みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
28.《ネタバレ》 モジリアニの話。 劇中、金持ちに絵を売り込みに行くとこが面白い。 ジェラールフィリップの絵に関する博識ぶりが披露される。 画商、怖すぎでしょう!! 絵の世界じゃ当たり前!?怖いよ~(泣) このドラマの後の、奥さんのその後を知ると、酒を飲まずにはいられない。 興味ある方は、ネットでお調べを・・ 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2024-03-12 22:35:14) 27.《ネタバレ》 ジェラール・フィリップ出演以外の知識無く鑑賞。 アヌーク・エーメ共演に歓喜。 往年の姿に「この世にこんな美しい人が居てるのか!」ランキングでジェーン・シーモア、キャロル・ブーケ、ナスターシャ・キンスキー、ブルック・シールズの順位が一つずつ繰り下がるぶっちぎり1位のお顔は呆れる程の美しさであり、しかも聡明で芯が強く一途な姿にメロメロです。なので余りにも残酷なエンディングに悔し涙が滲みました。鑑賞後に知った現実の更なる悲惨な出来事も、そうなる事が納得出来る名演でした。 「汚い生」を体現する死神ハイエナ画商、「美しい死」というより力尽きて命の灯が消えた画家をリノ・バンチェラ、ジェラール・フィリップがそれぞれ好演。 画家と家庭人との折り合いをつける事は出来なかったのかというのは絵画門外漢の浅はかな考えなのでしょうか。5フランでも見向きもされなかったのが現在1億ドル以上で落札されるというのに言葉が出ません。 余韻の深い傑作です。 【The Grey Heron】さん [インターネット(字幕)] 9点(2020-10-30 15:53:52)(良:1票) 26.《ネタバレ》 これは、地味にキッツイ映画ですね。。モディリアーニが非業の死を遂げるのは織り込み済な訳ですが、その予想された結末に更に人間の底知れぬ悪意を被せてくるという。ただ、それは生前のモディリアーニを決して認めることのなかった(そしてその死後は掌を反して賞賛している)我々「世間」というものに対する、ある種の批判的なメタファーである様にも一瞬ふと思われたり。 とは言え、描かれるモディリアーニ本人は最初から社会人としては完全に破綻しており、その面の彼には中々共感するという所までは至らない様にも思います。感情移入できるのはやはり、ジャンヌとの恋愛事象の方でしょう。男も女もとにかく見映えが史上最高クラスに美しいことを含め、どちらかというと付録にあたる恋愛映画としての見応えの方が意外にも優れていた印象を受けます(だからこそあの残忍なラストには、個人的には少しばかり期待を外した感と、物語全体に対する幾ばくかのアンマッチ感を覚えたのですが)。 ただ、美しすぎるのもそれはそれで、というか、特にジェラール・フィリップをただ美しく撮りすぎですかね。演技はまだともかく、終盤の彼には結核で死ぬ寸前の廃人、尾羽打ち枯らした人生の落伍者というものの雰囲気を、少なくとも見た目からは感じ取ることが出来ません。単純なメイクアップ技術の問題ではあるのでしょうが、そこが少しばかり残念にも思われます。 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 6点(2020-09-22 16:14:40) 25.《ネタバレ》 破滅型芸術家の芸道映画。今の眼でみるとちょっとツライ。アヌクエーメが素敵。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 6点(2019-01-21 13:36:43) 24.美術にはまったく興味がないので、モディリアーニという名前は初めて聞きました。おそらく絵も見たことがないと思います。 で、内容的には破滅型の芸術家の話で、特に珍しいとも思えない。私のような俗物にとっては、こういう人の心情はまったく理解できないので、特に共感もできません。正直、こういう人がどう生きようが、関心ありません。リノ・ヴァンチュラの画商がちょっと面白かったくらい。映画としては特に悪いとは思いませんが、どうでもいいような内容なのでねぇ。 【アングロファイル】さん [映画館(字幕)] 5点(2016-12-01 11:35:30) 23.《ネタバレ》 マックス・オフュルスが計画していた企画を、ベッケルが受け継いだ傑作。 人々が談笑し酒を嗜むカフェ、机の向こうを見つめ何かが終わるのをひたすら待ちわび、隣で見守り、窓の向こうで振り返り、何かを紙に書き続ける男たちの姿。 不満げな反応に酒代まで払うと言われ、それに紙を破いて返答する意地っ張り。この映画のモディリアーニは芸術家ではなく、酒と芸術に“酔った”ろくでなしとして描かれていく。 ベッケルの興味はモディ(モディリアーニ)の絵ではなく、彼そのものが破滅していく様にあるのだろう。「この物語は史実にもとづくが、事実ではない」と一応断りを入れて好きに描いてやろうという具合。 女と近づき寝るために彼女たちを描いているような気さえしてくる。熟れた御婦人も、うら若い乙女も、階段を力強く登り灯の管理も手ぬかりない大家まで心を奪われそうだ。 酒と雨を浴びるように楽しみ、貰ったばかりのマフラーもびしょ濡れにし、酒のツケはたまり放題、鍵が無いからといって体当たりでドアをこじ開け、酔った勢いで平手打ちを浴びせるなんてことも日常茶飯事らしい。 だが絵は売れなくても不思議と彼の世話をし“巨匠”と親しげにしてくれる親切な知人には恵まれる。 色男というだけじゃない。自分の好きなように絵を描き、それが曲げられるくらいなら殴り合いさえ辞さない覚悟、すべてに絶望した虚ろな眼差しを自身の絵にも描きまくり、己を貫くためなら死んでも構わないという危なげな姿をみんな放っておけず駆け寄ってしまう。だがその優しさも過ぎれば単なる甘やかし、モディを破滅に向かわせる原因の一つにもなっていく。 でも暴力を振るわれても隣に座り、甘い声で謝られてしまったら…モディに関わる女性たちは何もかも寛容に、気づけばほつれたボタンを付け、マフラーを首に巻き、一夜を過ごし肉体まで許してしまうのだ。繰り返される口づけのような抱擁。 閉ざされた扉を叩く虚しい響き、画塾に通い詰める人々のタッチとそれぞれのモデル、出遭った瞬間に惹かれ合い絵によって結びつく恋、扉を閉ざす待ち伏せ、鍵を閉める沈黙、ダンスホールで踊る人々を反射する鏡、外人部隊の国だからか黒人もアジア人も自然に溶け込む街。 葛飾北斎のように絵を広告として活用することを選んだ者も入れば、モディのように金で思うがままにされることを許せなかった画家たちもいただろう。 尊敬するゴッホを侮辱されたと思い“苦悩を忘れるためだ”と情熱を持って擁護する。表に裸婦の絵を置いて歓迎しているとは思えない態度だった者が、愛する者のために売り払い“かなぐり捨てる”ことが出来なかったくだらねえプライドが、あの瞬間だけ光り輝いて見えた。街の片隅でヴァイオリンを弾く孤高の奏者に向けたあの一瞬の輝きを。 女はそんな男を最後まで慕い続けた。札束も身も投げようと狂っていた男を正気に戻す女の眼差し。ベッドで睡眠を貪る傍らで内職までして尽くす。 その視線を誰も向けてくれなくなり、絵を突き返され金を“恵まれる”ことが繰り返された瞬間…高すぎたプライドは崩れ去り、絶望に向い歩み始めてしまうのだ。 薄れゆく中で見たもの…。 そんな彼等を嘲笑うように、黒い帽子姿で現れる死神のような画商。 くたばるのを待つように見守り続け、胸像を投げ破壊された窓ガラスの向こうでさえ挑発を続ける不敵な笑み。とぼけた表情で挨拶をし、馬車を走らせ、札束のように掲げまくる絵、絵、絵、顔、顔、顔! 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2016-12-01 09:26:29) 22.顔と首が異様に長いモディリアーニの肖像画は非常に印象的、良さはと聞かれても絵画にはさっぱりの私には答えようがない。美しい絵がいい絵と言われていた時代であればなおのこと理解されなかったのは仕方ない。酒と女に溺れ放蕩の生活を送っていたとばかり思っていたら、こんなに美しい女性がいたのだなあ。だが私が一番印象に残ったのはリノ・ヴァンチュラが演じる画商モレノ。いち早くモディリアーニの才能を見抜きながら、絵の価値が上がる彼の死を待ち望む、そしてそのラスト、あまりにも悲しく、あまりにもむごい。リノ・ヴァンチュラの真価を発揮した映画だと思う。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-03-15 22:24:59) 21.《ネタバレ》 ジェラール・フィリップが下手すぎて、モジリアニーの苦悩が全く伝わらない上に、アヌーク・エーメをだいなしにしている。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-09-29 21:54:21) 20.実在した20世紀初頭の画家、モディリアーニの姿を描いたドラマ。 彼の晩年のみの短期間を描いた内容なので、伝記映画という印象は薄いです。 主役の俳優さんの魅力が際立っている作品で、影のあるイケメンぶりはもちろんのこと、 モディリアーニの苦悩がしっかりと表現されており、心にずっしりと残る作品だった。 リアリズムに徹したストーリー、特にラストは別の意味での涙が・・・。う~ん、厳しい。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-12-16 14:34:17) 19.《ネタバレ》 ジェラール・フィリップのモディリアニは、ちょっとイメージ的にキレイ過ぎる。残された写真などで実際のモディリアニの姿を見ているので、なんかね・・・。ジェラール・フィリップはやっぱりどこから見ても「フランス人」だしなぁ。モディリアニの絵は個人的に好きじゃないし、天才で破滅的な人の言動や頭の中は凡人の理解を超えているのだけれど、彼の葛藤が実に丁寧に描かれており共感する部分も多い。やっぱりジェラール・フィリップって素晴らしい。そしてあのラストシーン。まだモディリアニの死を知らないジャンヌが嬉しそうに画商が絵を買い漁るのを見ているのだけれど、観客はその後の事実を知っているだけに、このラストは胸が痛い。アヌーク・エーメの美しさがより悲壮感を醸し出し・・・。 【すねこすり】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-10-13 16:42:11) 18.絵を描く人や、いわいる芸術家と言われる方は、すべてとは思いませんが我々凡人とは考えが少し違って現実を深く見つめないようですね。それをいいことにリノ・バンチュラ演じる画商は全く逆の生き方で成功してるというのは?何とも複雑で・・・・ 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-09-15 23:12:04) 17.《ネタバレ》 母はモディリアニの絵が大変なお気に入りだが、少女時代の私はただ不気味としか思えなかった。そんな頃に鑑賞した本作、フランスってすごい美男美女をキャスティングできるんだなあ、とまずそこに感心したが、芸術家っていうのは自尊心ばかり高くて、勝手で理解できないもんだな、と思った。お客様は神様なのよ!評価してくれてるのに、贅沢言うんじゃありません!特に養ってる家族がいるならなおさらでしょ!って感じで。なので、こういう部分では芸術を解さないと感情移入しにくいものの、病気が進行しだすあたりから、目が離せなくなってくる。そしてラスト・・・思わず息を詰めて観てしまい、鑑賞後しばらくショックでぼっとなった。あの残酷さはただものではない。今まで観た映画の中でも最大級だ。衰弱した画家の背後に死神のように迫りささやく画商。画家がついに行き倒れる場面も壮絶だが、さらに画商はその死を見届け、画家の家におもむく。家には夫の死を知らずに待つ妻。画商が夫の絵を買い漁る様を見ながら、とびきり美しい微笑を浮かべる。あなた、絵が売れたわよ、と言わんばかりに…。この微笑が、心臓を突き刺さんばかりだ。そして画商がひたすら絵を繰ってるシーンで映画はそのまま終わってしまう。なんと容赦ないことか。妻はその後夫の死を知り自殺・・・事実ではさらに悲惨な結末を辿るが、敢えてそれを見せない本作なのに、この容赦なさがトラウマになってしまった。モディリアニの絵が現在何億と言う値で取引されている事実が、さらにやるせなさを増強させる。余談だがこの映画を観たせいなのか、今はモディリアニの絵を見ると、何か独特の感慨がある。 【あっかっか】さん [地上波(字幕)] 7点(2009-04-18 13:09:45)(良:1票) ★16.《ネタバレ》 恐い!才能があるが故に苦悩する画家の姿がじっくりと描かれている。酒に溺れ、命の限り戦って、燃え尽きていく画家を演じているジェラール・フィリップの死に顔、その燃え尽きる瞬間、本当に観ていてぞくっとする。また恋人役のアヌーク・エーメの美しさ、彼女のあの美しさがよりこの映画の主人公の悲しさを際立たせている。どんなに酒に溺れても命を捨ててまで自分の画家としての人生に対する執念、その凄まじさ、自分の書いたデッサンの絵を一枚、五フランです。とフラフラしながらも売ろうとするジェラール・フィリップの姿など、まるで何者かに取り付かれているようで恐い。そして、それ以上にあのモレル(リノ・ベンチェラ)の姿、モリジアの死の寸前に見せるあの顔つき、モジリアの死ぬのをまるで待っていたかのような顔付きは忘れられなくなりそうです。人生とは何か?人間とは何か?色々と深く考えさせられる映画、人生とはなんて惨酷!皮肉なものだろか!そんな思いを感じせずにはいられない。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2008-03-03 20:43:50) 15.《ネタバレ》 やっと観れたジャック・ベッケル監督の代表作。 画家“モジリアニ”の人生をドラマティックに描いた伝記映画である。 やっぱり何度観ても1950年代末から60年代初頭にかけてのモノクロ映像は鮮烈で鋭利で素晴らしい! カラーでは絶対に感じることのできない映像的魅力を強く感じる。 36歳で夭折したフランスの美形俳優ジェラール・フィリップに、私の大好きな女優であるアヌーク・エーメが共演した本作。 このキャスティングだけでも十分に鑑賞に値する。 上に書いた様に若き日のアヌーク・エーメが出演しているのだが、これが参ってしまうほどに美しい。 劇中のモジリアニが惚れこんでしまうのも納得の、心を奪われる様な美しさを存分に発揮している。 エーメを抱き寄せ腕を執拗なまでに撫で撫でしているフィリップに、観ているこっちは羨ましくて仕方ない。 そしてジェラール・フィリップ。 彼の出演作を初めて観たのだが、これがまた魅力的。 本作ではとにかくモテる。 彼の周りには美しい女性ばかり。 そしてその女性のほとんどが彼に好意を持っている。 またしても羨ましい。 魅力ある男に美しすぎる女。 観ていてひたすら羨ましくなる映画だ。 だけど嫌味は感じない。 憧れの対象として目を奪われるばかりだ。 ストーリー的にも申し分なく、最後まで気持ちよく魅せてくれる。 そして本作における三人目のキーマン、リノ・ヴァンチュラ。 彼が演じるのは、モジリアニの死を何ら手を差し伸べることなく待ち続け、彼の死後、彼の作品を非情にも買い漁っていく画商の役。 モジアリニの才能を生前、誰よりも買っていたのは彼であったような気がする。 その彼が誰よりも彼の死を待ち望む。 皮肉で味のある話だ。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-09-02 11:12:01) 14.《ネタバレ》 点数は低くつけたが、破滅的な生き方しかできなかった画家モディリアーニが深く描かれており、よい映画だと感じた。アンディガルシアの「モディリアーニ~真実の愛~」とは異なり、これこそまさにモディリアーニの姿なのではないかと感じた。 彼から「絵画は苦悩から生まれる」という一言を聞けただけで、この映画を観る価値があった。アメリカの金持ちに自分の作品を買われそうになったときに、彼が逃げてしまったのもなんとなく分かる気がした。一人の金持ちにそこそこの値段で買われるのならば、生活に余裕がでるだけであり、さほど自分の生活が劇的に変化することはないだろう。しかし、商標として、全世界ありとあらゆるところで自分の作品が人々の目に触れるようになると、否応なく注目されてしまい、自分が自分でなくなってしまうのではないか。確かに、成功は望んでいるものの、魂までも売り渡すつもりはないのが彼の生きる道である。孤独、苦悩や絶望の深くから、魂をすり減らして、いままで作品を作り上げてきたのに、成功してしまうと、もう魂のこもった作品が作れなくなってしまうのではないかというおそれを感じたのではないか。 モディリアーニとジャンヌには、娘が一人おり、モディリアーニの死後、二日後にジャンヌは身投げしてモディリアーニの後を追ったのは有名な話である。しかし、本作では、これらのことは一切触れていない。おそらく、モディリアーニとジャンヌの愛の深さをメインに描きたかったのではなく、画家モディリアーニの破滅的な生き様を克明に描くことを映画のメインにしたかったのだろう。ジャンヌの後追いなどを描くと、やや視点がずれることになると思ったのではないか。 また、死後モディリアーニの作品を買い漁った画商は、まさに現代の様子を表しているかのようで皮肉的である。映画の中では、ゴッホ同様に生前はまったく評価されず、似顔絵さえもつき返され、スケッチなどは見てももらえない。しかし、現代では一枚数億円という狂ったような高値で取引されている。画の中身よりも、モディリアーニという名前だけで評価される、このような状況をモディリアーニが見ればどう思うだろうか。成功を望みながら、成功したくなかったのも少し分かる気がした。ただし、生前1枚しか画が売れなかったゴッホとは違い、モディリアーニは病死する直前には結構いい値で、実際には画が売れていたようではあるが。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-10-20 00:19:40) 13.《ネタバレ》 あのモジリアニが、不遇だったとは知りませんでした。今では億の単位で絵が売買されているというのに、スケッチが5フランでも売れなかったとは・・・・・。そういう意味では、あのハイエナのような画商の目利きは確かだったわけですね、やり方は許せませんが。 しかし、アヌーク・エーメの美しさは絶品ですね。目の保養とはまさにこういうことを言うんだなと思いながら見てました。それだけに、ラストの笑顔が物悲しいですね。(あの画商は本当に許せん・・・) この作品では触れられてませんが、モジリアニの死後すぐにジャンヌも後を追うんですよね・・・・そう考えると非常に切ない話です。 【TM】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-09-12 11:59:14) 12.《ネタバレ》 ジェラール・フィリップ特集なる企画で本作品を観ました。それまでに観た彼の作品は女性を口説くシーン満載だったのに対し、この映画での彼はちょっと影がある役柄で新鮮な感じもあって(他の作品とは違い)最後まで飽きずに観れました。 この映画で好きなのは、主人公モジリアニの周りの人に対する誠実さでしょうか。 序盤のベアトリスに対しての暴力を見ると、一見悪い人間のようにも見えるかもしれませんが、ジャンヌに対しての思い遣る気持ち、自分自身が貧乏であるにもかかわらず道で通りかかったバイオリニストにお金を置いていくところ、花を二人分買ったりするところを見ると、実はすごく芯の通った人間なんだと思います。また、アメリカの富豪の所に絵を売りに行ったときに言ったゴッホの言葉を語るシーンなんかは、あぁやっぱりこの人は芸術家だなぁと思い、彼の芸術家としての信念を見ることができて感動しました。 当時のモジリアニの絵を高く評価する人は、アメリカの富豪のように芸術や芸術家を理解しない人だったり、モレノ画商のように非情な人物が多く、彼自身は不運な人生だったかもしれませんが、ジャンヌをはじめとする多くの人に支えられたのは幸せだと思います。 最後にモジリアニの絵を買ってくれて、笑みがこぼれたジャンヌですが、真相を知って自殺してしまったという事を聞くと、何ともやるせなさがこみ上げてきます。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-06-25 17:39:38) 11.《ネタバレ》 ジェラール・フイリップが、モジリアニのありとあらゆる感情を、事細かに演じる姿を見て、あっというまに引き込まれてしまった。絵の才能を認められぬまま、悲しい最期を迎えてしまったモジリアニ。ラストで画商が彼の死後、妻が待つ彼のアパートを訪れ、彼の絵を買う姿は、何ともいえず複雑な感情が心の中を漂った。ただ、素敵でカッコよいというだけではなく、素晴らしい演技の才能を兼ね備えているジェラール・フィリップ。まだ、この作品と「愛人ジュリエット」しか見ていないが、機会があったら他の作品も見てみようと思う。 【まるこ】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-05-06 20:14:37) 10.《ネタバレ》 始めの二人が出会うシーンは微笑ましい感じでみていられるけど徐々に切なくなっていきました。才能があってもそれを認められるには厳しい現実が待っているんだね…世間の風当たりは冷たいし、人間性を否定される辛さ、ラストなんてホント皮肉ですよ。それでも自分の信念を貫き絵を書き続けた彼と、ずっと信じ支える妻には胸を打たれました。彼女がいなければあのころのモディリアーニの絵は無かったんじゃないかな。 【mamimamiya】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-01-05 14:50:30) 9.「穴」の監督がこんなに甘く切ない映画も撮ってたなんて! アヌーク・エーメとジェラール・フィリップが、デートの終わりに分かれるシーン(二人が別の通りに入っていくシーン)がよかった。モジリアニって知らなかったけど、調べてみる気になりました。しかし、ジャック・ベッケルの映画はほんとうにはずれない。 【wunderlich】さん 8点(2004-06-04 22:12:51)
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