みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
19.《ネタバレ》 戦争の悲惨さを描いてさえいればいい映画、というわけではない。ドラマとしての見ごたえがなさすぎる。 携帯電話の映像がもったいぶって少しずつ見られるようになり、イラクでの実態が明らかになっていくが、それほど衝撃的な事実があるわけではない。犯人探しのミステリーとしては、結局同僚の兵士が嘘をついていました、てだけのこと。ひねりもなし、サスペンスも無い。捜査を巡る軍と警察の対立も、軍の犯人隠匿工作などが絡むわけじゃないんで話に関係ない。 兵士の人間性をゆがめた戦争が、真の犯人だ……てことだろうが、そういう立派なメッセージがあっても映画として訴える力が弱くては仕方がない。 しかし被害者のあの無残な殺され方は何だったんだ……。ものすごい陰謀がにあることを想像するじゃねえか。何も無いのに。 最後まで見るのに非常に苦労した。 【佐吉】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-03-21 22:59:20)(良:2票) 18.戦争の狂気を淡々と描いており、トミー・リー・ジョーンズの渋い・抑えた演技が光る。 ただ、戦争によって誰しもが狂気を纏う訳ではないと思うぞ。極限状態でどうなるのかは、個人の資質の問題ではないか? まぁ、極限状態におかれた事がない人間が言っても意味ないな。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-03-12 00:59:41) 17.《ネタバレ》 鑑賞中にグイグイ引き込まれた感覚は久しぶり。 無駄に感情を煽るような挿入曲はなく、役者の演技力だけで 難しいテーマを完璧に描いていました。 とにかくトミー・リー・ジョーンズの演技が素晴らしい。 役どころの「立場」と「状況」に完璧にハマッた抑えた演技。しびれた。 ああいうのは、もはや演技とかそういうレベルじゃないのかもしれない。 イラク帰還兵の年間自殺者は2千人にも上るらしい。この映画がきっかけで知った。 やはり戦争は人を狂わせる。ラストの逆星条旗に深く胸を打たれた。 【ワイティ】さん [DVD(吹替)] 9点(2009-03-10 23:37:55) ★16.《ネタバレ》 タイトルとは裏腹にとても地味な映画。 ある意味で痛烈に戦争というものを批判しているのだが、少なくとも表立ってはそれはなされてはいない。 残酷なシーンどころか戦争そのもののシーン自体皆無で、もっぱら親父と戦場帰りの兵士と警察の演技のみで話を徹底的に深め、引きずり込んでいる。 やはり一番怖いと思ったのは、殺害の自供を淡々としてしまうところ。戦争に行ってくるとかくも人間性は変わるものなのかと思わされる。 親父にとっても、信じたくない現実に目を向けさせられたのだろう。愛国者である親父にとっては、軍隊は崇高なる存在であり、捕虜を虐待したり、ドラッグをやったり、ましてや仲間を殺したりというのは「あるはずもない」ことであった。しかし現実は違ったのだ。 なお、原題にもなっている「ダビデとゴリアテ」の話は、聖書だと「信仰心の強いダビデ」が「神をあざける横暴なゴリアテ」を倒すという構図で、そこから信仰の重要さを教えるという形で知られているものらしい。 だから、「神の側にいるアメリカの若い兵士」は「神をも恐れぬ横暴なイラク」を倒して正義をなす、といういってしまえば「古い構図」の体現であるとも見れる。愛国者で会った親父が語るのも「美しき軍隊」のイメージを彼が抱いているためだろう。 だが現実は違った。息子の遺品として聖書が出てきたというのが、これをシンボリックに表しているともいえよう。「神の守りはない」 【θ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-03-06 23:51:28) 15.《ネタバレ》 メッタ刺しでバラバラに刻まれバーベキューのように焼き殺された息子が、 ヘロイン常習で数々の残忍行為を携帯動画に平気で残すような男だと徐々にわかって、 みんな大国アメリカの被害者なんだと考えたら暗い気持ちがラクになったけれど、 後味はかなり悪かった。 【mimi】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-03-01 03:29:40) 14.終止静かな映画なのだが、内容は重い。真実を元に作られていることを考えると、イラク戦争とは一体何の為の戦争なんだろうと考えてしまう。 【みんてん】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-02-27 15:53:15) 13.《ネタバレ》 バリバリの愛国主義者だった父親が「逆星条旗」を掲げることの意味を思い、涙が止まらなかった。このラストシーンのためにこの映画はある。 【フライボーイ】さん [DVD(吹替)] 7点(2009-02-18 23:46:04) 12.シャーリーズ・セロンが見たかっただけで、内容はつまらないです。 【doctor T】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-01-20 18:42:07) 11.ポール・ハギスって人にアメリカの良心と冷静さを感じる。今こそアメリカはこの視点を大事にしてもらいたい。こんな反戦映画もあるんですね。 【マリモ125cc】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-01-19 19:24:24) 10.現実とリンクしてるだけに、人事とは思えず、見入ってしまいました。戦争では、体の傷だけでなく、心の傷も負うのだという事を覚悟しなければならない。自分がマイクと同じ状況になったら、まともにいる事ができるだろうか。この作品が、静かに反戦を訴える。 【Yoshi】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-01-13 05:09:34) 9.《ネタバレ》 題名(日本での)から、声高にアメリカ軍の何らかの不正や許しがたい行為などを告発!する映画を何となく想像していたのですがいい意味で裏切られました。ちょっと肩透かし的にも感じたのですが見終わって数日経つと伝えたい何かが形を現してくるようなそんな感じです。トミー・リー・ジョーンズの抑えた演技に今更ながら大事なことを伝えたい時のスタンスを教えられたような気がします。 シャーリーズ・セロンはすっかり演技派ですねえ。化粧も濃くなくきれいなドレスもないのに。しばらく彼女だと気がつきませんでした;; 【AKO】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-11-25 17:21:01) 8.《ネタバレ》 鑑賞中は「つまらない映画」と思っていたが、鑑賞後は「素晴らしい映画」と感想ががらりと変わった。 「アメリカがイラクで行った暴虐に対して告発する」という大きなテーマを描くのかと思って見てみたら、大間違いだ。 見終わった後は、それよりももっと大きく深いテーマを扱っていると気付くだろう。 “戦争が人間性を崩壊させる”というテーマを、感傷的にもヒステリックにもならずに、静かに怒りを込めつつ冷静に告発している。 見終わってから全てがみえてくるというポール・ハギスの計算された作風が見事だ。 息子を殺された父親と、その息子を殺した加害者が「パンスト話」で笑い合ったり、酒を飲んだりするというシーンの恐ろしさは、最後まで見ないと分からない。 息子を殺された父親に対して、ともに戦った戦友の殺害を冷静に罪悪感もなく語るシーン、戦友を殺して切り刻んで燃やしたあとに腹が減ってきたのでチキンを食べたと語るシーンには、言葉も出ない。 この“異常性”こそが本作の真相であり、その“異常性”を見事に描き切った。 戦争によって“異常”な人間になってしまったが、父親に対して送ったメッセージ、父親に対して贈った写真と国旗には、元の“正常”な心は完全に失われていないことも伝えている。 ポール・ハギスは、アメリカが異常な国になってしまったと告発しているが、正常な国に戻れるはずだという想いも込めたのだろう。 ラストに登場する青年兵士の姿、そして逆さにした国旗に込めた想い、どれもこれも深くて熱い。 原題のタイトルの由来となっている「ダビデとゴリアテ」の話が恥ずかしながらよく分からなかった。 「ダビデ」はシャーリーズ・セロンの息子の名前の由来なので、アメリカの若い兵隊を言い表しているのだろう。ダビデ(若い兵士)はパチンコ(現代に置き換えれば銃)をもって、巨人「ゴリアテ」に立ち向かう。 巨人「ゴリアテ」は、イラクを指しているのかもしれないが、この場合“戦争”そのものを指しているのかもしれない。 結果的には、ダビデ(アメリカの若い兵)は巨人との戦いには勝つことができた。 しかし、ポイントは小人が巨人に勝つことではなく、なぜそもそも小人のダビデが巨人と戦わなければいけないのかが問題ということなのだろう。 勝ち負けの問題ではなく、アメリカの希望ある若い兵隊が戦争に赴くことに対する問題とその矛盾を示したという解釈をしたい。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-07-16 20:13:10)(良:5票) 7.《ネタバレ》 淡々と流れるストーリーでなんとなく終わった印象で映画としては起伏がなかった。戦争で精神に異常をきたし社会に順応できなくなるというテーマはこれまでもいくつかあった。それほど、アメリカにとってはのベトナム~湾岸~イラクと続く「戦争」は大きいトラウマなのだろう。 【kaaaz】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-07-13 00:34:06) 6.淡々と良い映画だった。いろいろな人々が少しずつ謎を解き明かす欠片をもっていて、そのピースから明らかになる真実は、あまりにありきたりで、そしてやるせない。「タクシードライバー」の頃から変わっていないアメリカの現実は、私たちには遠く思えるが、決して無関係ではないことを自覚したい。 【豆治】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-07-13 00:12:25)(良:1票) 5.《ネタバレ》 ハギスはいい作品作るなぁ。ラストの逆に掲げられた星条旗を見た途端に心が痛くなったというかやりきれない気持ちになりました。色々と考えさせられる作品です。正しく星条旗が掲げられる日が来るのはいつの頃やら。それとトミー・リー・ジョーンズの演技が素晴らしかったです。 【ギニュー】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-07-07 19:50:58)(良:1票) 4.戦場で傷つき精神を病んだ若者達、そして家族の葛藤を 素晴らしい演技と演出で静かに力強く描いた作品です。 脚本を書き始めた5年前は戦争に肯定的な世論が根強く、 周囲から沢山の批判を受けたようですが、C・イーストウッドの協力を得て 製作が実現したそうです。このような作品が生まれて良かったなと思います。 【ひろ】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-07-07 00:23:12) 3.《ネタバレ》 T・L・ジョーンズがオスカーノミネートも納得の映画。軍、そして国家に絶対的な信頼を置く父親が、息子の死の真相を探るうちに自国の抱える大きな問題に気づく。息子の死という悲しみを押し殺し、冷静に捜査の目を光らせ、真相を得る。しかし、イラク戦争の影で感情の歪んでしまった若き兵士には怒りをぶつけることができない。いったいこの国はどうしてしまったのか!?主人公の目に浮かぶ疑問です。そして、ラストの反旗が彼の唯一の国家への警鐘となります。派手なところなどない映画ですが、強く心に残る一編です。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-07-06 21:49:28)(良:1票) 2.《ネタバレ》 ハンクは、映画の中で、同じ部隊で戦いを経験した仲間はあんな殺しかたがしない(マイクを)と言葉を告げるシーンがあります。 またマイクを殺した兵隊は、今ここで殺さないと次に自分が殺されるだろうと話すシーンがあります。 同じ戦いを経験した仲間が、自分の仲間をバラバラにして、何十ケ所もナイフでさし、焼いて放置する。人間の仕業ではありません。 アメリカを愛し、世界を救うのは自分たちだと信じイラクに向かった青年たちは自分たちが残酷な人殺しでしかないことをイラクで感じさせられた。人間性を破壊され、人でないものに成り果てた兵士たちあまりにもあわれでした。 でもなぜか映画ががとてもやさしく暖かいものになっています。父と息子、彼らの愛情に心がなぐさめられました。悪は人ではなく戦争が人間を悪に変えてしまう、そんな映画でした。 【rika】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-06-29 22:44:25)(良:2票) 1.《ネタバレ》 元軍人警官ハンクの元に、息子のマイクがイラク駐留から帰還して姿を消したというニュースが届けられる。無許可離隊などあり得ないと、息子を探し出すために妻を残し基地のあるフォート・ラッドへ向かい、地元警察の女刑事と捜索していた直後、息子の焼死体が発見され・・という話。主演の父親役にトミー・リー・ジョーンズ、女刑事にシャーリーズ・セロン。 実際に起こった事件を元にしたということで重い展開で話は進みます。というか明るい話はほとんどありません^^; 軍警察と地元警察との縄張り・セクショナリズムの中で、元軍人でもある肉親が喰いつき離さず追求していくその姿を見せながら、流され消えそうな真実と戦争の虚しさを問いかけているのでしょう。クリント・イーストウッドも製作に関わっているそうで・・。 監督は「クラッシュ」でアカデミー作品賞を取ったポール・ハギス。社会派ネタを得意にしているのかもしれませんが、あまりスッキリしない作りでしたね。ミステリー調な流れからどういうオチに行くのかと思ったら、浅はかな工作を見破ったあとはトントン拍子で解明されていきます。てゆーか、顔色変えずウソを言っていた人たちが、同じく顔色変えずペラペラと真実を語り出すさまに、コイツラ何の反省もしてないじゃない、とそちらの方が虚しさを感じますw 寧ろそこに焦点を当てているのかもしれませんね。。 【尻軽娘♪】さん [試写会(字幕)] 4点(2008-05-17 22:14:37)(良:1票) (笑:1票)
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