みんなのシネマレビュー

恋人たち(2015)

Three Stories of Love
2015年【日】 上映時間:140分
ドラマ
[コイビトタチ]
新規登録(2015-11-24)【DAIMETAL】さん
タイトル情報更新(2024-03-08)【イニシャルK】さん
公開開始日(2015-11-14)


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監督橋口亮輔
キャスト篠原篤(男優)篠塚アツシ
光石研(男優)藤田弘
安藤玉恵(女優)吉田晴美
木野花(女優)敬子
黒田大輔(男優)黒田大輔
山中聡(男優)
内田慈(女優)女子アナ
山中崇(男優)溝口
リリー・フランキー(男優)アツシの先輩
原作橋口亮輔
脚本橋口亮輔
撮影上野彰吾
製作松竹ブロードキャスティング
配給松竹ブロードキャスティング
美術安宅紀史
録音小川武
照明赤津淳一
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【クチコミ・感想】

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13.一つ一つのシーンのじとっとした雰囲気にはかなり力が込められている。しかし、その重みを制作側が自分で処理できなくなったのか、前後は意外なほどつながっていない。物語の必然ではなく、都合の良い方向に次の場面が置かれている。料理でいえば、下ごしらえにはものすごく気合が入っているが、調理方法は今ひとつで、味付けには手が回らなかったという感じだろうか。センスのある部分と唐突で作為的な部分の落差が大きい。 Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2024-08-05 00:19:03)

12.喪失と再生。
頑張って、そして人に優しく生きていれば、
誰かが実は肯定してくれてて、
それに気づいてなんとか小さな変化と自己肯定と一緒に生きていける。
人に優しくしない人は、誰かの後押しも得られなかった。
もちろん、現実にはより暗い地獄があって、そうじゃないこともあるけれど、
飯食って笑っていければなんとかなるんだ、という希望を、
嘘でもいいから持って生きていきたい。 よこやまゆうきさん [インターネット(邦画)] 7点(2023-05-14 00:53:51)


11.「それでも人は、生きていく」
この一言に尽きる。

とにかく終始ジメジメと暗くて辛気臭い映画。
途中で観るの止めようかと迷ったほど。
一応、最後まで観て良かったと思えた。
それでも全体の九割くらいは暗いし、
良い内容とは言い難い映画ではある。

謎のズームアップ…。
愛野弾丸さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-01-24 22:14:20)

10.《ネタバレ》 なんとも地味で華のない人達の悲しくつらい映画ですね。私的には観てて苦痛を感じる系でえらく時間が長く感じてしまった。ちょっとこういうのは苦手かもスミマセン Kanameさん [DVD(邦画)] 3点(2017-05-16 18:56:15)

9.《ネタバレ》 しかしまあ、、主演の三人、これだけ幸うすそうな連中をよくそろえたもんだ。 思ったこと、結論から。三人の人生には同情するが、生き方にはあまり共感できない、そんなところ。 アツシさん。 犯罪被害者の遺族という立場は大変だろう、と同情する一方で、その不幸にあぐらをかいているような気がした。誰だって、僕に手を差し伸べて当たり前だろう? っていう。 瞳子さん。 ダンナさんは最後に優しさを見せた。でも、今まで彼に受けてきた扱いを許せますか? まるで家政婦同然の扱われ方だったし、殴られもするし、時には性欲処理のはけ口として、、私なら許せない。 四ノ宮さん。 弁護士 (エリート) であり、LGBT。う~~ん、コメント難しいな。人と違う生き方にはそれなりの覚悟がいる、ってことで。 わずかの出番ながら、リリーさんのテキトーさには笑えた。所詮、他人の悩みごと、なんだろう。たぶん、僕もそうだ。ここで、ちょっと気がついた。だから、初めから三人に感情移入するべきではなく、あなたならこの「三人」にどう接しますか? こう観るべきなんだ。(もちろん、観る人の人生によりけり、だけど) 個人的には、生きることの苦しさをより強調した本作よりは、ライトな雰囲気の「ハッシュ!」や「ぐるり」のほうが好みではありました。 タケノコさん [DVD(邦画)] 6点(2017-05-09 01:08:01)

8.《ネタバレ》 「いかにも」キネマ旬報ベスト・テン1位って感じの作品でつまらなさですね。
無駄な場面に無駄なセリフにて構成される映画の為に一つ一つのシーンが長い。
それに加えて狙いすぎのカメラワーク。ババァの放尿シーンや脇毛を誰が見たいのかと。
通り魔に奥さんを殺された旦那は気の毒に思うが、そこで描いたのはドラマではなく
ただのリアルである。ドラマのように世間や犯人などに勇敢に戦う訳でもなく
平凡な人材が大きな流れに取り込まれるいくだけだ。奇跡を起こしたり
世間と戦ったりできる強い人間は、ほんの一握りの人達で現実は世間の大きな流れには抗えない。
それが世の中で起こって居る現実だ、ほらリアルだろうと言われたらその通りだが
私にはこの映画でそれを表現した事に今ひとつ意義を感じられなかった。
他の話も広い世界にはそういう人も居たり出来事もあったりするだろうね。とは思うが、
それ以上でもそれ以下の感想もなく残念ながら心を揺さぶるだけのメッセージは受け取れなかった。

過去の実体験や現在置かれている状況から描かれた主人公たちに、真相心理のどこかで
共鳴する物があるなら共感的理解を自然と引き起こすような効果があるでしょうが
映画の芸術性よりも技術力が高い物の方が好きな自分にとっては、
物語の善し悪しを脚本のこだわりだったり、練りだったり凝り具合で判断してしまいます。
そうやって作り手側が深く描いた映画は好きだけど、
逆に表層をなぞる事で、見る側に深く感じさせる事が目的の映画は
受け取り側の共感に触れず深掘れなかったったらそれで終わり。
そう思って居る自分には合わない映画でした。 デミトリさん [インターネット(邦画)] 3点(2017-03-02 01:49:44)

7.ぐるりのことはよかったし、評判もいいみたいなのでとても期待していた映画。
群像の映画は好きだけど、すこし役者のアクが強すぎる気がした。なんか昼ドラみたいな感じ。
とてもリアルな日常を描いているのに役者の個性がリアルでなく、役者が映画に溶け込んでなかった。
キャストを変えたらもっといい映画になったと思ってしまった。 aimihcimuimさん [DVD(邦画)] 5点(2017-02-26 09:46:52)

6.《ネタバレ》 問題が解決したわけではない。状況が好転したわけでもない。
世間には相変わらず偏見も差別もあり、不条理な出来事が溢れている。
でもふと顔を上げた時に空が青く綺麗だったり、今まで理解し合えなかった厳しかった人の人間らしさ、優しさを垣間見たり。
誰かの何げない一言が何故か心に響いたり。
食べ物が美味しかったり、心に残る良い映画を観たり。
多くの悪い出来事の中に少しだけある悪くない出来事に心を動かされながら、今日も何とか生きていく。 ちゃじじさん [DVD(邦画)] 8点(2017-01-04 19:46:00)(良:2票)

5.《ネタバレ》 正直、観るのが辛かった。それでも映画として成立してるならと、最後まで何とか観た。ゲイの映画って中国の「スプリングフィーバー」もそうだけど、映像が汚い。でもあれは女性に抱かれたラスト、急にきれいな夜景の映像が映し出されたのが印象的だったが。う~ん、この橋口監督の「ハッシュ」はライトな感じの明るいゲイ映画だったのに・・。女性たちがゲイの生態を面白がる一方、案外彼らは幸せではないのかもしれない。ヤベェ。 トントさん [DVD(邦画)] 5点(2016-10-21 12:18:57)

4.《ネタバレ》 この監督さんの映画を初めて観ました。タイトルから、なんか恋人どうしの淡々とした、アクションバンバンとかが好きな僕には退屈な映画かなーと全然期待せずに、むしろ全く面白くない授業を受ける感じで観ましたが、なんかスゲー、もうオープニングからグイグイ映画の世界に引き込まれる感じで、退屈など感じる暇なく、気が付いたら、ポロポロ泣いてました。弁護士と主婦と働くおっちゃんが最後までクロスすることなく進行する面白くもない日常の群像劇なのに、そんな映画あんま好きじゃないはずなのに、物語への興味がドンドン沸き立ち、クライマックスあたりでは泣いて、観終れば、なんか気分がいい。この監督さんと波長があってるのかな?3人の主人公の役者が無名ってのが良かったのかな。表現もうまくて、なんか、本当にいそうな雰囲気あるし。実在感ってやつ、だからこの3人が何かを抱えてるんだけど、それが何なのかが気になって、あー、先が知りたい。で、それを知った時の驚き。えー、マジかと。この映画の3人は、他人とは共有できない苦しみで自分の中のバランスを崩す。苦しみを抱えて主役の一人が、もう一人の主役の弁護士に話すんだけど、弁護士は全く理解してくれない。でもその嫌な弁護士もまた他人と共有できない痛みを抱えていて、こーゆうのなんかわかります。僕は、昔は、どんな苦しみも心の持ちようでどーになかなるとマジで信じていました。で、そん時、知り合った人に言われたのは、「がんばれとか、元気出せとか、そんな事じゃどーにもならないことが本当にある」って言葉です。その人は外見は普通に生活してて、でも何を抱えてるのか結局は話してはくれませんでした。その後、僕は心のバランスを大きく崩す出来事にぶち当たって、いやー、驚きました。病気じゃないのに、本当にずっと心臓あたりが痛いし、楽になれるように、ずっと何かをしてたい、でも何をしてもしんどい、息するのもしんどくて。心の持ちようでなんとかできるとか、そんなレベルじゃなかったなー。だから主人公の一人が、痛みを抱えて、色々やろーとするの、すごく伝わってきました。実際、あんな感じでして。この苦しみを取り除いてくれるなら、マジでなんとかしたい、でも方法がわかんない。友達に相談して、話は聞いてくれて、それだけで、一時的にはマシにはなるんだけど、一人になるとやっぱしんどすぎる。僕の場合は、病院に行って、ちゃんとした薬でなんとかなりました。実際、薬飲んで、次の日は普通に戻ってました。心にはまだ苦しみがあったけど、押さえ込んで普通に生活できる、普通の苦しみ程度になってました。それでも助かった感があって、普通に生活できるってありがたいと実感しました。その程度で治ったから、たまたま運がよかったのかもしれないし、もともと大した絶望じゃなくてタイミング悪くあーなったのかも。でも、映画で、東北で何かあったらしくて流れてきたあのおっさんみたいに、ヤバい薬でダメにならずによかった。主人公の一人も騙されなければ、あーなってたんですよね。やばいやばい。なかなか手をしばれないおっさんの演技は笑ってしまいましたが。ヤバめの絶望感を過去に味わった人なら、この映画を楽しめるかもしれません。わかんないけど。 なにわ君さん [ブルーレイ(邦画)] 10点(2016-09-29 03:26:40)

3.《ネタバレ》 映画人の間で評価が高いとのことだったが、残念ながら自分には全く受け付けられなかった。あまりに世間での評価と自分のそれに乖離を感じてネットで色んなレビューを読みまくってしまったほど。それぞれに痛々しいものを背負いながら、一種の底辺で生きる人々の痛さ醜さ情けなさ・・を描いているのは分かるのだが、どこか共感しがたい、例えば主人公の激白の最中にも「えっ、なんでそうなる?」と首をかしげるような流れがあったり、設定として自分に一番近いはずの中年主婦がありえないほど馬鹿で嫌悪感しか感じなかったりして、現実以上に露悪的に描かれたリアリティに吐き気を催した。決してエログロそのものではないのに、目も耳もそむけたくなるような描写が次から次へと供され、現実世界で十分疲れている自分にとっては、映画館の大スクリーンで長尺で観るのはかなりきつかった。せめて、家の小さなテレビの画面で小さな音で夜中にひっそり見ればよかったと後悔した。それでも最後の最後、エンドロールの後まで見続けた者へのご褒美のようなワンカットに少しだけ救われた。 lady wolfさん [映画館(邦画)] 3点(2016-04-22 15:16:56)

2.《ネタバレ》 地に足をつけ、ペットボトルを踏みつぶし、自転車を漕ぎ、高台で放尿する成嶋瞳子が身体性をフルに発揮して素晴らしい。
橋梁を叩き、冷たいパンを貪り、鬱憤を溜め込んでいく篠原篤の佇まいも口舌も、見事に映画の芝居である。
闇と光と水、接触と不具。それらの主題によって、単なる観念映画とは一線を画す。

黒田大輔に思いを吐き出す篠原の叫びの痛ましさ。その表情に、劇中でただ一度カメラが一気にズームする。
それが正しいのかどうかは判らぬが、カメラも思わず自制を失い図らずも寄ってしまったという感じの画面の動揺と合わさり、心を揺さぶられる。

ラスト、青い空を背にボートに乗る男たちの、前を見つめる凛とした表情が心に残る。
カーテンの開かれたアパートの窓から陽光が美しく差し込み、黄色いチューリップ瑞々しく照らし出す。
部屋の佇まいもまた、人物の感情を見事に表象している。 ユーカラさん [映画館(邦画)] 8点(2016-03-16 01:47:26)

1.《ネタバレ》 その批評眼を信じている若い友人の薦めで、久しぶりに映画館に足を運んだ。けれど結果は散々だった。まったく面白くもなんともない映画だった。というより積極的にマイナス評価だ。最近の若い人たちは本当にこんなものに共感できるのだろうか。いろんな賞も取っているけど…
何を言いたいのかは私なりにわかるつもりだ。皇太子御成婚から始まって、妙に天皇制度にこだわっているが、要は虚構の象徴としての日本の天皇だ。どうしようもない嘘話や軽薄、そういうものにがんじがらめに縛られている日本と日本人。だから皇室を巡るかつての詐欺事件も出てくるし。効果の無い変な水を売る商売や通り魔事件、女をだまして金を巻き上げる古典的な詐欺、覚せい剤、日本の欺瞞、なにもかも嘘くさくてやり切れない人間たち。そういうなかで誰もが出口なしであがいている。
そういうファッションとしてだけ社会問題がごった煮で出て来る。盛りだくさんだ。しかしそこには何一つ考え抜かれたもの、観察されつくしたものがない。人間の本当のリアルに迫っていないのだ。ただそういう社会現象をを背景にし、風景にして、通り魔に妻を殺された男性主人公と、漫画のようなつまらない小説も書きながらDV夫や姑に従っている女性主人公を、交差させないまままま登場させ、話を進めている。男は犯人に対する殺人衝動を抑えながら裁判で仕返ししてやろうとするが何人もの弁護士に金を巻き上げられるだけ。女は最悪の男に惑わされるだけ。そして家庭に戻る。男も何かを諦める。
妙に細部にだけ、映像だけのクソリアリズムみたいなのがあって、それだけによけい気分が悪い。つまり筋も話も、監督の頭の中だけで考えられ、作り上げられた嘘話(文字通りの)にすぎない。何もかも安易で社会や政治の問題を木に竹を継いで作り上げているだけ。ただ世の中に甘え、感傷的になっているだけ。何の方向もみいだせない。もしかして戦後日本のカスリベラル・偽平和主義が反転してこんな安易な体制批判をもたらしているのだろうか。(ただし男性主人公の演技力だけは確かだった。気の毒に)。
体制転覆・体制爆破の傑作は村上龍の「コインロッカーベイビー」だ。不思議な高揚感、読後の不思議な感動があった。そんなものがこの映画にはみじんもない。さいごに、男性主人公の善良な上司で片腕の男が、腕を無くした所以を打ち明ける。皇居に向けてロケット砲?をぶっぱなそうとしたが失敗して腕を失くしたんだって。さいごのそのオチを聴いて、もう少しで笑い出しそうになった。安易さが完結している。疲れるだけの観念映画! さん [映画館(邦画)] 3点(2016-01-25 03:18:11)

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【点数情報】

Review人数 13人
平均点数 5.54点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
3430.77% line
400.00% line
5323.08% line
6215.38% line
717.69% line
8215.38% line
900.00% line
1017.69% line

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