みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★6.《ネタバレ》 記載したのは「こう考えると面白いのでは」な解釈の一例です。決して正答ではありませんのでご承知おきください。またネタバレしております。未見の方はご注意ください。ちなみにこの手の長文解釈作品は「すごく面白くて興奮した」か「いまいちなので自力で楽しんだ」のいずれかのパターン。どちらに該当するかは点数でご判断ください。 私最大の関心事はラストの解釈でした。「少女は何故自死したのか」ということ。この点を念頭に物語を整理してみます。 チーム・シンセカイが創り上げた仮想空間は、実在する離島をスキャンして作り上げたもの。視覚だけでなく風や匂い音など全てが完全再現されていました。リアルさを追求するため島のあらゆるデータを隅々まで取り込んだのでしょう。その中には島民(協力者)の脳内データも含まれていました。主人公の仮想空間での登録ナンバーが「4」であることから協力者は「3人」と推測できます。冒頭で死んだ園田、お世話係の老人、そして女子中学生。老人の脳内データ(記憶、知識、感情等)が元となって忌女(漢字だとこうですよね)が顕現したと考えられます。注意したいのは「霊があの世から戻ってきた」ではなく「脳内データから再構築された」ということ。シャーマンが話す「あの世」が仮想空間と酷似していることから前者と錯覚しそうですがミスリードと感じました。老人がこの「違い」を理解していたかどうか不明ですが、少なくとも自身が忌女を出現させた自覚はあったはず。だから彼は厄災を引き起こした自責の念に駆られて自殺したのでしょう。 さて、ここで冒頭の「少女の自死」に戻ります。作中自死したのは老人と少女のみ。なら理由も同じでは。つまり彼女も責任を感じて自殺したのでは。いみじくも老人と同じ唄を歌った直後の出来事でした。更にこの説をエピローグが裏付けます。フェリーに乗船する2人の背後に忌女の気配。でも女は鳥居を焼いた際に消滅したはず。しかし別の忌女が居たとしたらどうでしょう。忌女が脳内データで再構築されるのなら、老人以外の脳内データで再構築されていても不思議ではありません。少女もまた厄災の発端となったひとりかも。とここまで書いておいてなんですが見当違いです。というより少女は自死していません。少なくとも自殺したのはアバターでした。現世で焼失した海中鳥居が存在しているので仮想空間の出来事。もちろん現世の少女が仮想空間に再入室した可能性は否定できませんが、手引きする人はもう居ません。よってラストに自殺した少女のアバターは「読み込み済み過去データ」と推測します。この時点で少女は忌女の厄災を知らぬはず。彼女のアバターが死を選んだ理由は何でしょうか。 ここで主人公が理想とした仮想空間とはどんな世界だったのか振り返ってみます。其処は他人と関わらなくてよい場所。見る景色は変わらないのに、人だけが居ない町。初対面の主人公に物おじせず話しかけ、村八分の老人と交流していた「人間大好き」な少女にとって地獄では。そう彼女(のアバター)は孤独に耐えられず自殺したのではないか。そんな馬鹿なという気もしますが、彼女にはウイルソンが居ないのです。たとえば『あつ森』にもう何年もログインしていないなんて人はいませんか。〇〇島の「あなた」はちゃんと生きていますか。 最後に、エンディングで2人が向かった先について。これはかっぱ堰さんがご指摘のように「あの世」と解釈するのが正しい気がしますが、もしかすると「現世」かもしれません。いずれにせよフェリーに乗り込んでいたのはアバターであり、彼らが今いる世界は仮想空間です(海中鳥居と腕のナンバーで判断)。仮想空間とはおそらく現世とあの世の中間に位置する世界。アクセス良好なのは忌女が証明済み。彼らが向かった先が「あの世」と考えるか「現世」と捉えるかで物語の余韻は大きく変わります。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2024-08-16 18:20:49) 5.《ネタバレ》 邦画でコンスタントに心霊系のホラー映画撮ってるの、もうこの監督さんだけちゃうかなー。だから、いつもの感じってのはわかってても観ちゃう。今回登場する怪異はイマジョってゆう赤い着物をきた女のお化け。VRと心霊との組み合わせってアイデアはよいなーって思いました。なんか新鮮で。でも、ちょっと登場人物出し過ぎて、物語が散漫になってる感じで、特にシゲさんと女子高生は、僕的にはいらんかったかなー。 【なにわ君】さん [インターネット(邦画)] 5点(2024-01-19 23:02:02)(良:1票) 4.《ネタバレ》 ホラー映画として怖いところはない。話の前提として、科学技術と心霊は「真逆にある世界」ではないということらしいがだから何だという感じである。いろいろ理解困難なところが多いが、要は島一つをまるごとデータ化して作ったVR世界が「あの世とこの世」の出入口になってしまったということか。鳥居はどっち側のものかとか、この人物はこの時点でどっちにいるのかといった謎解きの仕掛けがあるかも知れないが、どうせわからないので考えるのは放棄した。 ただ少なくとも島の名前が「境島」なのは2つの世界の境界という意味と思われる。最後に2人(+1人)がフェリーで出て行ったのは、国内他地域の言い方だと補陀落渡海のようなものだろうが、撮影地の言葉でいえばネリヤカナヤに向かっていたのであって、それは死後の世界または理想郷(死んだ父親のいる場所/主人公の望むべき世界)なのかとは思った。 その上でさらにホラー要素として撮影地で実際に伝わる呪いの伝承をからめた形だが、複数要素の接合によってまとまりのない印象になっているのは前作などと同様だった。当然ながら物語として共感できるものもない。 その他個人的な感覚として、何とはいわないが非常に嫌な感じの成分が全編にわたって含まれている気がしたが、あくまで個人的な感覚なので他の人々が何とも思わなければどうせ意味はない。 登場人物に関しては、最初に伊藤歩さんが重要人物っぽく出たので期待したがすぐ顔が見えなくなってしまった。村シリーズのレギュラーだった「秋奈」は突撃YouTuberを卒業してしまったらしい。個人的には見どころが多くなかった。 【かっぱ堰】さん [インターネット(邦画)] 3点(2024-01-06 10:14:49) 3.《ネタバレ》 うーん、ごく序盤から、かなり高度に「ナニが起こってるのか分からない」という風情なのですが、この感じだと逆に、ソレはソレとして(分からないコトそのものが)立派に一種のホラーだ…と言いたいヤツなのかもな、と(⇒だとしても、題材に比しても比較的かなり古風な構造のホラーだよな…と思ってはしまいますが)。だから、結構我慢してそーいう観方を=この分かり難さには意図(意味)がある…という意識を最後まで持ち続けてみたのですケド、結論的にはそーいうコトではなくて単に映画づくりが下手だったダケ、というコトに見えてしまいました(途中、部分的にはやや即物的で分かり易くて、それ故に陳腐…みたいなトコロもありましたし)。今回もご愁傷さまであります。 なので、まァ~~冒頭から意味・意図・意義がサッパリ分からないナンやらカンやらが出て来まくるのですケドも(+ソレがま~た消化不良のまんまドンドンドンドン積み重なってゆくのですケドも)、個人的にイチバン意味不明だったのが主役ふたりのキャラクターと、その関係性(+それがどのように展開してゆくか・どーしてそう展開してゆくのか)だったのですよね。特に、山本美月ちゃんは相変わらず可愛いのですが、彼女の西畑くんに対する態度・掛ける言葉ってのがどーにも場違いとゆーか飛躍しまくってるとゆーか、今回はソコにナニよりもココロ動かされてしまいましたよね(恐れ慄いたり爆笑したり…とワリと忙しなく)。 【Yuki2Invy】さん [DVD(邦画)] 3点(2023-12-16 22:37:04) 2.《ネタバレ》 怪異とVRというのは個人的に相性があまり良くないと思いました。 振り向いたらそこに!とか過去回想の私刑シーンなどなかなかいいなと思うシーンもありましたが、日本の頭脳を結集させた研究チームがどう見ても大学サークル連中にしか見えないのがいまいちでした。 それなりに楽しめたのだけど、呪いの伝播にしてはこぢんまりとしすぎてるし個人的にはもっと島中が阿鼻叫喚の地獄絵図になった方が見応えあったかなーという感じでした。 【クリムゾン・キング】さん [映画館(邦画)] 5点(2023-07-01 23:35:06) 1.《ネタバレ》 ん〜、これはダメな方の清水崇ですね。もっとも良い方の清水崇は宝クジ並みの確率だが。 ストーリーは散漫で支離滅裂。我慢して見続けても今回は特に良い事は起きなかった。 特にラスト、あれは一体何だい? 村シリーズが終わって次は島シリーズとか言ってるけど、村でも島でもやってる事は変わらん。 【ぴのづか】さん [映画館(邦画)] 4点(2023-06-16 18:37:37)
【点数情報】
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