこってりしていて、息が詰まります。それでいてラブシーン何故かぎこちなかったりする。不思議なのはヒロインが主人公の名を呼び捨てにすること。普通「さん」付けしないかね。「さん」の部分の音声が潰れているのかと思ったが、どうもそうでもなさそうな。謎です。それにしても、やはり池部良は大根なのですね。 MARK25さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2008-07-04 06:49:42)


2.脚本に黒澤明って名前があるだけあって、物凄く男臭さを感じる。更に戦争ものでありつつも、雰囲気は完全に西部劇です。ジョン・フォード監督を尊敬するだけあって、とにかく風景、描写といい、何から何まで西部劇です。戦時中における男、池部良と女、山口淑子の恋愛模様が繰り広げられる中にあって、小沢栄(後の小沢栄太郎)の副官の何とも嫌な奴ぶりは凄まじい。あの嫌な男ぶり、悪人ぶりは「妻は告白する」の滝川亮吉以上です。これだけ女を敵に回す嫌な奴を演じて似合う。ハマル俳優は他にはいないと思えるぐらいの悪人ぶり!この小沢栄の悪人ぶりがあまりにも際立っていて、他の俳優の存在感が薄く思えるなど欠点も多い。また、力作なのかもしれないけど、個人的感想としてはそれほど好みの作品ではない。それはそうと、やはりここでも若山セツ子は可愛かった。 青観さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-05-04 14:39:17)

1.《ネタバレ》 日本兵における“マジメ”がいかに異常なものであったかが、よく分かる。上官の足にヨーチンを塗り息を吹きかける主人公。その滅私奉公ぶり、ひたすら忠義を尽くすことの、マゾヒズムといってもいいような喜びすらが感じられる。よそから見ればビョーキだが、男だけの組織のなかではそれが安定したシステムを形作る基本単位の“マジメ”なのだ。これに対するのが山口淑子の春美、彼女こそ男を不幸にする元凶なのだけど、彼女は滅私の対極、“個人”が“私”のなかに満ちあふれ輝いている。敗戦直後の男性観・女性観の典型がここに見られ、しかしこれは典型として今でもある程度有効なのじゃないだろうか。疲れきって兵隊たちが帰ってくる場から、酒保でのツーツーレロレロでのはしゃぎぶりへのダイナミックな揺れぐあいなどに、脚本黒澤明のリズムが感じられた。ラストのゲートを突破するハラハラも彼の好んだモチーフだし、若山セツ子が聞く軽音楽(ポルカ?)の効果などにもやはり黒澤を思ってしまう。もしかすると谷口監督の個性かもしれないのに、ごめんなさい。 なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2008-01-01 12:26:57)

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【点数情報】

Review人数 3人
平均点数 5.67点
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