みんなのシネマレビュー

下郎の首

1955年【日】 上映時間:97分
ドラマ時代劇モノクロ映画リメイク
[ゲロウノクビ]
新規登録(2014-04-22)【Nbu2】さん
タイトル情報更新(2014-05-02)【イニシャルK】さん


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監督伊藤大輔
キャスト田崎潤(男優)下郎・訥平
高田稔(男優)主人・結城新兵衛
片山明彦(男優)主人息子・新太郎
小沢栄(男優)須藤巌雪
三井弘次(男優)小屋者・壁勝
嵯峨三智子(女優)須藤妾・市
浦辺粂子(女優)お角
鳥羽陽之助(男優)丹羽
高堂国典(男優)旅人梅里軒
丹波哲郎(男優)石谷
脚本伊藤大輔
音楽深井史郎
撮影平野好美
配給新東宝
美術松山崇
あらすじ
新太郎と下郎訥平の仇討の旅は新太郎の体調悪く、主に訥平の忠義によって成り立つ日々であった。ある日訥平は妾のお市と知り合うも、旦那の誤解から殺されかけてしまう。自己防衛で旦那を殺しそれが長年探していた仇であったまでは良かったが、仇討は新太郎によって成すべきもの、訥平では意味がない。また殺した仇の弟子親族が下郎の身柄を要求、従わねば主従共々切り殺すとの手紙に新太郎は苦悩する。訥平を差出すことで仇討の真実を知る者はいなくなり(新太郎は)国に戻り仕官が叶うのだが…。1927年に撮影した自作「下郎」のリメイク。

Nbu2】さん(2014-04-23)
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【クチコミ・感想】

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1.《ネタバレ》 日本映画史に名を残す名匠伊藤大輔の佳作として、「王将」(48年)ほどではないが印象深い本作 。とはいえ同年に公開された『同じ槍持ちの下男・ラストの殺陣』を主題とする内田吐夢の「血槍富士」の評価の方が高いし、実際この映画を鑑賞するとそういった世評もむべなるかな、という感はある。純朴な下男を演じる田崎潤が嵯峨三智子演じるお市に惚れられるという展開は説得力に欠け(それこそ片岡千恵蔵ならともかく)、なによりも片山明彦演じる主人新太郎が下男の身柄を敵に引き渡すか否か悩むその心情をいちいちモノローグで説明している、という点は伊藤大輔らしからぬ、キレ味悪い表現として点数は厳しくなってしまう。但私がこの作品をなぜレビュー登録したか=ラスト15分の展開+ヒロイン嵯峨三智子の存在感によるもの。主人に裏切られ(字の読めない訥平に「身柄を引き渡すので好きにしろ」と書いた手紙をもたせ、果し合いの場で敵一団に届けさせる、というのはひどい)絶望した訥平が天に向かって叫び、ボロボロになりながら敵に立ち向かうも相手に何も害を与えることなく、ただなます切りにあって死んでいくその情景に監督伊藤がなぜこの作品をリメイクしたのか・強く訴えたい程の「ほとばしる感情」が見える分、酒蔵で泥まみれになって暴れる千恵蔵よりもインパクトは強い。また果し合いの現場に急行し決闘を諌めるも巻き添えの刃をくらい、訥平の手を取って死んでいくヒロイン。後年伊藤大輔は「薄桜記(58年)」脚本で雷蔵&真城千都世に同様の死に様を見せているがその悲劇度で断然こちらの方が印象深い。加えてこの時19歳の嵯峨三智子の艶っぽさ。着物の襟足から覗く強烈なエロティシズムというのか…とにかくこれは山田五十鈴のDNAですな。脇役(小沢栄・浦部粂子・三井弘次・丹波哲郎)の演技も好印象。 Nbu2さん [映画館(邦画)] 7点(2014-04-23 13:52:35)

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【点数情報】

Review人数 1人
平均点数 7.00点
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 10.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review1人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 10.00点 Review1人

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