みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
4.《ネタバレ》 「東京家族」と同じ俳優が構成する、ある家族のドタバタ喜劇。オヤジの離婚問題に揺れる東京家族。くだらない、離婚したい理由。貫禄なしのアニキ。名作「東京物語」の一部も登場し、明らかにパロっている。フツーの家族を笑いと涙で描き、意外と楽しめた。 【獅子-平常心】さん [映画館(邦画)] 6点(2016-05-01 02:50:19) 3.《ネタバレ》 どうも山田洋次監督の作品ってあまり得意ではなく、これもまた昭和の古びた笑いを見せられるんだろうなぁ、って思っていましたが、考えてみれば私も昭和の人間でしたね。 橋爪功が笑える爺を好演して、とてもいいです。ロクでもない爺さんなんですが憎めない。この爺さんをめぐる人々のドタバタ喜劇、いや昭和の笑いだって悪くないよ、と。 『東京家族』とキャスト丸カブリってどうなの?って思いましたが、対を成すような作品でその違いを楽しむ作りになっていました。 とは言えあちこちに散りばめられた自作パロディや(本広克行作品か?っていう)、お年寄りに媚びてますってのが丸出しのネタ(正蔵が三平の「どうもすいません」をやってみせる、っていうね)なんか、それはどうなのよ?って。そもそも橋爪功と吉行和子の夫婦っていうのは元々和泉聖治作品の『お日柄もよくご愁傷さま』『大安に仏滅!?』っていうのがありますし、『おとうと』『東京家族』『母と暮せば』と最近の山田洋次作品はオマージュというか再生産というか、新しいものを立ち上げようって気は感じられないよねぇ、って思ってしまうのも正直なところで。 『東京家族』とこれと、妻夫木聡と蒼井優の二人に次代に繋がる希望を託している感じがありますが、ならばいっそ二人をメインに据えた作品を作ってもいいんじゃないかなぁ。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 7点(2016-04-08 20:57:51) ★2.《ネタバレ》 山田洋次監督でつらいよときたひにゃ、寅さんファンにとって見に行くしかないでしょ。誰がなんと言おうが山田洋次監督は寅さんの監督だ!もう、最初の電話のシーン、息子の嫁さんとお父さんのやり取りに大爆笑で、その後も笑いぱなしで、やはり山田洋次は喜劇の監督だ!まさかの奥さんからの誕生日に欲しい物が離婚届けの判という驚きの展開、その理由が浮気ではないのか?と探偵まで用意する中で、そこでの山田洋次監督の演出が凄い。探偵事務所に男はつらいよのポスターと探偵の男がラーメンを食べている。まるで寅さんそのものではないか!平田家の家族全員がお父さんの噂、それも悪口ばかり話している時に現れる間の悪さの面白さ、まさに男はつらいよの世界だ!寅さんファンにとっては寅さんに共通する笑いが色んな所で見る事が出来て大満足です。更に山田洋次監督が如何に小津監督を尊敬しているかもよく解る上に小津作品にも山田洋次監督の代表作である寅さんシリーズにも出ていた笠智衆さんの姿を見る事が出来たのも嬉しい。最近の山田洋次監督作品には不満が多かったけど今回はとにかくこれぞ山田洋次監督作品だという気持ちで見る事が出来た。これからも沢山の山田洋次監督らしい笑える喜劇が見られる事を期待したい。 【青観】さん [映画館(邦画)] 9点(2016-03-17 18:51:04)(良:2票) 1.《ネタバレ》 楽しみにしていた山田監督の人情喜劇。いやいや、笑わせてもらいました。 今時珍しくなった、3世代、まだ結婚していない次男坊までもが同居する大家族。 予想以上のドタバタ喜劇でしたが、作品に流れる「昭和」の空気が心地いい。 映画の中でこんなベタベタのズッコケ久々に見たな、というような昭和的ギャグもどこか懐かしい。 このあたりは評価が分かれるかもしれませんね。 笑いに関しては家族全員が重要登場人物。全員がちゃんと笑いに絡んで貢献している。キャラクターも実に分かりやすい。 唯一、笑いにはあまり絡まないのが妻夫木演じる次男ですが、アクの強いキャラ揃いの平田家にあって、 一家の良心ともいうべき彼と婚約者。これからの時代に新たに家族を作っていこうとしている2人の価値観や存在が効いています。 天気のいい休日にも関わらず深刻な家族会議。両親の離婚問題を話し合っているはずが お約束のように話は脱線しまくり。この家族会議の役割分担もバッチリです。 また、小林稔侍演じる探偵、笹野高史演じる市民ホールの警備員のおじさん、 病院で「あんな落語家みたいな顔した先生が・・・」という後にお約束のように登場する人まで・・・。 この家族の物語にスポット参戦するおじさんたちも皆がいい味を出しまくっています。 本作のタイトルといい、登場する場末の二番館(これも昭和ですね…)のポスターにDVDに うなぎ屋の出前の男が歌う「男はつらいよ」。山田監督、やっぱり今でも寅さんが懐かしいのかな。 でも、寅さんが大好きな僕にとってはこんな寅さんの挿入がとても嬉しく感じられました。 本作は「東京家族」(未見です)のキャストがそのまま再登場ということですが、 最後には思いもしなかった、笠智衆さんまで登場されます。 平田家の前の道路を歩く近所の人がお年寄りばかりだな・・・。と思っていたら、 最後に「このあたりも空家が増えてきて・・・」と。 昭和の空気の中に現代の庶民の抱える事情がやんわりと挿入されていました。 【とらや】さん [映画館(邦画)] 8点(2016-03-17 17:09:36)(良:2票)
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