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夢(1990)

DREAMS
1990年【日・米】 上映時間:121分
ドラマファンタジー戦争ものオムニバス
[ユメ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2024-03-08)【イニシャルK】さん
公開開始日(1990-05-25)


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監督黒澤明
助監督小泉堯史
米田興弘
演出本多猪四郎(演出補佐)
キャスト寺尾聰(男優)
伊崎充則(男優)少年の私
倍賞美津子(女優)私の母
建みさと(女優)桃の精
鈴木美恵(女優)
原田美枝子(女優)雪女
油井昌由樹(男優)パーティの仲間
根岸季衣(女優)子供を抱えた女
井川比佐志(男優)発電所の男
いかりや長介(男優)
頭師佳孝(男優)野口一等兵
マーティン・スコセッシ(男優)ゴッホ
笠智衆(男優)老人
常田富士男(男優)村人
東郷晴子(女優)村人
七尾伶子(女優)村人
本間文子(女優)村人
日野道夫(男優)
堺左千夫(男優)
坂田祥一郎(男優)
山田明郷(男優)
音羽久米子(女優)
渡辺哲(男優)
速水典子(女優)
外野村晋(男優)
名取幸政(男優)
加藤茂雄(男優)
伊藤敏八(男優)
記平佳枝(女優)
牧よし子(女優)
歌澤寅右衛門(男優)
脚本黒澤明
音楽池辺晋一郎
作曲フレデリック・ショパン「雨だれ」
撮影斎藤孝雄
上田正治
関口芳則(撮影助手)
原一民(撮影協力者)
プロデューサー黒澤久雄
配給ワーナー・ブラザース
特撮ILM/Industrial Light & Magic(特撮・合成技術協力)
作画黒澤明(絵コンテ【ノンクレジット】)
美術村木与四郎
部谷京子(美術助手)
衣装ワダエミ
黒澤和子
編集黒澤明
南とめ(ネガ編集)
矢船陽介(編集助手)
録音紅谷愃一
照明佐野武治
その他スティーヴン・スピルバーグ(提供)
野上照代(プロダクション・マネージャー)
原田大三郎(スチール)
東宝録音センター(スタジオ)
IMAGICA(現像)
あらすじ
黒澤明監督自らが見たという「夢」を映像化した8話からなるオムニバス。各話の冒頭に「こんな夢を見た」という字幕が入る。

イニシャルK】さん(2005-03-10)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想】

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55.《ネタバレ》 1話の「狐の嫁入り」と4話の「トンネル」が好き。傑作だと思う。しずしずとした行列とキッと振り向く顔の動きのコントラストは、ほとんどすぐれたミュージカルの気合いになっている。あるいは黒澤の能の趣味と関係があるのか。能と言えば「トンネル」の構造はまったく能そのもので、主人公が迷いを残した亡者に出会う形式を取っている。主人公がとうとうと語る弁明と、無表情な兵士たちの沈黙の切り返し。この無表情の沈黙が重い。主人公の弁明をそのまま受け取ったとも思えず、それならいっそ激して言い募ってくれればいいのに、彼らは無表情の帝国陸軍兵士のままトンネルの奥に消えていく。しかし代わって犬が牙を剥いて吠えついてくる。兵士たちの無念さの塊りが、この犬に凝縮されているよう。この映画は異界のものたち=自然界との接触が一つのテーマだ(だからほとんどが屋外の話。ついでに言っとくと、ここのところ三作品『影武者』『乱』とこれは、すべて大きな門から外へ追放される場面が共通する)。その異界の威嚇と異界への謝罪と。狐であり桃の木であり、そして死者の代理をする犬。かつて三船敏郎が演じ続けたような強い意志を持つ人物の登場しないこの映画では、ひ弱な主人公が異界の自然界に恐れを抱きながら遍歴し、ひそやかな嫁入り行列からにぎやかな葬列に至る。たしかに後半は意見表明が剥き出しになっていて映画としては弱いのだが、根っからの映画人であった黒澤さんをここまで切迫させたものに思いを馳せたい。 なんのかんのさん [映画館(邦画)] 8点(2010-07-09 12:04:08)(良:1票)

54.夢が区分けにされていてみやすかった。 ホットチョコレートさん [DVD(邦画)] 5点(2010-06-27 11:22:27)(良:1票)

53.退屈だと感じる人にはとことん退屈な映画でしょうね。
でも、ツボにはまる人(タルコフスキーとかが好きな人)にはとことんツボでしょう。

画家黒澤明が作る最高の美術映画だと思いました。

ただ映像だけで充分「生」や「死」などへの感情を表現できているのに、少し語らせ過ぎな気がしてならない。黒澤映画では「水爆」「戦争」や「近代化」などの話になるとどうしても説教臭くなっちゃいますね。

タルコフスキーの映像美がとことん静かであるのに比べて、黒澤の映像美はもっとギラついているというか、力強い命のエネルギーを感じます。

ツボでした。 おーるさん [DVD(邦画)] 9点(2010-02-28 22:16:23)

52.《ネタバレ》 テレビでやっていて、何となく観ていてとっても印象に残る映画でした。
ゴッホが出てくる短編。ゴッホが得意とした黄色がなんと綺麗に映像にできたことがびっくりでした。そして鬼が出てくる短編の何と恐ろしい映像。陸軍の亡霊が出てくる短編も上官の使命を描いていて、こういう映画は黒澤しか撮れないじゃないかと思いました。
最後に笠智衆の短編。旅をしている人簡素な田舎で老人に色んなことを聞くが「そんなものはいらない」の答え。文明は不要なものにあふれていて、本来の人の姿が見えなくなってきているのかなと考えさせられました。いろんな意味で何度も観たい映画だなと思います。 ダイバーさん [地上波(邦画)] 7点(2009-09-29 21:39:57)

51.《ネタバレ》 「乱」と並んで、モノクロ時代の代表作よりも好きな作品。第2話の、段々の斜面で全員が勢揃いしている構図など、実に強烈である。いかにも「夢」でしか見られない場面という感じ。この辺の鮮烈で幻想的な描写に比べ、後半は登場人物が喋りすぎなのが気になる。夢なんだからそんなに人は喋らないと思うし、映像だけで十分語れるほどのものがあると思うけど。 Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-03-11 01:14:13)(良:1票)

50.難解ではあるが、非常に綺麗な作品でした。最後のお話が特に好きです。原子力の話は小学生の時に観て凄く怖かったけど、今観たら・・・。「夢」といってしまえばどんな無茶な設定でもOKなんじゃねえかと思いました。 Fukkyさん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-11-09 15:48:03)

49.あのスコセッシ御大がゴッホ役(しかも英語)! このミスキャストぶりがあまりに衝撃的過ぎて、あとの話はどうでもいい感じ。各話の尺は短いけど、短いなら短いなりに物語に起伏が欲しかったです。 とかげ12号さん [DVD(邦画)] 5点(2007-10-07 15:12:41)

48.《ネタバレ》 1話目と2話目が特に印象的。暗い森の中に入っていくシーンはなぜだかものすごく怖かった。夢だからということもあり唐突に始まり唐突に終わるのでもう少し突っ込んでほしいエピソードはいくつかあり。各エピソードを平均すると6点くらいだと思うけど…でも8点 HAMさん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-09-11 16:38:40)

47.《ネタバレ》 最初、夢十夜を思い出しました。途中から漂流教室の文明批判が浮かびました。最初の2本が大好きです。百鬼夜行抄の世界です。ゴッホの話も好きです。個人的には残りがいまひとつでした。 omutさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-06-08 03:47:10)


46.もし自分の今まで見た夢を豪華キャストで映画化されたら、恥ずかしくて発狂するか、大脚本家だと自称するかのどっちかだと思う。
(見たのは確か黒澤監督が死去されたときにテレビで放映した時だったが、なぜにこれだったのだろうか。)
寺 梅斗さん [地上波(吹替)] 5点(2007-01-14 12:40:06)

45.「 拘りの 映像確かに 優美だが 脚本悪けりゃ つまりは凡作 」 詠み人 素来夢無人・朝 スライムナイトのアーサーさん [地上波(字幕)] 3点(2006-05-27 14:40:56)

44.《ネタバレ》 求道者黒澤の夢が夢に。水が絶望を洗い流してくれる。観終わった後、Mr.Childrenの「Everything is made from a dream」が聴きたくなった。「やっかいだーな夢は、よーくもあーり、悪くもなーる、ってなわっけで♪」 ようすけさん [ビデオ(邦画)] 8点(2006-03-19 04:54:47)

43.アンドレイ・タルコフスキーから直接教えてもらったという「水」の描写(水車のある村)がとりわけ美しい。他にも(桃畑)のまさに桃の花が満開となる画や(鴉)のゴッホの絵画の中なんかは失われた世界としての幻想的な美が強調されていて素晴らしい。黒澤明の全ての作品に言えるのは、その世界をスクリーンに再現するための様々な天才的な工夫と、忍耐を惜しまないその姿勢が群を抜いているということ。(そのぶん思いもよらない奇跡的な画が撮れるということも無いだろうと思われるのだが。)しかし「映像で語る」ことに関しては並み以上の才能はあっても天才と崇められるほどの資質は持っていないのではと思ってしまう。もちろん私が気づかないだけかもしれないが、この作品の登場人物の輝きの無さや、説明過多な部分を見る限りそう思わずにはいられない。結局黒澤作品の面白さって脚本の面白さと画作りの妥協の無さにつきると思うのです。この作品はその「画」だけが美しい作品でしかないように思う。とは言うものの、映画への情熱が無ければこんな美しい画は撮れないとも思います。 R&Aさん [DVD(字幕)] 5点(2006-02-02 15:09:23)

42.《ネタバレ》 うん、きれいだった。こんな夢を見たって、なんか、「夏目漱石?」と思った。個人的な見解ですが、最初のお母さんといる場所って、生まれる前?そんで、お母さんが急にきびしくなって、謝って来いって追い出されるの、あれ「誕生」?するとだな、人間の一生を描いていることになるが、(人間の、というよりクロサワの)それって、「最初っから、謝りに行く」なのかなあ。それだと生きるのつらいんだけど。私の推理がもしも当たっているならば、クロサワってのは相当のMに間違いない。
晩年これを残したのは良かったと思う。私のようなアホにも少しは何か伝わるので。 パブロン中毒さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-25 22:29:22)

41.《ネタバレ》 いろいろなテーマが盛り込まれていて楽しかった。
作中で、富士山が赤く焼けるエピソードがある。あれは原子力への不安が色濃く描かれている。また、死んだ戦友の霊に会うエピソードがある、戦争を批判しているね。
最後の華やかな葬式のエピソードはとても良かった。 哀しみの王さん [ビデオ(吹替)] 10点(2005-04-01 21:45:05)

40.最後のエピソードの笠智衆とか、最初の方の狐の嫁入りや雛人形の話などはとても印象に残っているが、何しろ見たのが「用心棒」や「椿三十郎」で黒澤映画に興味を持ち始めた頃だったので決して出来の悪い映画だとは思わないもののとても退屈に感じられた。見る順番を間違えたと素直に思ってしまった。ドリフでコントをやっているイメージしかなかったいかりや長介を俳優として初めて見たのがこれだったんだけど、鬼という役柄から雷様を連想してしまい、出演シーンがコントのようにしか見えない。その後、「踊る大捜査線」を再放送で見て、味のあるいい俳優だと思ったんだが。 イニシャルKさん [地上波(邦画)] 5点(2005-03-10 01:42:29)

39.これ、劇場で観てしまったのです。
今思うとこのての作品は評価はどうあれ劇場です。
黒澤監督の夢をオムニパスで描いているのですが、
印象に残っているのは、狐の嫁入りと寺尾明。
寺尾明が今こんな演技派になるなんて思わなかった。
この映画は実はスピルバーグが黒澤監督と組んだ映画なので、
二度とないだろうと見に行ったわけです。
アルメイダさん 2点(2005-02-25 07:10:05)

38.俺的に、いい暫く「ダメ映画」の代名詞だった(「ロッキー5」と並んで)。つまらない上に、ダラダラと長く、説教臭い。やっぱダメだ。キツネの話におまけ。 マックロウさん 3点(2004-06-30 20:50:29)

37.たまに笠智衆さんの「水車の村」だけ観たくなります。何が良いという理由は特にありません。常日頃の忙しく働いている現代人。私を含めて一体何を得たいのでしょうか?幸せを掴む為?名誉を得る為?。人はただただ自分の欲を満たすためにひたすら働く。突き進んで行った先に何があるわけでもなくただ”人”として生まれてから何億分の一の一人として死ぬ。さて”生きる”ってなんだろう?。多分これは人が生きている上で最も多くの時間を費やしてしまう題材だと思う。生きるということを重く捉えて日々「なぜ?どうして?人とは?」と悩む方もいれば、あっけらかんと「やりたいことすればいいじゃん」と言う方もいる。人って色々な考えを持ちながら生きている。「これが正解」と言う答えが無い。答えが無いからこそ人は生きていけるのだろう。
  ちなみに私は毎日”夢”を見ます。毎日というより寝たらほぼ100%夢を見ます。ほとんど5分後にはどんな内容だったか忘れますけどとにかく1年365日見ない日は無いと言えるぐらいいつも見ます。一度ぐらいカウンセリングを受けたほうがいいのかもと思ってしまうぐらい見てしまいます。さて普通夢といったらファンタジーな感じ(例えば空を飛ぶとか)やその人が持っている願望なんかを見ると思うのですが、私はただ場所やキャスティングが変わっただけの「もう一人の自分の日常生活」という実にありふれた現実的な夢ばかり見ているのです。楽しいときは楽しいけど悲しいときはあまりにリアルなので夢で感じたことを現実に”涙を流す”という行為をしたこともあります。そして楽しい夢こそすぐに忘れて嫌な夢ほど記憶に残り、その日の気分や機嫌にも大きく作用します。毎日夢を見るけどまったくコントロールが出来きず見たい夢ほど見ることが出来ない。なんとなくいい感じの夢を見ててもなぜか夢の中で現実的な自分がいて「夢だからといってそれは出来んだろう」と行動をストップしてしまう。私にとって”人生”と”夢”とは似ていて、これはもう一つの人生を見ているのかもう一つの夢を見ているのかよく分からない。 tetsu78さん 7点(2004-06-05 13:48:37)

36.うーん、難解な作品。一つ一つのエピソードが短く儚いストーリーなんですけど、共感までには辿りつかなかったです。しかし、映像は素晴らしいものを随所に感じ取れたので、5点+1点です シネマレビュー管理人さん 6点(2004-02-11 23:33:23)

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マーク説明
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 75人
平均点数 5.83点
000.00% line
111.33% line
211.33% line
31013.33% line
456.67% line
51216.00% line
61722.67% line
71621.33% line
8810.67% line
945.33% line
1011.33% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.50点 Review2人
2 ストーリー評価 5.75点 Review4人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review4人
4 音楽評価 7.33点 Review3人
5 感泣評価 7.66点 Review3人

【ゴールデングローブ賞 情報】

1990年 48回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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