みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★4.《ネタバレ》 アメリカで実際にあった冤罪事件を扱った社会派作品。まったくもってやりきれない話ではあるが、非常に重く見応えは十分ある。 ■保育園を経営する一家が、児童の性的虐待で訴えられるという話。メディアは保育園を悪魔のように報じたてる。児童も次々と性的虐待を証言していく。しかし、最初は軽い気持ちで引き受けていた弁護士は、調べていくうちにこれらの証言の怪しさが明らかになってくる。。。 ■検察がメディアに振り回され、また最初踏み込んだ判断の誤りを認めたくないがためにずるずると問題を引きずってしまうというのは、日本でもどこぞの裁判で起きていることのようであり、全く他人事とは思えない。裁判が終わるまでは推定無罪とする原則も、メディアでは全く守られている様子はない。 ■ちなみに、偽の記憶を作り出すカウンセリングは、この映画だけ見るといかにも強引でありえなく見えるかもしれないが、こういったことはアメリカでは結構起きていて実際に問題になっている。この辺はロフタス&ケッチャム『抑圧された記憶の神話――偽りの性的虐待の記憶をめぐって』に出ている。カウンセラーに偽の記憶を植え付けられ、親を訴えるという事件も多数起きている。偽の記憶を植え付けられた子供たちも被害者と言えよう。痛ましい話である。 【θ】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-02-26 00:30:31)(良:1票) 3.《ネタバレ》 この作品のレビューを読み、自分は中古DVDを購入して鑑賞しました。日本でも数々の冤罪事件が問題になっていますし、取り調べ可視化や証拠の扱いなど、現代日本に通じるテーマです。素晴らしい作品なのに、DVDが絶版になっているのが残念です。 これが実際の事件を元にしているなんて、とても恐ろしいことです。人の記憶の曖昧さや、メディアによる世論誘導の恐ろしさなど、色々と考えさせられます。米国の司法制度における、検察側が持つ証拠を被告側(弁護士)に開示する仕組みがキモになってきます。日本ではこの制度が無いために非民主的な裁判が行われることも…。 日本の地上波での放映は難しいかもしれませんが、多くの人に見てもらいたい作品。良作です。 【まめ】さん [DVD(吹替)] 9点(2013-12-29 17:22:04) 2.《ネタバレ》 信頼して預けた保育園での集団幼児虐待疑惑、疑心暗鬼な親たちと圧倒的な非難にさらされる経営者一家、名乗りを上げる弁護士、子供を守るために惜しみない専門家、その助けを得て「事実」を証言するこどもたち。傍観者も含めて、自分自身がどの立場にもなりうると感じた本当に怖い話。もっとも強烈に感じたのは、プロはプロとしての情熱や自意識だけでは不十分で、裏打ちされた本物の技量がなくてはならない、ということ。 失われた時間の長さとともに、これが「実話」をベースにしているというのがやりきれない。そしてもしかしたら、今も自分自身が進行形でTVなど「ワイドショー」的に参加してしまっているかもしれないことが恐ろしい。 【エメラルド】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-01 05:55:33) 1.一体、誰が本当のことを言っているのか。誰が正しくて、誰が悪いのか。まるでドキュメンタリーを見てるか如くの緊迫感で、見応えある佳作でした。実話だからでしょうか。特に法廷のシーンとか印象深いです。 【カーマインTypeⅡ】さん 8点(2004-07-06 22:30:52)
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