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ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮

A Royal Affair
(En kongelig affære)
2012年【デンマーク・スウェーデン・チェコ】 上映時間:137分
ドラマラブストーリー歴史もの実話もの
[ロイヤルアフェアアイトヨクボウノオウキュウ]
新規登録(2013-03-28)【かわまり】さん
タイトル情報更新(2021-09-26)【envy】さん
公開開始日(2013-04-27)


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監督ニコライ・アーセル
キャストマッツ・ミケルセン(男優)ストルーエンセ医師
アリシア・ヴィキャンデル(女優)王妃カロリーネ・マティルデ
ミケル・ボー・フォルスゴー(男優)デンマーク王クリスチャン7世
トリーヌ・ディルホム(女優)ユリアーネ・マリー
ハリエット・ウォルター(女優)カロリーネの母オーガスタ
デヴィッド・デンシック(男優)オーベ・ヘー=グルベア
脚本ニコライ・アーセル
作曲ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル「水上の音楽」第3組曲よりメヌエット/クラヴィア組曲第1番HWV.426からジーグ
製作総指揮ラース・フォン・トリアー
配給アルバトロス・フィルム
字幕翻訳古田由紀子
あらすじ
誕生の時からの定めによってイギリスからデンマーク王室に嫁いできたカロリーナ(キャロライン)にとって夫の国王は凡庸で宮廷生活は窮屈だった。精神の安定と自信を欠く国王の侍医として迎えられ居丈高に振る舞うストルーエンセにカロリーナは最初反感を覚えたが、人道主義を貫く彼の人柄と知識に触れるうちに友情と信頼が生まれ、ともにデンマークの制度の改革に取り組むうちに政策顧問となったストルーエンセとの間に禁断の恋が芽生える。今なら当然の人権思想の実現に努力した18世紀啓蒙思想家の姿を愛人だった王妃の視点から描く。

かわまり】さん(2013-04-04)
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【クチコミ・感想】

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8.《ネタバレ》 再視聴。
デンマークでは誰もが知る王室ゴシップを、王妃目線で語った実話ベースの佳作。
「特捜部Qシリーズ」の脚本家ニコライ・アーセルが期待どおりに素晴らしい脚本を手掛けていて、マッツ・ミケルセンを筆頭に出演者たちの言外の演技が光っています。中でも印象的だったのは、国王のお風呂シーン、ストルーエンセと王妃のダンスシーン、終盤の馬車のシーン。また、マッツのダンスと流暢なデンマーク語(当然ですが)も必見必聴。
ストーリー的にはドロドロしても不思議はないはずなのに、愛憎劇に徹することなく視聴後感の良い作品に仕上がっていると思います。真実は闇の中ですが、ストルーエンセは王妃も国王も愛していたと信じたい。 めたもんさん [インターネット(字幕)] 8点(2022-09-01 18:17:43)

7.見応えのある物語。ただし、多少長い、という印象。
時代の変化をもう少しクローズアップしても良かったのでは、と思う。実話というのが興味深い。 simpleさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-08-19 17:58:05)

6.《ネタバレ》 デンマークでは知らぬ人がいないという1700年初頭の王室スキャンダルだそうで。啓蒙思想が世に広がりつつある貴族専横時代の終わりの世相を知れて興味深く観ました。映像も美しいし、精神疾患ぽいクリスチャン7世を演じたミケル・ボー・フォルスゴーはかのアマデウスでのトム・ハルスを彷彿とするような熱演でした。
けれど、お話がそもそも王妃の語りという体をとっているので、侍医ヨハン・ストルーエンセとの泥沼不倫がなにやら少女漫画のような純愛仕立てになっちゃってます。この医者役がマッツ・ミケルセンで、信念強そうな顔立ちなのでまさに”正義の改革者”そのもの。
しかしですね、ここら辺が史実を扱ううえで難しいところでして、文献によるとストルーエンセはかなりの野心家で奸智を巡らす人物のようにも記されており、王妃にしても英国からの帰国を拒否されるとは相当の顰蹙を買っていたと思われるわけです。どこぞの国の王のように、やみくもに政敵の首を刎ねたわけでもないのに断頭台に送られるとは、やっぱり当時かなり嫌われていたクセの強いやな奴だったんじゃないのかなー。で、そういう描き方の方が映画としては面白くなったんじゃないかなと思うわけです。ベタベタなラブストーリーなんかより。個人の感想でした。 tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-02-12 18:13:05)

5.《ネタバレ》 じわじわとしていながらも手際の良い進行の中で、徐々に大きなドラマが動いていく。ストルーエンセとの接触によって、当初は変人そのものだったクリスチャンがまともになっていく皮肉。しかし、王妃との愛情は決して芽生えていかないすれ違い。それどころか、ストルーエンセと王妃こそがくっついてしまうという逆流進行。そういったところを丁寧に積み重ねているからこそ、クライマックスの衝撃のシーンが一気に生きている(その手前の、無言のままでストルーエンセが状況を察知する演出も凄い)。曇天と暗めの照明で統一した映像の質感も、こだわりを感じさせる。 Oliasさん [DVD(字幕)] 7点(2015-07-27 00:43:27)

4.《ネタバレ》 王妃とストルーエンセの二人に思い入れが持てないので、ストルーエンセが処刑され、王妃が追放されても心が動かない。
あの時代なら王の目を盗んで不義の子を宿すのは当然処刑される大罪だし、王妃が悲劇のヒロインのようになっているのにも自業自得の面を感じてしまう。
確かに王はエキセントリックで変人&愚人だけど、これだけコケにされてはかわいそうになってくる。
王妃が王太后を責めていたが、王太后としては二人の罪を見逃すわけはなく、逆ギレにしか見えない。
愛もなく結婚されられた相手があんな王なら、他の男に寄り添いたくもなるだろうが、バレればこうなるリスクはわかっていたはず。

ストルーエンセは腐った政治を改革しようとした素晴らしい人権思想家なんだろうけど、不倫を利用した手口が好きになれない。
強引で手段を選ばないやり手によく見られる嫌味が感じられるが、それでも映画では美化されていたほうで、実際はもっと傲慢で傍若無人な鼻持ちならない野心家だったようだ。
むしろ、その辺りを徹底して嫌味な部分を前面に出しながらリアルに映画化したほうが面白かったような気がする。
人に憎まれるアクの強い男を、汚れを削ぎ落として綺麗に描こうとしているようで、そこに違和感を感じてしまうようなところもあったので。
王妃寄りの視点で描かれると、どうしてもそうなってしまうのだろうけど。

全般的にちょっと地味な印象はあるが、細かい心理描写は巧みで見応えがある。
恩赦が出ると言い聞かされて処刑場へ向かう馬車の中で、ストールエンが自分の運命を悟るあたりはお見事。
セリフのやりとりがなくても、ちょっとした仕草や表情だけで十分に伝わってくる。
民衆を解放しようとしたストールエンが、民衆に罵倒される皮肉な最期。
正確な情報がない時代には、民衆を扇動するのは簡単なことだったろう。
誰がつけたのか邦題が重厚な内容に合わず、B級お色気映画のようでいかにも安っぽい。 飛鳥さん [DVD(吹替)] 6点(2015-04-03 00:26:31)

3.王室スキャンダルと啓蒙思想による改革、こういった物語は誰を主人公にしてどこから見た物語にするかで、善人が悪人になり、悪人が善人になったりする。ストルーエンセは改革の先駆者であり野心家でもあったろう。ま、その辺は置いといてもおもしろく見応え十分な映画だった。 ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 7点(2014-10-02 16:40:08)


2.《ネタバレ》 デンマークじゃ知らない人がいないらしい、この王室大不倫劇。いやー、大して期待していなかったけれど(そもそも製作があのトリアーだもんね)、いえいえどーして、なかなか素晴らしい作品でした。史実はどーだか知りませんが、ちょっと本をかじったところでは、ストルーエンセは相当えげつないこともやっていたらしいケド、本作では、その辺をうま~くボカして、ストルーエンセの人間的魅力を上手に描写していました。王妃と惹かれ合い、不倫地獄に嵌っていく過程がさらーっと、しかし、グッとくる描写で語られ(乗馬シーンはスゲェ官能的と思ってしまった私はヘンタイ?)、その後、ストルーエンセが失脚・処刑されるまでは過不足なく疾走して、ラストの凄惨な幕切れと相成り、見ている者を飽きさせません。上手いです、非常に。何より、キーマン3人が素晴らしい。神経衰弱の王、王に愛されないが運命を受け入れている王妃、この2人がすごく上手い。そしてストルーエンセのマッツ・ミケルセン。この人が出ている映画を見るのは多分初めてなんだけれども、決して美男じゃないと思うけど、なんなんでしょう、この色気は。これは、なんというか、抗えない魅力という感じ。この3人が、本作の質を百倍増しにしていると思います。もちろん、中近世ならではのコスプレ&美術も素敵。演出も正攻法で、時系列に話を展開しているのにちっとも冗長でなく、見事なさばき具合。変な邦題サブタイトルがついていますけど、これ、見て損はありません。ものすごく得した気分。もぉ~、これだから映画ってやめられないのよ、ホント。 すねこすりさん [映画館(字幕)] 9点(2013-06-08 21:41:32)

1.素顔はさわやかな北欧好男子のミケルセンが髪型とメイクで精いっぱいのブ男として登場。ミケルセンが演じる医師ストルーエンセは20年はかかるはずの人道主義諸制度(疫病を防ぐための上下水道の建設、裁判制度の確立、言論の自由、公務員による拷問の禁止等々)を二週間で構築しようとする間違いを冒したと評される人物で残されている肖像画で見る限り結構イケメンです。若くて宮廷になじめない王妃を手玉にとって自分のやりたいほうだいのことをやったような悪評も彼にはありますが、この作品の中では次期国王となる男子を生んだ後は国王に冷遇された王妃とデンマークの将来を語るうちに自然に愛情が芽生えたように描かれています。両方とも事実だったような気がします。現代では当然と受け止められている制度が確立されるまでにこのような人物のこのようなエピソードがあったということを教えてくれる秀逸な作品で全編の映像がとても美しかったです。 かわまりさん [映画館(字幕)] 9点(2013-04-04 07:23:57)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 8人
平均点数 7.25点
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500.00% line
6337.50% line
7225.00% line
8112.50% line
9225.00% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 0.00点 Review1人
2 ストーリー評価 9.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

【アカデミー賞 情報】

2012年 85回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2012年 70回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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