みんなのシネマレビュー

四畳半襖の裏張り しのび肌

1974年【日】 上映時間:81分
エロティック
[ヨジョウハンフスマノウラバリシノビハダ]
新規登録(2010-04-13)【にじばぶ】さん
タイトル情報更新(2010-04-20)【にじばぶ】さん
公開開始日(1974-02-16)


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監督神代辰巳
キャスト宮下順子(女優)花清
江角英明(男優)小宮山
絵沢萠子(女優)染八
芹明香(女優)小ふく
脚本中島丈博
撮影姫田真佐久
製作日活
配給日活
編集鈴木晄
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【クチコミ・感想】

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4.《ネタバレ》 長い事映画見てると初見時に比べて評価が著しく変わる作品、というのはあるもので、この映画もその内の一つ。初見は20代前半、ポルノ映画館(汗)。挿入される劇中内映画【田坂具隆「土と兵隊」/内田吐夢「土」】シーンはわずわらしいし、何よりこういう映画を見る際に期待していた性行為のシーンは唐突に黒色の枠が入り、ほとんど見えない(大量の汗)。映画終了時に前に居た酔っ払いのおっさんが、ふざけんなーと言ってたのがやけに印象に残った。で評価が変わったのが神代監督の名作「赫い髪の女('79)」を鑑賞してから。彼の映画は遺作「棒の哀しみ(’95)」に至るまで人間の孤独や寂しさを丁寧に描写していく事、そしてそんな哀しみ寂しさを抱えた男女のドラマを写し出す事がポイントであっただろう事と合わせて、彼の性行為描写は(それこそ今村昌平みたいな生命力=性欲みたいな描写とは異なる)寂しさを埋める=優しさや温もりを求めての行為なのではないのか、という観点を認識した上でこの映画を再見。するとこの作品、ロマンポルノの体を借りた彼なりの反戦映画であるのではないかと感じたのでこの点数。 特に最後芹明香がつぶやく「男と女にはあれしかないよ、バンザーイ」というのは物凄い反戦句だなと思う。国家が奨励している「産めよ増やせよ(=性行為)」政策は戦争下においては戦場に駆り出される兵士人員を生み出す為の生産行為でしかなく、男が戦場に行った後には(主人公正太郎の様な)子供か、女性しか残らないという皮肉こめまくりだから。ロマンポルノなのでそりゃぁHなシーンは多いけど、これは女性にもおすすめ出来る一本として機会があれば。あと裸を見せる事が目的の作品で演技というのは二の次かもしれないけど、やっぱり宮下順子はレベチだなぁと思うこの頃。 Nbu2さん [映画館(邦画)] 7点(2021-03-17 10:21:33)

3.2008-04鑑賞。神代辰巳監督はこの手の作品の大御所と昔から言われており、若かりし頃大いに興奮した大好きな作品があった。それがこの作品と思ったが違った。残念。 ご自由さんさん [DVD(邦画)] 6点(2012-10-17 12:10:57)

2.《ネタバレ》 よくあんな気持ちの悪い少年を見つけてきたな、ほんとにタイコモチになれるのかいな。セピアの画面からサーッと川の青い水が広がるのが美しい。長回しでゴチャゴチャからむとこにこの監督、独特の粘り気があってよく、本作では映写技師の家のシーンがいい。『土と兵隊』の大きさに画面も縮まり、その狭い中で蒲団のかたまりがうごめく。脇で旦那がうつろな表情でただ横たわっている、なんて構図。ニヒリズムのようでいて、人懐こいようでいて、蒲団とはこういう味わいがあるものなのか、としみじみ眺めさせてもらった。少年が「デデンデンデンデンデン」と練習しながら、階段風の渡り廊下をゆくところなんかも印象深い。結局みんながオモチャのつもりで遊んでいた少年に、オモチャにされてしまったというようなラストがおかしい。それで男たちは満州に行ってしまう。時代に対してひどく閉じている世界を描いてきて、あの少年なんかもそういう閉じた環境の気色悪さを引きずっているんだけれども、その閉じていった果てにヒョイと向こう側に抜けてしまうもの、それが「男」であり、そうはならずに微温的に全体に通じ合っていってしまうもの、それが「女」、ってことか。 なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2010-09-03 09:59:47)

1.《ネタバレ》 何でもアリの内容だが、そのてんこ盛りな内容の割には面白くはない。
だが、撮影方法が斬新で、様々な趣向が凝らされており、撮影技法を堪能できた。
それにしても、あの主人公の少年は気色が悪かった。 にじばぶさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-04-13 19:17:12)

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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 6.25点
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