みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
5.《ネタバレ》 一人で二役とは知らずに観ていましたが、目元があまりにも似ているし、乳首の色も同じだし、途中で気付きましたね ああ同じ方なんだって。 でもどちらにしても綺麗な女性です そしてどちらの役をとってみても身体を張った必死の演技さに魅了され 惚れてしまった イ・ウヌさんという女優。 その後出演されてる さよなら歌舞伎町が今すぐにでも観たくなりました。 それと同時にキム・ギドク監督の過去作品も遡って観てみること決意しました。特にレッド・ファミリーが今すぐにでもとにかく観てみたい。 【3737】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2017-08-15 13:14:41) 4.《ネタバレ》 音はあるけどセリフは一切ない。でも、セリフが想像できるように伝わってくる。 ペニスを失っても痛みでエクスタシーが得られるとしても、リアルに考えれば誰もがそうなるものでもないだろう。 そこにリアリティを離れた寓話性を感じる。タブーに挑んだ変態的でちょっとホラーな寓話。 キム・ギドク監督の独特の歪みが滲み出た作品。タブーや恥部をえぐり出してシュールに描く。 同じく鬼才とされるクローネンバーグ監督にも通じる苦手意識を感じる。ついていけない。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 4点(2017-03-12 08:22:14) 3.《ネタバレ》 映画史上最強最悪の家族愛憎劇と思ったが、もっと純粋に性にまつわる苦悩を凝縮した映画であるように感じた。 母親演ずるイ・ウヌの錯乱ぶりに圧倒される開始10数分だったが、ドラマはギドク監督作常連の父役チョ・ジェヒョンと若干15歳の息子役ソ・ヨンジュの迫真の演技で進む。 やはり家族愛憎劇と呼ぶにはラストがキツイ。息子の拝む場面はギドクの祈りであって、本編に関係が無いように感じる。本編はやはり息子が自分の息子に〇〇〇〇をつきつけて、の場面で終了していると。 それにしても秀逸なのは、最初にあれだけインパクトのある場面を用意したにもかかわらず、その後に核のあるドラマがしっかりと用意されていたことである。感心した。 ただ、今回はギドク監督ちょっと無理していないかい?特有のこだわり芸術映像もあまり入らず。仏を拝んだり、仏の中からナイフ…、それぐらいかな。なんだかおりこうさんの作る映像のように感じて。 破天荒なドラマを作るために、破天荒な自分の個性を消したのかな?それなら残念。私はあのギドクワールドが好きなのだよ。 【JF】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-10-28 11:47:01) ★2.《ネタバレ》 なぜ台詞無しの映画にしたのか。その理由を考えてみるに、もしこの映画に台詞があったらコメディ映画になってしまうからに違いない。まず、この映画で描かれていることは常軌を逸している。むしろ異常すぎるが故の馬鹿馬鹿しさ。こんなものに台詞があったら、例えば以下のようなシーンでのやり取りが想像できる。 父親が拘置所に居る息子と面会した際のやりとり・・・性器を失った息子に対して父親はおもむろにメモ紙をそっと手渡す。「父さんなぁ昨日お前の為に徹夜でネットで調べたんだ」「何を?」「新しいオ〇ニーのやり方だよ」「マジで?」「ああ、ただ気持ちよくなった後にちょっと痛いのが問題点なんだがな」「試したの?」「ああ、ただし病みつきになるから注意しろよ」 というようなやり取りが想像できますね。こんなん真顔でやられたら笑うしかないでしょう。 続いて息子とエロいお姉さんの絡み・・・「お姉さんがおっぱい見せてあげるから、このナイフを使うのよ」「うん、気持ちいい。お姉さんも一緒に動かして・・・」「ふう・・・ぎゃああああ!痛い痛い!」 ここまで来ると完全にコメディですね。でもこの息子にしたらここまでの地獄はないでしょうね。性器を切り取られるわ、痛すぎるオ〇ニー法を教えられるわ、代わりに父親の性器を付けられるものの実の母親でしか勃たないわ・・・。ホラーとして観ればなかなか怖い。これは無声映画にした事が功を奏したと言えるでしょう。 【ヴレア】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2015-01-20 07:17:43)(良:2票) 1.《ネタバレ》 過去に類例が無いであろう、男性器にこだわった作品で、男性器をめぐる珍妙な家庭内愛憎劇だ。 冷え切った家庭の父、母、息子が主人公。父が愛人と情交するのを母と息子が目撃する。母は精神が破綻し、夫の性器を刃物で切ろうとするが不首尾で、咄嗟の代償行為で息子のそれを切り、食べてしまう。そして失跡する。責任を痛感した父は、医師に性器を切除してもらう。息子は父の愛人に関心を持ち、不良達に混じって強姦してしまう。鑑別所の入れられた息子を不憫に思った父は、ネットで得た知識で体得した“激痛射精術”を息子に伝授する。快感を覚えた息子は、出所して愛人と奇妙な愛の交歓をする。息子は性器再生手術を受けたが、勃起しない。しかし、舞い戻って来た母に欲情して勃起した。息子を慰めたい母は息子と性的関係を持とうとする。 家庭が再生する物語と予想しながら観ていたので、最後の展開には驚いた。 科白が一切無いことから、寓話的世界を表現しているのが判る。 生殖である男性器は家庭生活に不可欠だが、不倫など性欲の使い方を間違えると家庭が崩壊する。 性器を失くした男は男でなくなり、侮蔑の対称となる。男性器の再生は不可能である。 メビウスの輪は裏と表が繋がり永続する環構造で、「悲夢」の「黒白同色」に通じる。 母と愛人役が一人二役だったのは、妻も愛人も男性器という性欲の前では同じ一続きのものであるということを表現したかったのだろう。近親相姦も同じである。 激痛と快楽が表裏一体のように、性欲も解脱も同じ一続きのものだ。性欲は生命力、解脱は死、すなわち「生死即涅槃」である。 仏像に祈る男が二度登場する。一度目は失跡後の母が目撃し、二度目は、息子が“祈る男”になっている。 “祈る男”は解脱の象徴で、「煩悩即菩提」ということだろう。 息子は自ら再生性器を除去して煩悩を絶ち、仏門に帰依して心の安定を得た。父は無理心中することで家庭の業を断ち切った。祈る男は求道する監督の姿と重なる。 いつもの芸術的映像は影をひそめ、説明的で冗長なのが残念だ。主人公達に科白が無いのはよいが、警官や不良達まで科白が無いのはは不自然すぎる。内容が内容だけに、一般の視聴者の共感を得るのは難しいだろう。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-12-11 02:37:44)
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