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凶悪

2013年【日】 上映時間:128分
ドラマ法廷もの犯罪もの実話もの小説の映画化バイオレンス
[キョウアク]
新規登録(2013-09-27)【蛇蟇斎狐狸窟】さん
タイトル情報更新(2024-07-05)【イニシャルK】さん
公開開始日(2013-09-21)


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監督白石和彌
キャスト山田孝之(男優)藤井修一
ピエール瀧(男優)須藤純次
リリー・フランキー(男優)木村孝雄
池脇千鶴(女優)藤井洋子
白川和子(女優)牛場百合枝
吉村実子(女優)藤井和子
小林且弥(男優)五十嵐邦之
ジジ・ぶぅ(男優)牛場悟
外波山文明(男優)森田幸司
九十九一(男優)福森孝
廣末哲万(男優)牛場利明
斉藤悠(男優)日野佳政
松岡依都美(女優)遠野静江
村岡希美(女優)芝川理恵
原扶貴子(女優)牛場恵美子
米村亮太朗(男優)佐々木賢一
ウダタカキ(男優)池田太一
五頭岳夫(男優)島神剛志
脚本高橋泉
白石和彌
音楽安川午朗
製作日活
ハピネット・ピクチャーズ
配給日活
美術今村力
編集加藤ひとみ
録音柴崎憲治(音響効果)
あらすじ
ある日、スクープ雑誌「明潮24」に、東京拘置所に収監中の死刑囚・須藤純次(ピエール瀧)から手紙が届く。記者の藤井修一(山田孝之)が面会に訪れ、須藤は自らの余罪を告白し、仲間内で「先生」と呼ばれる首謀者の男・木村孝雄(リリー・フランキー)を告発する。藤井は上司・芝川理恵(村岡希美)の忠告も無視して、取材に没頭していく。

DAIMETAL】さん(2014-08-27)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想】

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13.最初、山田孝之が死刑囚役だと思ってしまいました。それくらい、全体通してダークな雰囲気が漂っています。

でも、とにかく引き込まれました。リリーフランキーは怪演です。 Yuさん [DVD(邦画)] 8点(2014-04-14 19:09:29)


12.《ネタバレ》 この映画を観るにあたってどのような立ち位置で観るのが適当か。私は途中まで主人公のジャーナリストの立場で観ていた。ピエールやフランキーが繰り広げる凄惨極まりない暴力に怒りを覚え、なんとしても奴らに死を与えたい。それこそが正義であると感じていた。だが次第にこのジャーナリストは何故ここまで犯人に死刑を与えたいのか、そこまで執拗にこの事件を追うのは何故なのかと思っていた。ジャーナリストなら当然なのかもしれない。でも、そのせいで自分の家庭は崩壊し、最後にぽつんと取り残される彼を観たとき何とも言い難い空虚感に襲われた。 ヴレアさん [DVD(邦画)] 8点(2014-04-11 21:01:40)

11.《ネタバレ》 これが実際にあったというのは恐ろしい。でかい態度でいて乱暴な言動を普段からする須藤ではなく、善人面で凶暴さを全く示さない「先生」の方がよほど凶悪だというのは嫌な感じを覚えさせられる。

■原作は未読だが、こちらに年表形式で内容がまとまっている(http://subaru39.tripod.com/home/sagi/misizu.html)。これを見ると、殺人に関する部分はかなり事実そのままで描き出しているようである(五十嵐の死については須藤の手によるのではなく須藤逮捕後の自殺(?)らしく、ここだけ異なる)。

■逆に原作になくて追加されているのは藤井の妻に関する部分。痴呆の母を邪魔だと思う息子夫婦の構図は、完全に三件目の保険金殺人とパラレルになっている。藤井は徹底して「自らの手を悪に汚さない」側に立ち、殺人を告発し、一方家庭では母親の問題を妻に押し付ける。しかしそうやって自分を汚れなき側に置いているつもりの心理が、じつは一番凶悪さに蝕まれていたりする。メッセージは非常に良いが、ただ付け加えられた家庭の描写がいかにもな感じの不自然さ全開だったので、そこはフィクションだからもう少し改善できたのに、と思った。 θさん [DVD(邦画)] 9点(2014-04-11 01:03:29)(良:2票)

10.《ネタバレ》 週刊誌の記者でなくても、人であるならば、好奇心というか興味本位というか、他人の不幸をやじうま感覚で知りたがる。これは仕方ないことだ。山田の妻(俺たちの池脇)は、家庭を全く省みない山田に対し「あなた、楽しかったんでしょ?こんな狂った事件を追いかけるのが。こんな風に殺される人がいるんだー、こんなに悪い奴がいるんだーって。」のように図星をつく。このせりふは我々への断罪であるのだろうが、池脇の口からこれが出ると、山田の犯した悪の性質の方向が変わる。
池脇は介護にくったくたになり、いつからか手を上げるようにもなっていて、なのに仕事ばかりで介護の手伝いをしない山田に、さきほどのせりふと離婚届を突き出している。だから、池脇はあの最後通牒の時、先ほどのせりふよりも、この目の前の家庭を何ともしようとしていない山田を断罪する方が役として嵌る。

どう修正すればいいのかわからないが、もうひとひねりすることで、「凶悪な本性は、誰の中にも眠っているんだよ、それを自覚しろ」という主題が成功しただろう。そうすれば名作だった。

介護施設のあの職員(なんと、リリーフランキーたちに金になりそうな老人を斡旋していたのだ)が、警察を見て「やべえ」って逃げ出して、トラックにはねられてしまう(結果真実は闇の中)というのはよろしくない。例えばビルの屋上から身を投げたり、もう少し走れば陸橋から死ねる高さで飛び降りれただろうから、脚本段階でこっちにすべきだった。あれだとトラックの運転手がかわいそうだ。

no_the_warさん [DVD(邦画)] 7点(2014-04-06 23:13:57)(良:1票)

9.時系列的に難しそうな話だが迷いなく観られ引き込まれた。普通なら不必要にも感じられる記者の家庭事情の描き方も過不足なく、動の犯罪に対して静の日常が感じられて良いバランスだったが、笑いながら老人を嬲り殺すシーンや主犯を死刑にできなかったり、ちょっと後味が悪いかも。 Q兵衛さん [映画館(邦画)] 8点(2014-01-30 11:02:47)

8.《ネタバレ》 実際の保険金殺人事件のルポを題材とした映画。何よりその題材の料理の仕方に唸らされました。テーマ自体はコーエン兄弟の『ノー・カントリー』に近いと思います。怪物の様な殺人鬼を善人である主人公が追っていく内に、人間の暗黒面に迫っていく。『ノー・カントリー』の方は原題の通り事件を追っていた老保安官が「こんな国は老人の住める国じゃねえ」と呆然として終わりますが、本作は主人公を通して観客に問いを投げかけてくる。主人公の妻が最後に呟く「あなたも愉しかったんでしょう?」という台詞だ。ワイドショーではコメンテーターが事件について意見を並べ立て、ネットで全くの第三者が事件を勝手に糾弾していることなど山程ある。そんな資格が君(観客)にあるのか?と作り手が質問を投げかけているように思えました。
そんな感覚を観客に抱かせるには事件を如何にもエグく興味が惹かれるものに見せなくてはなりません。それに寄与しているのが、多くの方も述べているピエール瀧とリリー・フランキーの怪演でしょう。二人共目に狂気が宿っていて素晴らしい。
しかしどうにも特に先生のキャラクター造形が、『冷たい熱帯魚』のでんでん演じる村田に近いと思ってしまいました。と言うか事態が急変するとカメラが登場人物の背中をダイナミックに追っていったり、殺人シーンではカメラが縦横無尽にパンすることで場面に異様が感じられたりと、かなり園子温のタッチに近いと思いました。……が、これはエグい話を見ると直ぐにポスト園子温と思ってしまう私の悪癖でもあるのかも知れません。
それから最も残念だったのが、主人公がとにかく私の嫌いなタイプの人間だったこと。勿論、あのラストに向かうのであれば仕方が無いのかも知れませんが、「おまえ夫としてどうなん?」と何度も思ってしまった。あれだけの奥さんの懇願に対して「疲れてるから……」で蔑ろにするとか酷すぎる。私はここで主人公に余り感情移入できなくなってしまい、ラストにリリー・フランキーが突き出す人差し指の先に自分はいないと思ってしまいました。 民朗さん [映画館(邦画)] 7点(2013-11-23 14:46:28)(良:3票)

7.《ネタバレ》 事前情報なしに鑑賞しましたので、濃厚で癖のある作品を存分に楽しむことができました。リリー・ピエール・山田の演技力は凄まじく、特に血も涙もないリリーの怪演ぶりには脱帽です。特に電気屋のじじいの殺害での力の入れようは半端ではない。これでもかと老人虐待を続けます。ただ、実話とは言えども盛ってる感が始終漂っているのが気になるところ。あれだけ人をバンバン殺しているんだから、あんな回りくどいことをしなくてもね~。体も傷だらけだし、意味がない。この作品には主人公を含め、善人がでてこない。奥さんも警官もクズばかり。でも、最後の最後まで負のループから抜け出せなかったのは、藤井ただ一人。皆事件を忘れる中、奥さんとも結局離婚して死ぬまで事件の呪縛から解放されないんでしょう。ストーリーとは直接関係ないですが、痴呆症はほんとやっかいな病気ですよね。自分の親がならないか心配になってきます。えげつない描写があるので万人向けではないが、耐性がある人にはお勧めです。 マーク・ハントさん [映画館(邦画)] 9点(2013-11-04 21:21:44)

6.恐ろしい映画だったと思う。

自分はこの映画に登場する“彼ら”ではなく、“彼ら”に関わった人間でもないという無意識の立ち位置による屈折した「愉悦」を知らぬ間に敷き詰め、この映画に「娯楽」を感じている自分の意識に気付いたとき、この映画の「凶悪」というタイトルの真意を垣間見た気がし、ゾッとした。

描かれる事件と犯罪が「真実」であることを念頭において観ているわけだから、映し出される凄惨な描写に対して「痛み」や「悲しみ」を感じなければならないという“建前”を意識しているにも関わらず、ピエール瀧(=須藤)の爆発的な残虐性に何故か高揚し、リリー・フランキー(=先生)のおぞましいまでの狂気に引き込まれてしまう。
実在の被害者に対して後ろめたい気持ちを多分に感じつつも、描きつけられる「凶悪」が次に何を見せるのか、どこか期待をしてしまい、その都度「不謹慎」という言葉をぬぐい去ることに苦労した。

「あなた こんな狂った事件追っかけて 楽しかったんでしょう?」

終盤、主人公の妻のこの台詞により自分の中で見え隠れしていた感情が突如丸裸にされる。
見て見ぬ振りをしていた自分自身の深層心理がふいに明るみに放り出されたような気がして、主人公と同様に「やめろ!」と叫びたくなった。

「映画」である以上、いくらノンフィクションが原作だとはいえ、脚色されている部分は大いにあるだろう。
ピエール瀧が度々発する「ぶっこんじゃお」というあまりに印象的な台詞や、リリー・フランキーの脱帽するしかない「怪演」など、映画的な面白さが加味されている要素は多く、それはまさにこの作品が映画として優れている点でもあると思う。
俳優たちの表現はことごとく素晴らしい。一つ一つのシーンも綿密な計算と明確な意思をもって構築されており、見事だったと思う。

ただ敢えて苦言を呈するならば、もう少し「編集」の巧さがあれば、同様の深いテーマを孕んだまま、もっと“面白い”映画に仕上がっていたようにも思う。
もし同じ題材で、というかこの監督と俳優が撮った同じ映像素材を、世界的な映画巧者が編集したならば、例えばアカデミー賞をも席巻するような名実ともに質の高い映画になりそうな気さえする。

ま、そんなのは一映画ファンの身勝手な妄想であり、実際どうでもいいことだ。
こういう本当の意味で骨太な映画が、もっと沢山国内で製作されることを願いたい。 鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 8点(2013-10-26 17:12:34)

5.純粋なる悪。台詞ひとつひとつに感情というものが存在しない凄み。いやー久しぶりにインパクトある映画が見れた。女の人には勧めませんけど。 とまさん [映画館(邦画)] 8点(2013-10-20 18:58:37)

4.《ネタバレ》 これは有名な話だからなあ。で、この映画がそれを題材にしているだなんて知らずにチケット買って映画館へ行ったわけだ。ストーリーがわかっちゃってるんで、つまんらないのなんの。暴力描写やグロ描写への耐性はかなりあるんで、インパクトも感じないし。おまけに取材側のウダウダした内輪話、苦労話、あれこれとご披露してくれるのはいいが、なんだかねえ。予習しなかった自分も悪いといえば悪いが、最近は予告での露出が多すぎる映画がありすぎて、極力事前情報を入れずに観に行っているわけで、ここまで特異的、有名な事件の映画化をしたのであれば、それなりの副題をいれるなどしてほしかったなあ。 小鮒さん [映画館(邦画)] 5点(2013-10-07 07:06:38)

3.《ネタバレ》 「あなたこの事件を追いかけてるあいだ楽しかったんでしょ?私も楽しかったよ」という池脇千鶴のセリフが印象的でした。「はい!ボクも楽しかったです!リリー・フランキーとピエール瀧の悪役っぷりマジさいこーッス!」などと不謹慎なことを思ってしまいました。映画自体は面白いんだけど、実際に起きた殺人事件を面白いと思ってしまう、人が死ぬことを知らず知らずのうちに望んでしまう、複雑な映画です。当然、リリー・フランキーがラストで指差さす相手は自分なわけですね。登場人物の顔を真正面から捉えた映像も印象的でした。まだ観たことはありませんが、アメリカ映画「カポーティ」と似てるのかもしれません。あれも、実際の殺人事件の犯人を取材してゆく作家のお話です。今度観てみようと思います。 ゆうろうさん [映画館(邦画)] 8点(2013-10-07 01:21:23)

2.《ネタバレ》 知っている俳優も少なく、低予算らしい作りの映画で、大して期待しないで見に行ったところ、意外に見応えがありました。ピエール瀧/リリー・フランキーという本職の俳優でない二人が、見事に悪人を演じきっており(特にリリーの方は、上映前の『そして父になる』の予告でのいい人と好対照で面白かった)、暴力がエスカレートしていく様をうまく表現していました。実在の事件を元にしているものの、あまりの残虐性にかえってリアリティのない話でしたが、記者の取材から実際の事件を浮かび上がらせる倒叙法は、それなりに説得力を持たせる構成でした。しかしある意味で、二人の殺人鬼を差し置き、この物語で最も凶悪に描かれたのは「ジャーナリストによる暴力」でしょう。山田孝之演ずる記者は、「人を殺した人間が、脳天気に生を愉しむのは許せない」という青臭い正義感のためだけに、認知症の母も妻に押しつけ、ペンの力を大義名分に、殺人犯や頭脳犯を追い詰め、目前で参考人をも死に追いやってしまう。物理的な暴力こそ用いないものの、ジャーナリストはそうした力を持ってしまっている。その意味で、冒頭の被害者の父によるメディアスクラムへの不満も、伏線になっていました。余談ですが山田・池脇の夫婦役は、一昨年の『指輪をはめたい』を少し思い出しました。 蛇蟇斎狐狸窟さん [映画館(邦画)] 7点(2013-09-30 08:24:25)

1.まさしく、事実は小説よりも奇なり と言う映画ですね。こんな悪いやつらがいるのか?と思えるほどの悪人をピエール瀧とリリーフフランキーが見事に演じています。後味も良くないし、お勧めもしませんが映画としてはとても良くできていたように思います。 東京ロッキーさん [映画館(邦画)] 7点(2013-09-28 16:52:36)

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マーク説明
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 73人
平均点数 6.44点
011.37% line
100.00% line
211.37% line
311.37% line
456.85% line
5810.96% line
61824.66% line
72027.40% line
81520.55% line
934.11% line
1011.37% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review3人
2 ストーリー評価 7.25点 Review4人
3 鑑賞後の後味 5.80点 Review5人
4 音楽評価 5.50点 Review2人
5 感泣評価 5.00点 Review2人

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