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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance)
2014年【米・カナダ】 上映時間:120分
ドラマコメディ
[バードマンアルイハムチガモタラスヨキセヌキセキ]
新規登録(2015-02-09)【DAIMETAL】さん
タイトル情報更新(2019-05-24)【Olias】さん
公開開始日(2015-04-10)


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監督アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
キャストマイケル・キートン(男優)リーガン・トムソン
ザック・ガリフィナーキス(男優)ジェイク
エドワード・ノートン(男優)マイク・シャイナー
アンドレア・ライズブロー(女優)ローラ
エイミー・ライアン(女優)シルヴィア
エマ・ストーン(女優)サム
ナオミ・ワッツ(女優)レズリー
リンゼイ・ダンカン(女優)タビサ
クラーク・ミドルトン(男優)シドニー
牛山茂リーガン・トムソン(日本語吹き替え版)
宮本充マイク・シャイナー(日本語吹き替え版)
岡寛恵レズリー(日本語吹き替え版)
定岡小百合(日本語吹き替え版)
脚本アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
撮影エマニュエル・ルベツキ
製作アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
アーノン・ミルチャン
ジェームズ・W・スコッチドポール
配給20世紀フォックス
特殊メイクマイク・エリザルド(ノンクレジット)
美術ケヴィン・トンプソン[美術](プロダクション・デザイン)
ジョージ・デ・ティッタ・Jr(セット装飾)
衣装アルバート・ウォルスキー
編集ダグラス・クライズ
スティーヴン・ミリオン
字幕翻訳稲田嵯裕里
あらすじ
かつて「バードマン」という3本のブロックバスター映画で主役を務めたリーガン・トムソン(マイケル・キートン)は、現在は落ち目の俳優である。彼はブロードウェイ進出を目指し、レイモンド・カーヴァーの短編小説「愛について語るときに我々の語ること」を舞台向けに脚色、自ら演出と主演を務め起死回生を図る。しかし、リハーサルの最中に怪我で降板した俳優の代役で来たマイク・シャイナー(エドワード・ノートン)の身勝手な言動に振り回され、自身の抱える問題から自分を嘲る心の声にも悩まされながらプレビュー公演を迎える。

DAIMETAL】さん(2015-04-15)
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【クチコミ・感想】

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40.アメコミ嫌いの私でも普通に楽しめた。人間ドラマがしっかりと展開されていたからだろう。しかし、終始キレ気味のこのおっさんの暴走には少々ついていけなかったのも事実だが・・・。思ったよりスカッと楽しめなかったのはあまり元ネタを知らないからだろうか。それにしても、美味しい場面だけを集めた予告編はあれどうなんだろうって感じ。普通にヒーローものだと勘違いした人も多いはず! ヴレアさん [DVD(字幕)] 6点(2015-09-27 22:26:45)

39.まず感じたのが、えらく間口の狭い映画だなということです。再起をかける主人公の姿を通して多くの中高年男性が共感できる作品にでもしているのかと思いきや、あくまで芸能人の内幕ものに徹していて、一般人ではほとんど感じるもののない作品となっています。また、スターの実名を挙げてのハリウッドあるあるネタが多いのですが、果たしてこれが10年後20年後の観客に伝わるのかは疑問だし、そもそもこの映画全体が、マイケル・キートンのキャリアを知らなければ楽しめない内容となっています。そう考えると、本作を楽しめる客層は極めて限定されているのです。
一般人の視点を排除して業界人向けを徹底した結果、内輪での評判は上々でオスカーまで受賞した作品ですが、その賞味期限は極めて短いと思います。面白かったのは、エドワード・ノートンのネジの飛んだ暴れっぷりくらいで、目玉であった全編ワンカット(に見せる技術)すら、主題に貢献しているとは言い難い状況。『21グラム』『バベル』でも感じたのですが、この監督の作品には高尚な雰囲気こそあるものの、作り手が意図したほどのドラマ性は感じられず、この監督の作品とはことごとく相性が悪いようです。 ザ・チャンバラさん [ブルーレイ(吹替)] 5点(2015-09-25 18:40:26)

38.《ネタバレ》 数々の複合的な意味合いが独特な疑似ワンカットとBGMのドラミングと共に内包されている作品なので、各キャラクターやシーンの細かい記述までは出来ませんが、一つ言えることは、作り手はこの傲慢で自己愛が強い主人公を滑稽に醜く描きながらも、親しみを持って描いてもいたのではないかと言うことです。
ハッキリ言って主人公のリーガンは嫌なヤツです。直ぐに弱音を吐き、他人に怒鳴り、身の振り方に悩み、良い歳こいて恋人との将来も考えられていない。リーガンの行動原理はたったこれだけ、「他者から愛されたい、他者から認められたい」という底知れぬ欲求です。その為にリーガンは舞台を成功させようと足掻く。
しかし上述の通り、作り手はこのリーガンを明らかに同情すべき、感情移入すべきキャラクターとしても描いている。特徴的なのは、演劇界の大物評論家のタビサとの対決シーンでしょう。タビサがリーガンに敵意を剥き出しにして「私は映画人というセレブが大嫌いなの。私はあなたの劇を観ることなく酷評して、この劇を殺すわ」とほざきます。それに対して、リーガンは「お前の批評とやらは全てありきたりなラベルを張っている様なものだ。だからお前が知らない物には何ひとつ認めることができない」と反論します。
ここのシーンは監督の呪詛が入り混じった名シーンだと思いました。映画を観た後に偉そうにアレコレ言う評論家という職業、またはタビサの様に作品を観る前から酷評する気の様な見下げた連中、それに対する嫌悪・嫉妬・怒りが複雑に混ざり合った反論です。作り手ならば一度はそのような気持ちになったことがあるのではないでしょうか。それをリーガンが代弁している。
最終的にリーガンは、タビサが(恐らく)悔しがりながら言うところの、「無知がもたらす予期せぬ奇跡」によって新しい演劇の境地を開拓する。そこにはバードマンとして父親の尊厳を取り戻したリーガンの姿と、映画に限らない、全ての芸術作品の新たなる平地が広がっている。あらゆる批評家が選考の末に選ぶ各賞レースで本作が抜群の受賞数を手にし、米アカデミー作品賞を受賞したことは、数多の評論家の見識の広さを示したことに他ならないのだと思います。 民朗さん [映画館(字幕)] 9点(2015-09-24 00:09:34)(良:2票)

37.《ネタバレ》 「作家はいかに描くかに心血注いでる、それを評論家は簡単にレッテル貼りをする!」主人公のこの言葉は痛かった。そうだね。本当にそう。あと映画鑑賞で、作家の人間性をクールに見て、ニヤニヤするのも嫌らしいね。この作品、ヒッチコックの「ロープ」だよね。それを最新技術(飛行シーンはドローン撮影?)で現代のみんなに再提示してくれた。こんな演出もあるんだぞ!って。アレハンドロ監督は「バベル」の日本描写が嫌いだったけど、新しい映画を創ろうと、本当に格闘してる。もう頭下がります。クリエイターの努力たるや、凄まじいものだと思います。この映画の主人公みたいに・・。でも浮気はだめだぞ~、バードマン(笑) トントさん [DVD(字幕)] 8点(2015-09-22 12:48:37)

36.《ネタバレ》 まぁやっぱりアカデミー賞受賞作と聞けば期待はしてしまう訳で、どんなもんかと思ってしまう。で、結果的にあんまし面白くなかったかな? +ワンカット撮影は興味深いけど、ちょいとクドイかも。ナオミ・ワッツの出番が少なめなのも勿体ないかな??といったところでゴザイマス Kanameさん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-09-18 08:24:13)

35.《ネタバレ》 ん〜、期待して観たのに残念。俳優が落ちぶれる話を一本の映画にして面白いのか? で、面白くなかったです。この監督の撮る映画は、いつもモヤモヤ感があって個人的には苦手。 kaaazさん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-09-11 23:10:16)

34.《ネタバレ》 バートン版バットマンを小さい頃に観てカッコイイの基準を作られてしまった私にとってはなんとも複雑な映画。
もともと喜劇役者とはいえバットマンを揶揄した映画でマイケルキートンをブリーフ一枚で街を疾走させるとは。
いや大いに笑わせてもらったんですがね。
映画が終わった後バットマン マイケルキートンで画像検索して在りし日の雄姿を見返してしまいました(その中にブリーフ一枚で走る画像はしっかりありましたが)。
実際の役者に合わせた役柄やってことは途中から気づいたけど、マイケルキートンってそんな落ちぶれてたかなぁ。
地味やけどいいポジションでキャリアを重ねてる気がするんやけど。
擬似ワンカット手法がもてはやされてるけど映画館でものすごく疲れて、体調が悪くなった。
音楽のドラムとマッチしてる点はよかったけどもうこの手法はこれっきりにして欲しい。
カット割りは重要やね。 CBパークビューさん [映画館(字幕)] 7点(2015-08-15 02:57:29)

33.《ネタバレ》 正直、嫌いなタイプの映画であるが、嫌いになり切れないのはエドワードノートンの演技と、シャープな音楽とキレッキレのクールな映像のおかげ。 bolodyさん [映画館(字幕)] 6点(2015-08-02 22:06:15)

32.《ネタバレ》 うーん、オスカー受賞の呼び声につられたお客さんの7割ほどは「ビミョー・・」と思って映画館を後にするんじゃなかろうか。けっこうな難物でしたこれは。
かなり強烈な”内面掘り下げ型”映画で、この「うーん・・」という感覚、昔「バートン・フィンク」を観たときのに似ている。
M・キートンの脳内映像と、外からの客観描写が混じって描かれるので、人によって見解が分かれそうだ。
舞台で実弾を放った後は昏倒しているキートンの脳内での出来事なのだろうな。ラストの娘の視線でそうかな、と思ったのだが親切とは言い難い脚本だ。彼だけは自己完結的に救われた体で終わるけど どうなのかなこれは。個人的にはあの観てもいない作品をこきおろす犯罪的に無責任な大物の批評家のばあさんをとっちめたかったけど。
ブロードウエイに散らばる群像劇としても見ごたえはあり。みんな相当なクセ者で。ただドコドコいいっ放しの音楽はちょっと苦手。 tottokoさん [映画館(字幕)] 6点(2015-06-30 00:30:38)

31.《ネタバレ》 長回しは大好きなので、前半の50分間はとても気持ちがいいわけです。そこから後半いろいろ展開していくのですが、終幕は何となくぐだぐだで、特に、着地点を病室に求めてしまったのは何とも残念。閉塞した空間だからこそ妄想の意味もあるわけで、しかもそれまで散々ステージがステージがと言ってきたのだから、決着はやはり劇場内で行ってほしかった。それとその手前、銃で処理するというのもやや安直で、たまたまパン1で登場したら、期せずして芝居が1ランク上に行ってしまった、というさらにその手前のくだりの方が、よほどドラマになっていた。 Oliasさん [映画館(字幕)] 6点(2015-06-28 23:21:29)

30.《ネタバレ》 中年男がもがいている様を延々と見せ付けられ、こういうのは嫌いじゃないけど見終わった直後は「これがアカデミー賞?」と思いましたが、、他のレビューを読んで少し理解できました。奥の深い映画だと思いますが、一般受けしにくいかな。 Banjojoさん [映画館(字幕)] 8点(2015-06-16 21:02:51)

29.《ネタバレ》 観る人を選ぶ映画ではあると思う。が、私にとっては近年まれにみる傑作であった。現実と妄想と舞台上、3つの世界を長廻しのカメラワークで小気味良くつないでいく。またこの長廻しは一発勝負の舞台の緊張感を伝える役割も果たし、ドラム中心のBGMとともに淀みなくラストまで一気に観ることができた。ラスト、主人公は過去の悪しき栄光の象徴であるバードマンと決別し、自由な未来へと羽ばたいていく。観終えた後に清々しさの残る稀有な作品であった。この監督、次回作では何をやってくれるのか、実に楽しみである。 ふじもさん [映画館(字幕)] 8点(2015-06-14 16:40:47)

28.《ネタバレ》 込められた一つ一つの意味を、一つ一つの悪意で見もしない。
丁寧に設計された薬理を、テレビ番組の非科学が否定するかのような。複雑な機序に織り込まれた医術を嘲るようななんら医学の根拠に基づかないウェブサイトのような。
そう言った批判に疑念をいだく。その、雑誌やテレビでありきたりな、なんのひねりもない借り物の批判は、いろいろな有様をさらけ出していることに気付いているだろうか?

架空の人物を作り出して、描くという作業の難しさを借り物のことばで理解する世界にしか、ただの人は普通は生きられない。
でも、完成品への敬意も忘れてすっかり見下すことに夢中な人たちの目には、苦しさや開放が見えてこないのだろう。分からないなら分からないでいいではないか。なぜ理解できない対象への攻撃性を丸出しにするのか。 黒猫クックさん [映画館(字幕)] 9点(2015-06-08 02:01:10)(良:1票)

27.《ネタバレ》 如何にもアカデミー協会メンバーが好みそうな実験臭がプンプンする映画。
良く出来た即興のジャズ演奏を生で聴いているかの様。
アカデミー作品賞受賞も納得の、二番煎じは絶対にありえ無い作品だが、実は私はジャズには余り興味が無い。
つまり、そう言う事。 たくわんさん [映画館(字幕)] 6点(2015-06-04 12:51:45)

26.《ネタバレ》 往年のスーパーヒーロー俳優が落ちぶれて募る苦悩をシュールに表現。ダークコメディ・ファンタジー。マジメに描けばかなり重苦しくなるおハナシを面白可笑しく表そうとしてるのは分かるけどツボを得ず。それでも米アカデミー最優秀作品賞受賞作、昨年度のNo.1映画という評価。長回しのキャメラワークは独特で印象には残った。エマ・ストーンのギョロ目。煩悩を茶化して皮肉って意外な結末。元トリ男は自殺未遂で搬送された病室の窓からダイブ。そしてオトコはガチの鳥になった。 獅子-平常心さん [映画館(字幕)] 6点(2015-05-31 02:59:41)

25.《ネタバレ》 けっこう笑えたので損はしなかったと、そういう感じでした。カメラワークはやり過ぎだし必要性をあまり感じません。ドラムはとても印象に残りました。作品を観る前から酷評を決めているような評論家が世に影響力を持っている(つまりは評論家として支持されている?)というのは、そこまでアメリカはバカだらけなのかと思ってしまうし、主人公の自殺願望はずっと宙ぶらりんで結局予想通りの展開(いつやっちゃうか気が気じゃなくてハラハラが持続して観れた)。けれど、こめかみに銃口突きつけてなんで鼻をかすめるのかというお気楽な展開に「はぁ?!」と呆れました。で、そこからまた空を飛んで、僕の呆れは頂点に。人の「死にたい」はこんなにも軽々と誤魔化しお茶濁しできるものなんですかね? 観た後で監督が『バベル』の人だったと分かり、このグダグダ感に納得。バベルの喋れない日本少女もそうだったけど、この監督さんの描く「死にたい人」像はなんか伝わって来ない。「死ぬのをやめる」ももっと納得できない。今作は『バベル』に比べたらかなり見れるものにはなっていると思うけど、それはコミカルなパートがかなりうまくいってるからと感じます。あと主人公の念動力がどう展開するのかという不思議も手伝っていました。が、結局あれもヒーローとしての妄想パートで終わりかいっていう肩透かしでしたし、この人の描く「自殺願望」や「人生色々大変でございます。でもやっぱり頑張って生きまーす」は薄ぺらくて「ウソつけ!」って感じしかしないです。イニャリトゥ…この名前、イヤーな印象で覚えてしまった。 だみおさん [映画館(字幕)] 6点(2015-05-11 21:57:52)

24.映画通ぶって、人間の内面をとらえた佳作だ、とか言えなくもないのですが、やはり面白味に掛けました。出来はいいと思います。1台のカメラで登場人物たちをずーっと追いかけていく撮影なんか、すごいと思いました。でも、見た目のいい料理ではあっても、味が私好みではありませんでした。吐き出すほど不味くはないんですけどね。ブラックユーモアが日本人にはわからないのですよ。 shoukanさん [映画館(字幕)] 5点(2015-05-08 23:51:29)

23.“キャスティング”に込められた“巧み”な“悪意”。
このアカデミー賞受賞作品の成功の要因は、先ずそれに尽きると思う。
マイケル・キートンをはじめとする配役の妙が見事で、その配役に応えたキャスト陣がそれぞれ見事だったということだ。

かつてヒーロー映画の主演でドル箱スターとなり一世を風靡した俳優が、十数年の月日を経て、己の俳優としての存在性、そして父親としての存在性に疑問を持ち、満を持して挑んだ舞台作品の初演を前に苦悩する様を描いた物語。
プロットとしては、極めて“ありがち”である。
ただし、先に挙げた「配役」も含めて、「撮影」の手法、ストーリーの「展開」など、描き出し方がとてもユニークで、それ故にオリジナリティに溢れた作品に仕上がっているのだと思う。

まあ何と言っても、主人公の元スター俳優役にマイケル・キートンを選んだことは、この映画が成り立つための必須項目だったように思う。
二十数年前にティム・バートン版「バットマン」で“ブルース・ウェイン”を演じたこのベテラン俳優は、今作の主人公そのものだ。
彼がこの役を引き受け、ベストパフォーマンスをしてみせたからこそ、このコメディ映画は、モキュメンタリー(擬似ドキュメンタリー)の要素も併せ持つ特異な世界観を醸し出すことに成功しているのだと思う。

主人公のリーガン・トムソンは、俳優としての栄光を取り戻すために、畑違いの舞台に挑む。
それを演じるマイケル・キートン自身も、己の俳優人生をある意味自虐的に体現し、自身のキャリアと俳優としての意地をかけた「演技」をしてみせた。
その様には、一人のハリウッドスターの“生き様”がまざまざと表れていて、物語を越えて感動的であった。

主人公は妄想と現実の狭間で終始苦悩をし続ける。
それは即ち「過去」との折り合いをつけるための闘いとも言える。
どんなに「過去」が「現在」にとって邪魔な存在になろうとも、自分の人生である以上、それから完全に決別することなど出来ない。
「現在」と「過去」を等しく見つめ、それぞれに対してどう折り合いをつけるか。人生とはそういうものなのかもしれない。

【過去=バードマン】を病室のトイレに追いやって、主人公が掴んだ【現在=現実】は、果たして何だったのだろう。
如何様にもとらえられるこの映画の結末は、それを目の当たりにした観客それぞれに語りかけてくるようだった。
「飛ぶのか?」「飛ばないのか?」と。 鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 8点(2015-05-05 22:15:49)(良:2票)

22.◇主人公の妄想系ではブラックスワンの方が鬼気迫るものがあり、カムバック系ではレスラーには負ける。
◇それでも、マイケルキートン演じるリーガンの自己中心的で厨二的なモガキは、伏線や演出・BGMで魅せるものがあった。
◇最後は観る者に委ねる結末。スッキリしなくてモヤモヤしたのでマイナス1点、エマストーン演じるサムのクシャっとした笑顔にプラス1点献上。 ハクリキコさん [映画館(字幕)] 7点(2015-05-04 18:52:02)

21.《ネタバレ》 中盤、空を飛ぶかつてのバードマン。でも実際はタクシーで夢を見ていただけだった(かのような描写がある)。全てを懸けた舞台の終わりに文字通り命を懸け、それでも生きなければいけないと知り、彼は、もう一度、飛ぶ。その姿は画面上には見えないけれど、彼は内なるバードマンに別れを告げ、バードマンの仮面のような湿布をはずし、何にもすがらずに、飛んだ。今度は本当に飛べたのだと思う。生き恥を晒しながら、笑われながら、ズタズタになっても、やめない。それが執念なのか、挑戦なのかわからないけど、とにかくしぶとくいることで人はもっと遠く、高いところまでいけるということだと私は解釈した。情けなくて馬鹿みたい、でも、すごくかっこいい、そんな映画だった。 よーちーさん [映画館(字幕)] 8点(2015-05-03 13:49:21)

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【点数情報】

Review人数 80人
平均点数 6.35点
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100.00% line
200.00% line
333.75% line
478.75% line
51620.00% line
61923.75% line
71316.25% line
81316.25% line
9810.00% line
1011.25% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.50点 Review4人
2 ストーリー評価 7.16点 Review6人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review6人
4 音楽評価 7.80点 Review5人
5 感泣評価 4.66点 Review3人

【アカデミー賞 情報】

2014年 87回
作品賞 受賞 
主演男優賞マイケル・キートン候補(ノミネート) 
助演男優賞エドワード・ノートン候補(ノミネート) 
助演女優賞エマ・ストーン候補(ノミネート) 
監督賞アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ受賞 
脚本賞アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ受賞 
撮影賞エマニュエル・ルベツキ受賞 
音響効果賞 候補(ノミネート)(音響編集賞)
音響賞 候補(ノミネート)(音響調整賞)

【ゴールデングローブ賞 情報】

2014年 72回
作品賞(ミュージカル・コメディ部門) 候補(ノミネート) 
主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)マイケル・キートン受賞 
助演女優賞エマ・ストーン候補(ノミネート) 
助演男優賞エドワード・ノートン候補(ノミネート) 
監督賞アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ候補(ノミネート) 
脚本賞アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ受賞 
作曲賞 候補(ノミネート) 

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