みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
7.《ネタバレ》 私の解釈です。「夢オチ」であることは確かですが、死者の「夢オチ」です。主人公が喋らなくてもお話が進行したり、全く顔が違う婚約者をアザの同一だけで見間違えるあたりの都合の良さは、まさに夢の中でしょう。タイムマシンが繋がっている場所は、たぶん「あの世」。時間を超越した世界という意味での「あの世」です。そして、月光は死者の世界を映し出す光です。死んだ魂が夢を見るのかどうかは分りませんが、肉を持たない精神だけの物語だったと思います。解釈を惑わせるのが、一人の死者の夢では無く、何人かのそれが混在していることです。主に落語家うさぎの戦友とその婚約者の夢。後半には落語家うさぎ自身も参加します。死者たちが紡ぐ夢の世界は繋がっているようです。それが「死んでる俺を見ているのは誰なんだろう?」と云う台詞の意味です。肉体を離れた魂が、転生を前にどこかに集まっている状態なのでしょう。撃ち殺されて笑っているということは、登場人物全員が死者だったという解釈もありだと思います。 解釈はそんなところですが、私は本作を評価しません。鑑賞中、退屈で面白いと思わなかったからです。「芸人さん」って明けても暮れてもネタを考えている人種というイメージを持っています。そのイメージの正誤は別にしても、ネタを考えるテンションを映画の脚本に持ち込んだ印象を持ちました。本作を振り返って、私が最も感じたことは「捻り過ぎ」です。狙っている笑いや暗喩が高度で、付いて行ける人は少ないと思います。私もその一人です、何とか解釈はしましたけど。鑑賞中に面白いと感じさせねば、含みを持たせた表現も無駄になりかねない。そんな意見です。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2013-04-17 02:49:13)(良:2票) 6.《ネタバレ》 駄作。俺の100分を返せ。【ネタバレ注意】↓下記のコメントを読むと、なるほど、そういう解釈ができるのか、と思わなくもないけれど、だからすべてがすっきり解決するわけでもない。戦時中の傷でなぜ包帯巻いてるのかとか(でも取られたらまき直さなくていいらしい)、しゃべりもしないのに高座に上がらせるとか、粗忽長屋をつぶやくだけでデビューさせてしまうとか、夢落ちにしても酷いと思いつつ見ていたので、とにかく見続けるのが苦痛だった。映画館で見てたら怒り狂いそうだ。 【mohno】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2013-03-04 22:52:43) ★5.《ネタバレ》 (以下は私の勝手解釈です。未見の方はご注意ください) 古典落語『粗忽長屋』は、お馴染みの熊さん八さんが繰り広げる不条理劇。自分の死体を抱いた熊公が一言。「抱かれているのは確かに俺だが、抱いている俺はいったい誰だろう?」このサゲに対する本作のアンサーは、“そりゃ未来から来たお前さんだよ”なのだと考えます。タイムトラベラーを自称する男(ドクター中松)の登場が、この可能性を示唆しています。いや、“未来”というよりは“別次元”又は“別世界”の方が正しいかもしれません。板尾は“違う世界から来た浅野自身”と言うワケ。板尾が掘っていた穴は、おそらくタイムトラベルロードでしょう(出口に中松が居たから)。世界と世界を繋ぐトンネル。この世界からの脱出口とも言えます。そして、この穴を板尾と女郎、男女が力を合わせて掘っていた事にも意味がある気がします。では、板尾がこの世界にやってきた目的とは何でしょうか。石原はこう述べていました。「ここ最近ずっと満月で、欠ける事が無いの」と。勿論、そんな道理はありません。考えられるのは、世界の時間が動いていないということ。すなわち“死後の世界”。当然住人は“死人”です。東京大空襲の犠牲者でしょうか。彼らが板尾に撃ち殺されて嬉しそうなのは、自身の死を受け入れた安堵ゆえ。タイトル『月光ノ仮面』は、文字通りかつての国民的ヒーロー『月光仮面』と同意。死を受け入れられない哀れな人々を救うためにやってきた、月光菩薩の化身。それが板尾だったのではないかと。そしてラストシーン。人力車に乗ってこの世界から一人の男が旅立っていきます。それは森乃家うさぎの“生まれ変わり”。穴を通って光差す方へ。口の利けぬ男は、きっと大声で泣きながら新しい世界に飛び出していく…。以上が私なりの解釈です。本来、『粗忽長屋』という不条理話に条理を通す設定ですから、もっと分かり易くても良いと思うのですが、さすがは板尾監督、観客を煙に巻くのが得意なようで。それにしても板尾氏の笑いはハードルが高いです。高すぎてバーが肉眼では見えませんもの。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-01-28 18:29:00)(良:1票) 4.《ネタバレ》 わからん。 穴掘ってたのがわからん。 タイムスリッパーもわからん。 最後もさっぱりわからん。 見終わった後に時間の無駄だったと、思わせるような映画はきつい。 【虎王】さん [DVD(邦画)] 2点(2012-11-26 16:19:57) 3.《ネタバレ》 ドクター中松がタイムスリッパ―だってことは解ったのですが・・・ これが一番解らないシーンでもありました。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(邦画)] 1点(2012-08-24 18:10:25) 2.《ネタバレ》 これはいってぇ何なんだ? 映像面には力を入れているようで、パッと見はちゃんとした映画になっていて、素人臭さは特に感じず、序盤の5分くらいをみた段階では、期待を高めていた。しかし、謎めいた雰囲気を保ちすぎて、ちっとも話が進まず、絶望的な進行具合に退屈し通し。 板尾さんと言えばシュールな笑いを求めるタイプの芸人だと思うので、理解できないような事をやってくるかもしれない、という予測はあったけど、不可解さと退屈さが混じり合ってしまうとただの「一つも面白くない映画」になってしまう…。 そして、「こんな映画にマジになっちゃってどうすんの?」って言いたいかのような、突き放した無茶苦茶なラスト・・・。この映画をあれこれ解釈したくなるような気分には到底なれなかった。なんとか理解したくなる面白くて難解な映画と、どうでもよくなっちゃう映画ってあるよね。 板尾氏は、石原さとみの乳を合法的に揉みしだくためだけにこの映画を撮ったのではないか・・・? 【すべから】さん [映画館(邦画)] 2点(2012-07-22 11:56:41) 1.《ネタバレ》 一言で言うと「訳分からん映画」でした。板尾監督の前作の脱獄王はもっと分かりやすい話だったのですが、今回はシュール度が増して、ストーリーを食ってしまった感じ。兄貴分の松本人志の映画に寄ってきた感じにも見えます。粗忽長屋を下敷きにし、落語家を題材としているものの、サゲもなく、クスリとも笑えない。おそらく出演者さん達も、話を分かっていなかったのではないでしょうか。前作と同様、主役の板尾自身に全くセリフがないのが、わかりにくさを助長(正直、表情だけで演技できるほどの俳優ではないと思います)。加えてもう一人の主人公の浅野忠信にもセリフが無い。石原さとみとの濡れ場を演じたかっただけなのでは?と言われても仕方ないような…。ことあるごとにかかるベートーヴェンの「月光」も結局何の意味だったのか、クライマックスの殺戮シーンでのBGMは、なぜかオルゴール調のトルコ行進曲。映画館で観ましたが、終わった後、私を含め観客全員ぽかーんとなって、さっさと劇場から出ていきました。 【蛇蟇斎狐狸窟】さん [映画館(邦画)] 3点(2012-01-26 22:49:33)
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