みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
32.《ネタバレ》 目が覚めたら、イキナリ10年後の世界だった。周囲には10年の時間経過があるが、少年にとっては翌日でしかない。少年は「現実」に修正を加えようとする。それは少年にとっては「現在」の継続でしかないが、周囲にとっては「過去」を取り戻そうとしているように映る。この各々におけるある種の「10年ギャップ」が淡々と描かれる。製作者の意図するメインテーマは家族の崩壊と再生なのだろうが、時間論的テーマを見落としてしまうとこの作品の面白さがわからないだろう。終盤の加害者による少年の「現実」の破壊行為は「現在」の継続と取り戻せない「過去」との交錯・対比が見事に描写された名シーンだ。が、ここはもっと派手にやってもよかったような。また、西島の演技にはやや達観が感じられ、精神年齢14歳の少年ならではの戸惑いや苦悩のようなものが少々欠如していたように思える。全体的にはもうちょっと丁寧にわかり易く描いてもいいようにも思えるが、あんまり説明過多になると、単なる家族の物語といった人情物になってしまうので、難しいところなのかもしれない。『ニンゲン合格』の題名が意味するところは「存在」(の価値)なのだろう。と考えると真のテーマは『存在と時間』という事になるのかもしれない。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-07-12 13:37:28) 31.あらかじめ崩壊している家族を再建することもウソで、そして生すらも確認できない…。 頭の中だけで問題を組み立てた、なんの面白みもない駄作だった。 観て損した。 【柚】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2018-08-25 11:52:40) 30.過ぎ去った泡のような時代の後遺症ですか?シナリオや演出にバブルからなかなか抜け切れないちゃらんぽらんさを感じてしまいます。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2018-04-17 20:36:17) 29.《ネタバレ》 ものすごく淡々とした演出。思えば90年代前後の邦画は、なぜかこういう淡々演出が多かったような気もする。 その淡々さ故にラストの展開は尾を引きます。 自分は本当に存在してるのか?なんて問うて、確実に存在した、と答えるなんて変な台詞ですけど、 ひょっとして長い長い夢だったのかな?なんて思ったり。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2018-03-05 21:46:17) 28.導入部の時点で、10年の重みが何もなくて、すでにドラマが存在しないのです。その後も、作り物っぽさ満載の、頭で考えただけのようなシーンが最後まで連続するだけ。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2018-02-28 00:00:18) 27.現実的ではないものの面白い設定、かなと思った。 でも、次の展開や結末への期待が高まらない。この間合に合わないんだろうな、と。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2018-02-25 19:41:53) 26.その時代の家庭・家族ひいては世相を投影した作品ではあるが、製作者の訴えが見えない。 その訴えるものが無い現代人を皮肉しているのであれば少しは面白みがあると認めるが、ただでさえ現実離れしたストーリーなのにそれでは現実からあまりにもかけ離れてしまう。人はそれほどには空虚ではないだろう。 哀川翔が生島ヒロシに見えた。 【さわき】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2018-02-14 15:15:54) 25.なるほど、彼の死によってようやく家族がそろったわけだ(彼はいないけど)。でもつまらない。あのキャラにも、それを受け入れる環境にも慣れることができなかった。 【noji】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-04-17 23:25:45) 24.《ネタバレ》 特殊な設定、キャラクターから何かの意味を導き出そうとするなら、正常な状況、正常なキャラクターとの対比が無ければならないと思う。 10年間の植物状態から復帰、外見は25歳でも中身は中学生のままという設定はすごく興味深いのに、彼以外の設定、キャラクターがまたリアリティに乏しい、あり得ないものなので、基本設定の面白さが埋没してしまった。 やはり、ずぶんはこういうリアリティとかストーリーの整合性を軽んじる監督は無理。 ただ、麻生久美子の声がしみじみ好きなんだなとは思ったが。 (ずぶん、映画を女優で見る男なんだけど、そうすると非常に地雷を踏んづける率が高くなる。1位宮崎あおい 2位麻生久美子 。麻生久美子さんはもう少し仕事を選んで欲しい というのは、単語登録したいくらいきまり言葉w) 【rhforever】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-06-08 19:57:08) 23.《ネタバレ》 10年ぶりに動き出した時間。そこにあったのは、崩壊した家族。 周りの大人たちは、彼に「失ったものを取り戻しましょう」と言うけれど、 何かを失くしたのは、目覚めていた人たちのほうじゃないの? つまりそれは「家族の絆」だけど。 彼は何も失ってないわ。 ただ、ちょっと手に入れ損ねたものがあるだけよ。 それは、過去10年間で経験したであろう喜びや悲しみ。 でもそれは、時間をかければ、手に入る。 目覚めたばかりの兄に、父の居所を教えてもらう妹と、 母の今の居場所を知らない父(父にとっては前妻だけど)。 おまけに母は、実娘(彼の妹)がとっくに帰国していたことを、 10年間昏睡していた息子に教えられる始末。何やってるのよ。 窓から覗き見える食事風景。少しずつ戻って(増えて)くる家族。 それが、あとになって痛々しい・・・。 24年前に生まれた14歳が願った、『もう一度家族が揃うこと』。 叶ったよ!君の葬式でね。 「生きていて欲しかったなぁ」って切に思わせるラストは、すごく素敵。 でも今の時代、誰かが死ない限り一家全員が揃わない家族って、 少なくないんでしょうね。これまた悲し。 【ジャスミン】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-12-20 23:26:04) 22.自らがこの世界に存在する意味や価値を問う。『大いなる幻影』『叫』そして『トウキョウソナタ』へと繋がるテーマの源流がここにある。あるいは『アカルイミライ』を経て『トウキョウソナタ』に結実する「家族」という特別な人間関係の本質が描かれる最初の作品でもある。その方法として黒沢清は主人公を10年間眠らせる。10年間存在を消す。10年間家族からひとつのピースを削る。家族の見た目の崩壊と再生が繰り返されることで最初から崩壊も再生もしていないことが露呈されてゆく。黒沢清が描く現代の家族はフォードや小津の映画のような父が守り続ける家族とは対称の位置にある。しかしその悲しい現実を黒沢映画は深く受け入れる。深く受け入れたところから今を描く傑作が生まれるのだ。「オレ、存在した?」この直接的な問いかけが心に染みる。この場合、問いかけというより確認かもしれない。ちゃんと存在したことを確認できた者はそれだけで人間として合格なのだ。 【R&A】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2008-10-23 15:28:38) 21.とりあえず生きてみます。 【魚】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-04-20 03:27:34) ★20.黒沢監督作品は、本作で自身6作目の鑑賞。やはりこの監督とは相性がいいようです。淡々とした語り口ながら、気付いたらいつも物語に引き込まれています。教え上手の先生の授業を受けているような感覚。手取り足取り、懇切丁寧が良いとは限りません。要所を押さえて適切なヒント。考える時間が丁度いい。答え合わせに喜びや驚きがあるので、内容がどんどん頭に入ってくる。(たまにヒントが少なかったり、フォローが無かったりもしますが。)この先生は教材のセレクトも抜群。役所広司の仕事ぶりは間違いないですし、西島秀俊のハマリ具合は絶妙でした。生徒を震え上がらせることでは定評のある先生。本作ではいつもと違って、かなりギャグをとばしています。一般受けが良いかどうかは分かりませんが、自分は結構笑いました。確かにポニーじゃない(笑)。タイトルをそのまま受け取るか、皮肉と取るか…。今回の宿題も楽しめそうです。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-03-22 18:25:25) 19.寓話と言うかたちで現代社会の虚無を描いた傑作! 観終わって、つかの間放心状態でした。 【ピエロの息子】さん [地上波(邦画)] 10点(2007-02-09 02:26:04) 18.あぶねえなあ・・あのチェンソーの使い方。 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 5点(2006-10-09 22:08:20)(笑:1票) 17.心が少年のままでは生きていくのは大変です。せつないけど、なんか好きですこの映画。 【junneisan】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-08-21 09:59:15) 16.何か不思議な作品。みててイイ話だとかそういったことはあまり感じさせられなかったのだが、観終わると不思議となかなか良い作品だったのでは、と思わされた何か不思議な気分にさせられた作品でした。 【アンリ】さん 6点(2004-11-21 12:32:01) 15.不可逆的な現代家庭の崩壊を、黒沢清らしい冷徹な視線で描いた残酷なファンタジー映画。血が水より濃かったのは昔の話、今では水蒸気よりも儚い存在です。一瞬は心地良い家族ごっこも、ずっと続けていく程の魅力には欠ける。主人公の言う「いたければいればいいし、出て行きたければ出て行けばいい」緩やかな連帯が現在の家庭の姿であり、決して最後の拠り所ではない。ここまで「あからさまに」現代家庭の本質を突いた映画は無いと思う、面白いかどうかは別にして。本作は玉手箱を開けた浦島太郎が断末魔に見た夢、それも叶わぬ夢なのです。という訳で、6点献上。 【sayzin】さん 6点(2004-08-16 13:34:09) 14.切ないなぁ。 【じふぶき】さん 6点(2004-07-12 21:05:53) 13.西島秀俊の演技が素晴らしい。 【pied-piper】さん 7点(2004-05-06 20:13:42)
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