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ジュリエットからの手紙

Letters to Juliet
2010年【米】 上映時間:105分
ドラマラブストーリーロマンスロードムービー
[ジュリエットカラノテガミ]
新規登録(2011-05-09)【やしき】さん
タイトル情報更新(2024-01-27)【イニシャルK】さん
公開開始日(2011-05-14)


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監督ゲイリー・ウィニック
キャストアマンダ・セイフライド(女優)ソフィー・ホール
ガエル・ガルシア・ベルナル(男優)ビクター
ヴァネッサ・レッドグレーヴ(女優)クレア・スミス
クリストファー・イーガン(男優)チャーリー
フランコ・ネロ(男優)ロレンツォ・バルトリーニ
ファビオ・テスティ(男優)ロレンツォ伯爵
アンジェロ・インファンティ(男優)チェスをしているロレンツォ
オリヴァー・プラット(男優)「ニューヨーカー」誌編集長 ボビー(ノン・クレジット)
ルイーザ・ラニエリ(女優)
小島幸子ソフィー・ホール(日本語吹き替え版)
浪川大輔ビクター(日本語吹き替え版)
沢田敏子クレア・スミス(日本語吹き替え版)
阪口周平チャーリー(日本語吹き替え版)
坂口芳貞ロレンツォ・バルトリーニ(日本語吹き替え版)
魚建(日本語吹き替え版)
沢海陽子(日本語吹き替え版)
雨蘭咲木子(日本語吹き替え版)
かぬか光明(日本語吹き替え版)
音楽アンドレア・グエラ
ジョン・フーリアン(音楽監修)
挿入曲テイラー・スウィフト"Love Story"
コルビー・キャレイ"You got me"  "What If"
製作エレン・バーキン
キャロライン・カプラン
マーク・キャントン
配給ショウゲート
美術スチュアート・ワーツェル(プロダクション・デザイン)
ランドール・バルスマイヤー(タイトル・デザイン)
編集ビル・パンコウ
あらすじ
ニューヨークでライター志望のソフィアは、フィアンセ・ヴィクターとイタリア・ヴェローナへ旅行し、「ロミオとジュリエット」で有名なジュリエットの家を訪れ、ジュリエット宛てに届く恋愛相談の手紙とそれに返事を書く「ジュリエットの秘書」の存在を知る。ふとしたことから、50年前に書かれた手紙に返事を書くソフィ。すると数日後に老婆クレアがヴェローナにやってきた。彼女こそあの手紙の送り主だった。ソフィの提案でクレアの手紙に書かれていた初恋の人探しのたびが始まった。

やしき】さん(2011-05-15)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想】

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12


14.《ネタバレ》 この映画をひと言で、的確に表せと言われたら、それはもう、「素敵」という言葉以外思い浮かばない。それ位素敵な映画です。この映画の登場人物たちの恋の舞台となるのは、かの有名な戯曲『ロミオとジュリエット』の悲恋のヒロイン、ジュリエットの銅像とバルコニーがある、イタリアはヴェローナの街。どこを切り取ってもそれはもう絵はがきの様に美しく、味わいある街並みと風景は言うまでもなく「素敵」であり、恋の成就をきっと後押ししてくれるような、最高のロケーション。このお話は、運命に辿り着くまでの(為の)小さな勇気の物語です。50年という時を経てもなお、変わらぬ愛というのは、その恋が成就すればきっと「運命」だと言えるでしょう。待っているだけでは、それは想いでしかない。クレアを突き動かし、奮い立たせたのはソフィの、クレアのジュリエットレターに対する返事(小さな勇気)だ。お互いに愛した伴侶が亡くなっているというのは少しご都合ですが、それも運命という事にしておいてあげて下さい(笑)。クレアはその勇気のおかげで運命を掴み取る事が出来たんです。「運命」に辿り着くまでの道のりを「人生」とするならば、この映画は長い人生の中で数少ない幸せな運命を手にするまでの一番素敵な人生のシナリオの一つを描き、切り抜いたものなんですね。素敵なはずです。そして運命は、この奇跡の地ヴェローナでやがてソフィにも訪れます。それはクレアの結婚式の席で起こりました。クレアの手紙への返事が、なんとソフィ自身に語られ、小さな勇気を与える、ジュリエット「から」の手紙になった瞬間です。こんな素敵な演出、見事な脚本は見た事ありません。素直な本当の気持ちと、それを伝える、ほんの少しの勇気があれば、きっと人生は有意義なものとなり、運命を引き寄せる事が出来る。心から素直に感激してしまいました。例え戯曲の中のヒロインだとしても、運命に翻弄され、抗い、その命を賭してまで悲恋を成就させたジュリエットも、きっと彼女達の恋を心から祝福し、いつまでも見守ってくれていることでしょう。 mikiさん [CS・衛星(吹替)] 9点(2012-08-27 21:29:00)(良:1票)

13.《ネタバレ》 アマンダ・サイフリッドに目が釘付け。何て魅力的な女性なんでしょう。
先が読めるストーリーだと感じ、最後はソフィが振られてしまって強く生きていく、なんてことになるんだろうな、という予想はよい意味で裏切られました。
イタリアの息をのむほど美しい自然と相まって心地良い気分に浸れた105分でした。
tiger_katzeさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-08-26 13:22:14)

12.《ネタバレ》 「ロミ&ジュリ」の舞台ヴェローナから、ジュリエットへの半世紀前の手紙(邦題が「への」ではなく「からの」になったのは、その方が字面がよいからでしょう)がもたらしたイタリア・シエナへの旅。 アマンダ・サイフリッドは「マンマ・ミーア!」と同じソフィという名で、明るい南国の光の中にいるのが似合います。 2人の男性のうち婚約者の方が名の知れた俳優で、最初感じわるい英国人チャーリー(おっきな瞳のソフィと一緒にいると目が小さく見える~)は伏兵にしたいようですが、ソフィの心移りも自然に感じるほど後半の彼の軟化は好ましい。 「ロミ&ジュリ」のような一目ボレとちがい、当初イガみあっていたのが友人となり、そして…という彼らの時間をかけた関係は信頼ぬきでは成り立たない友情で裏打ちされ、婚約者との情熱だけの関係より確かなものに。 もう一人のヒロイン、クレアの恋の方が「ロミ&ジュリ」的ですが、彼らの関係は時間に侵食されなかったよう。 ヴァネッサ・レッドグレーヴは、娘の一人ナターシャ・リチャードソン(リーアム・ニーソン夫人)を亡くした直後とは思えないほど明るく穏やかな表情が魅力的ですが、持ち前の気丈さに加え仕事にうちこんだ方が悲しみを忘れられると思ったのでしょうか。 イタリアの輝く黄金色の陽光を存分に浴び、若い俳優からエネルギーをもらい、イタリア人パートナー(白馬の王子様はあの人!)とも共演できて、無理を押して今作に出たことでレッドグレーヴ自身も大きな力を与えられたのかもしれません。 見た人を幸せな気持ちにし、観客だけでなく演じる人たちも同じように至福だったのでは、と思える作品でした。 レインさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-08-02 07:00:04)(良:2票)

11.ヴァネッサ・レッドグレーブの酸いも甘いもかみ分けた美しさ、
かわいくていじらしいソフィ役(それに人もいいし;)。
どんなに先が読めても愛らしい、でもそれだけではない(どなたかも
似たようなことを書かれてましたが)人生賛歌の素敵な映画にダウンしました。
こういうお話しの背景はやっぱりイタリアでしょ♪って感じです。
と書いてて・・関係ないけどユーロ危機が心配になってきました;
ギリシャに続いてスペイン、イタリア・・なんて自分の国も心配しないと。

AKOさん [映画館(字幕)] 8点(2012-06-16 08:50:31)

10.《ネタバレ》 予告編で、ジュリエットの家にまつわる話や50年前の手紙などを知り、見たくてたまらなかった。そしてDVDで鑑賞。やはり思い通りというか、それ以上の映画だった。
私が見た映画の中で、見る前から期待が高く、それでなおかつ期待以上で、見た後も心に残ったという映画はそれほど多くない。それどころか近年はなかなかそういう映画に出会わなかった。これはまさしく、その1本だった。
まずオープニング良い。数々の愛の姿が映し出される。これだけでもはや映画の中に浸ってしまった。そして映像もきれいだし、音楽がとってもすばらしい。いくつもの挿入曲がそれぞれのシーンにマッチし、映画の雰囲気を高めてくれる。
50年前の恋人を探す旅はなかなか見つからず、私もそろそろあきらめ(映画を見るのも退屈?)そうになったとき、ロレンツォに出会う。このシーンが実に良い。そしてもっと良いのは結婚式のシーン。50年前の手紙の返事を読み上げるシーンでは思わず涙か・・・。
あらすじがわかっていて、結末もほぼ予想通りに展開した映画だったが、それでいて充実した映画だった。
ところで、このヴァネッサ・レッドグレーヴとフランコ・ネロの二人、私が若い頃見たミュージカル映画「キャメロット」で共演した二人だったことを思い出した。50年は経っていないけど(43年前) ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 9点(2012-03-11 08:31:25)(良:1票)

9.先にお書きになった皆様にこの映画の素晴らしさは書き尽くされている。
観たあとの爽やかさ、嬉しさ、湧き上がる希望、自分が単純なのかもしれないが、こういう映画をもっと観たいなと思った。 小鮒さん [DVD(字幕)] 9点(2012-02-12 21:14:54)

8.《ネタバレ》 屈託のない爽やかな小品ロマンス・ロードムービーです。50年前の恋愛相談への返事が時を越えた愛を呼び覚まします。名作「幸せの黄色いハンカチ」を思い出しました。ハウ・ロ~マンティック! 獅子-平常心さん [DVD(字幕)] 7点(2012-02-09 00:46:22)

7.《ネタバレ》 あまり恋愛映画は観ない方なのだが、ここでの評価が高いので鑑賞。確かにヴァネッサ・レッドグレーブの「初恋の人探し」のくだりは、名女優の貫禄と相俟って素晴らしい。しかし、肝心のヒロインの恋愛模様が、「婚約者がいる身でありながら、旅先で会ったちょっといい男に恋をする」という手垢のついたネタでガッカリ…。そのために婚約者を自己中男に設定したのでは?と勘繰ってしまう。しかし、イタリアの情景と陽気なイタリアーノの人柄には心がほだされる。 フライボーイさん [DVD(字幕)] 7点(2012-01-16 22:36:38)

6.《ネタバレ》 恋愛映画というよりも、人生讃歌。

そもそも、「ヴァネッサ・レッドグレーヴおばあちゃんの昔の恋人を探せ」的な展開は、その描き方からして彼女の若き日の熱烈な恋愛エピソードから50年後の後日談であり、それだけとってみれば、これは恋愛映画というよりも恋愛ドキュメンタリーのようなものである。彼女の実らなかった恋の話は詳しく語られないが、敢えてイメージすれば、『ローマの休日』や『カサブランカ』の後日談と言ってもいいものだろう。

若き日の恋心。そして挫折。恋愛の時期を過ぎれば、家庭や仕事、生活という些事に忙殺され、僕らの生活はそれらに没頭する毎日となる。(もちろん生活も生き甲斐である) 年を経て、そういった全ての些事から開放される年代となり、ようやく若き日の恋愛に思い至る。恋愛とは何だろう?黙って見つめ合うだけで気持ちを共有できる(と幻想する)関係だろうか。人が人を求め、人に求められる。幻想が確信となれば、それは人生において生きる心の支えになるだろう。

クレアが昔の恋人と再会するシーン。彼女が見つめると彼はだまって見つめ返す。50年の時を経て気持ちが通じ合う2人。ありえないと思いつつ、とても感動的なシーンでもある。クレアが昔の恋人と再会した後、今度はソフィーとチャーリーの恋愛がクローズアップされ、クレアがそれを見守る立場となる。 実はソフィーとチャーリーの存在は、観客たる僕ら自身とも重ねられる。クレアの恋愛ドキュメンタリーを見守る立場として、ソフィーとチャーリーと僕らは同じ視線を共有していたのである。ソフィーとチャーリーはクレアの影響を受けて、お互いを見つめ合い、そのことを確信することで、恋愛に踏み出す決意をする。僕らは知らず知らずのうちに彼らと気持ちを共有しつつ、自らの生活を思い返す。(映画としてそういう構造になっている)その時、僕らは映画を他人の恋愛を非日常的に傍観するのとは違う、より日常に引き寄せた心持ちとして体験し、見つめるべき人の姿を想い、そこに人生に対する新しい希望を見出すのである。(見い出せない人もいるだろうけど。。) だから僕は、この映画を通常の恋愛映画とは違う、寧ろ人生讃歌と言いたいのである。 onomichiさん [DVD(吹替)] 8点(2011-08-23 01:03:40)(良:2票)


5.《ネタバレ》 これは思わぬ拾い物を観た。良いもの見せてもらった気がしてならない。どう考えたってお決まりの展開で先が読めるし、こうなるんだろうと思ったらその通りの結末を迎える。しかし、このお決まりの展開も全く気にならないほどこの映画の持つ雰囲気が私は好きで好きで仕方なく、映画って人を幸せにしてくれる。人が幸せな顔をしたり、笑ったりする。それを観てると観ているこっちまでが良い気持ちになってしまう。この映画は正しくそんな映画である。ジュリエットからの手紙とあるようにあの有名な話が下敷きに人生とは?幸せとは?クレアが書いた手紙、その手紙がもたらした幸せ、ソフィーの幸せもクレアが遠回りしながら掴んだように彼女もまた婚約者よりも後から出逢った男を選択する勇気、本当の意味での幸せを掴んだソフィーの笑顔、あのラストシーンでの抱き合う二人を祝福するかのようにやってくる大勢の人達、この映画は色んな人達が幸せになれる。映画という魔法、魔力、美しい映像美、美しい音楽と美しい心を持った人達による自分探しのロードムービーでもある。私が今日見て来た映画館にはどういう訳か男の人きりだったのが不思議である。男の私が観たってここまでこの映画を好きになれるのだ。女の人がこの映画を観れば間違いなく男よりももっと好きになれそうな映画なのに、こういう人が幸せになれるのを観ているだけで自分まで幸せになったような感覚にさられてまう映画が私は好きで仕方ない。あと、二週間ぐらしか上映してないらしいのでもう一度観に行けたら行きたいと思う。最後にこの映画のサントラが欲しい。欲しくて欲しくてたまらない。何故発売してなんだ? お願いだから発売してくれーーーー! 青観さん [映画館(字幕)] 9点(2011-08-13 22:12:36)(良:3票)

4.《ネタバレ》 画面はとにかく美しい。確かに美しい……が、それだけな気がしました。その他は余りにも陳腐で平凡なストーリーが続くとしか言いようがありません。なぜそう思ってしまったのか?それは普通の恋愛映画には必ずあるモノが欠けているからでしょう。それは"障害"です。この映画のソフィーとチャーリーには、物語上で必要な絶対的な障害がまるで感じられないのです。唯一の障害らしい存在がフィアンセのヴィクターですが、彼との関係もチャーリーに合う以前から影がありましたし、障害とは言えないでしょう。つまり「ローマの休日」での身分の差、「プリティ・ウーマン」での住む環境の差、「カサブランカ」での社会的立場の差、それに相当するものがスッポリと抜けているんです。そんなラブストーリーが面白い訳が無い。最後にロミオとジュリエットのバルコニーでの逢引を真似していますが、ロミオとジュリエットは家柄が違うという障害があるからこそ、あのシーンは盛り上がるのであって、彼らがどこで逢引しても盛り上がるんです。バルコニーという舞台だけ真似たって何の意味もありません。唯一映画らしいなと思えた点はヴァネッサ・レッドグレーヴが本当のロレンツォに合えた瞬間にまるで少女の顔になっていた演技でしょうか。でもあの女優さん、最初に出てきた時から結構明るい感じのおばあちゃんでしたから、やっぱり微妙かな。ずっとしかめ面してた老婆が、最後に少女の顔になるってんなら感動しそうですが。 民朗さん [映画館(字幕)] 1点(2011-05-26 22:27:39)

3.《ネタバレ》 爽やかで情熱的で、作品を包むゆったりとした時間と穏やかな空気に心が癒される映画です。2人の主役の女優、アマンダ・セイフリードもとても魅力的なのですが、ヴァネッサ・レッドグレーヴがアマンダを凌駕するほど魅力的でチャーミングに映りました。50年の時を越えてロレンツォと再会できるという高揚感、生きている喜びが伝わってくる、表情で見せる彼女の演技が素晴らしかったです。「ジュリエットの秘書」の心温まるエピソードの挿入もいいし、彼女らを乗せた車が行く美しい風景の見せ方も素晴らしく、そこに流れる音楽の使い方も実に効果的です。登場人物が出揃い、ロレンツォを探す旅に出た時点で結末を予想するのは難しくないストーリーですが、50年の時を経て成就した2人の恋と出会ったばかりの2人の恋の行方を見せてくれる、ユーモアと幸福感に包まれたハッピーエンディングに鑑賞後の爽快感も格別の作品でした。 とらやさん [映画館(字幕)] 8点(2011-05-25 23:08:06)(良:3票)

2.《ネタバレ》 陽光の映画でした。いかに光を捉えるかに腐心しているような映画で、そのまばゆく照らされた、まるで全てのカットが絵葉書のような世界だけでもうウットリ。その意図が暴走し過ぎちゃったのか、一部にハッキリとCGで作り出された事が丸出しになって興ざめしてしまう空の色があったのは残念ではありますが。その、まばゆい光の中で輝く役者さん達(この映画のヒロイン、アマンダ・セイフィールドが出演していた『マンマ・ミーア!』は、本来、この映画の光が作り出す色をこそ求めていたんではないかなぁ)が織り成す物語は、ベタベタに甘いです。ぬる~いです。人生なんて、そんなに甘いモンじゃありません。もっと深い深い苦悩や業や性に支配されてるモンなのです。んでも、多分、そんなこたぁ百も承知の上で、あくまでど真ん中のラブストーリーとしてポジティブに愛を謳い上げています。イタリアの美しい風景を更に彩る音楽もひたすらに心地よい旋律を刻み、劇中に登場する携帯電話と現代的なデザインの車と(雰囲気を壊すちょっと無粋な)歌を除けば、一体いつの時代に作られたのかも判らなくなるようなクラシカルなタッチ。主人公が手書きノートとノートPCとを併用しているあたりのアンバランスさに、時代性と普遍性の葛藤を垣間見たりもしますが、王道、オーソドックス、シンプルである事を美徳とし、それがきちんとプラスに作用している映画だと思います。熟成された渋みは足らないけれど、余計な雑味に惑わされる事なく存分に酔えるワインみたいな作品でした。 あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 8点(2011-05-24 21:57:55)

1.不思議な映画の魔力を秘めている作品、それが鑑賞直後の印象。ベタで先が読める展開が「つまらない」ではなく、「だからこそ良かった」と素直に受け止められる。初見なのに「こういう映画好きなんだよなあ、もう1回見よう!」と思いながら見ている気分。まさに録画していたスポーツの勝ちゲームを見ている気分なのだ。ストーリーに翻弄されないから、映像や演技をしっかり堪能できる「余裕」や「安心感」を与えてくれるのだ。イタリアの美しい風景や50年前の恋人探しのクレアの少女のような美しさ、それを手伝うソフィのナチュラルな可愛さを感動できるのはまさにこのシンプルなストーリーのおかげなのだ。さらに感動を高めているのは、実際にヴェローナで「ジュリエットの秘書」たちによって行われている「ジュリエットレター」というなんともロマンチックなやり取りにすでに心打たれているからだ。おそらく今は亡きゲイリー・ウィニック監督やプロデューサーのエレン・バーキンもこの事実に相当ほれ込んだに違いない。それにしてもヴァネッサ・レッドグレーブが素敵過ぎる!あのブルーアイズの美しさは最近の洋画界でも特筆もの。彼女の瞳が50年をすべてあらわしているのだ。普通に考えれば、夫が亡くなって初恋探しをすることに後ろめたさを感じる可能性も無いわけではないが、彼女の立ち振る舞いと美しさはその夫としっかり愛情ある夫婦生活を送ってきた自負と威厳がある。おそらく亡くなった夫もあの世から応援しているかもしれない、とまで思えてしまう。一方ソフィも二人の男性の間で揺れ動くと思いがちであるが、すでにすれ違いはニューヨーク時代にさりげなく披露されており、別れは時間の問題であったことが伺える。ご都合主義、出来すぎと思いながらも、納得できてしまうのはそんな出演者の演技と演出によるものと感じずにはいられない。本来なら8点かもしれないが、震災以降の自分にとっては亡き監督と出演者への感謝の気持ちと、自分のメンタリティが映画によって救われるという「映画の魔力」を再認識させてくれた意味でプラス1点。 やしきさん [試写会(字幕)] 9点(2011-05-17 10:00:08)(良:4票)

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【点数情報】

Review人数 34人
平均点数 6.94点
000.00% line
112.94% line
200.00% line
312.94% line
438.82% line
5411.76% line
612.94% line
7720.59% line
8823.53% line
9926.47% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.50点 Review2人
2 ストーリー評価 6.00点 Review3人
3 鑑賞後の後味 8.66点 Review3人
4 音楽評価 6.00点 Review2人
5 感泣評価 6.00点 Review2人

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