みんなのシネマレビュー

ブタがいた教室

2008年【日】 上映時間:109分
ドラマ学園もの動物もの実話もの小説の映画化
[ブタガイタキョウシツ]
新規登録(2008-12-19)【素敵な鯛の靴】さん
タイトル情報更新(2024-05-22)【イニシャルK】さん
公開開始日(2008-11-01)


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監督前田哲
助監督橋本光二郎
キャスト妻夫木聡(男優)星先生
田畑智子(女優)池沢先生
池田成志(男優)小鷲先生
大杉漣(男優)仁科教頭
原田美枝子(女優)高原校長
北村匠海(男優)拓実
松原菜野花(女優)松原菜野花
ピエール瀧(男優)榎木伸哉の父
清水ゆみ(女優)音楽教師
戸田菜穂(女優)甘利花の母
北山雅康(男優)
脚本小林弘利
作詞トータス松本「花のように 星のように」
前田哲「Prayer」
作曲トータス松本「花のように 星のように」
民謡フランス民謡「クラリネットをこわしちゃった」
主題歌トータス松本「花のように 星のように」
挿入曲清水ゆみ「Prayer」
製作日活
関西テレビ
読売新聞社
配給日活
美術磯見俊裕
編集高橋幸一
録音小野寺修
あらすじ
生きることは、食べること。そして、食べることは殺すこと。豚の飼育を通して、生徒たちにそのことを考えさせようとした、ある教師の姿と、生徒たちのリアルな討論を描く。

コウモリ】さん(2011-11-01)
全てのをあらすじ参照する

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未見の方は注意です!




【クチコミ・感想】

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20.《ネタバレ》 泣いてしまいました。残酷すぎて。ブタも子供も可哀そ過ぎて。実在の話らしいのでシナリオに苦言を言うつもりは無いです。映画の「出来」とか、妻夫木君が「どう」とか、そこに達する以前に、この授業って、この結論て、正しかったんだろうか…と、疑問を抱いたまま終わってしまいました。どうしても納得がいかない。そういうレベルで物申します。この授業は人間のエゴを育てる為のものとしか思えなかった。自分とは異なった意見・結論をも受け入れなくてはならない事がある、それに耐えてこそ強い人間だと、ブタをエサに(文字通り)人間様な立場で幕を閉じます。「食育」って何だよ。そんな言葉無かったでしょ。新語ですよ。そんなモノを、愛すべき「映画」という媒体でわざわざやるこっちゃ無いでしょ。こんなもん映画にしちゃいかんです。泣いてしまいました。 ちゃかさん [地上波(邦画)] 0点(2011-06-17 23:28:44)

19.《ネタバレ》 TV番宣を見て、ちょっと期待した自分が馬鹿だった。

この先生、最初のベクトルしか持っていない大馬鹿だった。

そもそも、豚を「食べるために」飼うという明らかな着地点があったのに、ブタと子供たちに情を通わせる。子供たちは一生懸命に考えて、命というものに向きあおうとしていたのに、彼らの卒業という瑣末な事情で、生き物の運命を決めさせる。挙句の果てに、食べる方法(って、食べてないじゃん結局)を人の手に委ねちゃうって、ただ殺すだけになっちゃってるじゃん。
「命と食」の教育の前に、まず「命」の教育だろう。生き物の命をありがたく食すというのは、「必要最小限」ということも含まれるべきはずであり、無益な殺生をしないというのも大事な教育だと思うが、ぴいちゃんは食べずに済む道があったにもかかわらず、殺されるという。生き物は食べられてしまう可能性があるのは否定出来ないが、食べられてしまう「為」に生まれてくるわけではないことを、この教師は小学生達に教えるべきだった。

意地悪い見方をすると、この少年たちは、後年、「生き物は人間の都合に合わせて、死んじゃうのはしょうが無いんだ」なんて育たないとも言えない。いやいや、そうは思いたくない、6年2組の生徒たちは真剣に向き合った。しかし、この先生の教育は、所詮その程度にしか思えない。

実に、後味の悪い映画だった。生徒に7点、先生に1点。間をとって4点。

Tolbieさん [地上波(邦画)] 4点(2011-06-17 23:17:36)(良:3票)

18.生きるということは何なのか、非常に考えさせられた。
ブタに感情移入してしまって情が生まれるのは、人間らしい当たり前の感情であり、ブタをどうするか討論するシーンは双方の意見が痛いほど伝わってくる。ブタに、宿命を背負わせたくないという子供ならではの純粋な感情が、健気で可哀想で私の心に響いた。(本当に可哀想なのはブタですが)
こういう命の授業は非常に重要だと思う。それでこそ、本当の「いただきます」が言えるのではないだろうか。
ただ、最後が美化しすぎてる感はする。 ひまわりさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-09-10 23:07:59)

17.批判的なものはみな、映画ではなく妻夫木聡演じる先生の教育の仕方を批判してるんですよね。それこそがこの映画の問いかけているテーマなのに。
小学生たちの演技でない素晴らしい表情を捉えた今作は、それだけでも一見の価値があると思います。 ととさん [DVD(邦画)] 7点(2010-04-12 04:58:24)(良:1票)

16.とんかつ派の意見はどこか保守的で固定観念に囚われていると思う。
もちろんしゃぶしゃぶ派が斬新というわけでもないけど、冷しゃぶとか、蒸ししゃぶとかバリエーションを広げられるので、僕としてはしゃぶしゃぶに1票を投じたい。
というような話じゃなかったことがせめてもの救いでしょうか。
※撮影後にスタッフが美味しくいただきました、くらいの覚悟を持って制作したわけじゃなさそうなのが残念なところで、ラストは上手く逃げた感じです。 もとやさん [DVD(邦画)] 6点(2010-03-17 15:26:02)

15.《ネタバレ》 一生懸命演じたであろう子役達が可哀想だが、美しくまとめたつもりらしい無責任なエンディングに反吐が出た。もっともらしい食育論を語るくせに、結局行き当たりばったりで結果的に子ども達に辛い選択を強いておいて「これこそがいのちの授業だ」なんて勘弁して欲しい。はっきり「最後に食べようと思います」と言って連れてきたのだから、むしろ最初から「ペットとして可愛がるのではなく『食べるために肥育』する」その違いについて子ども達と考えて、覚悟させるべきじゃなかったのか。生き物を慈しむ心を育てるのと、人の営みとして肉食の業を自覚させるのとを混同してしまうのは、あまりにも酷ではないか。星先生のキャスティングもなぁ・・・妻夫木ではいかにも新任の思いつき先走り教師に見えてしまって、高邁な教育理念を語る姿が痛々しかった。

lady wolfさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2010-03-06 09:08:12)(良:1票)


14.《ネタバレ》 新任教師の理念とヤル気、そして行動力は素晴らしいと思います。でも教育者としての技量は不足していました。彼が目指したのは、ブタの飼育を通じて命の大切さを知る“生きた”教育。最初の躓きは、子供たちに仔ブタの名づけを許したことだったと思います。愛玩動物としてペットを飼育することと、食用の家畜を飼育することは違います。まず押さえておくべき前提の確認を怠ったのは先生のミスでした。心の防波堤を知らない子供たちは、ピーちゃんに強く感情移入してしまいました。二つ目のミスはピーちゃんの行く末を子供たちの自主的判断に任せたこと。結果、“下級生に引き継ぐ”という無責任な選択肢が出てきてしまいました。もし多数決で引き継ぐことに決まったら、先生はそれを許したのでしょうか。おそらく、彼は「子供たちが決めたことだから」と、その決断を受け入れた気がします。言い方は悪いですが、これは先生の職務放棄です。ピーちゃんを助けたいなら、卒業生か先生自身が飼育し続けるのが筋です。自身の労力と痛みを回避して他者に責任を委ねる発想は、飼えなくなったペットを捨てることと大差ありません。子供たちに答えを出させるのは構いませんが、”何でもあり”は間違いです。ガイドラインを設定するのは先生の役目でした。最初から最後まで、この試みは不出来だったと思います。でも、先生を責める気にはなれません。その理念は悪くありません。もし自分が子供たちの親だったら、先生の至らぬ部分を責めるのではなく、フォローしたいと思いました。それにしても、校長は偉いです。公務員は波風立てることを嫌います。それは教師とて同じ。面倒を厭わず、『百害あって~』の一利に賭けた校長先生は、教育者として尊敬できます。苦情を申し出た母親たちを説得し、先生には責任の所在をきちんと把握させました。こういう上司の下だと、能力のある部下は伸びます。子供たちには、気の毒な事をしたかもしれませんが、忘れられない1年間になったことでしょう。何年後か、あるいは何十年後か、この経験の本当の価値を子供たちは知ることになるのだと思います。(以下おまけ)自分が小学5年生の頃、祖父の家で飼っていた鶏を潰した事がありました。老いて、卵を産まなくなった為です。締めてさばく所まで、鮮明に記憶しています。肉も食べました。衝撃的な体験でしたが、不思議と納得していたのを覚えています。今思うと、周りの大人が平然としていたからなのでしょう。子供は大人の様子をよく観察しているものです。 目隠シストさん [DVD(邦画)] 7点(2010-02-12 18:25:26)

13.《ネタバレ》 例えば英語圏でPIGをPOAKと呼び換えるように、一頭の家畜が「肉」となり店先に並ぶまでの過程を、人は忌み嫌う。他の生命を奪い食べるという自然の摂理、その正当性と残酷を正しく認識する以前に人はそこから目をそらしてしまう。大人ですら真に理解しているとは言い難い(そしてそれゆえに避けて通ろうとする)この難題を子どもたちに語りあわせるコンセプトは素直にすばらしいと思う。しかしそれをきちんと描ききるだけの確固たる志が、残念ながらこの映画には無い。通り一遍の大風呂敷を広げ、あたかもタブーに挑むかのように見せながら、映画は肝心の核心に近づくたび安全地帯へと逃げ帰る。これが子ども向け映画で出来る限界であったと言われればそれまでだが、禁忌を語るに足る厳しさや中立性を一切欠いたその姿勢はあまりに生ぬるい。子どもたちが仔ブタを家畜ではなくペットとしてPちゃんと名付けてしまう発端の姑息な「誤算」からして、物語はさっそく肝心の食育から弱々しく目をそらし、語るべきテーマから大きく逸脱してしまっている。さらにはその生半可さが、ペットとして可愛がったブタを家畜として送り出すという、食育とはまるで別次元の(本来なら不必要な)辛い決断を子どもたちに迫るのだからなんともたちが悪い。トラックの荷台に乗せられたPちゃんを、まるで転校生を見送るように泣きながらセンチメンタルに追いかける子どもたち。だがPちゃんの行き先は、新しい学校などではなく、血腥い精肉工場なのだ。それでも映画は美しい別れの感傷にただひたるばかりだ。彼の行き先を自分たちで決定した(させられた)ということ、そのことの重い意味を子どもたちに最後まで理解させることなく。中途半端な食育の名の下に訳もわからぬまま決断を下させられた子どもたち、そんな彼らの胸に去来するのはおそらく学舎を共にしたクラスメイトとの単なる別れの悲しみでしかないだろう。例えば性教育を語るのに即物的なポルノ映像が必要ないように、精肉工場で屠殺され血を抜かれスライスされるブタを子どもたちに見せる必要は勿論無い。しかし食育を題材としながら終始核心から目をそらし続けるだけの無害きわまりないこの映画は、血の痕跡を丹念に洗われ清潔にパック詰めされたスーパーの豚肉と何ら変わりない、無難で欺瞞にみちたシロモノだ。私たちは今日もその安全な肉を買い、能天気においしいねと舌鼓を打つのだろう。 BOWWOWさん [DVD(邦画)] 0点(2010-01-24 02:30:59)(良:2票)

12.《ネタバレ》 妻投稿■一応食べ物を扱う仕事をしているので、沖縄出身の同僚と予備知識なしで見ました。■で、結論。この映画、①こういうやり方で「命の大切さ」なんて学べるわけがない。②そもそも「命の大切さ」なんて学校で学ぶ事ではない。③そもそも「命の大切さ」なんて人間の作った幻想であり偽善であり傲慢でしかない…という点で三重に間違っていると思います(「映画」というより「教育方針」というべきかな(^_^;))。私自身その同僚の実家に行ったとき一緒にヤギやブタを潰した事はあるけど、「生き物を殺す」という行為は決して、この映画みたいに清潔な教室で清潔な服を着た子供たちが先生のご指導のもとで生殺与奪を決定する事によってなされるものではなく、「そうせざるを得ないから」するものだと思います。■私は「人間だか動物だか微妙なポジション」にいる(かもしれない)知的障害者なんで、生きていて「人間の生を生きる」権利があるのかないのか微妙な事件や罪悪感に遭遇する事もあるけど、でも「人間だけに生きる権利がある」というのは傲慢な話で、「全ての動物には自分や仲間に危害を加える他生物を殺す権利がある」というのが私なりの正解です。だから「他生物を殺す」という業は実は物凄い返り討ちのリスクやストレスや恐怖を感じることで、そこを清潔で安全な教室で「かわいい」「かわいそう」というコンセプトで「生殺与奪」を議論させることが「命の大切さ」を教育する事だと本気で考えている事に、私は逆に物凄い肌寒さを覚えます。■こういう教育、少年犯罪やモラル低下を憂慮してなされるもんなのでしょうけど、私は今少年犯罪や大人の世界のいじめやリンチで問題なのは「命の大切さ」というより「支配」だと思います。「支配」そのものは社会を円滑にするために必要だと思うけど、人間は「支配」というものの「楽しさ」を覚えてしまった厄介な生き物です。この映画は支配をする相手にどんな必要や感情を抱くかで処遇が決まる・・・やばいですよ。 はち-ご=さん [DVD(吹替)] 4点(2010-01-04 22:42:44)

11.優しい映画。子供たちの振る舞いや言動が演技とはとても思えず自然。Pちゃんについて討論するときの子供たちの涙、いのちと向き合う姿がとても印象に残る。妻夫木聡も優しい先生役に合っていると思う。
小学校がとても懐かしく思えた。

ただもう少し演出を抑えても良かったかな。 Yuさん [DVD(字幕)] 7点(2009-12-08 00:33:15)

10.《ネタバレ》 「命」と向き合うってテーマはよくわかる。人間の身勝手な部分もよくわかる。矛盾を描くのもいい…しかし正直気分が悪い。心底不愉快である。担任の教師がムカつく。できるなら思いっきり殴ってやりたいと思う。最後のPちゃんの後姿を見て涙が止まらなかった… イサオマンさん [DVD(邦画)] 3点(2009-10-03 22:46:07)

9.《ネタバレ》 子どもの教育に良い題材と思ったので、小学生と中学生の娘と共に鑑賞。案の定、二人とも最後までしっかりと見入っていた。
ストーリーそのものは大方予想していたとおりであり(ブタに名前をつけた時点で結末での苦悩は容易に予測できる)、見方によっては冗長な部分が多かったが、あえて子供達の生の議論に時間を割くことによって、「食」と「命」という重いテーマに対する現代人のありのままの「とまどい」を表現できたと思う。
子供達の議論は表現こそ幼稚であるものの、もしかすると大人が議論するよりもピュアで本質をつかんでいるかもしれないと思わせるものだった。
彼らは、最終的にPちゃんこそ食さなかったが、それ以上のものを「血肉」にできたはずである。校長先生が最後まで「得難い授業ができましたね」とこの授業を擁護していたが、この様な「正解のない(わからない)」テーマと向き合うという教育も大切であることを本作は教えてくれている。
観賞後、子供達とはこの映画について語りあうことはあえてしなかったが、それで十分本作の意義は果たされたという手応えはあった。
田吾作さん [DVD(邦画)] 7点(2009-09-28 11:35:51)

8.《ネタバレ》 以前、この映画の元となった授業のドキュメンタリーを見ていたので、興味があってDVD借りました。たくさんの映画を見てきたし、歳もとったし、ちょっとやそっとじゃ感動しなくなっていたはずなのに、涙腺全開でした。こんなふうになったのはこの映画が初めてです。泣けたのは、子供たちの真剣さです。全く興味関心のなかった妻夫木さんの演技も自然だったし、最後の決意表明のとき頬が震えるのも感心しちゃいました。ただ、二度目見た時はなぜかまるで泣けませんでした。「なんかちがうような~?」という気がして。確かに生き物の肉を食って生きているわけですが、やり始めた以上の責任のこともありますが、それと「情」の問題を同じ天秤で量っている気がします。たとえば「ロボットに感情があっても、結局はただの機械なのか?」というのと同じ。山でひょっこり出くわした鹿やイノシシを撃ち殺して食べたり、特別な情もなく何十頭もの牛や豚を飼育して出荷することと、この問題を一緒にしてしまっていいのだろうか? ニュースで知らない誰かが殺されて「他人事」で「ひどい事件だね」と呟くことと、身内が同じ目に遭うことは違う。そこに人間が持つ「情」の重さがあるし、それがあるからこそ友達が出来たり、身分や人種や信条を越えて分かり合える出来事があったりするのじゃないだろうか? たとえば大昔、闘技場で猛獣と殺し合わせる為に奴隷(人間)を養うという(神様に捧げるという大義名分付きの)話だったら、それでも最後の決断は???・・・と考えたりできたのだし、この映画は「正しい意見も間違った意見もない」と多くの考えを引き出していく大きさがあったわけだから、初見の感動をそのままに10点です。子供が魚を残さず食べるようになったと語るピエール瀧さんのシーンが我が子にも伝わっていたら良いなと思います。 だみおさん [DVD(邦画)] 10点(2009-08-07 22:58:56)(良:1票)

7.《ネタバレ》 人間の業を小学生が言葉で語る事は不可能。ただし、それを考えさせる事は立派な教育の1つだと思う。小学生の純粋な気持ちに心打たれる映画です。 東京ロッキーさん [DVD(邦画)] 7点(2009-07-03 20:24:40)

6.《ネタバレ》 大阪で実際に行われた授業をもとにしているそうですけど、個人的には素晴らしい授業だと思いますね。今の時代に、果たして同じような授業が出来るだろうか。これは「命とは何か?」「命をいただいて生きるとはどういうことか?」とい問題を考えるのとはまた別に、「責任」というものを考える貴重な経験になっているでしょう。自分たちが始めたことに対して、自分たちでどうけじめをつけるのか。人が生きていく上で、大きく関わる根本的な問題に、小学生の段階から考える力を養う。これぞ本当の意味での授業ですよ。作品としては、こういう題材で一本撮ったということに新鮮さを感じたので、これは一種の実験映画でもあるといえるんじゃないだろうか。子供達の、シナリオはあるけど本当の演技というのかな、感情のこもったマジ泣き。これもまた一つの見どころです。 あろえりーなさん [DVD(邦画)] 6点(2009-05-28 22:21:04)

5.《ネタバレ》 彼らは学級会の外でもことさら意見を交わす。なんで食おうと思えるの?みたく。ここで食う派の小学生は決定的なセリフを漏らす。
「おれだって、Pちゃんには長生きしてほしいけど・・・」
これだ。このセリフが泣ける。男子だけでなく、女子も同じように漏らす。Pちゃんに長生きしてほしいという考えは賛成派も反対派も共通しているようである。しかし、「長生きしてほしいけど・・・」の続きに来る、業が突き動かす本能を表現する語彙力を小学生は持っていない。
当然「長生きしてほしい。よって屠畜はしない。」という意見は正しい。しかし「長生きしてほしい。だけど殺して食う。」ということも正しいのである。われわれは一定ライン穢れることによって生きている。小学生たちはそのことに気づき、自らの穢らわしさを自覚し涙を流す。しかしそんな彼らを映画は祝福する。いや、Pちゃんが彼らを赦したのだ。
これは、一匹の畜生がトラックによって小学校からどこかへ連れられて行く姿を描くことによって、人間の業を赦す。この映画を観て小学生らと一緒に煩悶したら、少しは肩の力をぬいて食事してもいいよ、という、いわば免罪符的映画。 no_the_warさん [DVD(邦画)] 8点(2009-05-25 00:57:51)

4.《ネタバレ》 賞を受賞したり、実話をもとにした作品だと聞いていたので、
期待してみたこともあったが、素直な気持ちとしていまいち感が
否めない。
こどもに議論させるといってもその議論の内容は、当たり前だが
かなり低レベルで大人がみていてかなり歯がゆい。
結局のところ最後の判断は先生が・・これでは意味がないと思う。
最後まで議論してそれで納得して初めて食育ができあがると思う。
なんか中途半端でせっかくのよい題材がもったいない K2N2M2さん [DVD(邦画)] 5点(2009-04-30 22:39:29)

3.後半の、子供達が討論する所は、国会よりも熱く、本当にみんなPちゃんの事を思っているんだなーと思いました。最後がちょっときれい過ぎるかなーとは思いましたけど、まあ小学生だし、あそこが限界ですかね。 Yoshiさん [DVD(邦画)] 6点(2009-04-20 23:53:53)

2.《ネタバレ》 東京国際映画祭で観客賞と審査員賞のW受賞した作品です。期待して見に行きましたが期待以上の素晴らしい作品でした。4歳の子も一緒にいったのですが前半部分のブタと子どもたちや先生とのシーンでは実に楽しそうに見ていました。(後半の子どもたちの討論シーンでは理解できず暴れてました・・・汗)食育,命を頂くということについて本当に考えさせてくれる良作ですね。すべての小,中学生に見せたいと思う映画です。教師役の妻夫木さんの演技もさわやかで嫌みがなく人間性が出ているというか,いいキャスティングだったし,子ども達の演技力もすごかったです。というか演技している感じが全然なくて,ものすごいパワーを感じましたね。おすすめです。特に小学校や中学校の先生や子どもにおすすめです。 なかがわさん [映画館(邦画)] 8点(2009-02-01 05:24:32)

1.《ネタバレ》 昔似たようなドキュメンタリーをテレビで見た。ある小学校か中学校で鶏をある程度飼ってからその肉を食べるというもの。子供たちが鶏を絞めたかどうかは忘れてしまったが鶏肉を泣きながら食べる子供が自分も子供だったので正直少々怖かった。本作はグロい場面は皆無なので子供でも安心して観ていられるだろう。ただ、食育や食べ物の大切さを教えるという目的で本作があるならば子供たちがピーちゃん(ブタ)を食べるシーンが出てこなかったことに不満を感じる。食肉センターへ送られてしまうのならトン汁にでもなるところまで見せて欲しかった。それが実話の結果だとしても煮え切らない感があった。衝撃的なシーンで観客を刺激することは意味があるなら必要だと思う。討論のシーンで「ピーちゃんは私たちの肉となって生き続ける」ようなことを言った子がいたけど名言だと思った。それにしても小学6年生ってこんなにも小さくて純粋なんだなぁ。星先生は妻夫木聡じゃないもっとジャージの上着の裾がズボンに入っちゃってるのが似合うような俳優がよかった。 素敵な鯛の靴さん [映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2008-12-23 01:28:48)

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【点数情報】

Review人数 40人
平均点数 5.58点
0410.00% line
112.50% line
200.00% line
312.50% line
4512.50% line
5512.50% line
6717.50% line
7717.50% line
8820.00% line
912.50% line
1012.50% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review1人
2 ストーリー評価 4.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 4.00点 Review2人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 9.00点 Review1人

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