みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
10.西島秀俊の抑揚の無い声はナレーションではなく、【はちかつぎ】さんのお書きの通り「朗読」。演者達に生気は感じられず、彼らは読み上げられる物語に沿って動く人形。それを彩る静かなカメラワークと坂本教授のピアノ伴奏。本作は完全にサウンドノベル。時折、「劇」と「朗読」に接点が設けられてましたが、こうでもしないと映像が朗読に負けてしまうんだと思う。そんな訳で、本作を観てても、とても「映画鑑賞」してる気分にはなれない。かと言って「読書」してる気分でもない微妙な感じ。室内シーンも含めた大部分を屋外セットで撮ってたり、確かにこれは実験作です、5点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2006-06-28 00:03:59) 9.《ネタバレ》 すごく実験的な映画だと思う。淡々と続く朗読、主人公二人の二役、不思議な透明感のある映像、全編を流れる坂本龍一の音楽。抑制された演技も素晴らしい。しかし、、映画としてひとつの成り立ちを考えると???となってしまうのは、つくり手の及び腰が画面にでてしまっている感があるからだと思う。原作者に気を使い、俳優陣に気を使い、教授にも気を使い…という監督の姿勢がほのみえて、せっかくの試みをつぶしてしまっているような気がする。唯一輝いて見えたのは宮沢りえ。わたしはこの映画で彼女の才能の底知れなさを感じた。トニー滝谷がジョギングをしていたり、どんぶり一杯のサラダを食べているシーンでは、どうしても村上春樹を彷彿とさせてしまって、それがいいんだか悪いんだかよくわからない。それから坂本龍一の音楽はこの映画にかぎってはわたしにはうるさかったです。 【はちかつぎひめ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2006-06-15 07:36:47) 8.ナレーションと役者の演技が淡々と続く映画。なんだろう。ああ、これは詩だな。詩の朗読だ。 好きな人は好きなんでしょうね^^ でも、映画化する意味が理解できないな。オイラ、終始いらいらしていたし。 だから何?ってのが感想。 こういうオナニー映画は80年代で根絶されたと思っていたが。文学を気取るのもいいが、商業作品でするな!!! 作品が始まって45分たってやっと本筋にたどり着いたみたい。上映時間の2/3を前置きでつぶすなよ!!! 撮影が最悪です。固定カメラでの映像、淡々と、淡々と。。眠くなるっていうの! 最後まで話が中途半端。 監督誰だよ?市川準。そか、彼の映画ははじめてみたよ。 どうも肌にあいそうにないね。 話のコンセプトは悪くない死んだ妻を忘れようと彼女の服を着る女性を雇う。 悪くない。 でもさ、そういうコンテンツをここまで面白くなく描けるものか? 全く面白くなかった。 レビュー初めてはじめてこの点数をつけます最低点です。 【ぐっきい】さん [DVD(字幕)] 1点(2006-05-28 23:12:43)(良:1票) 7.映画を観ながら、小説を読んでいる。そんな体験ができる不思議な映画です。 【paraben】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-05-22 15:51:02) 6.趣味の世界の紙芝居だろうか。。。極めて一部のひとだけが耐え得る世界をつくりあげている。 【俵星現場】さん [DVD(字幕)] 1点(2006-02-19 17:31:19)(良:1票) 5.村上春樹の原作の持つ空気が、うまく出ていると思います。絵画のような映像は、映画というより絵本や紙芝居を見るような感じ。でも宮沢りえがいなければ、厳しかったかも知れない・・と思うほど宮沢りえがハマリ役です。すごくいい。春樹が小説で描く世界というのは、実は根底の部分ではすごくエグイのですが、この映画は表層だけを、その空気だけをうまく切り取って見せてくれてます。映画としてうまく昇華したのではないでしょうか。音楽もあいまって、なんてことないシーンで何度も涙がぽろぽろ・・・ひとりで見て良かったです。エンドロールの辺りからもジワジワ、かなり後までひっぱってしまいました。良作。 【タマクロ】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-01-29 17:56:46) 4.素晴らしかったと思う。小説の映画化作品というものは多々あるけど、この映画ほど、小説の世界観が直接に伝わってくる作品は無かったと思う。まるで映像の中に、文体とそれが伝えるものが、うっすらと浮かんでくるようだった。 市川準監督らしい、淡々としたカメラワークの中で、二人の素晴らしい俳優が、これが映画であるということを忘れさせるくらいに、静かに、確実に、息づいていた。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-01-16 02:08:15) ★3.私はかなり村上春樹の小説が好きなのですが、この映画に流れる雰囲気は村上春樹の小説のそれと似ていると感じました。美しい曲、美しいナレーション、美しい女優、そして美しい洋服。ナレーションの最後の部分を登場人物がしゃべるのが最初違和感がありました。あれはナレーションと映像を結ぶ役割があったんでしょうか?穏やかな映画だけど心がざわつきました。ハルキストとしてプラス1点 【サイレン】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-04 00:00:47) 2.次々と繰り出される横移動のカメラによる平面的な映像は、どこか都会的でアンニュイな雰囲気を漂わせている。今の場面と次の場面との繋ぎの役割を果たしているのは柱や壁。それらの影から登場人物たちをそっと覗き見しているような感覚は、昨今のドマラ性のあるCMを観ているようで、CM界出身という市川準のセンスを存分に感じさせる映像表現である。すべてを忘れ捨て去ったときに初めて生涯で最も大切なものに気づくというテーマの本作は、しかしながらストーリーを語っていく作品ではなく、あくまでも映像で綴っていくタイプの作品だと言える。だからだろうか、研ぎ澄まされたセリフのひとつひとつには深い思いが込められ、少ないセリフだからこそ余計胸に突き刺さるのである。登場人物は基本的にイッセー尾形と宮沢りえの二人だけ。長年一人芝居でキャリアを積んできたイッセーの才能は、ここに於いて遺憾なく発揮され、彼にしか出せない味を体現してくれた。また「父と暮らせば」などで二人芝居づいている宮沢りえは、二役をさり気なくしかし絶妙に演じ分け、一段と演技力が増したように思う。演技力があればこその起用であろうし、二人とも見事それに応えている。 【ドラえもん】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-06-27 18:35:01) 1.左から右へゆっくりと流れていくカメラと遮蔽物によるシーンのつなぎは、本の頁をそよ風が1枚1枚めくっていくようでとても落ち着いた雰囲気にあふれた映画でした。ぼそぼそとした西島秀俊のナレーションと坂本龍一のピアノ、抑制されたイッセー尾形と宮沢りえの表情、ふわっと揺れる宮沢りえの黒髪、モノトーンにくすんだ画面、バックを白く明るく人物を影にした構図・・・アンティークな喫茶店で壁にかかった絵画を眺めているような気分でした。服に埋もれた宮沢りえが突然泣き出すシーンには、「服」という記号からいろいろなことを想起させられ印象的でした。私も久しぶりに服でも買いに行こうっと。 【彦馬】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-06-22 13:03:03)
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