みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
14.《ネタバレ》 ここでの点数が高かったので見に行ってみましたが、私には合いませんでした。よりチープ感を強調した『キル・ビル』のパクリといった体で、「B級でなぜ悪い」と開き直った作品。この監督の作品をストーリー云々で評価すべきではないとは思いますが、物語の大枠は予告篇から想像しうる枠内にあり、そのくせ筋が散漫に過ぎ、どの話が本線なのか分からないまま別々のストーリーが並行して進み、結局オチまで放棄した、非常に不満の残る内容でした。やくざ武藤家の話と、映画バカグループの話が交わらないまま別々に語られ、その上必要が感じられない公次が話に割り込んできて強制的に混ざり合う、絶妙な心地悪さ。作品の中でも語られていた「金儲けのためでなく、生涯に一本の映画を作りたい」という美言を免罪符に、やりたいことをやった映画という感じですかね。俳優の方は面白かった。堤真一や國村隼のズッコケ演技は他でも見ますが、饒舌でハイテンションな長谷川博己は新鮮でしたし、何と言っても二階堂ふみがこれほどエロティック&セクシーだったとは(園監督は本当にこの女優が好きなんですね)。端役にまで有名人を使ってるのも意外でした。作品全体のB級感と、散りばめられたなオマージュネタが好きな人なら、楽しめると思います。が、ストーリー重視の私としては、大甘で…5点かな。 【蛇蟇斎狐狸窟】さん [映画館(邦画)] 5点(2013-10-12 07:56:55)(良:1票) 13.《ネタバレ》 園子温監督は自伝の中で、如何に現在の日本映画界で「泣ける」「感動できる」映画が持て囃されていて、観客に「泣かせること」を至上命令とするような映画が溢れていることに憤りを顕にしていました。そして黒澤明や深作欣二など日本を代表する名匠の映画には、唯々泣ける映画は殆ど無く、自分はそういう映画を作りたいと熱い思いを吐露していました。 そして完成した映画が『地獄でなぜ悪い』です。いや、園監督は実質的デビュー作『自転車吐息』から基本的に常に同じ路線で突っ走っていると思います。「どうしたら観客にショックを与えられるか?」「自分が作りたい映画とはどういうものなのか?」、という問を追求されてきた監督です。しかも下手をすると単なる自慰行為とも呼べる映画になる所を、園監督は観客を満足させるサービスも忘れずふんだんに盛り込んで映画を作り上げる。これは別の芸術家の言葉ですが、芸術作品は畢竟「混沌(コンフュージョン)」と「秩序(オーダー)」のバランスが大事なのだ。園監督はそのバランスの取り方が実に上手いと思います。 本作も正にそういう作りで、クライマックスではヤクザ同士の殺し合いが只管に続き、血が其処此処にビュービュー飛び出て、首がポンポンすっ飛び、銃声がガンガン鳴り響き、怒号が飛び交う。これは観客に向けたサービスと取るべきでしょう。オープニングから『仁義なき戦い』のテーマが流れる通り、この映画は深作欣二監督のタッチに非常に近いと思います。迫力のある残虐描写と気の抜けたギャグが連続する。正に深作欣二の世界。観客は地獄の乱痴気騒ぎに身を委ねるのみです。そこに園監督の映画への熱い思い、一生に一本の映画を取れるなら命なんて要らない!いい暮らしをして平凡な映画を作り続ける位なら死んだ方がマシ。そんな話が展開していく。 ある種の観客や映画の作り手にとってはこれ程のサービスは無いでしょう。そのサービスを全く有難がらない方がいらっしゃるのも当然です。私には最高のサービスでした。 【民朗】さん [映画館(邦画)] 9点(2013-10-11 22:04:14)(良:1票) 12.《ネタバレ》 中学・高校と二度に渡って8mmでドラゴン映画を撮り損ねました。 中学の時は撮影場所の空き地が私有地でおまわりさんに怒られて挫折。高校の時は羽田ロケまでしたのにカメラが壊れててフィルムが回ってなくて挫折。 元々私にはドラゴン魂が無かったのですが、周囲は作りたがった、私は映画が撮れればそれで良かったのです。 そんな私ですから、この映画にはめちゃくちゃシンパシーを抱き・・・そうなモンですが、これがもう全く。 異様なハイテンション演技、馬鹿馬鹿しい物語と映像表現、始終鳴り続ける押し付けがましい音楽にウンザリ。私にとってこの映画の全ての要素はひたすらノイズでしかないような感じで「ものすごくやかましくて、ありえないほどウザい」ばかりでした。 元々食わず嫌いな園子温監督、毎回作品の内容を知るだけでゲンナリ、その発言にウンザリだったりするのですが、初めて触れたこの映画はその人となりをよく表しているようにも思えます。自分にとっては露出狂レベルで押しつけがましく大変にウザいです。そんなに大声で喚かなければ伝わらないのか?と。 大体、そこに拘りがあるのかどうかも疑問で。撮影していた8mmカメラをすぐに頻繁に下ろす表現、あれは8mmを抱えてた人間的にアリなのか?とか。 血飛沫に拘るのならば、あのやっつけ仕事レベルのCGは無いんじゃ?とか。 私の目には『キル・ビル』に影響された中二病の作った映画程度にしか映りませんでした。 『スーパーエイト』や『桐島』にはシンパシーを抱けても、これには拒絶反応しかできない、まあ、そこら辺が私の限界点なのだとは思います。 この監督の「映画」と私にとっての「映画」とは多分全く別のものなんでしょうねぇ。 友人が無理矢理貸してくれた『愛のむきだし』のDVD、ずっと見ないまま棚にあるのですが、見る機会はますます遠のいた感じ・・・ 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 2点(2013-10-10 20:33:05)(良:2票) 11.《ネタバレ》 登場人物がそれぞれ突っ走る感は良かったですし、ところどころにあるブラックすぎるギャグも悪く無く出演者がノリノリで演じている。そのテンションを維持できている要因が映画バカの平田を演じた長谷川博己の頑張りかな。まくし立てるようなマシンガントークは凄かったです。愛すべきバカが多く、いろんな映画のオマージュらしくきシーンもあるのでニヤニヤして観てましたが、あまりにもハイテンションな世界観は好き嫌いが別れそうですね。でも、堤が演じた池上組組長のように「全力歯ぎしりレッツゴー♪」が脳内でずっと繰り返されてる方が多いんじゃないでしょうか。中毒性抜群な曲でした。 引退宣言をした坂口拓がらしい役で出ていてビックリしましたが最後の作品(?)になるのかな。北村龍平がVERSUS2を撮る予定だから引退させないと語ってましたが、そうなることを望みます。 【ロカホリ】さん [映画館(邦画)] 6点(2013-10-09 22:23:24)(良:1票) 10.園子温・・どれだけ映画に熱いんだ。もう、面白くて堪りません。 役者が良い、それこそ名前も知らないFボンバーズのメンバーや後ろにいる組員までみんな映画が大好きなんじゃない?「この映画絶対面白くなるよ」と思って演じてるのが観ているこっちに伝わるぐらい良い。 この話、映画監督として一生に1度しか撮れない内容だと解っているからか、全てをブチ込んでやるぞ!の意気込みが凄い、そして実際ブチ込まれていた、後に何も残らないほどに。 無名時代の園子温が主役も無名のキャストで撮っていたら、とてもダサくて臭い映画だったろうが、これだけの役者を揃えてこの企画を実現できる大監督になったのだろう事が、とても素晴らしいと思える。 もしかしたら意図があるのかもしれないが、返り血のないCG血しぶきがとても不自然だったのがちょっと不満。それ以外は2013年度上位ランク堂々入賞の傑作でした。 【カーヴ】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-10-09 13:45:14)(良:1票) 9.《ネタバレ》 ★東映系シネコンでジャンル関係なく予告が流れていたので凄く気になっていた。予告だけで何回見た事か。かなり力入れてるみたい。★中身はぶっちゃけ「アウトレイジ」+「8時だよ全員集合」血糊付き、と言う感じ。映画に思い入れのない人もたぶん大笑いできるのでは。残虐に見えるシーンもあるが、映倫が『すべてパロディ』と言い切っているのできっと大丈夫。腕も頭も飛ぶし脳天に日本刀突き刺さってたりするが、わざと安っぽく作る事でマイルドに見えるのは監督の作戦勝ち。今時のB級ホラーでもやらない表現がかえって可笑しくて笑える。★キャストもみんなそれらしい味を出しながら、崩すところは大きく崩して笑わせる。國村隼に横っ飛びガンアクションやらせたかと思えば、堤真一を和装のアイドル好きヤクザにしていじってみたり。★一方で、話の端々に映画界への皮肉をちりばめつつ、夢や希望を持ち続ける事の苦しさや家族への思いを描いたりと、深くはないけどほんわか暖かいメッセージを混ぜてみたり。話の引き出しの段数が多い映画だと感じた。★監督が撮りたいように撮って、観客も楽しみながら、その奥底のメッセージも嫌みにならない程度に伝わる。そんなバランスの取れたおもしろい作品と言えるのでは。 【ばびぃ】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2013-10-07 11:28:29)(良:1票) 8.長谷川博己、星野源、二階堂ふみ、この3人に10点。主題歌も突き抜けていて気持ちが良い。 前半少し退屈だったが、後半の盛り上がりが気持ちいい。 全力歯ぎしりレッツゴー♪ 【tamecat】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-10-05 01:12:53)(良:1票) 7.《ネタバレ》 地獄でなぜ悪いって なぜ悪い? ・・って、そんなこと言ってないですやんかー むしろ、いいよ 毎度のゆらゆら帝国。 卑怯だなんて全然思わないよ あれでめちゃめちゃ掴みはオッケーなんだから。 その他、いいよ 國村隼が全開でしたが。 卑怯だなんて全然思わないよ 顔が面白いんだからさ あと派手なコスプレこそ相当面白いんだから。 その他、いいよ センス。 いや、人によっては悪いというかも知れんが、それはそれ。 とにかく娯楽感で溢れてますよね 至るところでパワー全開 とにかくアッパレだった。恐るべし、園子温。恐るべし、渡辺哲。(≧∇≦)アハハ! ところで園、いや、ところでその ・・・ この日、上映始まる前に例の NO MORE 映画泥棒のCM やってたんですが、、、 まさか、この映画のラストにフィルム泥棒いたぞ 町内走り回って逃げてましたが あれっていいのか 通報すべきか するまいか? ・・・ ^ ^; 【3737】さん [映画館(邦画)] 9点(2013-10-04 21:16:55)(良:1票) (笑:1票) ★6.《ネタバレ》 2日続けて観に行くほどこの映画にはまってしまいました。「愛のむきだし」におけるアクロバティック盗撮のくだらないコメディパートが好きだった自分としては、久々の笑い全開なノリが最高でした。監督自信初の娯楽作と言うだけあって、とにかく観客を純粋に楽しませることに徹底しているからこれは楽しんだもん勝ち。全く飽きさせないテンポの良さは素晴らしい。ストーリー的にはありえない展開の連続だが、それを納得させてしまう強引な演出力と説得力のある画はさすがである。出会うはずのなかったヤクザと映画バカ集団、これが如何にして奇跡の合体を果たすのか?ワクワクしながら見ていたら・・・星野源がゲロを吐いて偶然にも祀ってあった木箱から願い事を書いた札が云々・・・って、書いてて馬鹿らしくなってきた。何この安い香港映画みたいな展開。バカバカしくって最高よ(笑) また、キャラクターも皆魅力的だった。嫌いなキャラが1人も見当たらない。特に最高だったのが、監督の分身とも言える映画バカを演じた長谷川博己である。これまでのイメージを一新する型破りな役を見事に演じきっている。念願かなってついに映画を撮れる、しかも最高のシチュエーションで!という時に発せられる「フォォーーー!!」という雄叫びは忘れられない。ラスト、気が狂ったように髪を振り乱し、疾走する姿は不気味さを超えて妙に清々しさを感じた。というか、アンガールズ田中にしか見えなかった(笑) 最後に、掟破りとも言えるラストシーンについて。あれはカットの声がかかっても尚も走り続ける田中・・・もとい長谷川博己を走り終える最後までスクリーンに映したかったからなんじゃないかなぁと。監督がどうせフィクションなんだしカットの後を見せたってなぜ悪いと言ってるような気がしてならない。 【ヴレア】さん [映画館(邦画)] 9点(2013-10-03 16:47:04)(良:1票) 5.《ネタバレ》 園監督作品はいつも、いつもスペシャルものを造るので、いくつかの場面はとても”惹きつけられる”しかし、今回、核となる、ラストの暴力団の”抗争のシーン”はいただけなかった。 いや、残念だった。なぜなら、ここでしっかりとした”現実と映画”のハッキリとした対比が描かれなかった。たまたま、凄いハプニングや事件に出くわした映画バカが、それをキャメラに収める。 果たして、この難題をどんな方法で、克服するのか?!ここですよ!コレが欠落している。(内田けんじあたりが撮ると、上手く処理しそう) 二階堂ふみちゃんをとってもエロく撮ってくれたので、まあ、5点かな。 【男ザンパノ】さん [映画館(邦画)] 5点(2013-10-03 01:30:27) 4.《ネタバレ》 予告でも一瞬映るが星野源がコカイン吸ってキマった時にみる二階堂ふみの殺陣のファンシー描写のダサさに絶句した。あれならいきなりアニメで描写されるーくらいの方がイイと思う。もっと美しく・尊いものに映って欲しかった。心底ガッカリ。その他の俳優陣の怪演ブリは気持よくそれらを引き出す監督の力量・個性は素晴らしい。が、自分にはあまり合わないみたい。 【reitengo】さん [映画館(邦画)] 6点(2013-10-02 11:01:01) 3.ブッ飛んでて面白かったです。 【黒ネコ】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-10-01 21:36:03)(良:1票) 2.《ネタバレ》 あまりの面白さに、映画館を出たあとすぐに受付に走り、次の回も連続で見ちゃいました。それくらい面白かったです。 最初見た時は、なぜ星野源扮する男が登場するのだろう?長谷川博己扮する映画監督一人に役割をまとめちゃってもいいのでは?と感じました。が、「エンタメでもありつつ監督の個人的な映画」だとして見れば納得。恐らく監督は「映画を撮りたい!」という感情と同時に、「オレこんな所で何してるんだろう・・・」という感情を同時に持ってるんでしょうね。そして、映画なんて全然わからない星野源でも、心の中で彼自身のための「映画」を思い描いていた場面はグッときました。金も知識も無かったとしても、誰にだって心の中だけにある自分のためだけの映画を持ってるんじゃないでしょうか。 そして國村準扮する組長の、「こんなとき(抗争中)なのは分かってるが、それでも映画を撮ろうじゃねえか!」という心意気も胸が熱くなります。震災を題材にした映画を撮っている園監督の心意気のようにも感じられました。 細かいところで言えば、録音部担当のヤクザが妙にリアリティがあって面白かったです。映画を作ってる人たちが作ってるんだから、当然といえば当然ですけど。多分、実際の撮影でも、ああいうベテランの渋いオヤジがタバコを咥えながら機材に向かってるんでしょうね。で、ときどき役者がブラブラ近寄ってきて「いや~、ここは平和だねえ」なんて言うのでしょう。で、「なにが平和だ。こう見えてもこっちは仕事してんだぞ!」とか思ってそう。プロの人が見たら「撮影あるある」満載の映画かもしれません。 他にも、ここが良かった、あそこが良かったと言いたい場面が盛りだくさん。最近の邦画を皮肉るネタもいっぱいでした(とくに星野源のビックリシーンは傑作)。サイコーに楽しい映画です。けど、一番映画を楽むなら、自分で作るのが一番なんでしょうね。自分のための、もしくは大切な人のためだけの映画を。 【ゆうろう】さん [映画館(邦画)] 10点(2013-09-29 20:58:03)(良:2票) 1.《ネタバレ》 久しぶりだ、先の展開が読めるんだけどもワクワクする体験は。なんでやねんと突っ込みたくなることばかりだったが、それを振り切って圧倒的に面白いと言わしめるエネルギーがある映画、明日を生きる勇気をもらえる映画。 人がバカスカ殺されてるのに、みんなでゲラゲラ笑いあえるのが映画館の良さ。このよさを「don't think, feeeeel!」 【no_the_war】さん [映画館(邦画)] 9点(2013-09-29 00:47:10)(良:1票)
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